ボールペン・万年筆・メカニカルペンシルなど、文房具好きの購入記を写真多めで比較レビュー。
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2019年!手帳で使う文句なしにお勧めのペン! 【ペリカン スーベレーンK300/モンブラン マイスターシュテュックモーツァルト117】

2021年9月11日

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皆さんこんにちは。2019年がスタートしてはや半月、新しい手帳を新調して色々と書き込んでいらっしゃることでしょう。私も手帳は仕事用・プライベート用と分けているのですが、手帳のペンホルダーに挿すペンも拘りたいものです。かといって大好きな太軸万年筆にする!という訳にもいきません。手帳という小さな冊子のペンホルダーに収まるサイズのペンが必要です。今までは細軸で全長120mm130mmのボールペンやペンシルを挿していたのですが、もっとコンパクトでかつモチベーションが上がるペン、そんな手帳にピッタリなミニサイズのペンを買いましたのでレポートしていきます。

 

 

 

今回、比較レビューするのはペリカンスーベレーンK300とモンブランマイスターシュテュックモーツァルト117。どちらもシリーズ最小のコレクションです。なんだボールペン同士、ペンシル同士の比較じゃないのかという声が聞こえてきそうですが、やはりボールペンとペンシルそれぞれ良いところがあるぞと言うことで、今回はミックスレビューです。といってもこの小さなペンを手にしたことで、ペリカンなら300シリーズで、モンブランならモーツァルトで三種類(ボールペン・ペンシル・万年筆)を揃えてみたくなりました。筆記具あるあるですね。というか中毒です(笑)

 

 

 

 

 

 

【ペリカンスーベレーンK300

ペリカンスーベレーンの最小コレクションのボールペンであるK300です。やはりペリカンの緑縦縞は美しい。縦縞の個体差もスーベレーンの楽しみの一つですが、こちらの個体は緑が若干濃いめで落ち着きを感じます。カラーはグリーン×ゴールド×ブラックという黄金の組み合わせで非常に洗練された筆記具という感じ。ちなみにペリカン筆記具の数字の前のアルファベットは、M=万年筆、K=ボールペン、D=メカニカルペンシル の意。

 

 

天冠は現行の一世代前の黒に金ペリカン。スーベレーンシリーズの良いところはデザインが統一されていて、サイズが変わってもスーベレーンのイメージを損なうことなく、快適な筆記が約束されるところだと思います。このK300もしかり、極小サイズながらK600K800のような回転繰り出し機構を備えていて、動作もねっとり回転し芯を出し切ったところでクッと止まる。小気味良い動作がたまりません。そしてペン自体もちょうど良い重さの15gで密度感があり筆記時の安定感も言うこと無し。ペリカンの筆記具は重量バランスが特に優れていると思うのは私だけでしょうか。(ただ、400200はもう少し重量があってもいいと思いますが

 

 

私が持っているペリカン筆記具のすべてと一緒に並べてみました。左からM800(万年筆)K300(ボールペン)K200(ボールペン)M400(万年筆)M120(万年筆)M800の横だとまるで親子みたいですね。あえてこのM800K300の組み合わせで持つのもいいかもしれません。同じボールペンでもマーブル軸のK200はノック式。あっ、ペリカンのペンシルがないのでまた考えなくてはなりませんね!

 

 

リフィルについては4C規格の芯が適合します。が、巷で言われている通り、リフィル径の違いからゼブラの4C芯を装填する場合、本体側の繰り出しユニットのパイプが若干広がるためゼブラ以外の4C芯が抜けやすくなってしまいます。ゼブラ4C芯を挿す場合はゼブラ芯専用にする覚悟を決めてかかりましょう!

 

 

【モンブランマイスターシュテュックモーツァルト117

続いてモンブランのマイスターシュテュックモーツァルト117のレビューです。こちらも言わずもがなマイスターシュテュックの最小サイズのペンです。クラシック165やル・グラン167とサイズ違いでデザインは同じ。キャップリングには「MONTBLANC-MEISTERSTUCK-」。クラシック165とル・グラン167はクリップの長さが同じでしたが、モーツァルト117は流石にクリップも小さく作られています。キャップを開けるとこれまた極小の消しゴム。これは完全に精神安定剤ですね。とてもこの小さな消しゴムを積極的に使おうとは思えません(笑)

 

上から117、165、167。

 

同じマイスターシュテュックのペンシルで比較すると3本とも同じようなペンシルユニットが顔を覗かせますが、機構については3本とも異なっています。モーツァルトは消しゴムを外した所から芯を装填します。165167と違い一般的なメカニカルペンシルの芯の装填方法と言えます。

 

ペンシルユニットから芯を覗かせたところ。

 

