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ラミー2000ブラックウッド+リフィルアダプターでゼブラ4C芯を使う!【LAMY2000 ブラックウッド レビュー】

2021年9月11日

皆さんこんにちは。

今回は久々にラミーについて。

 

Twitterの筆箱紹介を見ていても、だいたいの方の筆箱に何かしらのLAMY製品が入っています。

LAMY2000ペンシルや4色ボールペン、サファリにステュディオ等々

 

私はLAMYに出会ったのが社会人になってからでしたので、主にボールペンにお世話になっています。

そんな中、思い切って買ってみたLAMY2000タクサス。

 

 

そのラミー2000タクサスがあまりにも素晴らしいボールペンだったために、勢い余って()もう一方の素材違いモデル「LAMY 2000 ブラックウッド」を買ってしまいました。

 

将棋に例えるならばタクサスとブラックウッドは飛車と角のようなものですので、両方揃えないと成り立たないというか、勝負にならない訳なんですよね。

ということは、その将棋盤の「王」はプレミエステンレスかバウハウス100周年リミテッドエディションか

 

おっと、意味不明な例えは置いておいて結論から述べると、ブラックウッドも素晴らしいボールペンでした。

なぜボールペンのみのラインナップなのか本当に悔やまれます。

 

筆記具メーカーのフラッグシップモデルのボールペンとしては比較的手が出しやすい価格設定のラミー2000ですが、このブラックウッドもしかり、定価20000円がAmazonで半額で出ていたり(201910月現在)と価格がこなれてきています。

 

このボールペンの魅力はなんと言っても軸に使われている「アフリカンブラックウッド(グラナディラ)」なのですが、とにかく手触り・密度・色すべてにおいて満点を付けたくなる素材なのです。

 

今回の記事では同クラスのモデルである「タクサス」との違いや、同じ黒系木軸のファーバーカステルクラシックエボニーとの比較、また、4C芯を使うためのアダプターはLAMY2000でも使えるのか、という点をレビューしていきます。

 

それではさっそくやってきましょう!

 

 

 

 

 

 

LAMY2000ブラックウッドのデザインとスペック】

LAMY2000を語るうえで欠かせないのがそのデザイン。

1966年の登場からほぼ形を変えずに現代に至る超ロングセラーモデル。デザイナーはゲルト・アルフレッド・ミュラーでした。

 

 

LAMY2000ブラックウッドもまた原点のLAMY2000を継承したデザインで、優美な流線型のフォルムはバウハウスの思想に基づいた「機能美」が実践されています。

 

そして、前述したように素材にはグラナディラが使われています。

 

このグラナディラという天然素材、もはや筆記具ではお馴染みの素材となっていますが、私自身持つのは初めてでその手触りから分かる硬さ、密度感、そして美しさは目を見張るものがあります。

 

よく、遠目で見るとこれはエボニーかグラナディラかどっちなんだ!という見た目問題もあるのですが、実際に触ってみると全く別物の天然素材だということが分かります。

 

 

筆記具に利用される際、木目は縦に使われることがほとんどではないでしょうか。

黒に焦げ茶が混ざったような複雑な色合い、LAMY2000のデザインという観点から見てもレジンのヘアライン加工のように密度の濃い繊維が縦に走っていることが覗えます。

 

 

クリップ周りのデザインも無駄な装飾が一切無く、まさに機能美を体現していることが分かります。

軸の丸みとは反するエッジの効いた各金属パーツはパラジュームコートが施されていて、その美しさを損ないません。

 

 

握りやすさも申し分なく、おおよそ掌を圧迫する程のどっしりとしたボディーに木軸素材の良好なグリップ感、併せて天然素材の経年変化も楽しめる一本です。

 

スペックは

全長:136mm(筆記時は+3mm

重さ:36

となっています。

 

 

 

【実は同じではないLAMY2000ブラックウッドとタクサスの違い】

それでは、同じクラスのモデル「LAMY2000タクサス」との違いを見ていこうと思います。

 

ブラックウッドを手に入れるまで、この2本の違いは軸の素材のみだと思っていました。

実際は2本を並べて持ち比べることで分かってきます。

 

 

実はブラックウッドの方がタクサスに比べ「軸径が太い」のです。

メーカーHPの画像をよくよく見比べてみても、確かにブラックウッドの方が太くなっています。

わずかに樽型増しなのがブラックウッド。

 

これは持ってみてもハッキリと分かるくらい違います。

重さと軸径が全く違う。これには驚きました。

 

 

金属パーツのデザインは同じで、キャップの部分にはレーザー刻印で「LAMY」のロゴ。

ノック部が真鍮なのも同じ。

 

 

ペン先のデザインや色も同じで、少しシャンパンゴールドのような日本人に肌馴染みの良い色合いです。

 

 

ただもう一点違う点があり、それはクリップ裏の刻印。

タクサスは「GERMANY 2」でしたが、ブラックウッドは「GERMANY 1」。

以前にタクサスの記事を書いた時、LAMY2000のペンシルが「GERMANY 1」で4色ボールペンが「GERMANY 2」でした。

ボールペンとペンシルの違いかと思っていましたがそうではないようです。この違いはいったい何なのでしょう…。

 

 

木軸素材を見比べてみると、木肌の違いが明らかです。

こう見るとブラックウッドの縦繊維は、本当にレジンのヘアラインに似ていますね。

 

 

どちらも手触りが良く、タクサスはパールがかったようなきめ細やかな輝き、ブラックウッドは艶から重厚な雰囲気が出ています。似ているようで全く違う2本の木軸ラミー。

木軸好きには堪らない2本です。

 

