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補助軸だけど万年筆な佇まい!アレンジして使う五十音ミミック(スマトラ)

大人になると鉛筆を使う機会がめっきりと減りますが、ああでもないこうでもないと考え出したアイデアは不思議に「鉛筆」でないとスッキリ言語化できないという場合があります。

 

そう考えると身の回りがどんどんとデジタル化していっても、「鉛筆」の役割は役割でこの先も無くなることはないのだと確信できますね。
 

鉛筆が小さくなる事は自分が頑張って勉強や仕事をしたしるしだと感じ、これは大人になってもなんだか嬉しいものです。
 

小さくなった鉛筆も最後の最後まで使いたい。
そんな思いを叶えてくれる道具が「鉛筆補助軸」です。
 

一般的に鉛筆補助軸というとシンプルなもので、木製や樹脂製の軸の先に金具がついており、その金具で小さな鉛筆を固定し書きやすくするためのもの。
 

私が小学生の時はそういった補助軸的なものはあまり見かけなかったように記憶していますが、最近は様々なバリエーションの補助軸が発売されているのです。
 

今回注目するのはその中の一つである「五十音 ミミック スマトラ」。
 

 
銀座・五十音から発売されている当補助軸はただの補助軸とは違い、むしろ可能性を秘めた「筆記具」なのです。
 

それでは、前置きはこのくらいにして銀座・五十音「ミミック スマトラ」を詳しく見ていきましょう。
 

 

 

 

【ミミックスマトラの素材とデザイン】

五十音ミミックには様々なバリエーションがあり、スマトラはその中の一種類。
いずれも職人の手作りによる素材削り出しの仕上げとなっています。
 

 
軸のバリエーションとして、
 

ペンギン:白×黒。アセチロイド製、グリップはクロムメッキ仕上げ
ナンテン:赤×白。アセチロイド製、グリップはクロムメッキ仕上げ
コーラル:白×ピンク。グリップはブラス
パシフィック:鼈甲のようなアンバー。グリップはブラス
スマトラ:キャップがエボナイト、軸がベークライト。グリップはブラス
テンピョウ:ベークライトにエボナイトのリング。グリップはブラス
 

等々。
他にもありますが、詳しくはメーカーサイトをご覧ください。
 

その中で手元にあるのがエボナイト×ベークライトの「スマトラ」。
 

この美しい漆のようなツヤを放つブラックにゴールドのクリップと、テラコッタのような深い味わいのあるオレンジ軸のコントラスト。
この組み合わせ、お好きな方は多いのではないかと思います。
 

 
ゴールドのクリップはピカピカの鏡面仕上げではなく、あくまで日本的な落ち着いた金色となっています。
ツヤのあるキャップととても相性がよく、かつ上品な仕上がり。
挟み込む力は素材のしなりのみのためしっかりときつめです。
 

 
天冠は美しく磨かれた丸い丘。
どこかで見たことある形と思ったら、まるで高級な印鑑の尻軸のような親しみのある形です。
 

 
胴軸はベークライト製。
見た目がマイカルタに似ていると思ったら、それもそのはず、紙や布を基材としたフェノール樹脂の素材のようです。
 

ベークライトは独特な「匂い」があり、これは好みが分かれそうですが、しばらく使っているとそれも感じなくなります。鼻が慣れてくるのかはたまた匂いが消えていくのか…。
手元のスマトラは直接鼻を近づけて匂わないと匂いを感じなくなっています。
 

ベークライトというと割れやすいというイメージがあるため落下等には気をつけたいところ。
クラシックカメラでベークライト製のものがあったように記憶しますが、今となっては珍しい素材ですね。
 

 
私がスマトラを使っていてデザインの他に感心したところが、キャップと胴軸の加工精度が非常に高いこと。
ネジ式のキャップではなく嵌合式ですが(いや、これは嵌合式と呼んでいいのか…)、スーッと密閉されていくように感じ、ピタリと合わさるキャップと胴軸は使っていて気持ちが良いものです。
 

 
キャップを外すとブラスの金具に「五十音」と「ペンを持ったペンギン」のマーク。
お洒落で可愛いデザインです。
スマトラの持ち手はブラス(真鍮)素材のため、酸化していくことで味がでてきます。
これも日々を共に重ねていく道具としてピッタリの素材ではないでしょうか。
 

 
キャップと胴軸。
五十音ミミックは基本は鉛筆の補助軸でありながら万年筆のような見た目。
キャップを外した時に出てくるのが鉛筆というギャップを楽しむことができる文房具なのです。

【鉛筆補助軸としてのミミック】

ここからはミミックの仕事をみていきましょう。
 

 
基本は補助軸としての立ち位置ですが、様々な携帯で使えるのがミミック。
横のe+mの補助軸と大本の役割は同じということになりますが、大きく様相が異なります。
 

 
基本的な使い方として、首軸の金具をねじって外し、鉛筆を差し込み、また金具を戻して締める。
操作は簡単です。
 

真鍮のストッパーを外ときも何か工具を操作しているようで楽しくなりますね。
 

 
このように分離することができます。
この機構自体、鉛筆補助軸としてはよくある形です。
 

 
今回は短くなった鉛筆ではなく「鉛筆補助軸用鉛筆」を差していきます。
キャップと同じく真っ黒の鉛筆です。
 

 
金具の部分に差し込んで、金具を戻しねじれば固定されます。
鉛筆を差し込む場合は最後までしっかりと締めましょう。
 

 
再び長い軸で使えるということは快適な筆記感が戻るということ。
胴軸は万年筆くらいの太さがありますので、鉛筆と筆記感が変わるのも面白い。
 

 
見た目は万年筆、キャップを外すと鉛筆。
補助軸としての一般的な使い方ですが、ミミックをシンプルに楽しめる方法ではないでしょうか。
 

鉛筆がちょっと特別な筆記具に変わったようです。これで最後まで快適に使い続けることができますね。
 

 