ユニットは165と同じように銀色の部分を時計回りに回すことで胴軸から外して確認することができます。ただし、117のペンシルユニットは165のように独立しておらず一体型です。芯の太さは0.7mmで一度に装填する芯は3本までと書かれています。

 

見た目が非常に似た3本のマイスターシュテュックペンシルですが、外観の見分け方もあります。一発で見分ける方法としてサイズの違いがあるのですが、例えばオークションやフリマサイトで見分ける場合、写真からはサイズ感がつかめない場合がほとんどですのでそれぞれの特徴を知っておく必要があります。

 

 

参考に写真を掲載しますが、主に見るところはキャップエンドの部分とペン先です。一見、全く同じデザインに見えますが実はこのような特徴があるのです。モーツァルト117と165のデザイン上の違いは口金の長さのみ。それにしてもモーツァルト117は手のひらサイズの小さなボディに回転繰り出し機構と消しゴム内蔵。この凝縮感がたまらない1本です。

 

 

【二本のミニペンを比較】

それではスーベレーンK300とマイスターシュテュックモーツァルト117を比較します。

 

 

どうしたことでしょう!メーカーが違う2本のペンですが、申し合わせたかのようにピタリと同じサイズ!さすがドイツを代表する筆記具メーカーだけはありますね。重さもピタリと15g! 15gというと軽く思いますが、通常サイズのペリカンK200がリフィル込みで約16gであることを思うと、サイズの割にずっしりしていることが分かります。使うのに心地よい重みと言いますか、このサイズで軽すぎるとただのチープなミニペンになってしまうのですが、その点、非常に良く計算されたペンだと思います。

 

長さ、重さ、軸径が同じということで筆記感も似てきます。そうなるとペリカンを選ぶかモンブランを選ぶかは、好みや他に持っている筆記具やペンケースとのマッチングということになりますね。皆さんはどちらが好みでしょうか?

次の項では手帳とのマッチングを見ていきます。

 

 

【筆記感や手帳への収まりとまとめ】

さてミニサイズの二本を見てきましたが、肝心の手帳へのマッチング・収まりはどうかという部分です。今回は使用例として三種類の手帳を用意。Acruのポケットサイズアジェンダカバーと土屋鞄のA5サイズノートカバー、そしてX47です。

 

 

Acruのアジェンダカバーはセルフでペンホルダーの調整ができますので、わざわざ小さくて細いペンを挿さなくていいかな、といった感想です。もちろん挿すとコンパクトに収まりますので似合わない訳ではありません。ポケットサイズの手帳に書き込む場合、筆記面の狭さから太いペンを使うと書きにくさを感じる場合があります。逆に、広いノートで小さなペンを使うとペンの握りが深いことから筆記がチマチマしてしまうのですが…。ポケットサイズの手帳やA5サイズの手帳であれば手帳とマッチし、書きやすさも両立することができます。

 

 

土屋鞄のA5サイズノートカバーはペンホルダーが小さめに設計されています。モーツァルト117やスーベレーンK300も入るのですがキャップ部分がつっかえる感じです。

 

 

しかし挿したときの収まりは丁度!他のペンだとヤード・オ・レッドやシニアムがピッタリ収まります。私はブックカバーにスケッチノートを入れていますのでペンシルであるモーツァルトかヤードを挿します。シニアムはスーツの胸ポケットですね。

 

 

最後は最先端手帳のX47。こちらのペンホルダーは珍しく上部に付いています。今まではフィッシャーのブレットを挿していましたが、この色気のあるクラシカルな赤茶クロコにはペリカンのストライプグリーンが映えますね。挿してみるとキャップが多少つっかえますが丁度収まるサイズ感!X47に挿すボールペンこれで決まりです。

ミニペンの良い所は取り回しの良さ。よく「大は小を兼ねる」と言いますが、ミニサイズのペンを手帳に挿す場合は「小は大を兼ねる」と言えるのではないでしょうか。ペンホルダーの径を気にすることなく、径が大きくても小さくても挿すことができる。それでいて今回の2本のペンは極小サイズでありながらスーベレーン、マイスターシュテュックの使いやすさを見事にフィードバックしているお勧めの逸品です。

 

さて、今回は手帳用のミニペンをレポートしましたが、そこには手帳に合わせてペンを選ぶ楽しみが広がっていました。様々なサイズの手帳がありますが、それに合わせてモチベーションやテンションが上がるペンを挿してみてはいかがでしょうか。その点でペリカンスーベレーンK300D300M300)やマイスターシュテュックモーツァルトは、サイズ、ルックス、筆記感の面で最適かと思います。小さいことはいいことだ!きっと手帳を開くのがまた一段と楽しくなることでしょう!

それではまた。

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