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経年変化を楽しむペンシルエクステンダー

2021年8月8日

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文房具のレポートです。

今回はドイツ製の筆記具、e+mペンシルエクステンダーです。

 

木軸とクロームの共演。ペンシルエクステンダーとは鉛筆補助軸のことで、短くなった鉛筆を差し込むことで長さを調節し、筆記しやすくするための文房具です。一般的なオール金属の補助軸と違い、木軸と金属のバランスが美しく木軸部分がくびれた、特徴的な

デザインとなっています。

 

補助軸にはミドルサイズの真っ黒な鉛筆が二本付属しているので、鉛筆が短くなるのを待たずとも買ってからすぐに補助軸として使うことができる粋な仕様です。鉛筆を筆記具のメインとして使っていた小学生のとき文房具屋でその存在は確認するものの、実際補助軸を使っていた友だちはいなかったため、利便性を知る由もありませんでした。

現在になってこの筆記具を使ってみて、洒落ていながらエコであるという、まさに大人の筆記具だと感じています。

 

デザインのポイントである木軸部分の素材はオリーブの木。今回はこの「オリーブの木」という珍しさゆえポチってしまいました。素材に関してはオリーブのほかに渋いこげ茶のウォルナットもあります。メーカーロゴはオリーブは黒、ウォルナットはシルバーというこだわりよう。どちらにしようか相当な時間迷いましたが、経年変化を楽しもうと思いオリーブを選んでいます。

 

次に補助軸の使い方、鉛筆をロックする機構です。

 

金属部分をクルクルと反時計回りにねじると先端が取り外せます。そこにチビたくなった鉛筆を差し込み、今度は時計回りに先端をねじり戻すだけの簡単な機構です。一見、金属部分までしか鉛筆が差さらないように思えますが、木軸の中もくりぬいてあるようで意外と奥まで差し込めるのです。

 

補助軸のサイズは長さが11センチほど。一般的な補助軸の長さは12~13センチなので比較的短い補助軸といえます。木軸部分の幅は太い部分で15mm、くびれている部分で11mm。

 

補助軸というと、使う際、鉛筆がある程度短くなっていなと鉛筆を含んだ補助軸の長さはかなり長くなり、結果として逆に持ちにくくなってしまいます。この11センチという長さが使いまわしの良さに繋がっているのです。

 

さて、普段から鉛筆をガンガン使っているという方以外は、大人になってからは鉛筆を短くなるまで使うといったことは減ってくるかと思います。そこで、鉛筆はどこまで差すことができるのか試してみましょう。

 

先だけ尖らせてある新品の鉛筆二本をつかって検証します。二本の鉛筆は先端を合わせた状態で置いてありますので、実際の差し込み具合いは上の写真の通りとなり、実に9.5センチほどは差し込めることになります。

 

ファーバーカステルの軸の金文字からもその穴の深さが見て取れます。鉛筆軸の太さが8mmですので、くびれている部分の厚みは、実は2mm程度と薄くなっていることも分かります。持った時の見た目以上の軽さはここからきているのでしょう。

 

軸への差し込みの深さからもわかるように、この補助軸は鉛筆がまだ十分に長いうちから使うことができます。
鉛筆が十分に長い時は重心が後ろになるため筆記バランスを損ないますが、鉛筆が3分の1ほど減った状態からは快適に使えそうです。普段、鉛筆を使われている方であれば、大人のエコ筆記具としてペンケースに一本忍ばせておくのもよいかと思います。

 

以上、ドイツの鉛筆補助軸、e+mペンシルエクステンダーのレポートでした。

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