2017.10.11 Wednesday

懐かしいデザインの真鍮製定規 【コハナ/真ちゅうの竹尺】

0

    今回は万年筆の記事を一旦ひと休みして文房具カテゴリーのレポートです。

     

    鉛筆は木材でできています。そして樹脂軸の芯ホルダーが生まれ、金属素材のシャープペンシルが生まれました。

    文字を書くという行為自体は昔から変わっていないのですが、より便利に、より快適に進化していくうちに筆記具の形も変わっていました。他の文房具も同様ではないでしょうか。

     

    今回レポートするのは、職人の手仕事×現代の精巧な加工技術を昔から使われるデザインにフィードバックさせた、ちょっと珍しい文房具です。

     

     

     

    竹でできているはずの竹尺が金属でできています。しかしどう見ても竹尺です。

    黄金色に輝く真鍮製の竹尺。誰もがこのデザインに懐かしさを感じるのではないでしょうか。

     

    メイドインジャパンにこだわったブランド「Chohana/コハナ」から「真ちゅうの竹尺」が発売されましたのでレポートします。

     

     

     

     

     

     

    【パッケージ】

     

    トラベラーズノートのようなゴム紐に巻かれ、グレーのしっかりとした厚紙に包まれています。

     

     

    ゴム紐のチャームには丸いコハナのロゴ。

    とてもお洒落なパッケージです。

     

     

    開くと、ブランドコンセプトと取扱説明書。

    そして金色に輝く竹尺が鎮座しています。

     

     

    コハナは、地域産業や工芸にこだわった上質なハンドメイドの道具を作っています。

    個人的にこういったブランドコンセプトの製品が大好きなので今回も迷わず買いです。

     

     

     

    【外観】

     

    まさに竹尺。このデザインだけで懐かしくなりますね。

    小学生の時、夏休みの自由研修で模造紙に竹尺でグラフを描いていた覚えがあります。

    そのとき使っていたのは30cmでしたが、それがそっくり15cmに縮小されています。

    ※ラインナップに30cmもあります。

     

    重さは真鍮製とあって25g。重さはラインを引くときの安定感にもつながります。

     

     

    左端には「MADE IN JAPAN」の刻印が誇らしげです。

    この真ちゅうの竹尺の目盛りや刻印や星はすべてレーザー刻印。

     

    一般的な金属製のスケールによくあることですが、ペンケースなどの中で他のものと擦れるうちに目盛りが消えてしまうことです。これは目盛りが印刷されているために起こることですが、この真ちゅうの竹尺はペンケースの中で他の文房具と擦れても目盛りが消えることなく安心です。

     

     

    【目盛り部分】

     

    続いて目盛り部分をみていきましょう。

    特徴的なのは「星」の部分です。

     

     

    5cmのところにある5個の星には朱の塗りが施されています。

    2.5cmごとに2つないし1つの星が刻印されています。

    5mm、1cmごとにはそれぞれ長い線目盛り。

     

     

    小学生の頃はこの竹尺の1cmの目盛りを肌で覚えたものです。長さが脳裏に焼き付きやすいデザインと言いましょうか、数字のない目盛りがそうさせているのかも知れません。

     

    どちらかというと、ぱっと見て長さを測ることより、正確な長さのラインを素早く引くことに重きを置いたデザイン。

    竹尺の良さはどちら側からでも使える使いやすさと、非常にシンプルでわかりやすい目盛りにあるといえましょう。

     

     

    10cmのところには「ICHIREI」の刻印。

    ICHIREI」は、「モノ作りに関わるすべての人が必要とするプラスワンを」をコンセプトに、マルイテクノが展開する測定器ブランドです。職人の手が加わることでスケールとしても正確なモノに仕上がっています。

     

     

    右端にはコハナのブランドロゴです。

     

     

    裏向けたところ。

    適度な反りがつけてあります。そのため表面から見ると目盛りの面が軽く盛り上がっています。

    ただの平べったい定規ではなく、細部まで竹尺のデザインを踏襲した作りにこだわりを感じますね。

    個人的な見解ですが、これにより光の反射により目盛りが見にくくなるということを防いでいるように思います。

     

    使用感は、真鍮ならではのヒンヤリとした手触りとデザインの暖かみが同居して、何だか不思議な感じです。使用を重ねるごとに真鍮の色が変化していく様が楽しみになる一品です。

     

     

     

    【ミドリのアルミ定規と比較】

     

    もう一本のお気に入り定規であるミドリのアルミ定規との比較です。

    同じ15cmの定規ですが、真ちゅうの竹尺は15cm丁度、アルミ定規は5mm長く設計さています。

    プラ製の定規もそうですが、数字表記にするとどうしても数字のスペース分だけ定規自体を少し長くする必要がでてきますね。

     

     

    こちらのアルミ定規もレーザー刻印。摩擦による目盛り消えの心配がありません。

    MIDORI MADE IN JAPAN」の刻印。

     

     

    ミドリのアルミ定規の特徴として機能性のあるデザインが挙げられます。

    このギザギザと左右での厚みの違い、いったい何だと思われますか?

     

     

    実はこのギザと厚みはラインを引いた後に定規を持ち上げやすくするため。

    このように指でギザを押すことで目盛り側が持ち上がり、容易につまみ上げられるようになります。

    これは目から鱗!

    人差し指でギザを押して親指でつまむ、中指でギザ押して人差し指でつまむ等、つまみ方は様々でスタイリッシュです。

     

    素材がアルミのため重さは15gと軽量。

     

    アルミ定規は軽さと機能性、真ちゅうの竹尺は使いやすさと経年変化。

    それぞれ違った良さがありますね。

     

     

     

    【まとめ】

    真ちゅうの竹尺の細部を見てきました。

    デザインこそ懐かしいですが、質感は現代的な無機質素材の真鍮。

    不変の見やすさと使いやすさです。

     

    逆に今までこのタイプの定規を使ったことのない方には、新鮮なデザインに思えることでしょう。

    数字表記のない定規を使うことで目測で長さを感じる感覚が養われるように思います。

     

    アルミ定規との比較では、それぞれの役割の違いを感じることができました。

    どちらもコンパクトでレーザー刻印のためずっと使い続けることができそうです。

     

    仕事柄、定規を頻繁に使うことがないという方でも一本はペンケースに収めておくと いざというときに役に立つことは間違いありませんし、取り出した際、周りの雰囲気を懐かしくさせることうけあいです。

     

    私としては、使い倒した先にこの竹尺にどのような変化が現れているかが非常に楽しみです!

    緑色の錆が出てくるまで使いたいですね。

     

    ではまた。

    2017.10.07 Saturday

    マーブルレジンの万年筆 【ビスコンティ/ヴァン・ゴッホ タートル】

    0

      こんにちは。

       

      前回に引き続き、今回も万年筆のレポートをしていきます。

      今回の万年筆は手に入れて間がない一本です。

       

      やはり新しい万年筆に出会うとわくわくしますね〜。

      しかも新しく手に入れた万年筆は、自身初めてとなるマーブルレジンの樹脂軸。

      実に美しい!

       

       

       

      ビスコンティ/ヴァン・ゴッホシリーズの万年筆。

      前回のアウロラ/イプシロンに続きイタリアの万年筆です。

      このタートルというモデルは現在は販売されていない?ようですが、ビスコンティの魅力がひしひしと伝わってきます。

       

      ビスコンティは1988年に2名の万年筆コレクターによって設立され、歴史としてはまだ若いブランドです。そのため同じヨーロッパ出身のペリカンやモンブランやアウロラに比べると、万年筆に詳しい方以外にはマイナーな筆記具メーカーに感じるかもしれません。

       

       

      しかしながら生み出される筆記具のデザインの美しさ、インパクトはメジャーなブランド以上のものがあると言っていいでしょう。

      特に様々な色が混ざり織りなす樹脂軸のマーブル模様は、デザインのモチーフを余すことなく表現しています。

      ビスコンティからは様々なシリーズがラインナップされていますが、その中でもこのヴァンゴッホと比較的手が出しやすい価格のレンブラントは、目に触れる機会も多いのではないでしょうか。

      実際に手にしてみてその美しさたるや…。コレクターがいるのもうなずけます。

       

      それでは見ていきましょう。

       

       

      ◆目次◆

       

       

       

      【スペック】

      全長:145mm

      重さ:32g

      軸径:13mm

       

      万年筆としては大きめで存在感があります。キャップを尻軸にさして使うとリアヘビーとなるため、好みではありますがキャップは外した状態で使うのがいいかもしれません。

       

      以前レポートしたパイロットのカスタム74も大きな万年筆というイメージでしたが、ヴァンゴッホはさらに2mm長く、私のペンケースの中でも一番の大きさを誇ります。

       

      握ったときに大きな万年筆ほど満足感が上がるのか、ペンケースを開いて何か書こうとしたときにビスコンティに手が伸びます。

      モンブランのマイスターシュテュック149等の太軸万年筆に人気が出るのもわかる気がします。

       

       

       

      【胴軸】

       

      ヴァンゴッホはネジ式キャップの万年筆です。

      まず目が行くのは琥珀のようにも見え、べっ甲のようにも見えるクリアブラウン×ベージュのマーブル模様です。

      樹脂軸のなかで、特にマーブル軸はその複雑で唯一無二の模様が魅力です。

      まさに、たかが樹脂と思うなかれ、というやつです。

       

