2018.05.24 Thursday

太軸万年筆が似合う!イル・ブセットのペンケース

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    前回の記事でマイスターシュテュック ル・グランのメカニカルペンシルを取り上げました。

    メカニカルペンシルに限らずモンブランの太軸ペンが増えているわけですが、お気に入りのペンであればあるほど粗雑には扱いたくないものです。

     

    基本的に万年筆を使う人であれば、万年筆を大きめのペンケースに他の文房具と一緒にガサッと入れているかたは少ないのではないでしょうか。

    たいていは、二本差しか三本差し。あるいはとっておきの一本を一本差しのペンシースに大切に入れることでしょう。

     

    モンブランのマイスターシュテュック ル・グランもしかり、どのようなペンケースが似合うのか。

    純正のケースも確かにいいかもしれませんが、個人的にはペンケースに経年変化を求めたいので除外。

     

    以前記事で取り上げたMunekawaのペンケースもいいのですが、ル・グランサイズのペンを入れようとすると少し小さいため、他を探すことに

     

    しかも一本差しがいいのか二本差しがいいのか…。

     

    現在、手元にあるル・グランのペンはボールペンとメカニカルペンシル。

    この際、ル・グランの万年筆も揃えて三本差しのペンケースに入れてみてはどうだろうとおかしな考えが浮かんでしまいました。

     

    いやまて、ル・グランの万年筆は値段が高いと一度冷静になりましたが、どうせいずれ買うのだからと、先に三本差しのペンケースを探し出すことにしました。

     

    条件としては、

     

    〇伊楮垢

    ▲ールレザー(経年変化を楽しみたい)

    ペンケース内に仕切りがある(ペン同士を干渉させたくない)

     

    3点。

     

    何日間か調べた結果、「イル・ブセット」のペンケースがいいのでは?という結論に。

    イル・ブセットといえば、以前にも名刺ケースの記事を書いたことがあり、そのときついでにペンケースもチラッと見ていたことがあったなー、と。

     

    イル・ブセットの三本差しペンケース。奥に見えるのは以前取り上げた名刺ケース。

     

    しかしレザー製のペンケースを使う上で気をつけている事があり、ペンの金属部分に悪影響を与えないかという点です。

    今までの経験上、ペンケースの内側に革が貼っていないペンケース(すなわち革の裏地が直接ペンに触れる)の場合、少なからず金属部分に変化が見られたからです。

     

    革の裏地に染みている薬品なのか革の裏地の成分なのかは分かりませんが、以前、CROSS10金張ペンをペンケースに入れていたところ腐食させてしまった苦い経験があります。

     

    そのペンケースは革の裏地が直接ペンに触れる作りでした。

    ペンケースの裏地に革の表面が貼ってある土屋鞄のロールペンケースやMunekawaのペンケースではそのようなことが起こらないことから、革の裏地が何かしら関係していそうです。

    ※金張や銀無垢のペンで起こる可能性が高く、クロムメッキやコーティングされたものは大丈夫っぽいです

     

     

     

    さて、イル・ブセットのペンケースに関しては、フラップの裏はレザーが貼り合わせてあり○、ペンを入れるポケットの内側は起毛素材が貼り付けてあり○、ペン先が当たる底の部分のみ革の裏地で△。

     

    マイスターシュテュックの口金部分の素材が何かは分かりませんが、金張や銀無垢でないのは確かなため大丈夫だろうという判断でイル・ブセットのペンケース購入に至ったのでした。

     

    そして、三本差しなのだからやっぱりル・グランの万年筆もいるよね!と、なぜかすぐさまモンブラン146もポチってしまう始末。

    146が届くまでの間はマイスターシュテュッククラシックを入れていたのですが、やはりクラシックにはこのペンケースは大きいようで、中でペンがカタカタ動いてしまいます。

     

    デルタやビスコンティの太めの万年筆を入れてみるとピッタリ。

    やはりこのペンケースには太軸の万年筆が似合いそうです。

     

     

    そして実際にマイスターシュテュック ル・グランを入れてみたところ、

    ピッタリではないですか!!

    まさにル・グランのためにあるようなペンケース!

     

    ということで、いつものように前置きが長くなりましたがイル・ブセットのペンケースをレポートしていきます。

     

     

     

     

    まずはペンケースの表面ですが、名刺ケース同様に縫い目の無いシームレスな作り。

    イタリアンレザーを使い、フィレンツェの伝統的な製法で作られています。

    ※製造国はタイ

     

    このつるっとした手触りと芳醇な革の香りがなんとも言えず、これだけで所有欲が満たされます。

    革の匂いはいつまでも嗅いでいられますね。

    光沢があり縫い目の無いデザインから、一段とシンプルな印象を受けます。

     

    その表面処理からも傷はつきやすいですが、傷も経年変化の一部として楽しむこととしましょう。

     

    フラップのストッパーは浅く、フラップを少し引っかける程度に差し込みます。

    革がしっかりしているためフラップがストッパーから抜けることはなく、かつ、浅いがゆえにフラップが開きやすくなっています。

     

     

    横から見た図。

    下から上に向かって緩やかに太くなるように設計されており、ペンがペン先に向かうにつれて細くなるという形に寄り添うように作られています。

     

     

    裏面には「Il Bussetto ITALIAN LEATHER」の刻印とブランドロゴ。

     

    色は黒と迷いましたがダークブラウンで。

    カラーラインナップは黒・ダークブラウン・レッド・グリーン。他にも色鮮やかな文具店オリジナルカラーもあるようです。

     

     

    このダークブラウンのカラーがまた素晴らしい。

    艶やかな加工のせいもあってか非常に深いブラウンで透明感があります。

    同じダークブラウンでもトーンオイルヌメロールペンケースよりもさらに黒に近いダークブラウン。

    経年変化によりどのように色変化していくのか楽しみです。

     

     

     

    そして、特筆すべきはペンケース自体の革がとにかくゴツい!堅牢です。

    ペンをしっかり守ってくれる、そんな感じが溢れ出ています。

     

    入れたペンは左からル・グランのボールペン、万年筆、メカニカルペンシル。

    ル・グランが軸径約13mmですので、軸径約15mmの149でもゆうゆうと納めることができます。

     

     

    最後に、全体像・サイズ感・カラーを他のペンケースと比較してみましょう。

     

    お持ちのかたも多いであろう土屋鞄のトーンオイルヌメロールペンケースと、コンパクトなペンケースであるMunekawaのペンケース Arch Pen M(二本差し)を比較に用います。

    比較と言っても収納本数はまるで違いますので、あくまでサイズ感を知る参考にしていただけたらと思います。

     

    万年筆でいうと、

    土屋鞄 トーンオイルヌメロールペンケース:約7本

    イル・ブセット シームレスペンケース:3本

    Munekawa Arch Pen M :2本

    が収納できます。

     

     

    縦の幅はロールペンケースと比べると縦は4分の3ほどのサイズ。Munekawaとはほぼ同じくらいのサイズです。

    イル・ブセットは横一列に三本差しとあって、この3つの中では一番横幅がありますね。

     

     

    ペンケース自体の厚みは、トーンオイルヌメロールペンケースが5cm、イル・ブセットが3cm、Munekawaが2cm。

    こう見るとロールペンケースのような巻き型ペンケースは、コンパクトに数本万年筆を携帯できる、非常に収納力に優れたペンケースだということが分かります。

     

    それぞれブランドロゴは前面には出さずにあくまで控えめなのが嬉しいところ。

    筆記具メーカーの純正ペンケースではこうはいきませんよね。

     

     

     

    さて、今回はマイスターシュテュック ル・グランシリーズにピッタリのペンケースとして、イル・ブセットのペンケースをレポートしました。

     

     

    大型の万年筆もピタリと収まる収納力と、重厚な太軸万年筆との見た目のマッチング。

    堅牢な作りで鞄の中でもペンに対して圧迫などの影響を受けにくい等、安心してペンを入れておけるペンケースでした。

     

