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手にフィットする中間サイズのマイスターシュテュックは ソリテールでも変わらず良い【モンブラン ボールペン ミッドサイズ レビュー】

2024年9月22日

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今回は、ちょっと気になっていたモンブラン ボールペンのお話です。
 
私は仕事でモンブランのボールペンを使用しており、「自分で使う」「人に使ってもらう」の二つの観点からボールペンのサイズやモデルを使い分けています。
自分で使う分で稼働が多いのが、クラシックサイズのマイスターシュテュックのソリテール系(亜種)とドネーションペン。
 

 
クラシックサイズのマイスターシュテュックはもはや言わずもがな、使いやすいサイズと重量、筆記時のバランスで、老若男女にお勧めできるペンです。
 
そしてドネーションペンは、軸に音楽的なデザインを加えつつ男性の手というか、少し指が長めの方にもピッタリとフィットする、使いやすさの中にも個性を出せる、魅力のシグネチャーモデル。
 
そしてもう一方の「人に使ってもらう」ペンとして携帯するマイスターシュテュック。
主な出番は営業先で人(主に管理職や代表)にサインを頂くときに活躍するのが「ル・グラン」。
やはり大きくどっしりとした書き味のペンでサインをして頂きたい という思いが強いのですが、実際に書いて頂くと「良いペンだね」や「書きやすい」と言った声をもらうことがあります。
 
私の中で、モンブランのマイスターシュテュックタイプのボールペンというと、このクラシック、ドネーション、ル・グランの三種類と、小型の手帳にピッタリなモーツァルトサイズが思い浮かぶのですが…
 
マイスターシュテュックのラインナップの中でも「未体験な通常モデル」がありました。
いつの間にか(?)発売が開始されていたミッドサイズのマイスターシュテュックです。
 
調べてみると発売は2016年頃ということで、まだ歴史としては浅い8年前にしれっと発売されていたようです。
しかしながらこのミッドサイズ、マイスターシュテュック通常モデルだけのサイズかと思いきや、上位モデルのソリテール等にも採用されているという事を、身をもって知ることになるのです。
 

 

ということで、今回レポートするのはこれだけ長年モンブランのマイスターシュテュックを使っているのに、まだ使ったことがなかったミッドサイズのマイスターシュテュック、そしてソリテールモデルとなります。
 
「モンブラン マイスターシュテュック#164 ソリテール セラミック ブラックプリズマ」
これ、モデル名的にはクラシック#164ですが、サイズがクラシックと言うよりミッドサイズなんですよね。
そのあたりも含めて詳しく見ていこうと思います。
 

 


 
ソリテール セラミック ブラックプリズマの全容。名前が長い…
ソリテールですので、デザインのメインとなるキャップの素材はプレシャスレジン以外となり、今回はセラミックとなります。
正直言って私はセラミックという素材についてピンときていません。笑
 
食器や便器で使われる陶器のような硬い素材という理解ですが、調べてみると非鉄金属材料のパウダーを調合し、形成後に焼結させた素材、とあります。
 

 
「ブラックプリズマ」については、この光を反射する表面処理から何となく分かるネーミングですね。
手触りはつるっとしていて、素材の硬さが強調される交互に凹凸が配置されたデザイン。
 
軸の銀色の部分はソリテールステンレススチールがベースとなっていそうです。
こちらはスターリングシルバーではないのであしからず。
 

 
キャップリングはお馴染み、グロスとマットの二重構成で これぞソリテールといった感じ。
ちなみにですが、手元にあるソリテールは全てキャップリングの文字「MONTBLANC – MEISTERSTÜCK」の位置が同じ(クリップの直下に「BL」がきます)。
 

 
クリップの裏側には「Pix®」のエンボスロゴですが、こちらは製造年代?によって「Pix® GERMANY」と入った個体があることも確認しています。
 
クリップの裏は経年で汚れやすいので、手元のソリテールも掃除しないといけませんね…。
 

 
クリップリングの刻印の配置はいつものように、皆さんが偽モンブランを掴まれないようにご紹介。
手元の個体はクリップの左側に「GERMANY」、右側に「9桁のシリアルナンバー」。
先ほどクリップ裏のロゴに「Pix® GERMANY」のバリエーションがあるとお伝えしましたが、その個体はクリップ対面側のクリップリングに「シリアルナンバーのみ」の後発個体となります。
 
また、マイスターシュテュックのサイズが、クラシックなのかミッドサイズなのかル・グランなのかという判別するのに役立つのがこの天ビス。
あとで並べますが、クラシックとミッドサイズの天ビスのサイズ感は似ていて微妙に違っているのです。
 