       

      私は万年筆を使い始めた頃、ウォーターマン等の金属軸の万年筆を好んで使っていました。

      万年筆は自重でペンを走らせるため適度な重さが必要と考えていましたし、安い買い物ではないので素材は断然高級感のある金属でしょ。と思っていました。

       

      しかし、いろいろな万年筆を使っていくうちに考えは変わり、樹脂軸こそ万年筆の醍醐味と思うようになりました。

      そう思うきっかけとなったのが、デルタの万年筆「ドルチェビータ」や「スクリーニョ」です。

      マーブルレジンの塊を職人が一本一本削って磨き上げられる軸には透明感があり、同じ模様が2つとありません。

      光の当たる加減で色が変わり、さながら小宇宙の星雲が手の中にあるような錯覚に陥ります。

       

      ビジネスで使うのは黒い樹脂軸が多いですが、デスクで作業をする場合、色の変化を伴う樹脂軸の万年筆を使うと なんとも言えない高揚感と満足感が得られるのです。

       

      私の主観ではありますが、そういった理由で今は樹脂軸の利用がメインとなっています。

      このビスコンティも例外ではなく、万年筆を持つ喜び、使う喜びを感じさせてくれるのです。

       

       

       

      【クリップ】

       

      クリップには「VISCONTI」のブランドロゴが。

      また、このクリップの形はイタリアのポンテベッキオ橋がモチーフにされていて、デザインの出会いを意味しているそうです。

       

      バネ式クリップのため挟む力は申し分ありません。

      クリップの形は、正面から見るとキャップの太さに対比して薄いため安定性に欠けるように感じたのと、クリップのデザインがデザインだけに挟みやすさは良いとは言えません。

       

      私はこの万年筆をポケットに挿して持ち歩くことはしないので気にしませんが…。

       

       

      クリップの反対側にはクリップを止めているマイナスネジがあります。

      実際にドライバーで回すこともでき、クリップの調整にも使えます。デザイン的にも面白いアクセントになっていますね。

       

       

       

      【キャップ】

       

      続いてキャップ全体。

      見れば見るほど美しい模様をしています。

      クリアブラウンのキャップ越しに、中の銀色に輝くニブが見えます。

      マーブルでありながらデモンストレーターのような面白さも併せ持つ珍しいデザインではないでしょうか。

       

       

      キャップリングにも豪華なデザインが施されています。

      正面には「VISCONTI」、裏面は「VAN GOGH」、文字間にVマークが施されています。

      この太いシルバーのキャップリングがこの万年筆の豪華さを際立たせていますね。

       

       

       

      【ニブ/コンバーター】

       

      ニブとコンバーターのデザインを見ていきます。

      大型のニブです。ミュシャの絵画を思わせる美しいデザイン。

       

       

      刻印は「VISCONTI 14K 585 F

      ペン芯は細かなスリットが入っています。ペン芯の先にもVのマークが。

       

      ビスコンティの万年筆の特徴として首軸の美しさもあります。

      金属の首軸にVマークの装飾が豪華ですね。

       

       

      コンバーターはつまみの部分も金属です。これはモデルによって異なるようです。

      こちらにもビスコンティのVマーク装飾が。

      この銀色のコンバーターがクリアブラウンの軸から透けて見えるニクい演出です。

       

       

       

      【筆記感】

       

      文字を書いてみました。

      各万年筆との字幅の差はこのような感じです。

       

      先ほど書いたように、ペン先はF。こちらは海外製品らしいというか、しっかりとした字幅のFです。(一番上がビスコンティ)

      紙の上を走らせてみるととてもなめらか。ペリカンの筆記感に似ているような気がします。

      前回のアウロライプシロンやガチニブと言われるウォーターマンとは正反対の筆記感です。

       

      手元にビスコンティが届いた時に試し書きで入れたインクはブルーブラックでした。

      上の写真でビスコンティとパイロットは同じインクを入れています。

      同じブルーブラックのインクを入れたパイロットのカスタム74と比べても文字の色が濃く、インクフローが潤沢であることがうかがえます。

       

       

      今回、私の筆記具の師匠から届いたモンブランのトフィーブラウンを入れて書きました。

      色がブラウンということもあり濃淡がはっきりと出て、ペン先Fと相まっていい味の文字が書けます。

      これはかなり私の好みの色です!

       

       

       

       

      【まとめ】

      ビスコンティの軸はとにかく美しいの一言。

      マーブルレジンの軸は様々な色が解け合い唯一無二の模様となっています。一本一本が職人の手作業で削られ、仕上げられている。それだけでもかなり満足感の高い万年筆となっています。

       

      ペン先も14Kで書き味はとてもなめらかでした。

      書き味が好みだと文字を書くのが楽しくなりますし、文字が走るとアイデアも浮かんできます。考えを言語化することは重要だと思わせてくれるペンですね。

       

      インクフローも十分で万年筆の醍醐味を味わえます。

      ブラウンのインクとともに私のメインの一本になりそうです。

       

      今のところは発症していないですが、他のシリーズも欲しくなりそうな予感がします。

      様々な色の軸や他の魅力的なシリーズのラインナップもありますので、気になられた方はビスコンティを検索してみるのも良いかと。

       

      それではまた沼のふちでお会いしましょう。

      2017.10.02 Monday

      赤軸の万年筆 【アウロラ/イプシロン】

      0

        こんにちは。

        最近、ふとこのブログのカテゴリーを見て気付いた点があります。

         

        万年筆をいっぱい持ってるのに万年筆の記事が少ない…!

         

        ということで、長い時間をかけながらでも手持ちの万年筆を一本ずつレポートしていきたいと思います。

        今回レポートするのはアウロラの万年筆「イプシロン」

         

         

         

        アウロラといえば代表的な万年筆はオプティマですね。

        なんといってもイタリアらしい豪華で美しい軸が目を引きます。

         

        オプティマを新品で買おうと思うと5〜7万円ほど、オークションサイトの中古でみてもモンブランのマイスターシュテュックと並んで高値がつく人気の万年筆で気軽には手が出せません。

         

        そうした理由からいまだにオプティマの購入には踏み込めていないのですが、アウロラというメーカーはそういった理由でアウロラを持てないユーザーや若者向けに、気軽にアウロラの書き味を体験して欲しいということで「イプシロン」というエントリーモデルをラインナップしています。

         

        こちらは新品でも1万〜3万で入手することができるため、アウロラを試したい!ちょっとアウロラ持ってみたい!という方にはうってつけではないでしょうか。

        ※ただし、エントリーモデルのイプシロン万年筆はスチールペン先のため、オプティマとは厳密には書き味が違います。違うはずです。ハイ。

         

        私が持っているのはイプシロンのレッド。

         

        以前、赤軸の万年筆はセーラーの四季彩・茜空1本だけでしたが、ペンケースが増えるにあたり赤を入れ替えるのが面倒くさくなり、赤をもう一本!と考えました。

        一本目が日本製のため、もう一本は海外製品をと思いネットを物色していてイプシロンに出会ったわけです。

         

        それでは各箇所をみていきましょう。

         

         

         

        【胴軸】

         

        赤軸の万年筆でもイプシロンを選んだきっかけは、深い赤の軸色が綺麗だったこと。

        朱色に近い茜空とはまた違った、濃いめの赤です。

        ラミー/サファリの赤軸よりももう少し濃い赤です。

         

        持った感じも素材がよいのかモンブラン/マイスターシュテュックやパイロット/カスタムに近いグリップ感。樹脂も硬くてカッチリした印象をうけます。

         

        軸径は12mmと一般的な持ちやすい太さ。

         

         

        全体のフォルムを見たときに、バランスがよく感じるのはこの尻軸のクロームリングの効果でしょう。

        このリングがあるかないかで見た目の締まりがまるで違うように感じます。

         

         

        【キャップ/天冠】

         

        キャップは嵌合式(かんごうしき)。

        個人的に嵌合式のキャップは好きではありません。

         

        以前使っていたファーバーカステルのアンビションが嵌合式だったのですが、手帳に挿して使っていたところペン先がすぐに乾いてしまい、何度か筆記できなくなるという事態に…。

        今度ファーバーカステルの万年筆を買うときは必ずネジ式にしようと誓ったのでした。

         

        そんなこともあってキャップは気密性の高いネジ式の方が信頼感があります。

         

        イプシロンは今のところ数週間使わないくらいでは乾くことはないですが、使う用がなくても定期的に文字や絵を書いてインクを流すようにしています。

         

         

        クリップの形状はイプシロンの名を頭をとった「Y」。

        クリップ先端に向かうアールはアウロラだなーと感じる反面、クリップ先が反っていないのでオプティマのような豪華さはありません。

         

         

        クリップリングには「ITALY」の刻印があります。

         

         

        キャップリングです。

        こちらのモデルは旧型になるためキャップリングのデザインが現行品とは異なります。

        手元のイプシロンはイタリアの国旗を模したカラーとなっています。

        現行品はシルバー一色のキャップリングのようです。

         

        オロビアンコもそうですが、イタリアの国旗はデザインとしてもよく使われますね。

        私はこの組み合わせのカラーを見ると無性にピザが食べたくなるのですが…。

         

         

        【ニブ】

         

        続いてニブのデザインです。

        ニブは小さめで、刻印も寂しいくらいにシンプルです。

        グレカっぽい模様にペン先の太さを表す「EF」と「AURORA」とだけ刻印されています。

         

        そう、ペン先はEFを選んでいるのですが、これがなかなか細い!

