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カランダッシュ エクリドール アンモナイト ボールペンのレビューと考察

2021年6月13日

銀軸を愛して止まない皆さんこんにちは。

今回もまたまたカランダッシュのエクリドールネタです。

 

というより今月はカランダッシュ月間になりそうな予感。

うーむ、これはカヴェコ熱が出た時に近いですね。軸のバリエーションを追求してしまうという…。

 

カヴェコの時と違うことを挙げるなら、カランダッシュには「シルバー925」の軸があること。

(かなり前にカヴェコスポーツ スターリングシルバーモデルの噂がありましたが日本では発売されないのでしょうか…)

 

通常のエクリドールが真鍮ベースに厚みのあるシルバープレート、その上からパラジウムコートを施してあるのに対して、ペン先から尻軸まで一体型の軸すべてがシルバー925(スターリングシルバー)でできているモデル。

 

言わばエクリドールの上位モデルと言っても良いでしょう。

 

エクリドールの銀軸といえば、グレンドージュにベネシアン、そしてアンモナイト。

 

 

 

そう、今回は「エクリドール アンモナイト ボールペン」について書いていきたいと思います。

 

本数限定ながらも幾度となく復活するアンモナイト。

その販売形式からも人気がうかがえる、まさにエクリドールの行き着く先と言っても過言ではないモデルとなっています。

 

少しずつ調べていくうちにアンモナイトにもバリエーションがあることが分かってきました。

さらに、本体の刻印の秘密にも迫っていきたいと思います。

 

それでは見ていきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

【エクリドール アンモナイトのデザイン】

まず、エクリドール アンモナイトと言えば、この胴軸の美しい彫刻に他なりません。

職人が丁寧に彫りだしたアンモナイトのパターンは考古学への探究心と知性を与えてくれているよう。

 

 

重量は通常のエクリドールが26gに対して、アンモナイトのような銀軸は29gと若干重みがあります。

 

六角形のエッジの効いた軸に緻密な彫刻、そして手のひらにズシリとくる重量は何とも言えない所有満足感。

用が無くても手の中で転がしてしまう病が発症します。

 

しかもシルバー925の軸はパラジウムコートの軸に比べるとしっとりとした手触りで滑りにくく感じます。

エクリドールを滑りにくい順で並べると、

シルバー925軸→シルバープレート→パラジウムコートとなります。

 

 

ノックボタン付近から刻印を見ていきましょう。

 

 

手元のアンモナイトはノックボタン上面の刻印が「CdA」の旧モデル。

近年の復刻モデルは新型の印「ペンシルマーク」が着いています。

 

ノックボタン周りの刻印は「CARAN d’ACHE」ということで「d」が小文字です。

その下には「Ag 925」の刻印。

 

胴軸とは別パーツとなるため、こちらのノックボタンにも925の刻印が必要なわけですね。

 

 

製造国の刻印はお馴染みの場所にあり、ノックボタンを外すとお目にかかれます。

胴軸に隠れる部分に「CARAN D’ACHE SWISS MADE」の刻印。

 

素材が違うだけでこちらの造り自体はほかのエクリドールと同等です。

 

 

 

【カランダッシュ銀軸の刻印に隠された秘密】

胴軸の925刻印を詳しく見てきます。

 

クリップに向かって右側の面には「Ag 925」と「CdA」マーク。

ここの「CdA」マークについて、復刻モデルは「ペンシルマーク」となっています。

 

 

そしてこの「CdA」マークの右側。あと2つ刻印があるのにお気づきでしょうか…。

四角い赤枠の中です。

 

肉眼では薄キズのようにも見えるこの部分にも品質を表す大切な刻印が隠れています(隠されているわけではないのですがものすごく薄い!)。

 

 

その問題の部分を拡大するとこの2つの刻印が見えてきます。

 

左側はスイス犬である「セント・バーナード」。

右側は素材がシルバー925である証、コモンコントロールマークです。これはもうお馴染みですね。

 

左側のセント・バーナードはスイス原産の犬種。オリジナリティ溢れるスイスの検査マークです。

よく見るとセント・バーナードの耳の下あたりに「G」の刻印。

 

これはジュネーヴの検査所で検査済みであることを表しています。

例えばイギリスであれば「錨」がバーミンガム、「レオパルド」がロンドンといったように都市によって刻印のデザインが違いましたが、スイスはセント・バーナードをベースに耳下のアルファベットが変わるわけです。

それにしても何故こんなに薄く刻印されているのか謎です。

もっと深い方が見やすいと思うのですが…。紙幣の透かし絵にように偽造防止の観点からかもしれませんね。

 