    艶やかでシームレスな作りはシンプルで上品な印象です。

    まさにとっておきの万年筆を入れるのに持って来いの逸品。

     

    ラインナップには五本差し、二本差し、一本差しもありますので、持ち歩きたい太軸万年筆の本数に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

     

    それではまた。

    2018.05.21 Monday

    モンブラン メカニカルペンシル 【クラシック165とル・グラン167の比較と使い方】

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      こんにちは。

       

      最近、モンブランの筆記具が増えてきています。増えるといっても新品をどんどん買っているのではなく、オークションで状態のいいものを物色している次第です。

       

      なぜ増えてしまうのでしょう、モンブラン。

      歴史の長い筆記具は時代ごとにバリエーションがあります。

      たとえば、現行デザインのマイスターシュテュッククラシック(ボールペン)のバリエーションも大きく3つに分けられるかと思います。

       

      ドイツ統一前のモデル:W-GERMANYおよびGERMANY(GERMANもあり?)の刻印、シリアルナンバーなし、胴軸短め

      ドイツ統一後のモデル:GERMANYの刻印、シリアルナンバーあり

      現行のモデル:GERMANYの刻印、シリアルナンバーあり、キャップリングとクリップ裏にPix®の刻印あり

       

      と言った具合いです。

      ただ、これは自身がいくつかのマイスターシュテュックを入手して比べるうちに気付いたことであり、モンブランが公表しているものではありません。

       

       

      ボールペンと同じくメカニカルペンシルについてもいくつかのバリエーションがあると思われますが、今回は純粋にモデルごとの比較です。

       

      それでは、モンブラン マイスターシュテュックのメカニカルペンシル2種を比較していきたいと思います。

      モンブランはネットでも万年筆についての情報は多いですが、ペンシルの情報は多くありません。

      実際に入手して気付いた点を、使ってみた感想を交えてレポートしていきます。

       

      比較するペンシルは、

      モンブラン マイスターシュテュック クラシック165(0.5mm

      モンブラン マイスターシュテュック クラシック165(0.7mm

      モンブラン マイスターシュテュック ル・グラン167(0.9mm

      の3モデルです。

       

      165のモデルについては0.5mm0.7mmの二種類が用意されていますね。

      国内では0.5mmの太さのペンシルが一番ポピュラーかと思いますが、さすがはモンブラン。

      メカニカルペンシルの字幅については3種類がラインナップされています。

      ちなみにスモールサイズのモーツァルトは0.7mmのみ。

       

      おっと、レオナルド スケッチペン(マイスターシュテュック169)を入れると4種類でした!

      レオナルド スケッチペンは5.5mmの極太芯を利用のプッシュ式ペンシル。その名の通りスケッチ用ですね。

      ただこちらはまだ持っていないのでいつか入手したらご報告します。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      【クラシック165/スペックとデザイン】

      こちらはモンブランのメカニカルペンシルの中では一番ベーシックなモデルといえるでしょう。

      軸径:120mm

      長さ:140mm

      重さ:約27g

      というスペックです。

       

      この項では0.5mm0.7mmを同時に扱います。

       

      上がメカニカルペンシル、下がボールペン。

       

      見た目ですが、ペン先以外はボールペンと全く同じ。

      ペン先についてもペンシルユニットのペン先の形がボールペンのようなデザインのため、ボールペンの芯を出した状態だとぱっと見、見分けが付かないくらいです。

      このデザインの統一性はさすが。

       

      キャップ分解の図。キャップリングとクリップ裏にPix®の文字が見えます。

       

      ホワイトスターはボールペンの時と同じく、回転させると取り外し可能。

      軽く分解できるようになっています。

      これ、掃除するときに地味に便利なんですよね。

       

      胴軸はマイスターシュテュックではお馴染みのプレシャスレジン。

      この艶やかな黒と握ったときのキュッと指に吸い付くような手触りは他のペンでは味わえません!

       

       

      書いてみた感じですが、個人的には0.7mmの方がしっくりきますね。

      0.5mmという細さは製図ペンでよく使うせいか、この軸の太さのペンシルで使うと何か違和感を覚えます。

      とはいえ、しっかり芯の太さを2種類から選べるのはいいことです。

       

       

      芯の繰り出し機構はキャップを反時計回りに回転させて1mmずつ芯を出す回転ノック式。

      回転動作はしっかりとした手応えがあり小気味よく芯が出てきます。

       

      このメカニカルペンシルだからといって単なるノック式にしないところがいいですね。

       

       

       

       

       

       

      【クラシック165/ペンシルユニット】

      それでは続いて、気になるペンシルユニット部を見ていきましょう。

       

       

      キャップの部分をそのまま上に引き抜くと、消しゴム付きの軸が姿を現します。

      消しゴムは交換可能でAmazon等で購入できます(10個入りで2000円程します

       

       

      消しゴムは黒いプラスチックのカップにはまっていて、このカップごと交換します。

       

      この内部の黒い軸は割れている個体も多いため、それほど強度は高くないと思われます。

      まあ、ここが割れていても補強すれば全く普通に使うことができるようですが…。

       

       

      内部軸の銀色の部分をつまみ、胴軸を反時計回りに回転して外します。

      そうすると中からペンシルユニットが顔を覗かせます。

       

       

      黒くて細い部分が芯キャップにあたり、芯を補充する際はこの黒い部分を引き抜いて中に芯を入れます。

      たまに入るだけ芯を入れる人がいますが、実際は2〜3本がいいようです。

       

       

      実はこのペンシルユニットだけでも筆記が可能です。

      黒い部分をノックすると先から芯が出てきます。

       

      クラシック165自体は回転ノック式ですが、ペンシルユニットは普通のノック式。

      不思議ですね。どのような構造になっているのでしょう。

       

       

      また、手元にあるペンシルユニットは0.5mm0.7mmでユニットのデザインが違います。

      これは芯の太さによるユニットの仕様なのか、または製造年代による差なのか、はたまたどちらかが偽物なのか…。

      0.7mmの方にはMONTBLANCと印刷されていますが0.5mmの方には記載は無し。怪しい…(笑)

       

       

      もし偽物だとしたら相当凝ってますが、真偽の確認は現行の0.5mmクラシック165を買うほかありません。

       

       

       

       

       

      【ル・グラン167/スペックとデザイン】

      こちらは万年筆でいうところの146と同じサイズのペンシルモデルです。

      軸径:約15mm

      長さ:約150mm

      重さ:約33g

       

      こちらもボールペンである161と見た目はほぼ同じ。

      太い軸が非常に握りやすく疲れにくいです。

       

       

      先ほど見た目が「ほぼ同じ」と書いたのは、ペン先(口金)の長さが若干異なっているからで、この長さの違いがミソなのです。

      繰り出し機構にについては後述しますが、クラシック165と比べて大きさの違いだけではない

       

      こちらも天冠にはホワイトスター。

      私はこのル・グランのホワイトスターが大好きなのです。

       

       

      クラシックとル・グランのホワイトスターの形・大きさは同じなのですが、このル・グランの天冠にちょこんと雪が乗っている感じがなんとも可愛いではないですか。

      万年筆の149になるとホワイトスターのちょこん度合いが増し、もっと可愛くなるに違いありません!

      その感動はいつか149を手にするときまで楽しみに取っておくとしましょう。

       

      モンブラン マイスターシュテュックのもう一つの面白いところは、ペンのサイズが違ってもクリップの長さは変わらないことです。

       

       

      ル・グランとクラシックを見比べてみると分かりますが、軸の太さは違えどクリップの長さは同じ。

      私は持っていないので分からないのですが、スモールサイズのモーツァルトのクリップも同じ長さなのでしょうか。気になるところです。

       

       

       

       

      【ル・グラン167/芯の繰り出し機構】

      私がル・グランのペンシルを手にして気付いたこと(驚いたこと)がこれです。

      そして、前述した口金の長さの違いの秘密はここにあります。

       

       

      なんと芯が回転繰り出し式なのです!