         

        以前にも書きましたが、海外製の万年筆全般に言えることが、日本製に比べてペン先の表記以上に太いということがあります。

        たとえば、海外製のEFが日本製のFや、場合によってはMくらいの太さになります。

        なので日本語、特に漢字を書こうと思うと必然的に日本製万年筆が書きやすいということになります。

         

        しかしながらこのイプシロンのEFニブ、EFらしいEFと言いますか、海外製らしからぬ細さです。

        漢字もすごく書きやすい。

        個体差はあるのかも知れませんが、海外製EFニブの印象を良い意味でガラリと変えてくれました。

         

         

        書き味はスチールペン先ということもあり硬めでサリサリといった書き心地。

        これがアウロラの書き味なのか、スチールペン先によるものなのかはオプティマを手にするまでは分かりませんが、書き比べのレポートはいずれオプティマを手にしたときにしたいと思います。

        私には非常に好みな書き心地です。

         

        インクはビスコンティのインク「バーガンディー」を入れています。

        ついでにこのインクもレポートしておきましょう。

         

         

        【インクレポート(ビスコンティのバーガンディー)】

         

        なかなか洒落たデザインのインクボトルです。

        インクボトルの素材は一般的なガラスではなくプラスチック製。

        見た目以上に軽いのが特徴 (笑)

        豪華な台とケースも付いています。

         

         

        インクの色はバーガンディーというだけあって血のような濃い赤。

        乾いて時間が経つと茶色っぽく枯れます。これがまたいい味を出しているのです。

         

         

         

        【まとめ】

        さて、今回はアウロラのエントリーモデル「イプシロン」について書いてきました。

        誰でも気軽にアウロラの書き味を、ということで用意されているモデル。

        サリサリと硬めかつしっかりと漢字のはね・はらいを表現できる筆記感を味わうことができました。

         

        エントリーモデルながら軸の質感は硬質かつ確かなグリップ感があり決して安っぽいものではありません。

        また、ペン先EFが意外と細かったことが私のこの万年筆の利用頻度を高めています。

         

        上級モデルのオプティマは金ペンですので書き味はまた違ったものになっていることでしょう。

        いつかオプティマを手に入れたときはイプシロンとの書き比べを楽しみたいと思います。

         

        では今回はこの辺で。

        2017.09.24 Sunday

        アップデートで動作サクサク!【ONKYO DP-S1】

        0

          今回は久しぶりにガジェットカテの更新です。

           

          最近、ONKYODAPDP-S1」に大幅なアップデートがありました。

          DP-S1は、コンパクトなボディに2.5mmのバランス接続や音質を向上させるアップサンプリング、Hi-bit32など音にもこだわった仕様が注目を集めるなか、UIについては賛否両論ありアップデートが待たれていたところです。

           

           

          前回のアップデートでは曲名リストの右にバーが追加されるなど操作性の向上に関する改善が行われました。

          今回はe-onkyo music対応やレジューム機能が追加されるなど、UI意外にもWIFI機能を生かしたエンターテイメントな部分がブラッシュアップされています。

           

           

           

           

          1や8については今回は割愛(MQA音源の曲がないm(_ _)mMac持ってないm(_ _)m)して、それ以外の項目で快適になったと感じる部分をレポートします。

          それではそのアップデート内容を分解して見ていきたいと思います。

           

           

           

           

           

          【UIと見た目の改善】

           

          まず起動後のメニュー画面の違いですが、以前のバージョンと比べてホームメニューパネルがグレーっぽくなっています。

          また、WiFiの下にe-onkyo musicのショートカットが追加されました。(デフォルト表示で変更は可)

           

           

          こちらはWiFIに接続した状態で押すとe-onkyo musicへのログイン画面になり、ログインすることで購入した楽曲をダウンロードできる仕様となっています。右下のアイコンはログアウトボタンです。

           

          画面下にはレジューム中の楽曲が表示されています。

           

           

          ホームメニューの6つのショートカット(写真の赤枠内)を変更できるというのも今回追加された新しい機能のひとつです。

          6つのショートカットとはMusicStreamingの下にある6つのアイコンのことで、長押しすることで変更可能です。

           

           

          変更可能な項目として以下が用意されています。

           

          e-onkyoダウンローダー(デフォルト)

          ・リピート

          ・シャッフル

          ・設定(デフォルト)

          Wi-Fi(デフォルト)

          Bluetooth(デフォルト)

          ・明るさ

          ・バランスモードの出力切り替え(デフォルト)

          ・ラインアウト

          ・ゲイン切り替え

          ・音楽ライブラリの同期

          SDカードのマウント解除

          ・オーディオ調整(デフォルト)

          ・カスタムサウンド

          ・アップサンプリング

          Hi-bit 32

          ・デジタルフィルタ

          ・ロックレンジアジャスト

          ・なし

           

          以上の19項目。

          再生中に音質をちょっと変えたい時などショートカットを変えておくと便利です。

          また、「なし」を選択してシンプルな構成にすることも可能となりました。

           

           

          【早くなった外部メディア読み込み】

           

          私的にはこれだけでかなり満足です。DP-S1はマイクロSDカードのダブルスロットを採用していますが、楽曲数が多いSDカードを読み込む場合、起動してからメディアの読み込みに時間がかかり音楽を楽しむまでに待ちの時間ができてしまっていました。

          スマートフォンのメディアプレーヤーアプリからの音楽再生に慣れていると、この読み込み時間にフラストレーションがたまります。

           

          同じSDカードの読み込み時間として、アップデート前と後では体感で5分の1くらいの時間に短縮されています。(読み込みが気にならないくらい)

          これはかなり快適になったポイントです!

           

           

          ちなみに今回のアップデートで、今までのマウント解除以外にSDカードのフォーマット機能にも対応しています。

          おまけの機能といえばそうですが、どちらかと言えばフォーマットもできたほうがいいという感じです。

           

           

          【動作の安定・高速化】

          画面の切り替わりの速度アップとメディア読み込み時間が短縮されたことで、全体的な動作のサクサク感がアップ。

          スマホになれている現代人にとって、以前の画面切り替わりのカクカク感やもたつきは耐え難いものでした。

           

          画面が切り替わる際のコマ数こそ変わりませんが動作が機敏になったことで目当ての曲までのアクセス時間が短縮されています。

          DP-S1は独自UIということで、他のDAPで当たり前のようにできていることができないという縛りがありましたが、ここへきてやっと練られたUIへと進化しつつあります。

           

          次の項目の楽曲へのアクセスについても大幅な改善がみられます。

           

           

          【楽曲へのアクセス】

          フォルダ・プレイリスト以外の項目からの楽曲へのアクセスも改善しています。

           

           

          アーティスト・アルバムアーティスト・アルバム・曲・ジャンルの項目については項目を選んで一覧を表示させた状態で、画面右端から左に向かってスワイプすることでインデックスが表示されるようになり、目当てのアーティストや曲にアクセスしやすくなりました。

           

          こちらは日本語にも対応していて、スワイプでインデックスを表示させた後に上にスワイプすることで表示されます。(ローマ字インデックスの下に日本語インデックスがある)

          楽曲数やアーティストが多い場合は重宝します。

           

           

          【楽曲の早送り・巻き戻し】

          前回のアップデートで再生中の画面のバーをスライドすることで早送り・巻き戻しの機能が追加されていましたが、今回はサイドボタンの長押しでの早送り・巻き戻しに対応しました。

           

          ※本機はmusashinoレーベルのレザーケースをしています

           

          これでポケットの中のDP-S1に対して、ブラインドで早送り・巻き戻しができるようになりました。

          早送り・巻き戻しの最中は無音の状態となります。

           

           

          【まとめ】

          今回のアップデートでDP-S1UIについてもかなり成熟してきたといえます。

          実際にほぼ毎日使っていてUIでのストレスがほぼ皆無になったと言っていいです。(他のDAPの操作性を知らないからかも知れませんが

          音楽再生に特化した独自UIという意味では素晴らしく使いやすくなったのではないでしょうか。

           

          個人的には動作のサクサク感・メディアの読み込み時間の短縮という部分が、今回のアップデートのメインといって良いくらい大きな改善だと感じています。DP-S1の大きさ、質感、音質に加えて、操作性がバージョンアップしたことでさらに愛着が湧く機種となっています。

           

          独自UIが使いにくいために購入を躊躇していた方もそろそろ買い時かも知れません!

           

          それでは今回はこの辺で。

          2017.09.17 Sunday

          レトロモダンなパーカーはジョッターだけではなかった! 【パーカー/インシグニア】

          0

            こんにちは。

             

            皆さんは手帳に合わせる筆記具は何にされていますか?