銀磨きで磨くと消えてしまう可能性も考えられるので、この部分は汚れても軽く撫でる程度にとどめています。

 

 

ドイツのモンブラン、イギリスのヤード・オ・レッド、スイスのカランダッシュそれぞれのシルバー925刻印を並べてみました。

 

刻印の格好良さでいくとやはりヤードですね。

刻印のデザインが細かい上に見やすいサイズからは、素材に対する自信が溢れているようにも感じます。

 

 

胴軸のシルバー925刻印の2つ横の面にはネームスペースが。

エクリドールにおいてこのネームスペースにバリエーション(短い・長い・真ん中位置)があり、それは銀製のアンモナイトにも言えます。

(これは短いタイプのネームスペースを持ったアンモナイト)

 

 

 

 

【アンモナイトにもバリエーションや個体差(?)がある】

アンモナイトの柄にもバリエーション(個体差?)があり、違いを見つけるのもこのボールペンの楽しさの一つです。

 

 

例えば、ノックボタン上部の「CdA」や「ペンシルマーク」の違いのような発売時期の違いによる刻印バリエーションの他に、画像の赤くした部分の刻印が違っているものも見られます。

 

画像にまとめてある通りではありますがひとつずつ見ていくと、

 

旧モデルと新モデルの違いとしてアンモナイトの渦巻きの違いが顕著です。

旧モデルは曲線的なものが多く、新モデルは直線的でシンボリックなデザインをしています。

 

ペン先のアンモナイトの足?の部分が曲がっているものと直線的なものの違い。

 

そして、尻軸(柄の最上部)の赤いマークの部分の渦巻きが無い個体が確認されています。

 

これが意図的な個体差かエラーによるものかは分かりませんが、アンモナイトという生物の個体性にかけていると見るもの面白いかも知れません。

 

 

 

【エクリドール アンモナイトと他の銀軸を比較】

それでは最後に、同じ銀軸のボールペンと比較をしていきましょう。

 

比較に使うのはヤード・オ・レッドのバイスロイプレーン、パイロットのカスタム切子です。

 

 

ヤードのバイスロイとカランダッシュのエクリドールは軸径についてそれほど差があるようには見えないのですが、丸軸と六角軸というデザインの特性上 エクリドールの方が太く感じます。

カスタム切子は見たまんま太軸でズシリと手の中に収まる安定感が魅力。

 

それぞれの重さですが 左から、

 

バイスロイ プレーン:25g

エクリドールアンモナイト:29g

カスタム切子:41g

 

となっています。

 

カスタム切子は40g超えという重さ。

銀軸好きの皆さんならお分かりかと思いますが、これが良いんですよね。

 

一方、エクリドールとバイスロイは金属軸としては少し重め、銀軸としては一般的な重さとなり取り回しの良さがポイントとなります。

 

 

こちらの3本の銀軸のリフィルはそれぞれの規格となっています。

ヤードはアウロラの一部リフィル、ヴァルドマンの同型リフィルと互換性があり、カランダッシュは独自規格ですがパーカータイプがそのまま使えるという巷の噂もあります(私が試した時は使えませんでした)。

 

パイロットも独自規格で、毎回褒めている「アクロインキ」が使われています。

 

 

ここで銀軸という素材による重さに話を戻すと、カランダッシュ エクリドールの素晴らしいところが、胴軸のすべてがシルバー925製であること。

これは銀軸好きにはたまらないのではないでしょうか。

 

 

通常、バレルにシルバー925が使われている銀軸ボールペンは繰り出し機構等の内部構造に真鍮が使われていることがほとんどです。

ここでいう、ヤードとパイロットは回転繰り出し式という仕様上、胴軸内やキャップ内には真鍮製のパーツが詰め込まれています。

 

カランダッシュはというと、シンプルなノック式なうえ胴軸がペン先と一体型となっているため、もはや一本の銀のインゴットと言えます。

 

胴軸内がシンプルな代わりに、ノックボタンにノック機構を搭載したカランダッシュ。

小さなノックボタンには軸素材と真鍮、樹脂が使われています。

 

ということで、軸の重み=シルバー925そのままの重みと言えるエクリドールのアンモナイト。

それに緻密な彫刻が加わって、他の銀軸にはない所有満足感を味わえるようになっているのです。

 

 

さて、今回もカランダッシュの記事をお届けしました。

六角軸に彫刻という道具としての美しさに加えて、シルバー925という素材の素晴らしさもプラスされたエクリドールの銀軸ラインナップ。

 

販売形態は限定品であり生産本数も少ないため、銀軸好きな方は見つけたら早めの確保が良いかもしれません。

それでは今回はこの辺で。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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