       

      これは、ファーバーカステル エモーションペンシルやヤード・オ・レッドのペンシルのような、キャップを回転させた分だけ無段階に芯が繰り出され、逆回転で無段階に芯が収納されるアレです。

       

      言ってみればクラシカルな機構ですが、それがモンブランの、それも上級ラインのメカニカルペンシルで味わえるとは思いもよりませんでした。

       

      口金の長さの違いはペンシルユニットが無いから、ということになります。

       

       

      芯の補充方法もエモーション ペンシル等と同じで、キャップを開けて芯を入れるタイプでは無く、軸に収納されている芯を取りだしてペン先から入れて使う、というものです。

       

       

      キャップを外してみると大きな消しゴムと、内軸には「0.9」の刻印。

      一発で0.9mmの芯を入れるということが分かります。

       

       

       

      さらに消しゴムを外すと、中に芯を収納するスペースが。

      12本の芯をストックすることができます。

      このあたりもエモーションペンシルやヤード・オ・レッドと同じで古典的と言えます。

       

      ノック式のシャープペンシルが主流の今、この芯が無くなった時の芯入れ替えの儀式というか一連の動作が、またル・グラン167を愛おしくさせる要因の一つでもありますね。

       

      芯が0.9mmなのもル・グランに適していると感じます。

      太いペンから太い文字が出てくると、なんと言いますか安心感があります。

       

       

      あとは太い字幅で豪快に文字を書くだけです!

       

      最初から装填されている芯はHB程の硬度のため、柔らかめの芯が好きな方はBや2Bの芯を入れましょう。

      0.9mmの芯も意外と様々なメーカーから出ており、好みに応じた濃さを選べるようになっています。

       

       

       

       

       

       

      【まとめ】

      さて、今回は2本のモンブラン メカニカルペンシルを比較してきました。

      太さや重さは違えど、デザインの統一感や同じ長さのクリップを使っていたりと共通点はいくつかありました。

      そして他のペンシルと比べても、やはり所有満足感が違います。

      他のペンと同じく素材はレジンと金属なのですが、マイスターシュテュックには歴史の中で培ってきた威厳と格式を感じます。それはペンシルでも同じだということが分かりました。

       

       

      対応する芯の太さもこの2本で3種類と、シーンや好みによって使い分けもでき、好きな方であれば手元のペンをモンブランで統一することができます。

       

      書き味は個人的にはル・グランが好みです。

      黒鉛を使って書く行為でこれほどぶっといペンを握るのは、ファーバーカステルのジャンボサイズ鉛筆以来かと思います。とにかくぶっとくて面白くて書きやすい!

       

      マイスターシュテュッククラシック系のペンをお持ちなら165を、ル・グラン系のペンをお持ちなら167を、ボールペンや万年筆と揃えて所有してみるのもいいかと思います。

       

      私はル・グランの万年筆を持っていないのですが、次の目標は万年筆の146か149でしょうか。

      王道ではありますが、まだモンブランの筆記具をお試しでない方は一度使われてみることをお勧めします。

       

      それではまた次回。

      2018.05.10 Thursday

      FUTAGAMI 真鍮製ペーパーウェイト三角

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        みなさんこんにちは。

         

        徐々に汗ばむ陽気の日も増えてきて、今年も早いもので夏がそこまで来ているといった感じです。

        これからの季節は窓を開けて仕事や趣味を楽しむ方も増えてくるかと思います(梅雨時以外は)。

        窓を開けての作業はとても心地いいですよね!

         

        そんな時に心配なのが風で不意に書類が飛ぶことではないでしょうか。

         

        自身も資料を広げて仕事をしている際に風で机の上がめちゃくちゃになった覚えがあり、それ以来、アンモナイトの化石をペーパーウェイト代わりにして、幾つか机の上に置いています。

         

        これはこれでいいのですが、はやり本格的なペーパーウェイトが欲しい。

        もう少し重さのあるものが…。

         

         

        という欲求に駆られるのは当然の成り行きではないかと思うのです。

         

        そこでいろいろ調べてみると、あるではないですか日本製のよいペーパーウェイトが。

        ペーパーウェイトといえば金属製を思い浮かべていました。

        金属製といえば、経年変化が楽しめる真鍮製。

         

        コハナの真鍮製竹尺を購入したときもそうでしたが、日本製でこだわりのあるプロダクトに心惹かれる傾向にあるのです。

        そして例外なく再び、真鍮製のデスクトップ小物を購入してしまうのでした。

         

         

        今回は「FUTAGAMI」(フタガミ)の真鍮製ペーパーウェイト三角をレポートします。

         

         

         

         

        【パッケージ】

         

         

        ずっしりした真四角の小さな紙の箱。

        なんとも和風な匂いを漂わせています。

         

         

        箱をそっと開けるとFUTAGAMIのブランド名が入った説明書がお目見え。

         

        富山県の高岡で1897年に創業された真鍮の鋳物メーカー「二上」から生まれた真鍮の生活用品ブランドである「FUTAGAMI」。

         

         

        真鍮は使えば使うほど表面の酸化が進み、独特の味わいが出てくる人と場所に馴染んでいく素材です。

        日常生活に真鍮の製品を置くことでモノと歩む日々が特別なものになり、愛着をもって末永く使い続けることができる。

         

        やはりブランドコンセプトが素敵です。

         

        説明書の裏側は英語表記となっていて、外国の方にも真鍮と暮らす日常の素晴らしさが伝わる仕様です。

        また、真鍮の経年変化の特徴である「緑青」についても書かれており、緑青が気になる方への対処方など、鋳物メーカーならではの手入れ情報を知ることができます。

         

         

        説明書の下には和紙に包まれたペーパーウェイトが。

        丁寧に巻かれた和紙を解くと、黄金色のペーパーウェイト三角が姿を現します。

         

         

         

         

        【ペーパーウェイト本体】

         

         

        掌に収まるちょうどいいサイズ感。

        本体はちょうどピラミッドを上下に二つ合わせたような形をしています。

         

        どの面を置いても均等に重みが伝わるようにデザインされています。

        ありそうで無かったカタチ。

         

        真鍮の重みと鈍く輝く表面は、手に持って見ているだけで楽しくなりますね!

         

         

        表面は加工無しのザラザラな面とヘアライン加工された面があります。

         

         

        ヘアライン加工の面と磨かれていないザラザラな面、二通りの手触りが楽しめる他、ザラザラ面はしっかりと紙を押さえる役割を担います。

         

         

        二つある磨かれた面の片方の面にはFUTAGAMIのブランドロゴが。

        ロゴもでかでかと入るのでは無く、小さく控えめながらもシンプルなロゴのため良いアクセントとなっています。

         

         

        デスク周りにある真鍮製品と一緒に置いてみました。

        それぞれブランドは違いますがこの統一感。

         

        そしてそれぞれが長く使うことで色変化して、味わいのある道具へと変わっていきます。

        なんだか自分がデスクに座って仕事した時間が見た目として残っているようで嬉しくなりますね。

         

        ということで、今回は日本の鋳物ブランド「FUTAGAMI」のペーパーウェイト三角をレポートしました。

        FUTAGAMIのペーパーウェイトは「三角」以外にも「菱形」と「四角」もありますので気になった方は要チェックです。

         

        また、他にも箸置きや鍋敷きなど真鍮製としては珍しいラインナップもあり、揃えたくなります。

        デザインも和風で品があり真鍮の素材と併せて、日本のわびさびを感じることができるでしょう。

         

        それではまた。

        2018.04.19 Thursday

        ヴィンテージ万年筆を楽しむ 【モンブランNo22/シェーファー トライアンフニブ】

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          こんにちは。

           

          先月、ヴィンテージな筆記具について記事を書きましたが、その影響か最近は専ら新品の筆記具には興味が無くなり、程度の良い中古筆記具を探してしまっているという悪いクセがついてしまいました。

           