            ボールペン、万年筆、シャープペンシル、それとも鉛筆。

             

            手帳の種類にもよるでしょうが、私の場合はスケッチやアイデアをアウトプットする用の手帳にはシャープペンシルを挿しています。そして、スケジュールを書き込む手帳には万年筆。

             

             

            以前は手帳にはボールペン派でしたが、様々な筆記具を使うにつれボールペン以外のものも使ってみようと。ちなみに手帳にお勧めの万年筆はセーラーのプロフィットで、ペン先はEFとかHFのような細字にナノインクを合わせれば完璧です。ナノインクはとにかく裏抜けしないので気持ちよく書き込めます。

             

            アイデアをアウトプットする用の手帳にはクロスのクラシックセンチュリーを合わせていたのですが、今回、気になっていたペンシルを購入しましたのでレポートしていきたいと思います。

             

            今回レポートするのは、パーカーのインシグニア。

            パーカーのペンシルを使うのは初めてとなります。

             

            パーカーといえばジョッターですが、あえてジョッターのペンシルを選ばずインシグニアにしました。

            なぜかというと、ジョッターを買ったときと同じく一目惚れした部分があったからなのです!

            その部分がどこだったのかは後述していきます。

             

             

             

            【パッケージ開封】

             

            上品なゴールドの蓋にブラックチェックの受け箱。パーカーといえばこのようなチェックの箱が多いように思います。蓋を開けるとベージュの内装に包まれたインシグニアとご対面です。

            今回入手したのは箱色とは別のステンレス製。

            インシグニアもジョッターのようにいくつか種類があり、軸とキャップがバイカラーになったカスタム、軸に細かなストライプ模様の入った高級なラックなどがあります。

             

             

            【軸/クリップ】

            軸はステンレス製で若干ベージュっぽい色合い、触った感じはサラサラとしたさわり心地です。

            樹脂軸のジョッター・スペシャルほどのグリップ感はないですが、まずまずの握り心地。

             

            そして、パーカーといえばまず目を引くのが特徴的な矢羽クリップ。

             

             

            ジョッターとはまた違った形をしており、レトロなデザインのジョッターに対して近代的な矢で、実に良く飛びそうなデザインをしているではないですか。

             

             

            矢先はジョッターが矢じり(?)の彫刻が施されていましたが、インシグニアは彫刻のないプレーンな矢先です。

            最近のパーカー筆記具の矢羽クリップはだいたいがこの形ですね。

             

             

            クリップを横から見たところ。

            ジョッターに比べると矢先が鋭角でポケットへの収まりもいいです。

             

             

            軸の真ん中にはクロームのリングがあり、刻印が施されています。

            刻印は「PARKER MADE IN U.S.A  IE

            IEの部分は製造年のシリアルナンバーです。

             

            パーカーのすごいところは、どの筆記具にもアルファベットのシリアルナンバーが刻印されている点です。

            シリアルナンバーがあるだけで特別感を感じてしまうのはなぜでしょう。

             

             

            【ペン先】

            インシグニアは0.5mm芯対応です。

            ペン先は最初、ガイドパイプが収納された状態。

             

             

            一度ノックするとスッとガイドパイプが出てきます。気持ちの良い挙動。

            続いてのノックで芯が繰り出されます。

             

            ガイドパイプのノックを合わせて2ノックで書き始められる状態となります。いわゆるダブルノック式というやつですね。

             

            それにしてもなぜパーカー筆記具のノックはこんなに気持ちがよいのでしょうか。

            その答えは次の項にありました。

             

             

            【ノック部】

             

            私がインシグニアのシャープペンシルに惚れてしまった部分とは、まさにノック部!(なんとジョッターの時と同じ!!)

            近代的なクリップに軸のステンレス素材から未来的な印象を受けるインシグニアですが、ノック部分だけ古代ローマ神殿のようなデザインをしています!

             

            なんだ結局はレトロが好きなのかよ… という声が聞こえてきそうですが、このノック部分はデザインだけではありません。平たくて丸いノック部分が実に押しやすいのです。

            ノックの感触もまろやか。

             

             

            ノックのストロークをジョッター(ボールペン)と比較してみたところ、

            ジョッター(ボールペン)の非ノック時が9mmーノック時が2mm=ストロークが7mmに対して、

            インシグニア(シャープペンシル)の非ノック時6mmーノック時が3mm=ストロークが3mm。

            ストローク3mmの軽い力でリズミカルに芯を繰り出せます。

             

            さらにさらに、このノック部には素晴らしいギミックが隠されていました。

             

             

            【芯の補充/ノック部ギミック】

            芯を補充するときはノック部を外すのではなく、クロスのクラシックセンチュリーのようにキャップ部を引っこ抜きます。

             

            ジョッター・ペンシルやだいたいのシャープペンシルの場合はノック部を外してイレイサーを使うないし芯を補充します。しかしインシグニアはキャップ部ごと外すのです。

             

             

            キャップを外したところ。

            クロームのメカがあらわになります。先端には少し大きめのサーモンピンクのイレイサー。とてもおしゃれです。芯の補充はこのイレイサーを外して行います。

            素晴らしいのはここから。

             

             

            先ほどのローマ神殿のようなノック部がなんと、キャップに収納されています!

            振ってもかちかち動く様子もなく、ぴたりとキャップに固定されているのです。

             

             

            あまりの一体感に、最初はキャップ引き抜いた時にをノック部がどこかへ飛んでいったのかと思いましたが、ピタリと天冠に収納されていました (笑)。

            キャップを無くさないための粋なギミックといえます。

             

            キャップを戻すとまたシャコっと生えてきます。

             

             

            【まとめ】

            さて、手帳用に手にしたインシグニアを細かな部分まで見てきました。

            いかがでしたでしょうか。

            パーカーという筆記具メーカーのデザインは、レトロでありながらも使いやすく、近代的な部分もあり古くさく感じない。まさにモダンなデザインといえましょう。

             

             

            手帳用の筆記具は、あまり太い軸が選べないため選択肢も限られてきますが、細身でありながら細すぎない、このインシグニアもその候補のひとつになることは間違いありません。

             

            ※ちなみにインシグニアのボールペンはツイスト式のため、この気持ちの良いノックとノック部分のレトロなデザインを楽しむことはできません…あしからず。

             

            では今回はこの辺で。

            2017.09.11 Monday

            本気のボールペン!パイロット カスタム74 【モンブラン マイスターシュテュック クラシック164比較】

            0

              こんにちは、今回は筆記具です。

              社会人の仕事道具であるボールペンをレポートしていきます。

               

               

              小学生の時は鉛筆を使い、中学・高校生になってシャープペンシルを。大学生になれば経済力がついてきて上等な万年筆を使う人もちらほら出始める。

              そして社会人になり、一番よく使う筆記具はボールペンではないでしょうか。

               

              会社や先方に提出する書類はボールペンで書かないといけませんし、ワンノックで芯が出て書ける状態になるスピーディーな仕組みも、ボールペンが社会人に使われる理由ではないかと思います。

               

              しかし大半の社会人は会社から支給された透明軸の安価なボールペンか、コンビニで手に入れたボールペンを使っています。

              一日の半分は仕事です。そんな一日の半分を素敵なボールペンとともに過ごすことができたら、仕事の時間はもっと有意義なものになるはずです。(最近はコンビニのボールペンも侮れませんが‥)

               

              そう考えるようになって、私は仕事で使う筆記具を変えました。

               

              以前の記事で書きましたが、私の筆記具沼の終着点はモンブランの筆記具と決めていました。

              「決めていました」と過去形になっていることに勘のいい人は気付かれていることでしょう。

              案の定、モンブランの筆記具を手に入れても新しい筆記具が欲しくなってしまっています。

              なぜでしょう。

              これは病気でしょうか。

               

              いや、「欲しいものがありすぎる」のです。

               

              モンブランのボールペン、マイスターシュテュック クラシック164を手にしてから、毎日仕事で使っています。

              絶妙な太さ・重さ、モンブラン樹脂の吸い付くような手触り、天冠のホワイトスター。

              どれをとってもたいへん満足のいくもので、さすが筆記具の王様と言われているだけはあります。

               

              しかしある日、こともあろうにマイスターシュテュック164を自宅に忘れてしまったことがあります。

              その日はアウロラのイプシロンやクロスのセンチュリー兇鮖箸い泙靴燭、やはりあのカッチリと決まる回転繰り出し式の感触、絶妙な軸径がないと何か集中できずアイデアが浮かびません。

               

              そこでもう一本、モンブランに匹敵するボールペンをサブとして持つことに考えが至りました。

               

              私の持つマイスターシュテュック164はカラーが金黒。同じようなペンを思い浮かべた際、目に浮かんだのは以前手に入れたパイロットのカスタム74(万年筆)でした。

              パイロットのボールペンはどうだろうと思い、早速調べにかかると…あるではないですか良いペンが。

               

              パイロットのボールペンでモンブランに匹敵する書き味のペンは何か。

              調べていくと万年筆と同じくカスタム74が良さそうである。

              どうやらカスタム74のボールペンは2種類あるらしい。

               

              ノック式と回転繰り出し式。

              仕事で使うにあたって、ノック式はかなり便利がいい。先方にお貸しするときもわかりやすい。

              ノック式の型番には500のナンバーが付いています。

              基本的にブラックとシルバーの組み合わせが好きなので、伊東屋の限定モデルに一瞬ぐらつく。

               

              しかし私が求めているのは、ほどよい重さの回転繰り出し式のボールペン。

              そこで回転繰り出し式の上位ラインを調べます。

              型番に1000のナンバーが付いたモデル。

              なかなか評判は良さそうで、見た目も黒×ゴールドではありますがシンプルで嫌みがないデザイン。

               