【ボールペンとしてのミミック】

「宝箱はミミックだった!」という言葉を聞いたことがある人は、間違いなく冒険者でしょう。
ドラクエにおけるミミックは宝箱に擬態したモンスターで、これに泣かされた人は多いかと推測します。
 

得てしてミミックというのは、強いモンスターと連戦して体力を散々消耗した後にやっとの事でたどり着いた先に配置してあるものです。
 

万年筆だと思って開けたキャップの中身が、万年筆でも鉛筆でもなかったときの驚きは 宝箱がミミックだった時の衝撃に似ているかも知れません。
 

そういう意図があって付けられた商品名かは分かりませんが、補助軸と思わせながら実はボールペンだった!という感じの「オプションパーツJS」が発売されています。
 

 
オプションパーツJSは、皆大好き「三菱ジェットストリーム」の4C芯「SXR-200」を装着し、ミミックをキャップ式ボールペン化できるパーツ。
 

短くなった鉛筆と同じように、ミミックに差し込んで金属リングを締めるだけという簡単セッティングでボールペン化できます。
 

これ、非常に優秀でミミック以外の補助軸にも使えます。
(例えば、冒頭で並べたe+mの補助軸にも装着可能)
 

と言っても、普通の補助軸に装填してもボールペンの先が常にむき出した状態になるので、最終的にキャップ式であるミミック専用となるわけですが…。
汎用性があるということは可能性も秘めているということで。
 

 
さて、オプションパーツJSがどのような構造になっているかというと、小さなペン先ユニットに4C芯を差し込むだけというもの。
しかしこれが精密に作られていて且つ真鍮製ということでくすぐられます。
 

 
差し込み口はジェットストリームの4C芯がちょうど入るようになっていて、試しに当ブログでもしばしば登場するゼブラの4C芯を差そうとしましたが入りませんでした。
※公式サイトでもジェットストリーム以外の4C芯は動作未確認の記載あり
 

 
ミミック純正パーツだけあって軸にピッタリ収まり、カラー・素材のマッチングも申し分なし。
日本製ということでこういった精密な加工を見ると嬉しくなりますね。
 

 
補助軸内部に対してオプションパーツJSの軸径がピッタリですので、リングを締めても最後まで締まりませんがこれはこういう仕様となっています。
 

 
鉛筆補助軸がボールペンに早変わり。
中の芯がジェットストリームということで低粘度特有のサラサラな書き味を楽しめます。
 

ミミックには他にも万年筆のカートリッジがそのまま使えるインクローラーボール用のRB替芯も用意されていますので、お好みに合わせて選びましょう。
ボールペンとしての補助軸ミミックも良いものです。
 

 

【CROSS×ミミックでアレンジして使う】

五十音ミミックには「ヴィニャス」という補助軸と同じ素材の万年筆が用意されています。
こちらは完全予約制となっており、お値段もなかなか。
 

もっと簡単にミミックで万年筆を楽しめないかと考えたところ、細軸の万年筆首軸であればミミックに挿せるのではないかと考え、手持ちの万年筆で色々試してみることに…。
 

そうすると、手持ちの細軸万年筆ではただ1本に限り首軸が差し込めることが判明。
 

それがCROSSのクラシックセンチュリー。
 

 
ミミックとの体格差はこのようになっています。
そのまますっぽりミミックに入ってしまいそうなくらい細いですね(笑)
 

 
クラシックセンチュリーの首軸を差し込むうえで準備するものが「マスキングテープ」(以下マステ)。
これはミミックに装填した際に首軸を傷つけないようにするという意味で必要不可欠となります。
黒いマステとかでも格好良いですね。
 

 
首軸の差し込み幅は調整できるのでどこでもいいと言えばいいのですが、クラシックセンチュリーは首軸がくびれていますので写真の位置にマステを巻いていきます。
1周半ほど巻くといい感じに固定しやすいです。
 

 
ミミック本体に装填してみます。
ネジ切り部分のエッジから首軸を守るためのマステですので、差し込みはマステのラインまで。
この状態で、締めるためのリングを通していきます。
ペン先や首軸を傷つけないよう慎重に!
 

 
リングは最後までしっかりと締めて固定します。
これでクラシックセンチュリーの首軸を装備したミミックが完成しました。
 

 
CROSSですので書き味は問題なし。
グリップポイント(真鍮部分)からペン先までの長さはある程度調整できますが、今回試した位置だと何となくパーカーのデュオフォールドのような筆記感となりました。
ちなみになんとかモンブランを差せないかと細軸のSライン等を試しましたが太さが合わず。
皆さんもミミックをお持ちであればお手持ちの万年筆の首軸を色々と試してみられるのも面白いかと。
 

 

さて、今回は五十音ミミックのバイカラーモデル「ミミック スマトラ」のレポートと、CROSSクラシックセンチュリー万年筆の首軸を使った変則アレンジを試しました。
 

日本的な美しさを醸し出す和風なデザインと素材。
鉛筆を特別な筆記具に変える、職人魂が光る補助軸でした。
 

単なる補助軸に止まらず様々な使い方ができるミミック。
鉛筆ファンや万年筆ユーザーはもちろんのこと、CROSSのクラシックセンチュリー万年筆を持っている方もぜひ試していただきたいと思います。
 

それでは今回はこの辺で。
最期までお読み頂きありがとうございました。

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