手持ちで超望遠ズームを楽しむ 【M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II】
今回はズームレンズの活用について模索していきます。OM-D E-M5 MarkⅡ+ M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIの組み合わせがかなり軽快だということが分かり、野外でブンブン振り回してきました。
▲300mm、ISO1000、1/320秒、F6.7でシャボン玉を撮影後、1:1にトリミング
望遠端のF6.7は決して明るいとは言えませんが、E-M5 MarkⅡ本体の6軸手振れ補正と相まってブレることがありません。以前レポートしたTokina Reflex 300mm F6.3 MF MACROと比べてもかなりシャープな像を結びます。まあミラーレンズとは用途が違うということで使い分けていきたいと思います。
シャボンの中の景色、表面のマーブル模様までしっかり解像していますね。
▲75mm、ISO200、1/320秒、F7.1にて波紋を撮影。
次はこのレンズの広角端である75mmです。波の滑らかな表面もよく出ています。琵琶湖へ行くとなぜか無性に波や水しぶきを撮りたくなることがあるのですが、滋賀県民にはそういう血が流れているのでしょうか。
今までメインで使っていたTokina Reflex 300mm F6.3 MF MACROがF6.3固定でしたので、絞りが変えられることとオートフォーカスなのはやはり便利です。空にまだオリオン座があるうちに、このレンズでオリオン大星雲も撮っておきたいなーと思っています。
▲75mm、ISO1000、1/1000秒、F4.8
子供のスナップを撮ってみました。35mm換算で150mm+F4.8で適度に背景もボケます。広角端では少し離れた位置からポートレートも撮れそう。桜は逆光で撮るのが好みです。
では前回から撮影に使ってきたM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II をレポートしていきます。マイクロフォーサーズといっても さすがに長さ・重さ他のレンズの比ではないので、縦グリップを着けた状態で使っています。これがないとやはり前のめりになってしまい安定しません。
鏡胴は樹脂製ですがチープな感じはせず、ズームリングは細かなローレットが刻まれておりトルクも良好。このズームリングの位置に指をかけると、ちょうど縦グリップに手のひらを乗せることができて楽です。一方、フォーカスリングのほうは少し軽いように感じます。星撮りの時くらいしか使わないかも知れませんが、ピントを固定するのにマスキングテープは準備しておいたほうが良さそうです。
▲レンズフードLH-61E+パワーバッテリーホルダーHLD-8
軽快とは書いていますが、こう見るとなかなか大きなカメラになっていますね…。フードは大きいですが安心感があります。付け外しも45°くらいのバヨネット式で楽々。ちなみにフードは逆さまにかぶせて携帯することもできます。そもそもE-M5を持ち始めたきっかけはクラシカルなデザインが気に入ったからです。フィルムで撮っていたときからOMシリーズを使っているので、デジタルになっても同じような感覚で撮りたかったというのもあるかも知れません。
そんなクラシカルなデザインを潰してしまうため個人的に縦グリップは嫌いでしたが、慣れてくるとこれはこれで良いと思えてくるので不思議ですね。実際、縦撮りもしやすいですし、最近はもっぱら着けっぱなしです。
では75mm、300mmそれぞれの長さを見ていきます。
▲左が広角端、右が望遠端。
フード無しと有りです。レンズ自体の長さは75mmの場合で約11.7cm、300mmで16.5cm、重さは423gです。しかし縦グリップがあるお陰でレンズの重さもスペックほど感じません。
フードありだとさらに長く…!フードが約6.5cmですので、フードを着けて300mmにすると約22.5cmにもなります。
うーん、相当長いです(笑)300mmなのでこんなものなんでしょうが、今までコンパクトなミラーレンズで撮っていたため余計に長く感じてしまいます。そう考えるとTokina Reflex 300mm F6.3 MF MACROは単焦点とはいえ、小型軽量だということが再確認できますね。個人的にはズームしても長さが変わらないインナーズームのレンズがいいのですが、焦点距離300mmのインナーズームレンズは聞いたことないので多分ないのでしょう。
これで私が持っているマイクロフォーサーズのレンズはSamyangの魚眼レンズ 7.5mmF3.5からこの300mmズームまで一通りそろったことになります。これでこれ以上レンズが増えることはないでしょう。(きっと)
以上、M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIの作例と外観レポートでした。
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