              これは期待できそうと思った瞬間、ポチっていたのでした…。

               

               

              前置きが長くなりましたが、パイロットカスタム74のレポートを、モンブランマイスターシュテュック クラシック164と比較しながら行っていきます。

               

               

               

              【胴軸】

               

              一般的に使われるボールペンと比べ、長めで太めの大きな軸です。

              黒とゴールドの仏壇カラー。

              仏壇カラーに免疫がない方が見るとまいっちゃう色あいですが、見慣れてくるとかなりの格好良さと高級感です。

              クリップはおなじみの丸い形。 

               

              手前がボールペン、奥が万年筆。ともにカスタム74。

               

              天冠付近のデザインは同じサイズのカスタム74万年筆と比べても違いがあります。

              クリップ付け根のリングは万年筆がシングルに対して、ボールペンのリングは太く丸い装飾があります。

              天冠もボールペンの方が若干スリムです。少しの違いですが与える印象が大きく異なりますね。

               

               

              キャップ部のリングの刻印は「★★ CUSTOM 74 ★★ PILOT MADE IN JAPAN」。

              文字は万年筆と同じなのですが、★が万年筆は1つ、ボールペンは2つです。

              さらにボールペンは刻印が墨入れされており高級感がグッと上がっています。

               

               

              【軸比較/マイスターシュテュッククラシック164】

              左:マイスターシュテュック164 右:カスタム74

               

              見た目は同じ黒×ゴールドですが、モンブランの方はゴールドの色味が薄くパイロットの方が濃いです。

              メイン素材となる樹脂においても違いが見られます。

              以前のプロフィットとカスタム74の比較にも書きましたが、カスタム74の樹脂はわずかに赤みがかっているように見えます。(あくまで主観です。色の濃いゴールドとの組み合わせのためそのように見えるだけかも知れません

              モンブランの方はより黒が濃く見えますね。

               

              左:マイスターシュテュック164 右:カスタム74

               

              手に持った感じ。

              手触りはどちらも素晴らしく、きめ細かい樹脂だからなのか指に吸い付くようです。

              このグリップ感は他に変わるものがないと思います。

               

               

              二本とも同じようなクラシックなデザインのボールペンですが、わずかに主軸の形が違っています。

              おわかりになりますでしょうか。

              カスタム74は極端に言えば樽型の軸となっており、右の写真で見るとキャップ及びペン先の方に向かうほど細くなり、ちょうどグリップするあたりが膨らんでいます。

               

              一方、マイスターシュテュックはペン先に向けてストレートに細くなっていきます。

               

              このグリップ感はカスタム74に軍配が上がると感じています。

              樽型になっているために感じる、握ったときの安定感。

              習字の筆を握っているような少し懐かしい感覚です。

               

              これはよいものだ!

               

               

              【スペック】

              本体の長さはカスタム74の方が長く146mm。マイスターシュテュック164140mm。(ともに筆記時)

              軸径はカスタム7413.8mm、マイスターシュテュック16412mm。

              重さはカスタム7428g、マイスターシュテュック16423g。

              ぱっと見マイスターシュテュックの方がスタイリッシュで、カスタム74は黒・太・長で存在感が大!

               

              私が筆記具を選ぶ上で重要視することの上位に重さがあります。

              スラスラと走らせたい時、ペンは少し重いほうがいいです。

               

               

              【回転繰り出し機構とリフィル】

              カスタム74の回転動作はどの回転繰り出し式ボールペンよりもねっとりしています。

              軸が回転しきった時にカチッとペン先がロックされる感じは少ないです。あくまでねっとり。

              このねっとり感はカスタム74特有の感触といえるでしょう。

               

              マイスターシュテュックは適度な重みがありながらもキレよく回転します。こちらは回しきった時にペン先がクッ!とロックされるので芯を出し切ったという安心感があります。

               

              左:カスタム74 右:マイスターシュテュック164

               

              リフィルを交換する際はどちらのペンも芯を出す方とは逆の、反時計回りに回します。

              こうして見るとどちらも同じ回転繰り出し機構をしていますね。

               

              カスタム74は主軸側のネジが金属製です。ねじ切りの素材を合わせて精度を上げる、さすがは日本製。

               

               

               

              カスタム74のリフィルはBRFN-30。タンクの容量はモンブランに比べると少なそうですが、4C芯に比べると安心感があります。

               

              マイスターシュテュック、というよりモンブランは海外ブランドでは珍しく独自のリフィルを採用しています。形はパーカータイプに似ているのですが、芯先の形が若干違うようで入れることはできません。

               

               

              【筆記感】

              左:マイスターシュテュック164 右:カスタム74

               

              まずペンポイントの見やすさです。若干ですがカスタム74の方が芯先が長く出ているため見やすく感じます。カスタム74にはじめから装填されているリフィルはMの1.0mm。インクフローは潤沢で、ボールペンでありながらインクがドバドバ出ます。本当になめらかな筆記感。

               

              思わず、俺のダンディズムで段田一郎が「ペン先から溢れ出るインク!!」と心で叫んでいたシーンがフラッシュバックするくらいのインクフローです。

              ※この台詞はマイスターシュテュック149試筆時のもの

               

               

              それぞれのペンで「ドッペルゲンガー」と書いてみました。

              マイスターシュテュックに入れているのはFの0.8mm。日本語を書くのによく使われているのが0.5mmですので一見太く思えますが意外と細く書けます。Mだとぬらぬら感がアップ。

               

               

              【まとめ】

              パイロットカスタム74、恐ろしいボールペンです。

              非常に書きやすく満足感も得られる、まさにメイド・イン・ジャパンクオリティーのボールペンでした。

              特筆すべきは樽型からくる手に吸い付くような持ちやすさ、回転繰り出し時のねっとり感!

               

              そして様々な角度からカスタム74とマイスターシュテュック164を比較してきました。

              外観や色味は似ている二本ですが、細かいところで違いはたくさんありました。

               

              結論を申し上げると、カスタム74ボールペンの書き味、所有満足感はマイスターシュテュック164に匹敵するボールペンといえます。まさに日本の技術(パイロットの技術)が集約された一本。

               

              一日の半分の時間を過ごす仕事のパートナーとしてお勧めの一本です。

              2017.08.26 Saturday

              大容量の文房具ケース!【土屋鞄トーンオイルヌメオーバルペンケース】

              0

                今までに様々なペンケースをレポートしてきました。

                だいたいのペンケースが少量の筆記具を持ち運ぶためのものだったのに対して、今回レポートするペンケースは大容量です。ペンケースというよりは、もはや文房具入れといった方がいいのかも知れません。

                 

                 

                文房具とひとえに言ってもいろいろあります。鉛筆もあれば、シャープペンシル、ボールペン、万年筆のような筆記具と呼ばれるものの他に、蛍光マーカー、定規、消しゴム、鉛筆削り、はさみなどの筆記具以外の文房具。

                字を書くだけが仕事ではないので、マーカーで重要な文章にラインを引いたり、作図に定規を使ったり…。文房具の守備範囲はとても広いです。

                いわゆる通常のペンケースでは補いきれない多岐にわたる文房具たちをスマートに携帯するための道具、

                それが土屋鞄の「トーンオイルヌメ オーバルペンケース」です。

                 

                今回は同じ土屋鞄のロールペンケースとの比較も交えながらその魅力に迫っていきたいと思います。

                 

                 

                 

                 

                【外観・重さ・長さ】

                まずは外観です。今回オーバルペンケースを買うに当たって色のチョイスは、今までとは違い焦げ茶を選んでいます。

                土屋鞄の革製品を買う時、経年変化のわかりやすいブラウンにしていましたが、HPで焦げ茶の三年経過品を見て、焦げ茶も経年変化するにつれ黒に近い深い味わいの色へと変化していくことに気付きました。また艶もブラウンに比べて出やすいのかなと感じます。

                 

                 

                 

                全体のフォルムです。

                土屋鞄の製品を買うとき、トーンオイルヌメシリーズのリピート率が高いのですが、今回も私の好物である袋縫い(縫った後に裏返して袋状に仕上げる)の仕上げがデザイン的にも効いています。

                 

                 

                 

                チャックを開けると中身がぎっしり。チャックも大きめの持ち手がついており非常に開けやすいです。

                蛍光マーカーや大きめの芯削りなども難なく入ります。

                 

                 

                 

                特徴的なのがチャックのついた面。横から見るとまるで野球のボールの縫い合わせような形をしています。縫い合わせのパイピングがデザインのポイントとなっていますね。艶が出やすい箇所です。

                 

                ただこのパイピングですが、何か固いものと擦れると傷がつきやすいので、取り扱いには多少注意が必要です。傷がついた時は手で揉み込むか、もしくは傷がつく前にケアオイルでしっとりさせておくかです。

                ただしケアオイルの塗りすぎは、焦げ茶の場合、ブラウン以上に白いオイル浮きが目立ちますので要注意です。

                 

                 

                サイドにはポケットが一か所あります。

                私は芯削り2個とモノゼロホルダー消しゴム用リフィル、エモーションペンシル用の1.4mm替え芯を入れています。あまり頻繁に開けることはないですが、意外と深いポケットでモノを詰め込んでも大幅にペンケース自体の形が崩れることもありません。

                 

                 

                【ロールペンケースとの長さ比較】

                同じシリーズのトーンオイルヌメ ロールペンケースと並べて見てみましょう。

                 

