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フォーカスブラケットを使うためのレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

2021年5月19日

比較的最近発売されたM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroをポチりとしてしまったのでレポートします。

 

 

このレンズを買うキッカケとして、普段からモノ撮りすることが多いため寄れるレンズに必要性を感じたこと。これからの季節、草花や昆虫を撮るのに今まで使っていたレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ)のオマケマクロ機能ではどうしても満足できないと感じたからです。草花や昆虫が出始める春に向けて、今からいろいろ試していきたいと思います。

 

 

まずはE-M5 MarkⅡとのデザインマッチングから。レンズ自体は黒鏡胴のため黒、シルバー共にピタリとハマるデザインです。樹脂ボディのため持った時の高級感こそありませんが、その代わりに128gというフットワークの軽さ。全体的にエッジの効いたデザインで好感が持てます。F値の調節機能はなく、30mm/F3.5という実に潔い仕様です。

詳しいスペックについてはメーカーサイトをご覧ください。

 

現在メインでOM-D E-M5 MarkⅡを使っていますが、このカメラにはE-M1のようなカメラ内で深度合成をする機能がありません。それ以外は完璧なカメラだと思うのですが、そこだけが惜しい部分だと感じています。そのため、フォーカスブラケット機能で連写した画像を市販の画像編集ソフトで合成し、仕上げる必要があります。私はPhotoshopのフォトプランを契約しているため、そちらで深度合成していきたいと思います。

 

使用用途としてはフォーカスブラケット機能による深度合成がメインになることは間違いありませんが、その前に通常撮影での写りを見ていきます。(すべてJPEG撮って出し)

 

残雪に寄って撮った一枚。実際の雪粒の大きさは数ミリ程度。手持ちで撮影。わずか数ミリの雪粒の中に閉じ込められた気泡もしっかりと捉えることができました。透明感もなかなかのものです。

 

もう少しマシな被写体はないのかと言われそうですが、その辺に落ちていたハトか何かの羽毛に寄って一枚(モノクロ)。羽毛の繊維一つ一つが見て取れます。こちらも手持ち撮影ですので、コンパクトな三脚を使えばもう少し鮮明な絵が狙えそうです。

 

最後は普通の遠景(モノクロ)。35mm換算で60mmとなりますのでスナップにも使えそうです。解像感もなかなか。

 

寄って撮る場合、被写体からレンズの先端までの距離で3cmくらいまで寄れるためかなり大きく撮れる半面、手ぶれに注意したいところです。撮影時間短縮のためにコンパクトな三脚があったほうがいいのは間違いありません。E-M5 MarkⅡは手振れ補正機能が備わっているため強力に手振れを緩和してくれます。それでも死なない程度に息を止めて撮影する必要がありますが。何枚か撮ってみて、PROレンズとはまた違った手軽さ(値段も重さも大きさも)を兼ね揃えたコストパフォーマンスの高いレンズだと感じました。寄ってよし離れてよしのなかなかオイシイレンズだと思います。

 

通常撮影のレポートは以上です。

次はいよいよE-M5 MarkⅡとM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroでのフォーカスブラケット撮影と深度合成を試していきます。

 

フォーカスブラケット機能はピントの合った位置を少しずつずらしながら連写する機能です。市販のソフトで連写したものを深度合成します。E-M5 MarkⅡでの設定は、撮影メニュー2→ブラケット撮影→On→Focus BKT→On→撮影枚数・フォーカスステップ・フラッシュ充電待ち時間 を決めます。

Focus BKTで変えられる設定内容は、撮影枚数が3枚~999枚までで、フォーカスステップは10段階です。フォーカスブラケットの設定でフラッシュ使用時の充電待ち時間の設定もありますが、私は使わないので触れないでおきます。フォーカスステップはピントの合う刻みの設定です。

 

私は小さな草花や昆虫が撮りたいので、まずはよく分からないまま撮影枚数8枚、フォーカスステップ3(狭め)で撮ってみましょう。

 

 

たまたま車のフロントガラスに張り付いていた蚊のような小さな昆虫で試してみます(虫が苦手な方ごめんなさい)。レンズの先から昆虫までの距離は4~5センチほど、手振れに気を付けながら死なない程度に息を止めて撮影します。普通に撮ると、このように小さな昆虫の一部だけにピントが合い、他は被写界深度の関係でボケます。ここでは昆虫の後ろ足にピントを合わせています。当然、こちらから見て足より遠い翅にはピントが合っていません。

 

そこでフォーカスブラケット撮影で(8枚)連写すると…。

左上から右下にかけて連写しています。

このように、連写中ピントは手前から奥に向かって移動していきます。連写していますのでシャッターを切った瞬間から動いてはいけません。8枚なのでなんとか手持ちでいけていますが、三脚やレリーズがあると便利です。

 

撮り終えた写真をPCへ移し、Photoshop等の画像編集ソフトにとり入れます。

この写真を深度合成すると…、

見事、足~触覚~翅までピントが合った写真ができあがりました。尾の先にピントが合っていないのは撮影枚数を増やすか、フォーカスステップを広くすることで対応できそうです。今回は三脚・レリーズを使わず撮ったため、軽微なブレや被写体のズレがあるかもしれません。その辺Photoshopは優秀でしっかり補正してくれています。

フォーカスブラケット撮影から深度合成で写真が仕上がるまでいくつかの過程は必要ですが、私のような初代E-M5ユーザーからすると後継機といえど、E-M5シリーズで深度合成写真が作成できること自体感動的です。これをカメラの中だけでやってしまうE-M1は、やはり素晴らしいカメラだと言えますね。

 

これから暖かくなってきて、花の季節がくるのがなんとも楽しみになるレンズです。M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 MacroはE-M5 MarkⅡで気軽にフォーカスブラケット撮影~深度合成を楽しめる、まさに「買い」のレンズではないでしょうか。

 

以上で今回のレンズレポートを終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。