          オークションという実際に手に取れない商品で、しかも状態が分かりにくい中古品…。

          しかし、歴史を見てきた筆記具になぜか惹かれ小傷が多い商品が気になってしまっています。

           

           

          偶然、滅多にお目にかかれない希少な筆記具や、古い品でありながら状態の良い美品が安く入手できるということもあるのがオークションの醍醐味。

           

          今回はそんな歴史を感じるヴィンテージ万年筆を二本ピックアップしてレポートしていきたいと思います。

          その二本とは、しばしば記事に登場するモンブランのコンパクトな吸入式万年筆であるNo22と、シェーファーのタッチダウン式トライアンフニブ万年筆。(モデル名不明)

           

           

          二本とも古いものですが素晴らしい完成度。

          No22はコンパクトな万年筆でありながらも上位モデルと同じピストン吸入式を備えた1960年代のモデル。

          シェーファーは細軸に精密なタッチダウン式のインク吸入機構と特徴的なニブを備えた1950年代の代物です。

           

          60年から70年近く前の万年筆ですが十分実用に耐え、現代も現役で続く万年筆というスタイルから古くささも感じない、いぶし銀のカッコイイ万年筆と言えるでしょう。

           

          それでは、渋めの万年筆の魅力を余すことなく、様々な角度から見ていくとしましょう!

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

          【モンブランNo22】

          まずはモンブランのNo22からレポートです。

           

           

          第一印象としては「コンパクトで軽い万年筆」といった感じでしょうか。同じシリーズにNo24(標準型)といったサイズ違いもあり、自信の手のサイズなどに合わせて選ぶことができます。

           

          長さは以前レポートしたペリカンのM120とほぼ同等でM400よりは少し長いくらいです。

          M400よりは長いのですが、キャップを外した状態だとM400より短く、かなりコンパクト。

           

          上から、ペリカンM120、モンブランNo22、ペリカンM400

           

           

          しかしながらキャップが長いため、キャップを尻軸に差した状態だと14.3cmとなり、重心も合わせてかなり書きやすい万年筆となります。キャップを着けるとちょうどペリカンM400と同じくらいの長さですね。

           

           

           

          【キャップ/モンブランNo22】

          それではキャップから見ていきましょう。

           

           

          キャップは嵌合式。胴軸のインク窓には段差が在り、ちょうどキッチリとはまり込む形となっています。

          キャップの内側にはベロが3枚付いており、これがちょうどいい嵌合感を生んでいます。

           

          かなり前の記事で「嵌合式は信用ならん」と書いた記憶がありますが、私が知る嵌合式の万年筆の中ではダントツに信用できる嵌合感です()

           

           

          キャップリングには「MONTBLANC-No22-」の刻印。

          二重リングとなっていてデザイン的にも洗練された印象を与えています。

          このモンブランの黒×ゴールドのゴールドの色味が、ゴールドでありながらギラギラせずなんとも落ち着いた絶妙な色合いだと毎回関心します。

           

           

          クリップは短め。

          現行のマイスターシュテュックのクリップと比べると印象がずいぶんと違います。クリップ先に向かって細くなっているデザインからも、非常にシンプルな印象を受けますね。

           

          昔のモンブランの万年筆はマスターピース(現:マイスターシュテュック)以外はだいたいのモデルがこの形状のクリップでした。

          実際の使用感としてはもう少し太い方が扱いやすいのですが、これはこれでNo22らしくていいです。

           

           

           

          天冠にはお馴染みのホワイトスターが輝きます。

          今のホワイトスターと比べると少し輪郭が角張ったホワイトスターだということが分かります。

          盛り上がった天冠に輝くホワイトスターよりは控えめですが、しっかりと主張していて、ああモンブランの筆記具を使っているという感じがたまらないですね。

           

           

           

           

          【胴軸・ニブ/モンブランNo22】

          次に胴軸・ニブを見ていきます。

          主軸には印象的な青いインク窓がついていて視認性抜群!インクの容量も十分に入ります。

           

           

          青いインク窓はNo22のデザインの特徴的な部分ではないでしょうか。

          縦のストライプとなっており、立体的に光を反射します。

          そして密かにインク窓を彩るゴールドのリング。こうしたデザインも抜かりがないですね。

           

           

          そして個人的にはこのインク窓と主軸の段差が、No22を握ったときにちょうど指の腹に当たるため、握りやすさに一役買っていると感じるのです。

          軽いうえに握りやすい=疲れないということになります。

           

           

          ニブに目を向けると、特徴的な形をしています。

          ウイングニブと呼ばれるこのペン先は筆圧に繊細に反応し、とてもシルキーなタッチで書くことができます。ニブに字幅やロゴなどの刻印は一切なく、非常にシンプル。

          こちらの字幅はEFですが日本製万年筆のFくらいの太さ、そしてペン先の柔らかさから、筆圧に応じてMくらいの字幅にもなる、日本語を書くのも楽しくなる筆記感なのです。

           

           

          横から見ると控えめなペン芯です。

          どこかウォーターマンのカレンのようなシルエットですね。

           

           

          尻軸にも小さなホワイトスターが配置されています。

          この上から見ても下から見てもモンブランな演出がなんともニクいです。

           

           

          尻軸を反時計回りに回すとピストンが降りてきます。

          この小さなボディに吸入式というメカニカルな機構を搭載していて、実に所有感の満たされる逸品です。

           

          以上、モンブランNo22のレポートでした。

           

           

           

           

          【シェーファー】

          続いてシェーファーの万年筆を見ていきましょう。

          モンブランNo22とは対照的に、両端が丸いスリムなデザインをしています。

           

           

          こちらもブラック×控えめなゴールドトリムとなっています。

           

           

          キャップはネジ式。締めた感じは少し硬めでキュッと締まる感じ。とても安心感があります。

          クリップリングは無く、ブラックのキャップから短めのクリップが生えています。

          クリップには「SHEAFFER'S」の刻印。

           

          キャップリングは太めのゴールドリングで、こちらには刻印はありません。

          とてもシンプルな印象を与えています。

           

           

           

          【ニブ/シェーファー】

          続いてニブです。

           

           

          とてもインパクトのあるニブ形状をしています。

          「トライアンフニブ」と呼ばれるペン先は少し反った形をしています。

          トライアンフとはチューリップの品種で、その形が似ていることから命名されました。

          ペン先はパラジウムシルバー合金製でカーボン転写の筆圧にも耐えるとされています。

           

          ペン先が反っているためにペンタッチが非常にやさしく、すらすらと文字を走らせることができます。

          インクはパーカーのブラックを入れているのですが、パーカーブラックの濃いインクととても相性がいいように思います。

          軸も軽く、レポートを書いた際も全く疲れることなく書き続けることができました。

          日本語の止め・はね・はらいや、複雑に曲がる漢字を書くのにトライアンフニブは適していると思います。

           

           

          横や斜めから見た、このニブのデザインがなんとも愛らしいではないですか!

