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シリアルコードから読み取る、パーカーデュオフォールドボールペンのバリエーションについて【考察】

クラシックなボールペンが大好物な私ですが、昨今の筆記具事情はクラシックなデザインとモダンなデザインが入り乱れていて、人によって好みが二分しているという状態ではないかと思います。

 

ですので、この記事で取り上げるパーカー デュオフォールド ボールペンもクラシックなデザインが好みにハマらない方には魅力を感じないものなのかも知れません。

 

ただ、そのような方達にも古くから受け継がれるデザインの面白さ、奥の深さを味わって頂くべく、このような記事を書いてしまうわけです。
 

 
ということで、以前から手元にある「デュオフォールド ブラックCT ボールペン」に加えて、「グリーンマーブルGT ボールペン」を入手しましたので、色々比較を行っていきたいと思います。

 

まず初めに、有名な事実からおさらいしていきましょう。

 

それはというと、パーカーの筆記具に刻まれる「シリアルコード」をもとに製造年月を割り出す方法。
これについて早見表を作りましたので確認していきましょう。
 

 
知らない人からすると、ナンダコレハー?という表ですが、以前の記事でも少し取り上げたようにパーカーの筆記具にはアルファベット一文字とⅠ~Ⅲのローマ数字が打たれており、これがそのペンの製造年月日を割り出す記号となっているのです。

 

ネットの情報と手持ちのパーカー筆記具を集めながらの考察となりますので、ご参考程度に見て頂ければと思います。

 

このシリアルコードが付き始めたのがおそらく、デュオフォールドの復刻モデル(初期型の黒丸天冠モデル)が発売された1988年~1990年あたりと考えて、1988年からスタートしています。

 

まずアルファベットは「QUALITYPEN」(クオリティーペン)という10文字がそれぞれの年代の一の位を表していて、文字数分0~9まで。

 

ローマ数字はⅢ~なし(blank)の4種類。
1年を四半期(3ヶ月毎)に分けて表記されます。

 

例えば、
フラッグ天冠デュオフォールドのシリアルコードが「ⅢN」であれば、1999年の1月~3月製造。
旧モデルエース天冠デュオフォールドのシリアルコードが「U」であれば2011年の10月~12月製造。
ということになります。

 

これが10年単位で繰り返されているのですが、当然ペン自体に変化を付けないと同じシリアルコードが乱立してしまうことになり、シリアルコードの意味を成さないということになりかねません。

 

そこで幾つかの仕様変更やモデルチェンジを繰り返している訳ですが、いつどのタイミングでロゴや仕様が変わったかというのが明確には分かりませんでした。
 

 
▲もう一度見てみましょう

 

そこで、分かっている少ない事実から考えるしかないのですが…、
分かっている事実として、

 

・デュオフォールドの天冠のロゴは古い順に「黒丸」「幾何学模様」「フラッグ」「エース」の4種類
※限定モデルやコラボモデルのデザインを除く
・2005年から天冠ロゴは現行モデルの「エース」ロゴに変わっている
・2009年にアメリカとイギリスの工場が閉鎖され、フランス工場生産になった(表の赤枠)
・2015年からデュオフォールドの大幅なデザイン変更(モデルチェンジ)が行われた

 

※デュオフォールドのボールペンを軸に考えています
※外国のパーカーに詳しいサイトはあえて見ないで自分で考えます 笑

 

それらを踏まえて、モデルごとに色分けすると表のようになるのではと考えます。
あくまで考察を含んでいますので、正確ではないかも知れません。

 

この長い前置きを理解したうえで、この後の記事をお楽しみ頂ければと思います。

 

 

それでは、本題である2本のデュオフォールドボールペン比較ですが、まずは、軸の比較から。
 

 
ブラックCTのデュオフォールドを手にした理由として、仕事に持っていってガシガシ使いたかったから。ということで嫌みが無く爽やかなブラック×シルバーをチョイス。

 

対象的に歴史を感じる重々しい(?)デュオフォールドも手にしたくてグリーンマーブルGTをゲット。
今時のパールがかったマーブルというより、大理石のような艶やかなマーブル模様。

 

艶やかなアクリライト樹脂はとても美しい!
毎回書いている気がしますが、グリーン×ゴールドは最高のカラーマッチング。個人的にはブルー×ゴールドよりも好きですね。
 

 
パーカー筆記具のアイコンである「矢羽クリップ」はデュオフォールド専用の重厚感のあるデザイン。
これはシルバーもゴールドも文句なく格好良い!
ファーバーカステルの伯爵コレクションもそうですが、このようなクラシックなキャップデザインに心躍らされます。
 