 

 

【ブラックウッドとエボニーのボールペン比較】

さて、グラナディラとエボニー。

この2本は色味が似ているため間違われやすいのですが、実際見比べるとどうなのかということを見ていきます。

 

ゲストとしてお越し頂いたのは、同じドイツ出身のファーバーカステル クラシックコレクション エボニーさんです。

 

 

来るやいなや並んで頂きました。

写真では分かりづらいのですが、色味がグラナディラは黒に近い焦げ茶。エボニーは漆黒。

表面についてもグラナディラは艶があるのに対して、エボニーは艶がありません。

 

このクラシックコレクション エボニーもかなり長い期間仕事で使っているのですが、あまり艶が出てこない素材なのかもしれません。

手入れの時には結構乾いたハンカチで磨いているのですが、艶のない漆黒のままです。

頑として漆黒。

 

一方、グラナディラはすでに艶やか。

経年変化では木肌が指に磨かれて艶が増すのでしょうか。非常に楽しみです。

 

2本とも30gオーバーのボールペンなのですが、軸の内部構造に類似点がありました。

 

 

このクラスのボールペンではお馴染み「真鍮の内軸」。

これによって重量が増すのですが、同時に木軸部分の軸割れを防止する役割もあります。

 

真鍮の内軸は共通していますが木軸部分の厚みには違いがあり、LAMY2000ブラックウッドはやや厚め。

持った時のどっしり感は木軸の分厚さだったというわけです。

 

 

 

【ラミー対応リフィルアダプター「LM-16」をLAMY2000で使ってみる】

それでは、LAMY2000に対してリフィルアダプター「LM-16」が使用できるのかを検証していきます。

 

 

まずリフィルアダプター「LM-16」ですが、対応モデルがサファリ・アルスター・ノトの3モデルとなっています。すなわちLAMY2000は非対応なのです。

 

 

しかも他のメーカー用のアダプターと違い、対応する4C芯がゼブラのみ。

これはどういうことでしょう。

 

 

サファリもアルスターもノトも使うリフィルは「M16」。

同じM16リフィルを使うLAMY2000もいけるんじゃないか?ということで検証してみます。

 

 

検証に使うのはラミー純正リフィル「M16」、ゼブラのゲルインク「JSB-0.5芯」、ゼブラのエマルジョンインク「ESB-0.7芯」、そしてアダプターの「LM-16」です。

ゼブラの4C芯と言えば万年筆のインクでも馴染み深い「ブルーブラック」や「グリーン」など、色の種類が豊富なのが強み。

これが各社上位モデルのボールペンで使えるようになってしまう、アダプター「LM-16」は夢のようなアイテムなのです。

 

 

リフィルアダプター「LM-16」の使い方について簡単に。

 

 

C芯はしっかりと奥まで差し込みます。

 

 

アダプターの奥には樹脂製のチューブパーツが入っていて、これが4C芯を固定する仕組みです。

アダプターはアルミ製で、黒い部分とシルバーの部分は取り外し可能。

 

シルバーの部品を外すとチューブパーツを取り出すことが可能。

この構造のお陰でペン先の繰り出し幅を微調整することもできるのです。

 

 

実際にアダプター+4C芯をブラックウッドに装填してみました。

ペン先の状態は写真の通りで、口金との間にすき間は無くしっかりと固定されます。

 

 

純正とゼブラで書き比べ。

私はラミーのM16については書き味が嫌いでは無いため、普段はわざわざアダプターを介して4C芯を使わないのですが、JSB-0.5芯(ゲルインク)については書き味がたいへん気に入りました。

 

もう一つのZEBRAC芯、ESB-0.7(エマルジョンインク)についてはかなりサラサラな書き味のため私には合わず、文字が走ってしまいます。これはそれぞれの好みなので、サラサラが書きやすい方は問題ないと思います。

 

 

ただひとつ問題があり、画像にもあるように「ESB-0.7芯」を装填したアダプターをLAMY2000内に入れた際、「芯が引っ込まない」という現象が起こりました。

 

 

同じZEBRAなのにJSBは大丈夫でESBがダメ。画像で見る限り若干だけESBの方が芯径が太いように見えますので、LAMY2000の口金内で引っかかりが生じるのだと考えます。

 

JSBの方も数回に一回は口金に引っかかることもありましたが、慣らして使うことで動作は良好になりました。

リフィルアダプター+ゼブラ4C芯使用時はノックも若干重くなるのでこれも好みによるかと。

 

しかし、他の4C芯メーカーのものと比べ軸径が若干太くボールペン側を傷つけかねないゼブラの4C芯を、しっかりと使いこなすことができています!

 

これでブルーブラックはLAMYのものに!という訳です。

LAMY2000はリフィルアダプターM-16の正式な対応モデルではないため、試される方はあくまで自己責任のもとお願い致します。

 

 

さて、今回は「LAMY 2000 ブラックウッド」のレビューをベースにタクサス比較、木軸比較、アダプターの利用についてをレポートしてきました。

 

満足感の高いボールペンであることは間違い無いことですが、さらに価値を高めるツールとしてリフィルアダプターの運用も面白いかも知れません。

 

とりあえずブルーブラック好きの私は、LAMY2000+リフィルアダプター「M-16」にZEBRAを乗せて筆記と色を楽しみたいと思います。

今回も長い記事にお付き合い頂きありがとうございました。

それではまた。

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