          ニブの刻印は「SHEAFFER'S MADE IN USA

          さりげなくバイカラーニブなのもポイント高いです。

           

           

           

          【タッチダウン吸入機構/シェーファー】

          さて、尻軸に目を向けてみましょう。

          シェーファーが1950年に開発した、空気圧を利用するニューマチック式の改良型であるタッチダウン式吸入機構。

           

           

          このタッチダウン式のインク吸入機構を搭載した尻軸は、継ぎ目が分からないくらいピタリと胴軸と合わさっています。この軸の一体感は見事という他ないです。

           

          尻軸を反時計回りに緩め手引き出すとタッチダウンチューブがお目見えです。

          いっぱいまで伸ばしたら、ペン先をインクに浸けて尻軸を一気に押し込みます。

           

          30秒ほどそのままペン先をインクに浸けたままにしてインクが吸入されるのを待ちます。

           

          あとは尻軸を締めてペン先の余分なインクを拭き取り、インク吸入完了です。

           

          尻軸を押し込んだ後しばらくそのままにするのは、押し込んだことにより中で潰れたゴムサックが復元する=インク吸入するのを待つためです。

           

          尻軸を押し込む=軸内を加圧する→胴軸の穴によって胴軸内が減圧=インク吸入

          という仕組みです。

           

           

          尻軸付近に小さな丸い穴が開いているのはこのためなんですね。

           

          こちらもNo22と同じく、小さな軸の中に複雑なインク吸入機構を組み込んだ傑作といえます。

          同じ機構を持つシェーファーの万年筆に、ペン芯からストローのようなパイプを出しペン先をインクに浸けずにインク吸入できるスノーケル式というものもあります。

          ぜひこちらも試してみたいものです。

           

           

           

          さて、今回は二本のヴィンテージ万年筆をレポートしました。

           

           

          モンブランNo22は現代まで受け継ぐピストン吸入式を備えた非常にコンパクトな万年筆でした。およそ58年ほど前の万年筆ですが現在でも使用可能なこと、そして今使っても書き心地が新型の万年筆に勝るとも劣らないこと。

          コストを惜しまずにいいものを作ろうとした先代のクラフトマンシップが宿っていました。

           

           

          一方、シェーファーのタッチダウン式万年筆も正しいメンテナンスが施されていれば、ずっと使い続けることができる一生モノの万年筆といえます。

           

          タッチダウン式はとにかくインクの吸入が簡単!尻軸を伸ばして戻すだけという快適さはやみつきになります。特徴的なトライアンフニブも堅牢な作りで筆記中も安心感があります。チューリップのようなペン先はずっと眺めていても飽きません。

           

          ヴィンテージ万年筆を使い、筆記具の歴史に思いを馳せるのも万年筆の楽しみ方のひとつと言えましょう。

           

          それではまた。

          2018.03.10 Saturday

          モンブラン×リフィルアダプターMB-01+各種4C芯のレポート

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            みなさんこんにちは。

             

            最近はボールペン特集のような記事ばかりになっている当ブログですが、またしてもボールペンネタです。

            かなり前にカランダッシュ849をリフィルアダプターで使うという記事を書きました。

             

            今回は、今更ですがモンブラン用(MB-01)を手に入れたので、マイスターシュテュックに入れてレポートしていきたいと思います。

             

             

            使用するボールペンは、「マイスターシュテュック クラシック164」

            クラシック164はもともと一本持っていたのですが、その書きやすさと所有満足感からさらに一本欲しくなり手に入れました。

            なぜか増えてしまう同じボールペン…。

             

             

            こちらの軸は小傷が多いのですが、それもそのはず、クリップリングに「GARMANY」の刻印のみで歴史を感じる旧タイプのクラシック164です。

            近年のモンブラン筆記具に定着しているシリアルナンバーは東西ドイツが統一された1990年以降からつけられ始めたため、こちらは東西統一前の品物ということになります。

             

            前回の記事ではないですが、このペンはおおよそ30年の間どのような歴史を見てきたのか。

            考えるだけでワクワクしますね!

             

            さて、

            前置きはこれくらいにしてさっそく使っていきましょう、リフィルアダプターMB-01を。

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

            【まずはじめに】

            とその前に、まずはじめにお伝えしておかなければならないのですが、モンブランの純正リフィルはとてもとても素晴らしい書き心地です。

            十分なインクタンク、適度な重み、筆圧で変化する字幅、なめらかなボールポイント。

            どれをとってもこれぞモンブランな書き心地なのです。

             

             

            純正のリフィルが太くて書きにくいとか粘度が嫌いだからとかで、純正リフィルを避けリフィルアダプターを使うのではありません。

             

            マイスターシュテュックの軸を握って字を書くという行為はもちろんなのですが、純正のリフィルの書き心地も含めて「モンブランのマイスターシュテュック」だと思うのです。

             

            したがってモンブラン軸の中身だけを変えるというのは邪道なのかもしれません。

             

            しかし日本企業の技術で、本来 純正リフィルしか使えなかったモンブランのボールペンに対して、他メーカーの、しかも規格が180°違う4C芯が使えるとなると、これは使わない手はないでしょう!

             

            ということで、もともと純正のリフィル以外は使いたくない派の私ですが、二本目のモンブランボールペンということもあり色々試してみたくなった次第なのです。

             

             

             

             

             

            【リフィルアダプター/MB-01】

            それではリフィルアダプターMB-01自体を見ていきましょう。

             

             

            本体は精巧に削り出されたアルミ製で黒い部品と、キャップ?のようなシルバーの部品で構成されています。

            シルバーの部品と黒い部品はネジが切ってあり外すこともできます。

            これをどのように使うかは後述します。

             

            先の部分に4C芯を差し込みます。

            今回使用するのは4メーカーの4C芯6種類。

             

             

            《ゼブラ》

            C-1.0芯(油性)

            ESB-0.7芯(エマルジョンインク)

            JSB-0.5芯(ジェルインク:ブルーブラック)水性顔料・耐水性

             

            《パイロット》

            BRFS-10F-B(アクロインキ 0.7mm

             

            《三菱uni》

            SXR-200-07(ジェットストリーム 0.7mm

             

            《トンボ》

            BR-VMP 1.0mm

             

             

             

            まずは、ゼブラのシェルボールペン替芯「JSB-0.4芯」のブルーブラックを試します。

             

            やはり万年筆でも一番使用頻度が多いブルーブラックをボールペンで、しかもマイスターシュテュックで使ってみたいというのが本音です!

             

             

             

            芯は止まるところまでグッと差し込みましょう。

             

             

            純正のリフィルと比較してみます。

            上がモンブラン純正リフィル、下がゼブラの4C芯+MB-01です。

             

            精度の高い加工もありシルエットはピタリと一致。

            モンブラン純正のジャイアントリフィルに適合するボールペンに対応しています。

            対応モデルは、マイスターシュテュック、スターウォーカー、ボエムです。

             

             

            ※MB-01のパッケージにある対応リフィル一覧を抜粋

             

            あとは純正リフィルのように軸本体に収納するだけ。

            筆記を楽しみましょう!

             

             

             

             

             

            【筆記感 織璽屮薀献Д襯ぅ鵐】

            早速、書いてみます。

             

            肝心なのは書き心地。

            いくら4C規格のリフィルが使えるようになったとしても、書き心地が悪くなるようならモンブランのボールペンを使う意味は無くなります!

             

             

            まずは先ほど入れたゼブラの4C芯ですが、若干ペン先にすき間ができます。

            これはカランダッシュの時と同じで、もともと芯の規格が違うため芯の径も違うということです。

            これにより気になるレベルではないにしても、厳密に言えば筆記時に微細なブレが生じる可能性があります。

             

             

            また、日本語、特に漢字などの複雑な文字を書くために日本製リフィルの細字はかなり細く作ってあります。そのためなにやら違和感が…。細くてとても書きやすいのですが違和感が。

            今回の4C芯は0.5mmを使っているというのもありますが

            太っといペン先でぬらぬら文字を書くのがモンブランの醍醐味なのですが、モンブランを使って繊細な文字が書けてしまうという楽しい違和感。

             

            これなら手帳にクラシック164を挿して、月間ブロックのような狭いスペースに文字を書く場合でも対応できそうです。

            しかもさすがジェルインク。書き心地は抜群で、ペン先がなめらかに紙の上を進みます。

             

             

            これで憧れのブルーブラックインクをボールペンで使うということを達成できました!