 
ソリテールは胴軸部分も金属素材。
外装が金属となっていますが、キャップとのネジ接続のパーツは樹脂となっています。
金属×金属の場合、素材の摩耗により緩みやガタつきの原因になるためメスネジが樹脂なのは耐久性も考慮してのこと、と当ブログのコメント欄で教えて頂いた事があります。
 

 
マイスターシュテュックのサイズ比較。
左から、#116 モーツァルト、#164 クラシック、#164 ミッドサイズ、#161 ル・グラン。
すいません、クラシックのペン先が他の3本と合っていないため、ミッドサイズと同じような全長に見えてしまっていますが、ミッドサイズはクラシックとル・グランの中間にあたるサイズ感です。
 
丁度、ソリテールのホワイトスターの樹脂部分分長いようなイメージ。
そして、密かにキャップもクラシックに比べると少しボリューミーとなります。
 
全長はペン先を出した状態だと、
 
モーツァルト:109mm
クラシック:133mm
ミッドサイズ:141mm
ル・グラン:149mm
 
となっています。
モーツァルトのみ4C芯対応で、それ以外はモンブランの通常サイズリフィルに対応。
 

 

最近はオークションやフリマの普及により、インターネットでモンブランを購入される方も少なくないかと思います。
マイスターシュテュックに馴染みがない方からすると、「どれも同じに見える」のではないでしょうか。
 

 
ミッドサイズがソリテールですので少し分かりづらいですが、この4サイズの画面上での見分け方はキャップの三連リングの下のデザイン。

 
図にするとこうなります。
クラシックとミッドサイズはここを見れば一発で見分けがつくのですが、ル・グランとミッドサイズを見分けるとなると天ビスとキャップの太さの違いくらいでしょうか。
 
クラシックとモーツァルトの見分け方はペン先のデザイン(口金の長さ)です。
回転繰り出しの内部機構についてはミッドサイズ、ル・グラン共にまだ分解をしていないため、クラシックとの違いや互換性については不明。
 

 
ネジ切り部分の径と、キャップに差し込まれている内部機構の径に同じ大きさの白いフレームを置くと、ピタリと一致する事から 4本とも同じ内部機構を持つように感じます。
キャップの素材(レジンや金属)の厚みを変えることで調整しているように見えますね。
 

 
ペン先を比較。
先ほど書いたモーツァルトと他のサイズとの見分け方はこの口金の長さ。そしてソリテールは、胴軸とペン先が一体型となっています。ソリテールなのに口金のパーツがあるのは偽物ですので、そこも偽物を見分ける判断になります。
 
モンブランの純正リフィルの謎として、例えば同じミステリーブラックのリフィルでも口金の先から出るリフィルの長さが微妙に違うということ。
 
この写真ですとソリテールのペン先が少々短いように思います。
多分、ソリテールにデフォルトで装填されているリフィルの使用がそうなのかも…。
 
これはリフィルを入れ替えることで改善できますので、お手元のモンブラン ボールペンのペン先の繰り出し幅が短くて使いにくい、という方はリフィル交換をお試し下さい。
 

 


 
さて、手元のソリテールは3本。
左から、ラムセス二世(キャップ素材がラピスラズリ)、セラミック ブラックプリズマ(キャップ素材がセラミック)、シルバーファイバーギョーシェ(キャップの素材がシルバー925×ギョーシェ柄のブラックエナメル)。
 
セラミックのみがミッドサイズですが、やはり見比べるとキャップが太い(クリップもクラシックとは互換性無し)、天ビスが大きいなど違いが見られます。
 

 
天ビス(ホワイトスター)をアップで比べると、ル・グランほど高さはないものの明らかにクラシックより大きな天ビスです。
 
ソリテール以外のクラシックは天ビスを捻ると外れて分解ができますが、ソリテールはそうではないようで、いくら力強く捻っても外すことができません。
 
ソリテールやミッドサイズ、ル・グランのキャップ分解法方は今後の課題と言ったところでしょうか。
 

 
ソリテールやソリテールドゥエはキャップの重量が重いため平置きでペン先側が浮きます。
ようはリアヘビーなペンですので、筆記において重量バランスを優先される方は購入時に試筆が必須かもしれません。
 

 
セラミック ブラックプリズマの重量は41g。
ソリテールは、そのずっしりとした重量感も愉しめるボールペンではないでしょうか。
 
2016年の発売以来、男女問わずに人気が出ているマイスターシュテュックのミッドサイズ。クラシックとル・グランの中間サイズというところが非常に男性の手にも使いやすいボールペンです。(もちろん女性にも)
 

 
そして、ペンとしては異色な素材が惜しみなく使われるソリテールのボールペンは、所有満足感を満たし、文字を書くという楽しさを ワンランク上げてくれているようにも感じるのです。
 
それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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