                 

                オーバルペンケースの長さが19.1cm、ロールペンケースの長さが19.2cm。写真ではオーバルペンケースの方が長く見えますが、スペック上はロールペンケースの方が長いようです。

                長さにそれほど差はないのですが、違いは幅と高さ。ロールペンケースを巻いた状態と比べると横幅は約1.5倍で十分なマチがあります。

                いつのまにか増えた焦げ茶のロールペンケースと比べると購入後一年経つオーバルペンケースの方が艶が出てきていますね。

                 

                ロールペンケースのポケットが4つ+大きめの1つに対して、オーバルペンケースはポケット数は2つながらも大容量です。

                 

                 

                冒頭にも使用したオーバルペンケースと中身の写真がこちら。

                 

                 

                【メインポケットの中身】

                ファーバーカステルのエモーションペンシル×1本

                トンボZOOM707(シャープペンシル)

                e+mのペンシルエクステンダー×2本

                鉛筆(三菱赤・ファーバーカステル・ステッドラー・カランダッシュ)計12本

                スタビロの蛍光マーカー×1

                鉛筆削り(DUX・ファーバーカステルUFO)

                e+mの木製芯削り

                ミドリのアルミ定規

                ステッドラーのマルス消しゴム

                モノゼロ ホルダー消しゴム

                 

                【サイドポケットの中身】

                uni芯シャープナー

                ファーバーカステル芯シャープナー

                モノゼロホルダー消しゴムのリフィル

                エモーションペンシル用替え芯

                 

                 

                かなり入ります。これだけ入れてもまだ若干の余裕があります。

                そしてこれだけ入っていてもペンケース自体が型崩れしません。

                柔らかながらしっかりとした革で丁寧に作られていないとこうはいきません。

                 

                重さですが、

                上記の文房具を入れた状態で390gでした。かなりボリューミーです。

                何も入れていない状態では115g。

                 

                 

                 

                手に持った感じはこのサイズ。

                ちょうど大きめのホットドッグと同じくらいで実に持ちやすいです。トーンオイルヌメのしっとりした質感にアールがついたデザインで手にフィットします。

                チャックを開けるとレタスとソーセージを挟みたくなりますがぐっと我慢です(笑)!

                 

                 

                 

                【おまけ:ホットドッグと比較】

                ホットドッグと似ている、というお話のついでにホットドッグと比較をしてみましょう。

                比較するホットドッグはモスバーガーのスパイシーチリドッグです。

                 

                 

                 

                並べてみました。

                長さは若干オーバルペンケースの方が長いですね。

                チリドッグなので輪切りハバネロが効いています。

                 

                 

                スパイシーチリドッグの紙箱と比べてみると太さはほぼ同じです。

                 

                 

                手に持った感じ。

                持ち方などはオーバルペンケースと全く同じです。ここまで似ているとペンケースを持ち上げた際、うっかり

                口に運んでしまわないか心配になります。

                 

                 

                いかがでしたでしょう。

                トーンオイルヌメの芳醇な香りと、柔らかな手触りでありながら型崩れしないしっかりとした作り。

                もちろんレザー特有の経年変化も楽しみな逸品です。

                 

                容量も十分ですので仕事道具を詰め込んだり、女性であればコスメポーチなど文房具入れ以外でアレンジするのも面白そうです。

                大容量のペンケースをお探しの方、候補に加えてみてはいかがでしょうか。

                 

                ではまた。

                2017.08.14 Monday

                夏休み企画 トンボ筆記具とトンボ(昆虫)比較 【ZOOM 707】

                0

                  学生諸君は夏休みも残すところあと2週間ほどとなりました。

                  宿題を全くやってなくて追い込まれている方も少なくないのではないでしょうか。

                  お父さんも夏休みが欲しいです!

                   

                   

                  さて、日本の筆記具メーカーに「トンボ鉛筆」というメーカーがあります。

                  このメーカーの筆記具に初めて出会ったのは小学生のとき。トンボの鉛筆は誰もが握ったことがあるのではないでしょうか。

                   

                  私のファーストトンボは赤鉛筆(俗に言う赤トンボ)で、なぜか赤鉛筆はいつもトンボ製でした。

                  中学になってシャープペンシルを使うようになり鉛筆離れが進みましたが、赤鉛筆だけはトンボ鉛筆製でした。当時は赤いシャープペンの芯がまだ無かったように記憶しています。もしくはあっても色が薄すぎて使い勝手が悪かったか。

                   

                  社会人になってからはシャープペンシルの出番が減り、ボールペンが台頭してきました。

                  ボールペンを使い出すと、必然的に赤鉛筆も赤ボールペンに変わるわけです。

                  そういうわけで私とトンボ鉛筆との付き合いも終わったかのように思えました。

                   

                  が…、

                   

                  社会人になり財力がついてくると様々な筆記具を試したくなる、いわゆる「筆記具沼」に浸かり世界一美しい筆記具である万年筆から極太芯を使う芯ホルダーまで、新旧多様な筆記具と対面する機会がでてきました。

                   

                  その中の一つに「トンボ鉛筆の筆記具」がありました。

                  トンボ鉛筆の筆記具を手にするのは実に二十数年ぶりでしょうか。

                  しかも今回は赤鉛筆ではなく、社会人の武器であるボールペン。

                   

                  かくしてトンボ筆記具との再会を果たしたわけです。

                   

                   

                  比較するのはトンボ「ZOOM 707

                  ZOOMにはボールペンでありながら万年筆のような高級感のある太軸の505と、極限まで細さを追求した7072種類があり、今も世界中で筆記具ファンの心を掴んでいます。

                   

                  ZOOMでも今回は707を使い、通常版と30周年記念版の比較の他、トンボ(昆虫)との比較をレポートしていきます。

                   

                   

                   

                   

                  【胴軸】

                   

                  渋いモノトーンの紙箱。ZOOMの下には赤いラインが入っています。

                  プラスチックやPVCのパッケージに比べ、最近の筆記具には珍しく非常にエコでスタイリッシュな箱で好感が持てます。

                   

                   

                  白い部分をつまんで引き出すと、マニュアルとともに707がその姿を現します。

                   

                   

                  スリップの赤玉がアクセント。バリはご愛敬。気になる方は削りましょう。

                  赤といえば、パッケージにも赤いラインがアクセントとして使われていましたね。

                   

                   

                  【通常版・30周年記念版比較】

                  次に同じZOOM 70730周年記念モデルのパッケージとの比較です。

                   

                   

                  こちらもモノトーンですが、PVCのパッケージとなっていて中のペンが見える仕様です。

                  左下には30周年記念のロゴが誇らしげに光っています。

                   このシリーズも生誕30周年ということでZOOMの金属的な素材感を際立たせたデザインとなっています。

                   

                  続いて通常版との比較です。

                  二本の違いは

                  ‘梗瓦了転紊

                  ▲哀螢奪

                  となっています。

                   

                   

                  ‘梗瓦了転紊

                  通常版ブラックはマットブラック仕上げ。とても渋いですね。マットブラックの胴軸にグロスブラックで「ZOOM 707 Tombow JAPAN」。クリップの先は赤玉。赤玉は好みの分かれるところですがスポーティな印象も受けます。

                   

                   

                  一方、30周年記念版は鏡面仕上げでメタル感が引き立ちます。こちらのクリップは黒。モダンにまとめられていますね。

                   

                  ▲哀螢奪

                  通常版がラバーグリップなのに対して、30周年記念版は金属仕上げ。質感はかなり異なっていて、30周年記念版はさすが限定品だけあって高級感が増しています。

                   

                   

                  この30周年記念版のグリップは梨地仕上げで多少の擦り傷も揉めば消えるというなかなか頼もしい仕上げなのです。丈夫な仕上げということもあり、私は金属製のキャップがついたいくつかの鉛筆たちと一緒にペンケースに無造作に放り込んでいます。

                   

                   

                  【リフィル交換】

                  ペン先を反時計回りにねじって外し、リフィルの交換を行います。金属のねじ切りで精密感もあり。

                  芯はおなじみの4C芯。ゼブラの各種4C芯やuniのジェットストリームなど様々な4C芯に対応します。

                   

                  このブログで紹介するボールペンはパーカータイプのリフィルに対応したものが多いですが、

                  インク容量は多いが値段の張るパーカータイプと、容量は少ないがどこでも気軽に手に入る4Cタイプ。

                  どちらの方が使い勝手がいいかは悩ましいところだと思います。

                   

                  4C芯のメリットはとにかくその種類の多さ。

                  個人的にはゼブラからブルーブラック等の万年筆のインクでもおなじみの色がラインナップされていたり、日本が誇る書きやすさのジェットストリーム芯が使えたりと、いろいろなシーンに応じて色やインクのタイプを使い分けるのも良さそうです。

                   

                   

                   

                  【他ボールペンとのサイズ比較】

                   

                  上からZOOM 707の2色CROSSクラシックセンチュリー、パーカージョッター。

                  私が一番持ちやすいと感じるジョッターの軸径(10mm)よりは3.5mm細いです。

                  長さはクラシックセンチュリーより少しだけ長く全長136mm。

                   

                  ZOOM 707とクラシックセンチュリーは太さの違いがかなりありそうですが、ZOOM 707のグリップ部の太さはなんと6.5mmとクラシックセンチュリーとの太さの違いはたったの1mm。握った感じもほぼ同じなんです。

                  胴軸が細いだけなのに全体の印象としてずいぶん細くみ見えますね。

                   

                   

                   

                  手に持ってみたところ。

                  細いのですが素材が金属のため軽すぎるということはありません。グリップ部は適度に膨らんでいるため見た目以上に持ちやすいです。本当に細いのでスラスラとペンを走らせることができます!