             

            先ほどのペン先のすき間は、カランダッシュの時にも試したマスキングテープの一重巻きをひと手間試してみるとピタリと埋めることができます。

            これで精神衛生上も問題なく書くことができますね。

             

             

            筆記感に関わる部分としてもう一点、

            C芯+アダプターという二つの部品の組み合わせでリフィルを構成しているため、純正リフィルに比べてペン先から出る芯の長さが若干違います。

             

             

            ゼブラのJSB-0.5芯の場合だとボールポイントがかなり小さい(ペン先が細い)ので、筆記の角度によっては筆記ポイントが隠れてしまいます。

            これは人によっては気になるところではないでしょうか。

             

             

            そこで思い出してみてください。

            このMB-01の構成は黒い部品とシルバーの部品で構成されていましたよね。

            実はこの二部品構成には理由があるのではないかと考えています。

             

            ひとつ目の理由として、メーカーサイトにも明記はされていないのですが、この銀色の部分を緩めてペン先から出る芯の長さを微調整することができます。

             

             

            あまり出し過ぎるとペン先を引っ込めて収納する時もペン先が出てしまうのでほどほどに。

             

             

            もうひとつの理由として、アダプターが超精密な部品のため4C芯をアダプターに挿した際、アダプター内で4C芯が密閉されインクの出が悪くなってしまいます。

            それを防ぐため、少しシルバーの部品を緩めておくことで4C芯とアダプターとの間の空気を抜き、芯の中のインクをペン先に流すことができるのです。

             

            この2点がアダプターが二部品で構成される理由ではないかと思います。

            筆記ポイントの調整はかなりおすすめですのでお悩みの方は是非やってみてください!

             

             

             

             

            【筆記感◆織璽屮蕋C芯油性・エマルジョンインク】

            他のゼブラ4C芯も入れてみましょう。

             

             

            一番下のジェルインクは先ほど試したものになりますので、残りの上二つを試します。

            以降、写真は上段がリフィルを出したときのペン先で、下段がそのリフィルでの試筆「春夏秋冬」です。

            インクの濃淡や筆圧による字幅の変化を見ていただければと思います。

             

             

            まずは一番上の4C-1.0芯。こちらは油性になりますので書き心地というか紙の上でのペン先の滑りはねっとりとしています。粘度が高い書き心地。筆圧によって文字に緩急がつけられます。

            同じ油性ということもあって、モンブラン純正のリフィルに近い書き心地です。

             

             

             

             

             

            そして写真まん中の、ゼブラが開発したインク、エマルジョンインク。

            油性インクと水性インクの混合インクで、適度な粘度でペン先の滑りがよく、かつ紙の裏移りも少ない、両インクの特性をいいとこ取りした書き味抜群のインクです。

             

            今回書いた中では一番紙の上を滑るインクでした。

            文字は少し踊りましたが、本当にスラスラ・サラサラと書けます。

             

             

             

             

             

            【筆記感/モンブランでジェットストリーム・アクロインキ・トンボ油性を試す】

            ゼブラだけではなくて他のメーカーの4C芯も試してみましょう。

            ここでは、ジェットストリーム、アクロインキ、トンボの油性インクの3本を試します。

             

             

            まずは4C芯の規格で一番人気であろう、三菱のジェットストリーム芯を入れてみます。

            それにしても、仕事の場でもジェットストリームを使っている人を本当に多く見かけます。

             

             

            こちらはさすがな書き心地。インクの色も濃いです。

            少々インクが出過ぎる印象もありますが、油性ボールペン特有の書き始めのかすれとは全くの無縁です。

            気持ちよく書き続けることができます。

             

             

             

             

            次にパイロットのアクロインキを試します。

            ボールポイントは0.7mm。

             

             

             

             

            こちらも油性インクなのですが、通常の油性インクより粘度を落としてスムーズな書き心地を実現しています。ジェットストリームやエマルジョンインクと比べると、より本来の油性ボールペンに近い書き心地です。

            書き始めがややかすれることがありましたが、こちらもクッキリした文字が書けます。

             

             

             

            続いてはトンボの油性インク。

            パッケージがなかなかにお洒落ですね。

             

             

            こちらはリフィルアダプターの対応表には載ってはいないのですが、同じ4C規格の芯ということで試してみます。

             

             

            書き心地は王道な油性インクの書き心地です。

            この安心感はなんでしょう(笑)

             

            今まで試してきた4メーカー6種類の芯の中で一番書き心地がモンブラン純正に近いです。

            芯を見てみると「Made In Germany」と書いてありました。通りで似ているわけですね。

             

            特筆すべきは他のメーカーの4C芯とくらべて径が太めのリフィルのため、モンブランのペン先にピタリとマッチします。(マスキングテープでのすき間埋めは不要)

             

             

            うーん、個人的にはトンボが一番いいかも。

            個人の筆記クセも大いに影響しますが、高性能なインクは私からすると少し滑りすぎる印象です。

             

            いろいろ試しましたが、ダークホースはトンボのBR-VMPでした!

             

             

             

             

             

            【コストについて】

            最後にリフィルアダプターBM-01を使うメリットの一つとしてある、ランニングコストについてです。

            モンブランをはじめ海外ブランドの純正ボールペンリフィルは、インクタンクの容量からも、国内メーカーのリフィルより少しお高めです。(ブランド料とかも入っている?)

             

             

             

            そして今回取り上げたリフィルアダプターMB-01はこちら。

             

            1000円弱で手に入ります。

             

            たとえば今回試した4C芯4メーカー6種類では、6本の購入合計金額が1080円でした。

            C芯はだいたいが100円〜200円で購入できます。

             

            また、前回のカランダッシュの記事でも書きましたが、4C芯はだいたいどの文房具店にも常に置いてありボールペンのインクが無くなりいざ必要となった場合にも容易に対応できるのです。

             

            コストが安く簡単に手に入る、ここは大きな強みではないでしょうか。

            ただし4C芯のインクの容量はたっぷりというわけではないので、リフィルアダプターメインでの運用の場合は、使用頻度にもよりますがある程度のストックは必要かと思います。

             

             

             

            さて、いかがだったでしょうか。

            今回色々な種類の4C芯を試してみて感じたことは、日本の技術はすごい!ということです。

             

            アダプターMB-01の加工技術、4C芯メーカーのインクへのこだわり、軽い気持ちで始めた比較記事でしたが最後は少し感動してしまいました。

             

             

            文字を書く好みは人それぞれですが、これだけ様々な種類のインクとそれぞれの書き心地があるのできっと自分にとってのベストなインクが見つかるはず。

            そして、海外メーカーのボールペンでそのインクを使える喜びは是非体験していただきたいです。

             

            それではまた。

             

            前回のカランダッシュ849+リフィルアダプターの記事はこちら

             

             

            2018.03.06 Tuesday

            ヴィンテージペンを楽しむ

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              ヴィンテージな筆記具との出会いは一期一会。

               

              皆さんが筆記具にハマるきっかけとなったものはなんでしょうか。

              私の場合は、いただいたある一本の万年筆です。

               

               

              モンブラン No22。

              コンパクトな吸入式の万年筆です。私の筆記具沼の入り口はこの一本の万年筆でした。

               

              ヴィンテージペンの魅力とは何でしょうか?

              現在では絶版となり新品で買うことができない希少価値。以前どんな人が使っていたのだろうと前オーナーに思いを馳せながら使うこと。人により様々だと思います。

               

              オークションなどでは思いがけない逸品に出会うことがあります。

              また、古くて状態のよいものを探すのも楽しみの一つでもあります。

              50年前、100年前のペンにだって出会う可能性もあります。なんともロマンチックな話ではないですか。

               

              誰かが手放したペンが、こうして違う誰かの手に渡り文字を書いていく。

              たとえば、シャープナーなら鉛筆を削るため。コンパスなら円を描くため。

              そしてペンなら書くため(描くため)。

              ひとつの動作に直結している道具は、人間に同じ動作をさせるために人の手を渡っていくのです。

               

              私が使っているペンも、いずれは私の手を離れ、違う誰かの愛用の一本になるかもしれない。

              そう思うと、道具は単に購入して手に入れるものではなく、その道具にとっての一時的な時間(期間)借りていると考えに行き着きます。

               

              繰り返しになりますが、まさにヴィンテージな筆記具との出会いは一期一会。

              絶版品ならなおさら、同じものに二度と出会うことがないかもしれません。

               

              そんなことで、今回は私が出会ったヴィンテージペン達を見ていきたいと思います。

              ※冒頭のモンブランNo22は万年筆カテゴリーで別の記事として書く予定ですので今回は登場しません!

