ボールペン・万年筆・メカニカルペンシルなど、文房具好きの購入記を写真多めで比較レビュー。
たまーに気になったガジェットのレポートも。
物欲のままに手に入れたアイテムをレビューしたりしなかったり。

モンブラン ドネーションペン ヨハン・セバスティアン・バッハ ボールペン【バーンスタインとの比較】

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皆さんこんばんは。
 

ついに手にしてしまいました。
念願のドネーションペン(ボールペン)、アガリの一本!
 

ドネーションペンのレビューはしばしば書いているのですが、過去にも宣言していました「アガリの一本」である「ヨハン・セバスティアン・バッハ(又はヨハン・ゼバスティアン・バッハ)」。
年末の臨時収入を惜しみなく投入。
 

実際に手にしてみると、ドネーションペンの特徴を押さえつつ、各所に特別な仕様が盛り込まれているといった印象です。
 

それでは早速、今回はサクッと比較を交えたレビューをしていきたいと思います。
 

 
バッハ モデルと言えば、まずこのコーラルレッドのキャップでしょう。
ペンケースから出すときにまず最初に見えてくる部分。
堪りません。
 

オレンジのような朱色のような、何とも言えない色合い。
モンブランのペンでは1992年に発売された「ヘミングウェイ」のコーラルレッドと同じとなります。
 

赤とはまた違った落ち着きのある色ですので、仕事で胸ポケットから出すのも大人の色気と言いましょうか、非常にお洒落ではないかと思います。
 

 
キャップの右側面には「Johann Sebastian Bach」のサイン。
漆黒のスミ入れが施されており、コーラルレッドのキャップによく映えます。
 

 
クリップの左上部にシリアルナンバーが刻印されています。
ボールペンは8000本の製造。(ちなみに万年筆は12000本の製造となっています)
 

ドネーションペンでは唯一、シリアルナンバーの刻印があるバッハ。
「音楽の父」の偉大さからなのか、その前後においてはシリアルナンバーの刻印がないのが不思議です。
 

 
と言うのも、左から発売年の順に並べると写真のようになるのですが、なぜ前の2モデル(バーンスタインとメニューイン)についてはシリアルナンバーが付かず、バッハのみそうしたのか。
 

軸の仕様も、1作目のバーンスタインと同じクリップ、ゴールドトリム、ミルグレインや刻印の無いプレーンな口金といった、明らかにドネーションペンの初期に造られたであろう特徴が見られます。
 

これは考察ですが、1作目の製造は実はバッハが始まりで、1990年代の初めから発売の構想が練られていたものの、製造に時間がかかり、先にバーンスタインとメニューインの2作品が発売された。
という考え方はどうでしょう?
 

 
となると、製造順の構想では左からバッハ~バーンスタイン~メニューインという順だったのではないかと想像してしまいます。
 

軸やデザインの特徴からするとこの順番が一番しっくりくるんですよね。
凝った軸のカラー(キャップ・胴軸)、シリアルナンバー、口金のデザイン。
この3つを見ても、あとにも先にもバッハしかないというのも頷ける気がしませんか?
 

 

さて、話はそれましたが、軸のレビューに戻りましょう。
 

 
キャップリングの刻印は「ブランデンブルグ協奏曲 第5番」の旋律。
それも音符を見るに、刻印されているのが「バッハの直筆譜」であることが分かります。
 

 
左がバッハ、右がバーンスタインのキャップリング。
見比べて頂くとバッハモデルは手書き感がにじみ出た音符であることが伺えます。
 

前発モデルであるバーンスタインのキャップリングには「マリア」の刻印ですが、フォントは馴染みのあるものが使われていますね。
 

 
クリップがバーンスタインと同じということで、横に並べてみました。
クリップにはト音記号がデザインされており、とても上品な印象。
 

バーンスタインはダブルのキャップリング(上段に楽譜、下段に歌詞)となっており、キャップのカラーとキャップリングの違いで大きく差別化が図られていることが分かりますね。
 

 
クリップの裏面には「GERMANY」の刻印。
これはバーンスタインのモデルとも共通です。
 

 
ホワイトスターを並べてみました。
バッハのホワイトスターはアイボリー。
 

1作目(1996年)のバーンスタインはホワイト、以降2003年のカラヤンまではアイボリーというのも不思議なところ。
もしかするとですが、私の手元のバーンスタインモデルはキャップの破損等により、天ビスが現行ドネーションのもの(=ホワイト)に修理交換されたものではないか、という考えも出てきます。
 