                   

                   

                  【リアルトンボとの比較】

                  それではハグロトンボ(昆虫)との比較を行っていきます。

                   

                  近所の公園にいたハグロトンボさんに家にお越しいただき、長さなどを計らせていただきました。

                  ハグロトンボは春から夏にかけて小川付近で発生し、ひらひらと優雅に飛ぶ様を観察できます。

                  トンボの仲間では動きがゆっくりなため、お子様でも簡単に捕まえることができる人気の昆虫となっています。

                   

                   

                  つぶらな瞳。顔は可愛いが肉食性です。頭部と胸部は金属光沢があります。腹部は黒褐色。すごくスタイリッシュなトンボです。脚には無数の細い毛が生えており、見れば見るほどなんとも美しいフォルムです。

                   

                  ちなみにこれはメスで、オスは腹部が鮮やかなブルーグリーンの金属光沢でさらに綺麗です。

                  今回は707のブラックとの比較ですので、黒褐色のメスに来ていただいています。

                   

                   

                  次に長さを比較。

                  ZOOM 707が全長136mm、ハグロトンボが約60mmです。

                  ZOOMのノック部からグリップポイントまでの長さが106mm、グリップポイントからペン先までが約30mm。

                  一方、ハグロトンボは腹部の長さが約50mm、胸部〜頭部までが10mmです。

                   

                  こう見ると、ZOOM 707の軸はハグロトンボのまっすぐ延びる腹部とよく似ていますね。

                  ZOOMのグリップ部を胸部と考えるとZOOMの書くための重量バランスと、トンボの飛ぶための重量バランスは確かに似ているものがありそうです。

                   

                   

                  ツイスト部と腹部先端との比較です。

                  ZOOM 707はツイストして筆記の命とも言うべき芯を出します。

                  一見ノックしてしまいそうな形状ですが、ツイストすると蛇腹が収縮して芯が出る仕組みです。

                   

                  ハグロトンボの腹部は蛇腹にはなっていませんが、先端は少し開いたような形をしていて産卵もここから行われます。腹部の先端は命をつなぐための非常に重要な役割を持っています。

                   

                  ついでに、ハグロトンボの交尾は長い腹部をお互いの体に固定して行われるのですが、その2匹が織りなす交尾の形がハート型を成しておりとても神秘的です!

                  水面を腹部の先でなでる動作をご覧になられたこともあると思いますが、あれが産卵風景です。

                   

                   

                  ちなみにハグロトンボをはじめ、トンボの正しいつかみ方はこちら。

                  指先でつまむと力が加わってしまいトンボの命とも言える翅を痛める可能性がありますので、

                  人差し指と中指で翅を優しく挟むようにしましょう。

                   

                  トンボやその他昆虫を十分に観察したら、すぐに逃がしてあげましょう。

                  飼育する場合は飼育環境や餌の準備を忘れずに。

                   

                   

                  【まとめ】

                  さて、いかがでしたでしょうか。極限まで細さを追求したZOOM 707

                  リフィルそのものと間違えるほどの細さでありながら、決して書きやすさを犠牲にしていない。

                  小さめの手帳と合わせて携帯するもよし、ペンケースに忍ばせておくもよしのオールラウンダーなボールペンでした。

                  今回紹介したブラックの他にシルバーやイエローなどもあるため、何本か揃えるのも楽しそうです。

                   

                  ハグロトンボとの比較では、大きさこそ違うものの似ている箇所は多く、最後の方ではどちらがZOOM 707なのか分からなくなるほどでした。

                  トンボは古来より縁起のいい虫として認知されており、トンボ鉛筆の筆記具を持つと とてもいい仕事ができそうな気がします。

                   

                  以上、夏休み企画トンボZOOM 707の比較レポートでした。

                  2017.07.31 Monday

                  もはや大人のアイテム!ハンドスピナー比較

                  0

                    こんにちは。

                     

                    ハンドスピナーが流行っていますね。

                    世のユーチューバーによって爆発的に広まり、老若男女を問わず人気アイテムとなりました。

                    今では様々な形のものが出ています。

                    ただ回すだけなのになぜかハマってしまう、この不思議な魅力はどこから来るのでしょうか。

                     

                     

                    子供と一緒にハンドスピナーで遊び始めてから2ヶ月くらいになります。

                    ある程度数が集まったのでいくつかのハンドスピナーの簡単な比較と、おすすめのハンドスピナーを紹介していきます。

                    子供のおもちゃでありながら大人のアイテムでもありますので、やはり金属製以外のハンドスピナーは買いません。

                    ハンドスピナーによく使われている素材は、真鍮・アルミニウム・ステンレス等です。

                    真鍮素材などは経年変化も期待できますね。

                     

                    ハンドスピナーの構成・各部名称として、

                    ・センタースピンドル…真ん中の指でつまむ部分

                    ・ベアリング(センターベアリング)…中心の回転部品

                    ・フレーム…中心から伸びる回転足(羽)の部分。取り外しできるものもあり

                    ・フレームウェイト…フレームについた重りのような部分

                     と、正式(?)にはこのように呼ぶようです。

                     

                    それではおすすめのハンドスピナーとそれぞれの比較を見ていきましょう。

                     

                     

                    ◆目次◆
                    SWORD  

                    BOGI/純銅  

                    回転時間比較  

                    まとめ  

                     

                     

                    SWORD

                    一番のおすすめはSWORD製のハンドスピナー。

                    素材は、フレームはステンレス、センタースピンドルはアルミです。

                    作りもよく回転時にガタつきもありません。スムーズに回転します。

                    こちらはコンパクトな部類のハンドスピナーです。回転時の光の反射も美しい。

                     

                    スペックは、

                    回転時直径:6cm

                    重量:70

                    平均回転時間:45

                    ベアリング:ハイブリッドセラミックス

                    ベアリング取り外し:可

                     

                     

                    セット内容。

                    キャリングポーチもセットでなかなかにコスパが高いです。

                    他のハンドスピナーに無く珍しいのが、ロープがついていることです。

                    ロープをフレームに引っかけ、バッグなどに着けて持ち運ぶこともできます。

                     

                     

                    センタースピンドルにはSWORDのロゴが。エッジ部分には様々な刻印がされており精密感が漂います。

                    グリップ感は少し厚めですが、それがつまんだ時の安定感をもたらしています。

                     

                     

                    ちなみにフレーム兼フレームウェイトは取り外すことが可能。フレームを2本や4本にして回すのも面白いですね。

                    1本だけ外してあえてブレを楽しむのもアリです。

                     

                     

                    ポーチにはメイン収納スペースにハンドスピナー型の硬質スポンジ。反対側はポケットがついています。

                    ポケットにはロープや別のハンドスピナーを収納することも可能。

                     

                     

                    回転の様子。回転音はシュルシュルとおとなしめの音。

                    このハンドスピナーのおすすめポイントとして、回転させると非常に美しいということが挙げられます。

                    様々な色の光を当てることでフレームウェイトであるステンレスボールが光を反射し、美しいラインができます。

                    これはSWORD製のハンドスピナーでのみ楽しめる粋な遊び方といえますね。

                     

                     

                    夜に車内で使うと信号の青やテールランプの赤など様々な色を反射してとても綺麗です。

                    ただし、運転しながらスピナーを回すのは危険ですので絶対やめましょう!

                     

                     

                    BOGI/純銅】

                    続いてBOGI製の純銅ハンドスピナーです。

                    フレームの素材は純銅製。最近スマホのカラーラインナップにもよく使われるカッパーと言われる色ですね。

                    センタースピンドルは真鍮色。異なる経年変化を見せてくれそうな異色の組み合わせです。

                    こちらは先ほどのSWORD製と比べて若干重量もあります。

                     

                     

                    セットはハンドスピナーと白い巾着。

                    ポーチやケースはついていませんが、この巾着が地味に良い仕事をしていて、私は持ち運ぶ際、巾着に包んでSWORDについてきた丸いポーチのポケット部に入れています。これでハンドスピナー同士が擦れて傷つくこともありません。

                     

                    スペックは、

                    回転時直径:6cm

                    重量:78

                    平均回転時間:5〜7

                    ベアリング:混合セラミック

                    ベアリング取り外し:可

                     

                     

                    回転の様子。

                    こちらは持っているハンドスピナーの中でも一番よく回ります。コンパクトなのによく回る。最高ですね。

                    音はSWORDと比べてシャリシャリと少し大きめ。ただし気になるほどではありません。

                    回転時はフレームの4本のラインが見え、純銅色と相まってとても綺麗です。

                     

                     

                    SWORDと写真での大きさ比較ですが、大きさはBOGIの方が大きく見えても回転直径は2つとも同じで6cm。

                     

                    先ほど書いたように、こちらのハンドスピナーはセンタースピンドルが真鍮色、フレームが純銅ということで経年変化が期待できます。銅ということで、同じ銅の10円玉(厳密には10円玉は青銅)で経年変化の予測を載せておきます。