              今回はボールペンとメカニカルペンシルです。

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

              【シェーファー/ニューコソノアール】

               

              シェーファーは歴史が深いアメリカの筆記具ブランド。万年筆では特徴的なニブのインペリアルが有名ですね。

              ニューコソノアールは金属軸でずっしりと安定感があり、ねっとりとした回転繰り出し式機構も好みなのです。ちなみに「ニュー」が付いていないコソノアールは樹脂軸のようです。

               

              コソノアールもいつかお目にかかりたいものです。

              コソノアールが1980〜90年にかけて発売されていますので、ニューコソノアールもその年代か1990年以降かということになります。

               

               

              シェーファーというと通常アメリカ製ですが、こちらはイングランド製。

              調べてはみたもののどの年代にかけてシェーファーのペンがイングランドで製造されていたのか分かりませんでした。

               

               

              ねっとりとした繰り出し機構から出されるペン先はキュッと細くなっており、筆記時の視認性も良好。

              軸からペン先にかけてのラインが綺麗です。

               

               

              黒と金の軸ですが金色の占める割合が少ないためいやらしい感じはせず。クリップの丸い形状も品がある。

              クリップの上にはシェーファーの筆記具に必ずつけられる品質の証「ホワイトドット」があります。

               

              クリップの丸と言えば、毎回比較で登場するパイロットのカスタム74。

              今回も例にならって比較してみます。

               

               

              さっそくクリップ部を比較。

              双子かと思うほど似ていますね。玉の大きさもほぼ同じ。

               

               

              全長はカスタム74の方が約5mmほど長いです。

              ニューコソノアールのデザインはキャップと胴軸の段差がなくまっすぐ。キャップのダブルリングとペン先のダブルリングがアクセントです。

              重さはニューコソノアールが35g、カスタム74が29g。

              素材にブラスが使われているため、スマートな見た目に反してかなり重めです。

               

               

               

              最後にリフィルについてですが、一般的な海外メーカーのボールペンに使われているパーカータイプではなく、シェーファーオリジナルのリフィルです。

              個人的にはこの辺がかなり惜しいところですが、歴史の古いメーカーだからこそ独自のペン開発をしてきた軌跡としてとらえるのもアリです。ちなみに一番下はカスタム74のリフィルで、こちらもシェーファーと互換性はありません。

               

               

               

               

               

              【YARD-O-RED/ディプロマット】

               

              純銀のイングランド製メカニカルペンシル。昔から一本一本が職人の手仕事という伝統の逸品。

              芯は今となっては珍しい規格の1.18mm芯を使用。

              ブログ立ち上げ初期に紹介したファーバーカステルのエモーションペンシルのような無段階回転繰り出し式の機構を備えています。

               

              このオール銀製のずしりとくる存在感と握ったときの純銀ならではの暖かみがたまりません。

               

               

              このYARD-O-REDのペンシルでお気に入りの部分はというと、なんといってもこのクリップ形状!

              くねったクリップを止める2本のビスが何とも中世のイギリスといった趣で歴史を感じるのです。

               

              YARD-O-REDというと現在も純銀製のペンを製造しており、ひとつひとつが職人の手作業によって彫刻されていることで有名。

              工芸品として見ても非常に価値の高い筆記具です。ペンシルもそうですが現行品の万年筆はいつか持ってみたい筆記具の一つですね。

               

              現行品を買うとなると経済的にかなり勇気がいりますが、ヴィンテージをオークション等で手に入れる場合はさほど高価にならず手に入れることができます。

               

               

              現行のディプロマットモデルは六角軸ですが、こちらは丸軸のもの。

              バーレイ模様が施されているため丸軸でも滑らず、安定した筆記感です。

              芯は前述にもあった1.18仗帖

              鉛筆などの芯は常に尖ってないと気が済まない性分なので芯削りで先を尖らせています。

               

               

              そしてYARD-O-REDといえばホールマーク!

              ホールマークとはざっくりいうとイギリスの銀製品の品質を保証するためにつけられている刻印です。

              1300年ころから始まっているため刻印の種類は多岐にわたります。

               

               

              左の英字は一部消えかかっていますが、「JM&Co」=ジョンソン・マッセイのスポンサーマークのようです。

              ちょうど真ん中に見えるライオンパサントはこの製品がスターリングシルバーであることを示しています。

              その右がアセイオフィスマークでライオンの顔。これはロンドンの検定所で検定を受けたことの証。

              そして一番右がデイトレター。角のない四角に入っている「d」の刻印から、1959年製ということになります。

               

              イギリスの銀製品はこのようなマークを読み解く面白さもあります。

               

               

              キャップには「MADE IN ENGLAND」と「PATENT No」とライオンパサントの刻印。

              ライオンパサントはキャップ・クリップ・胴軸の各パーツに刻印されています。

               

              芯の繰り出しや補充はこの部分から行います。

               

               

              ネームスペースにはファーストオーナーのイニシャル?のようなものが刻印されています。

              相当古いものですが、何年もかけて人の手を渡り、現在私の手元にあることに対して感慨深いものがありますね。

               

               

               

               

               

               

              【???/馬のボールペン】

               

              メーカー不明。

              謎に包まれたクロームに輝く馬のボールペン。一見シュールにもみえるが上品さもあり。

              機構は回転繰り出し式で軸の太さなどはCROSSのクラシックセンチュリーに酷似しています。

               

               

              クリップはなく、ブランドロゴ等の刻印も一切ない、天冠に立体的な馬頭が鎮座するのみというシンプルな作り!

              なかなかにハンサムな馬です。

               

              わかっているのはリフィルがCROSSのセンチュリーシリーズと互換性があることだけ。

               

               

              キャップを外すと明らかに馬のボールペンの方が軸が短いのですが、しっかりとCROSSのリフィルが使えます。

               

               

              リフィルが一緒なついでにクラシックセンチュリーと軸の比較です。

              軸径はほぼ同じで、握った感じもすごく似ています。

              長さは馬のボールペンの方が長く、馬頭の分だけ?重さもあります。

               

               

              ペン先はちょっとだけ違うようです。

              目隠しして利き酒ならぬ利きボールペンとかで使うと面白いかも知れません。

              もしくは、非常にシリアスな会議中に使いたい。

               

              こういった出自の不明なヴィンテージペンを探すのも面白いですね。

               

               

               

               

               

              【ペリカン/K200 マーブルグリーン】

               

               

              最後は昔から続くペリカンのノック式ボールペンのリニューアル版。今回紹介する中では唯一現行で新品が入手可能です。

               

              ペリカンのノック式ボールペンといって思い浮かぶのは、スーベレーンK400ではないでしょうか。

              軸のストライプが美しいスーベレーンはペリカンの代表作。

              今はスーベレーンのボールペンを持っていませんが、茶縞軸のものなどは機会があれば手に入れたい逸品です。

               

              スーベレーンのスタイリッシュなストライプもいいですが、こちらはマーブルグリーンのレジン削り出しです。最近、私の中でマーブル軸がブームなのですがこちらもなかなかの美しさ。

               

               

              おわかりでしょうか、ペリカンのマーブルは見る角度によって表情を変えるため、軸を眺めていて飽きません!