 
キャップを詳しく見ていくと、「PARKER」横のロゴに違いがある事に気がつきます。
シルバーはシンプルな近代パーカーロゴ。ゴールドはクラシックな矢羽がデザインされたロゴとなっていますね。
 

 
ロゴから右に行くとお馴染み「PPマーク」。
最近レポートしたパーカー75プラスヴァンドームのPPマークと並べてみました。Pが斜めになっているのが面白い、デュオフォールド付属のPPマーク。
 

 
更に右に行くと製造国の刻印。
ゴールドはイギリス工場製造、シルバーはフランス工場製造となっています。
イギリス工場製造ということで、2005年以前に作られたペンだということがうかがえます。
 

 
一周回る手前で、出ましたシリアルコード。
「ⅡY」と刻まれています。
さて、これは何年の第何四半期製造でしょうか?

 

はい、そうです。
1996年の第2四半期(4月~6月)製造です。

 

皆さんのお手元のパーカー筆記具は何年製造でしょうか。
 

 
続いて天冠ロゴの比較です。
どちらもとてつもなく格好良いロゴです。さすがパーカー。
エースは現行モデルに続くロゴですが、このブラックCTはモデルチェンジ前の旧モデルとなります。
シルバーコーティングのトリムは少し硫化が進んでいますね。

 

一方、フラッグは90年代~2000年代初頭にかけてのデザイン。
万年筆の場合は、同じくフラッグに矢がデザインされたニブとなっていて、個人的には現行のエースデザインのニブより好みです。
ちょっとポップな感じもまた良いですね!
 

 
キャップを反時計回りに回して外すとリフィル交換ができます。
ふむ、ここにも仕様の違いが見られますね。
現行に近いモデルは樹脂のパーツが使われており、それより旧モデルは金属パーツが使われています。
 

 
素材は違えどキャップ部分の重さはどちらも同じで8g。
ネジ切りの位置からこの2つのキャップに互換性は無さそうです。

 

この細かなパーツひとつをとっても、パーカーがフラッグシップであるデュオフォールドをいかに伝統を継承しつつ改良してきたか、その軌跡が垣間見れて嬉しくなります。
 

 
リフィルを出してみるとここにも違いが。
この違いが私としては一番の発見となりました。

 

グリーンマーブルGTから出てきたリフィルは珍しいブラック塗装のリフィル。
これ、めちゃくちゃ格好良いです。

 

「MADE IN UK」とありますので、リフィルもイギリス製。
ブラックペイントのリフィルが渋すぎて、これはインクがなくなったあとも保管確定ですな。

 

リフィルの裏側の印刷を見てみます。
 

 
上は一般的なパーカーのクインクフローインク。
字幅Fで0.8mmとなっています。

 

UK製のリフィルはというと…、
「GOLDEN TOUCH」!?
クインクフローではなくゴールデンタッチ!
 

 
ということでゴールデンタッチの書き味をクインクフローと比べてみると、ほぼ同じでした。
どちらもぬらっという油性独特の粘度を残しながら、速乾性に優れた硬すぎない滑らかな書き味。
ダマになることも無く、まさに最高のインクと言って良いでしょう。

 

デュオフォールドが太軸&樹脂軸のため握りやすくゆったりとペンを走らせることができます。
 

 
クインクフローとゴールデンタッチのブラックインクの色味ですが、ゴールデンタッチが少しグレーに近く、クインクフローの方がコントラスト高めです。
ゴールデンタッチはヴィンテージのボールペンによくある色合いと言いますか、枯れた色合いで読みやすいです。
クインクフローは正にパーカーといったハッキリした色合い。これも良いですね。
 

 
さて、今回はパーカーのデュオフォールドボールペンのバリエーションに迫る回でした。
パーカーの伝統的でクラシックな筆記具の代名詞であるデュオフォールド。

 

普段モダンなデザインを好んで使われる方にも、デュオフォールドのクラシックで伝統的なデザインの魅力とバリエーションの面白さが少しでも伝われば幸いです。

 

既にパーカーの筆記具をお使いの方はこの記事を傍らに、お手持ちのパーカー筆記具のシリアルコードを確認し、デュオフォールドが作られた年代に想いを馳せるのもお勧めです。

 

それでは今回はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。

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