2005年、軸のサイズがミッドサイズになったショルティモデル以降はホワイトスターの色はホワイトで、それ以前までのモデルはアイボリーだと考えるのが普通です。
 

この検証には何本かのバーンスタインモデルのドネーションペン(ボールペン)が必要です。
もし、手元にバーンスタインボールペンがあるという方は、ホワイトスターのカラーのコメントを頂けると嬉しいです。
 

 
続いて口金を比較しましょう。
他のゴールドトリムの2モデルと比べるとシンプルなバッハの口金。
 

文字の刻印とミルグレインのような飾り刻印は無く、通常のマイスターシュテュックのようなプレーンなデザインです。
 

 
非常に分かりづらい、と言うか写真では表すことが困難なバッハの胴軸部分のカラー。
実はブラックではなくダークブラウン。
 

しかし、限りなく黒に近いブラウンのためこうしてブラックの胴軸と並べても違いが分からないくらい。
さらにキャップも鮮やかなコーラルレッドですので単体で見ても黒く見えてしまうという…。
 

持っているペンでは作家シリーズのアレキサンドル・デュマがブラウンのキャップですが、デュマほどブラウンが強いというわけでもないですし、なかなか色の表現が難しいところです。
 

同様に天ビスのホワイトスター以外の部分もダークブラウンとなっています。
 

ついでに最近書いていない仕様について、モンブランの油性ボールペンに馴染みが無い方のために書くと、
 

筆記システムは回転繰り出し式のボールペン。
モンブランではお馴染みのキャップを回転させてペン先を出す仕様です。
 

また、リフィルもモンブランの油性ボールペンで共通のものが使えます。
※ローラーボール、ファインライナーのリフィルは使えませんので注意。
 

 
グリップ感はこれぞドネーションペンといった安定感。
重量は25gで、パーツが似ているバーンスタイン(26g)とは1gの差。
 

もう今まで散々書いてきましたので詳しくは割愛しますが、とにかく重量のバランスが良いドネーションペン。
デザインや耐久性ともに日々の実用に十分耐えるので、仕事で5本のドネーションペンをローテーションしています。
 

 
鮮やかなコーラルレッドが目を引くバッハモデル。
否応なく筆記のモチベが上がります。
 

ショルティモデルもそうですが、書くときに自分側からもサインが見えるのがとても気に入っています。
コーラルレッド、ダークブラウン、ゴールドの配色も良い。
 

 
5本揃った初期(1996年~2005年まで)のドネーションペンのボールペン。
ドネーションペンは、デザインと実用のバランスがよく取れている筆記具と言えます。
 

クラシックなデザインが好きで、少し重量があるけどグリップ感良好な高級油性ボールペンをお探しの方にはとにかくお勧めなシリーズです。
 

 

号外として、同じコーラルレッドの「パーカー デュオフォールド ビッグレッド」のペンシルと共に、sotのラウンドファスナーペンケースに合わせた時のカットを何枚か。
 

 
sotのプエブロレザー ラウンドファスナーペンケースは造りがとにかく丁寧で、デザインもミニマルでコンパクト。
芳醇なプエブロの香りも楽しめるほか、厚めのレザーバンドが筆記具をしっかりホールドしてくれる逸品。
 

クラシックなボールペンやペンシルとも非常に相性が良いです。
 

 
左は1930年代製のパーカー デュオフォールド ペンシル。
軸はコーラルレッドのエボナイト製ですが、モンブランのバッハととても色合いが似ています。
 

ペンケースに花を添えるコーラルレッドのペン達。
筆記具は多種多様で本当に飽きませんね。
 

 

さて、今回は私のドネーションペンのアガリと言える一本。
「モンブラン ドネーションペン ヨハン・セバスティアン・バッハ」のボールペンをレポートしました。
 

後にも先にもコーラルレッド(ブラック以外のプレシャスレジン)のドネーションペンはバッハのみ。
コレクション性の高いモデルですが、ドネーションペンということで使用感も問題なく使いやすい。
 

同モデルの万年筆に比べると、まだなんとか手が出せる価格となるボールペンです。
モンブランが気になる方は是非チェックしてみてください。
 

それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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