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Bic オレンジ ボールペン 廃番の知らせ!その書きやすさを振り返る。

2021年7月19日、TwitterのBICジャパン公式から衝撃の知らせが届きました。

 

「Bic オレンジEG が在庫限りで廃番」

 

1961年から60年にわたり世界160ヶ国で愛された、Bicオレンジボールペンが歴史に幕を下ろします。

 

2010年にグッドデザインロングライフデザイン賞を受賞しており、キャップ式デザインの油性ボールペンと言えばこの色このデザインという印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

今回は廃番を惜しみつつ、Bicオレンジのデザインや機能を振り返っていきたいと思います。

 

昔はボールペンと言えばこれで、小学校の先生が愛用されていたり、自宅の居間にも必ず1本は置いてあって、父(祖父だったかも)が使っていたという覚えがあります。

 

私も筆記具にハマりだす前は随分とお世話になりました。

 

皆さんのオフィスにも1本くらいはあったのではないかと思います。
(私の前の職場ではクリスタルが常備してありました!)

 

88円というリーズナブルな価格とは裏腹に「Easy Glide」の書き味は滑らかで、ノック機構などを持たないシンプルなキャップ式の軸ゆえに「壊れる」という事がまずない。

 

カラーラインナップはブラック、ブルー、レッド。
それぞれ1.0mmと0.7mmがあり計6種類となっています。
 

 
このフォルム。

 

クリップ付きの黒いキャップを持つオレンジの軸は重量わずか5g。
非常に軽量且つ部品数も少ないため堅牢です。

 

軸色の鮮やかなオレンジは目立つため、「ボールペンを探す=目に止まるオレンジ色を探す」という感じになります。

 

特徴的な黒いキャップ。
職場でクリップの部分が曲げられた個体を見ることが多く、仕事のストレスに耐えかねた社員のストレス発散にも一役買っていたのではないかという…。
(皆さんの周りではどうでしたか??)
 

 
そして実はこのキャップ、トップに穴があいているのです。
ということで、キャップはペン先を密閉するための役割ではなく、インク汚れから衣類を守るための物であることが分かってきます。
キャップというよりは「ペン先ガード」ですね。

 


 
改めて鮮やかなオレンジの軸に目をやると、背中にペンを背負った「ビックボーイ」と「BICロゴ」、「Easy Glide」「字幅」「Tunista(チュニジア)」。

 

値段的にはプリントでも文句がないところですが、ちゃんと刻印されていて墨入れまで施されているんですよね。

 

このビックボーイ(ビッグボーイではない)は1961年当時、BICの広告を手がけていたフランスのポスター画家であるレイモン・サヴィニャック氏によってデザインされたそう。

 

頭がボールペンのヘッド、背中にペンを背負った容姿は子供達の感心をボールペンに向けてもらおうという意図があったようです。
 

 
よく見ると字体も格好良い。
ファインとミディアムで結構書き心地も違っていたりします。
個人的にはミディアムの書き心地がヌラヌラで好きなのです。
 

 
字幅の違いはこのようになっています。
筆記感はまるで鉛筆で、キャップを外した重量が4gで鉛筆と同じ。
六角軸ということもありほぼ鉛筆ライクに油性インクを扱えます。
 

 
よく見るとペン先の形状も違っていて、Fineは根元の部分からペン先が絞られ独特な形状に。
ペン先の黒い部分にもしっかりと「BIC」のロゴが入っているのが分かります。
 

 
滑らかな書き心地を実現するための仕組みとして、胴軸の中程に空いた一つの空気穴。
ヴィンテージの万年筆のキャップにも見られるこの機構は、胴軸内の空気の温度上昇によるインク軸内の詰まりを防止するため。

 

これがあることで書いていて突然インクが出なくなったということがなくなり、快適な筆記を続けることができるようになっているのです。
 

 
尻軸にあるアルファベットと数字の組み合わせは製造ロットと思われます。
12ダースで買ったことがあるのですが、12本全てこちらの数字には違いがありました。
それぞれのアルファベットとナンバーが何を表しているのかは謎です。
 

 
軸のパーツは3つと非常にシンプル。
ある意味カランダッシュと一緒で、堅牢なボディの部品点数は3つくらいが丁度良いのかもしれません。

 

このペン先兼インクユニットを交換すれば1本のBicオレンジ軸を使い続けることができます。
例えば、オレンジ黒キャップに青いインクを入れたりという事も可能。

 

使い捨てと言えど、こうしたエコにも活用できる仕様は好感が持てますね。
 

 
さて、Bicオレンジと言えば六角軸で軽い=書きやすく、デザインも非常にお洒落です。
鉛筆とほぼ同等の軸径はビックボーイのデザインコンセプトとなった「小学生にも注目してもらいたい」という願いともマッチしてるように思います。
 

 
握ったところを前から見ると、鉛筆と同じだということが一目瞭然。
消しゴムで消せる鉛筆、ほぼ同じ軸径、重量で油性インクを使うBicボールペンは、まさに鉛筆と同じ筆記のスタンダードを目指した結果ではないかと考えます。
 

 
鉛筆を代表してステッドラーのマルス ルモグラフと。
鮮やかなオレンジは、他のどの鉛筆にもないインパクトと親しみやすさを演出しているように感じます。

 

うーむ、軸を改造すれば芯ホルダーにもできそうな…。
非常に鉛筆に近いシルエットですね。
 

 
軸径は厳密に言うとBicオレンジの方が1mmほど太く、全く同じというわけではありません。
六角軸に尻軸の黒丸ビスもレトロでお洒落です。
 

 
それゆえ、Bicオレンジのキャップは通常の鉛筆には使えず、嵌まるとしたら鉛筆の中では世界一値段の高い「ファーバーカステル 伯爵コレクション パーフェクトペンシル」くらいでしょうか。

 

流石は60年続いたビッグ(Bic)な先輩です!
逆に、パーフェクトペンシルのエクステンダーをBicオレンジに装着して使ってみるもの一興。
意外なところでコラボレーションを楽しむことができました。
 

 
最後にBicオレンジ購入時に貼ってある尻軸のバーコードシール。
こちらは綺麗に剥がすことが困難な代物ですので、貼ったまま使うのも格好いいですが、剥がされる場合はセロハンテープでペタペタすることで綺麗に粘着を剥がせますのでご参考に。

 
 

今回は全世界に衝撃を与えた「Bic Orange Easy Glid(ビック オレンジ イージー グライド)」を振り返りました。

 

廃番になるとはいえ、オレンジの軸とハマりそうなインクさえあれば色々アレンジして使えそうなBicオレンジ。
在庫のみの販売となるため、気になられた方はお早めのご購入を。

 

そして、またの機会にBicの4色ボールペンと別のカラーのオレンジもレビューしてみたいと思います。

 

それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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