                     

                     

                    10円は青銅ということで銅+錫(スズ)の合金です。純銅が青銅と全く同じ色変化を見せるかは分かりませんが、時間をかけて茶色く変わっていくものと思われます。

                    写真では昭和58年の10円玉の色を最終形態予測として置いていますが、このBOGIのハンドスピナーも34年後はこんな色なのかも知れませんね!(34年後もこれで遊んでいるかは別として)

                     

                     

                    【回転時間比較】

                    私はハンドスピナーで遊ぶ際、回しては止めの繰り返しなのでそれほど回転時間にこだわってはいませんが、机の上でタイムトライアルをして遊ばれる方向けに目安の回転時間も記しておきたいと思います。

                     

                     

                     

                    ◇各ハンドスピナーの重量と回転時間◇

                    重量 回転時間
                    ATOMIXのステンレス鋼スピナー 23g 1分50秒
                    SWORDのステンレス製スピナー 70g 4分15秒
                    Hiroshiの真鍮製スピナー 114g 4分53秒
                    APTOYUのステンレススチール製スピナー 130g 3分8秒
                    Nikattoの純銅製(真鍮色)スピナー 78g 2分37秒
                    BOGIの純銅スピナー 78g 6分47秒

                     

                    ※手元にあるハンドスピナーを机の上で3回まわしたアベレージ。公式な回転時間とは異なります。

                     

                    ATOMIXのハンドスピナーはとても軽く、かつこの中では一番コンパクト。まさにハンドスピナー入門としてもってこいです。回転時間は2分弱とさほど長くありませんが、軽くて丈夫なボディと片手で扱いやすい大きさのため、唯一人差し指でのトップスピードはじきができます。

                     

                    い梁に言う「水道タイプ」のハンドスピナーはフレームウェイトに重みがあり回転時間が伸びる傾向にあります。しかし一番長く回っていたのはBOGIのハンドスピナー。フレームが3つのハンドスピナーは形として一番ポピュラーなのですが、やはりこの形が一番バランスが良いのでしょうか。

                     

                    Nikattoの舵型スピナーも面白いです。回転時間としてはそこそこの2〜3分台。こちらはフレームがそれぞれ外せるうえ、センタースピンドル周りの大きなリングも取り外し可能です。リングを外した状態で遊ぶこともできます。

                     

                    回転時の安定性について、フレームが6本ないし8本のハンドスピナーの方が、フレームが3本のものに比べ安定するように感じます。特にこの中ではHiroshiの真鍮製ハンドスピナーが一番ブレがなく、恐ろしいほどの安定性があります。回転時の安定性は回した時の気持ちよさに関わってきます。

                     

                     

                    ちなみに形が同じ水道タイプのハンドスピナー同士ですが、フレームを交換しようと思いましたができませんでした。ネジの径が違うようですね。フレームの色を入れ替えることができたら面白かったのですが…。

                     

                     

                    【まとめ】

                    さて、様々なハンドスピナーを比較しながら見てきましたが気になるものはあったでしょうか。

                    ハンドスピナーの種類は今も増え続けています。

                    形・質感は様々ですが、遊び方はひとつ。回すのみ!

                    実に単純明快で潔いアイテムです。

                     

                    今回、子供と遊ぶために持ってみて気付いたことは、ハンドスピナーは間違いなく大人のアイテムであり、その醍醐味は回転時間では無く、質感・精密感からくる「所有欲」だということです!

                    手のひらで回す止めるを繰り返し、その金属が響く余韻に浸る…。

                    ひとたび回せば、まるでワインを片手に膝上の猫をゴロゴロするに匹敵する程の優雅な時間が得られることでしょう。

                     

                    ここで紹介したハンドスピナーは氷山の一角にすぎませんが、お気に入りを見つける手助けになれば幸いです。

                    ※ハンドスピナーは商品の移り変わりが激しいので一度逃すと手に入らない可能性があります。

                     

                    ではまた。

                    2017.07.20 Thursday

                    注目度急上昇!Munekawaのペンケース 【Arch Pen M】

                    0

                      こんにちは。

                       

                      今回は久しぶりにペンケースのレポートです。

                      いつも使っているのは土屋鞄のロールペンケースですが、ボールペンや万年筆が増えてくると持ち運びたいものが増え、それに伴ってペンケースも増えてしまいます。

                       

                      本来、ペンケースに入れるペンを数本選んでからペンケースに入れるものですが、私の悪いクセでペンに合うペンケースを探してしまうのです。

                       

                       

                      購入の経緯として、モンブランの筆記具を手に入れたことで専用のペンケースが欲しくなったこと。

                      モンブランをオロビアンコのペンケースに入れていたのですが、何かしっくりこない。

                      モンブランを携帯するなら黒いペンケースが合いそうだ、ということで黒のペンケースを物色。

                       

                      普段レザー製品を買う場合、経年変化が分かりにくいので黒はビジネスバッグ以外では買わないのですが、今回はそんなことまったく気にせず。

                       

                       

                      そこで見つけたのがこちら、Munekawa(宗川)のペンケース Arch Pen M です。


                      Arch Pen Mは2〜3本差しで、これぞというお気に入りをコンパクトに持ち運べます。ペンケースというと以前は収納力を重視して買ったものですが、今では、特に万年筆を使うようになってからというもの、お気に入りの数本を持ち歩くために収納力度返しのペンケースを持つようになりました。

                       

                       

                      2本差しのペンケースと比較するとオロビアンコのものに比べて一回り小さく、質感も特殊な加工によって牛革でありながらコードバンのような透明感のある革質となっています。

                      Munekawaが約15cm、オロビアンコが1cm程長く約16cmです。

                      こう比べると大きさの差は歴然ですね。スーツのポケットにも収まるサイズです。

                       

                       

                      メインで使っているペンケースを並べてみました。

                      左からMunekawa Atch Pen M、オロビアンコ二本差し、土屋鞄ロールペンケース、土屋鞄オーバルペンケース。

                       

                       

                      【各部ディティール】

                       

                       

                      裏側には「Munekawa since1999」の刻印。金の型押しが高級感と上品さを醸し出しています。

                      両端に向けて靴べらのように緩やかに反っており、底は前面に向かってカーブしています。複雑な加工です。

                      このカーブする革が、手に持ったときに指のライン、親指の付け根の膨らみ等にフィットし、表面はツルッとした革質ながらも持ちやすさに貢献していると感じます。

                       

                       

                      サイドから。

                      表面と裏地の質感の違う2枚革で構成されています。コバの磨き上げ処理も丁寧の一言。

                       

                       

                      底の部分のカーブがまるで革靴のトゥのようです。

                      革の厚みは薄めですがペラペラというわけではなく、しっかりと強度があります。

                       

                       

                      表面は牛革でありながらコードバンのようにきめ細かくなめらか。

                      染色後に表面に高圧アイロンで熱を加えることで革に張りと淡い艶を持たせているそうです。この加工による艶が高級感に一役買っていますね。

                      黒以外の色はさながら宝石のような上品な輝きです。ブルーやグリーンも相当気になるところ。

                       

                       

                      裏地は頑丈なダークブラウンのレザー。表面の革とは加工が異なっており、耐久性のある革だそうです。

                      表側とはまた違った光沢のある仕上げとなっています。

                      アップで見ると革の毛穴まで確認することができますね。

                       

                       

                      スペックは2〜3本差しですが、使用の際の注意点として、収納室に仕切りがないため収納本数はペンの太さに依存することです。

                      モンブランの149やパーカー・デュオフォールド等のキングサイズの万年筆は一本+αのみ収納可能かと思われます。私の持つ大きめの万年筆ではデルタのスクリーニョがキングサイズになるのですが、そちらを入れてみたところ一本のみ収納可能でした。入れようと思えば、キングサイズのペンと細めのペン(CROSSのクラシックセンチュリーやパーカージョッター等)が入りそうです。

                       

                       

                      モンブランならクラシックシリーズ、デルタはドルチェビータスリム、ペリカンはスーベレーンのM600までが適合します。このように、軸径が13cmくらいまでの万年筆であれば二本収納可能です。

                       

                       

                      細めのペンであれば3〜5本は収納可能。

                      手元にあるペンでは、クラシックセンチュリー(軸径約7.5mm)なら5本、パーカージョッター(軸径約10mm)なら3本収納できました。

                      革は使っていくと若干のびて形が変わるため使い込むうちに収納本数も変わってきそうですね。

                       

                      Munekawaのペンケース Arch Penには2〜3本差しの他に1本差し(Arch Pen S)もあります。

                      色もArch Pen Mと同じ5色展開。

                      今回は黒を手にしましたが、先ほども書いたようにブルーやグリーンも気になっています。どの色も鮮やかで透明感があって所有欲を満たしてくれそうです。

                       

                      以上、注目度急上昇のMunekawaのペンケース Arch Pen M のレポートでした。

                      ではまた。

                      Calendar
                      1234567
                      891011121314
                      15161718192021
                      22232425262728
                      293031    
                      << October 2017 >>
                      Selected Entries
                      Categories
                      Archives
                      Links
                      Profile
                      Search this site.
                      Others
                      Mobile
                      qrcode
                      Powered by
                      30days Album
                      無料ブログ作成サービス JUGEM