              色はマーブルグリーンなのですが、スーベレーンのようなはっきりとしたグリーンではなく青味がかったグリーンです。

              この辺もクラシカルな雰囲気を出す演出でしょうか。

               

               

              ノックボタンは金色のペリカン。ヒナは一匹です。

               

              軸径や長さと言ったスペックはスーベレーンと同じであるため、書きやすさはお墨付き。

              重さも軽いのでたくさん文字を書くようなシーンでも疲れません。

               

              値段も比較的リーズナブルなので、手軽に本格的なペリカン筆記具を試したいという方にはうってつけです。

               

               

               

               

               

              【まとめ】

              今回はヴィンテージというタイトルのもと、いくつかの筆記具をまとめてレポートしました。

              馬のボールペンのような一本だけでは記事にしにくいペンも取り扱えて個人的には満足です(笑)。

               

              ヴィンテージペンとなると必ず自分でない誰かが一度は使っていた代物になります。

              それをどのように取るかは人それぞれですが、誰がどのような思いで、どのような環境で使っていた筆記具なのか。

              そういったことに思いを馳せながらペンを走らせるもの楽しいものです。

               

              最後に、

              年代物の筆記具を手に入れる場合、友人から譲り受ける以外はオークションか中古を取り扱うショップからの購入になります。

              特にオークションなどは筆記具のコンディションが分かりにくいことが多いので、入札の際は色々下調べしたうえで注意して入札・落札しましょう。

               

              ではまた。

               

               

               

               

               

              2018.03.01 Thursday

              アウロラ オプティマ 998 ボールペン比較

              0

                こんにちは。

                 

                日常生活のなかで「目標をたてて遂行に向かう」ということはよくあることです。

                仕事ではもちろんですが、プライベートにおいても目標は大切だと感じます。

                 

                無論、私の筆記具道楽にも目標があるわけで、今回、その目標が半分達成できたかな?というボールペンを入手しましたのでレポートしていきたいと思います。

                 

                 

                そのボールペンとは、アウロラ オプティマ 998。

                イタリアらしい華やかなボールペンで、握っているときの気持ちの高揚、満足感がいままで使ってきたボールペンの比ではないです。

                 

                こんな美しい筆記具があったとは!!

                 

                というのが第一印象です。

                いやー、ほんとに美しい筆記具です。

                 

                手元にはアウロラのペンが万年筆を含めて3本あるので、この3本を比較しながら見ていきます。

                そして、同じティアドロップ型のクリップを持つあの筆記具とも比較。

                 

                アウロラの筆記具をお考えの方のご参考になればと思います。

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                【外観・スペック】

                 

                まず目を引く美しいアウロロイドの軸。

                遠くから見ても一発でアウロラのオプティマであることが分かってしまうインパクト大の外観です。

                 

                 

                アウロロイドとはアウロラが開発した、セルロイドの独特な匂いや耐久性面の欠点を補った独自の素材です。アウロロイドのブロックから一本一本職人によって削り磨かれ形成されたその軸は、もはや芸術作品。

                マーブル模様が作り出す唯一無二の柄が持つ喜びを増幅させています。

                 

                分類としてはレジンと同じように合成樹脂なのですが、「アウロロイド」と聞くとなんだかすごい素材に思えてしまうのが不思議なところです。

                 

                「オプティマ」とは「最高級の」という意味らしいです。

                モンブランの「マイスターシュテュック=傑作」や、ペリカンの「スーベレーン=すぐれもの」といい外国語の名前はサマになりますね。しかも名前が自信に満ちています。

                 

                日本のペンで「最高級」なんて名前のペンがあったら、いったいどうしたんだ!となってしまいますね。

                これはまた日本の文化とは違う部分なのでなんとも言えませんが 笑

                 

                 

                オプティマのボールペンを手に持ってみたファーストインプレッションとしては、意外と小さい!でした。

                万年筆のオプティマがどうも太軸っぽいという感覚があったので、あれ意外と小さいな、と。

                 

                ちょっと他のペンと一緒に並べてみましょう。

                 

                 

                左からモンブラン マイスターシュテュッククラシック、アウロラ オプティマ、ペリカンK200です。

                モンブランのクラシックは持っている方も多いと思うので比較してもらいやすいかと思います。

                ペリカンのK200K400と同じサイズです。

                (ペリカンだけノック式ですいません…。K600を買ったら再度比較します!)

                 

                こう比べてもオプティマの「意外と小さい感」は感じてもらえるのではないでしょうか?

                 

                 

                しかし、なんだしょんぼりという小ささ(長さ)ではないのがオプティマ。

                キャップ部分の太さ、クリップの形状、キャップリングの幅と装飾、ペン先のデザイン、これらのバランスが実によくできており、アウロロイドのマーブルの輝きと相まって所有感を存分に満たしてくれるのです。

                 

                 

                 

                 

                【胴軸】

                 

                先ほども触れましたが、アウロロイドの胴軸について詳細を見ていきます。

                見れば見るほど美しい軸です。

                マーブルといっても色々ですが、オプティマのマーブル模様はベースとなる濃いマーブルの軸に、淡いマーブルのかけらが閉じ込められているという表現がぴったりかもしれません。

                 

                手元の個体はベースの紺色の割合が多く、全体的に落ち着いた印象を与えています。

                淡いマーブルブルーの割合が多い個体だと、また違った印象になります。

                同じものが二つとない、マーブル軸の面白さでもありますね。

                 

                カラーラインナップはブルーの他に、ロッソ(赤)、グリーン、ブラックパール、バーガンディがあります。

                ロッソとバーガンディの違いは、ロッソが明るめの赤でバーガンディが赤ワインのような深い赤。

                ブルーとブラックパールにはトリムがシルバーのものもラインナップされています。

                 

                ブラックパールもマーブル軸としては珍しい柄のため気になりますね。

                というか、すべての色の軸を揃えたいくらいどれも美しいのです!

                (カラーラインナップの詳しくはアウロラのHPで)

                 

                ちなみに万年筆のオプティマは胴軸に旧社名が刻印されていますが、ボールペンには刻印はなくプレーンな軸となっています。

                個人的にはボールペンにも刻印を入れて欲しかった。

                 

                 

                不思議なことにアウロロイドといいプレシャスレジンといい、表面が艶やかに磨き抜かれているにもかかわらず、手に握ったときに一切滑らないのです。

                何か特殊な配合をしているのでしょう。この辺が一般的なプラスチックやレジンの筆記具との違いでしょうか。

                 

                 

                見た目の美しさだけでなく、筆記時のバランスの良さもオプティマの売りです。

                軸の長さをエントリーモデルのイプシロンと見比べてみます。

                 

                 

                全体の長さは130mm(リフィル収納時)。同じアウロラのボールペンであるイプシロンと比べてもその差は約8mmです。

                軸全体を比べても、この8mmの差は天冠の形状の差だけでなく、キャップと胴軸のバランスから見てもオプティマはイプシロンよりも短めに作ってあることが分かります。

                 

                 

                筆記時の重心はイプシロンよりオプティマの方がフロントよりに調整されているようで、これによりオプティマの書き心地のいい筆記バランスが生まれていると言えます。

                重心はちょうどキャップと胴軸の間くらいです。

                 

                 

                 

                 

                 

                【キャップ】

                 

                全体のバランスの良さに一役買っているキャップ。

                オプティマのデザインの特徴であるキャップには2つのポイントがあります。

                 

                 

                ・ポイント1:クリップ

                オプティマを語るうえでこのクリップ形状は外せないでしょう。

                 

                 

                キャップトップからなめらかに湾曲しながらキャップリングへと伸びるティアドロップ形のクリップ。

                横から見るとその優美さがひときわ目立ちますね。

                 

                 アウロラのエントリーモデルであるイプシロンとクリップ形状を比較してみます。

                 

                左からオプティマ、イプシロン(ボールペン)、イプシロン(万年筆)。

                 

                こう見ると同じイプシロンでも、万年筆とボールペンでクリップ形状が違うことが分かります。

                ボールペンのキャップトップはどちらも黒い樹脂でペン全体の印象を引き締めています。

                 

                 

                天冠もイプシロンの丸形とオプティマの円柱形で印象がガラッと変わってきます。

                このオプティマとイプシロンのキャップ形状を融合した形が88(オタントット)シリーズになるわけですね。

                 

                ついでに同じティアドロップ型クリップのパイロット カスタム74とも比較しましょう。

                 

                 

                クリップがうねるかうねらないかで横からの見た目も随分変わります。

                 

                 

                驚くことにティアドロップの玉はどちらもほぼ同じ大きさ。

                デザインや使いやすさを突き詰めるとこの大きさの玉になるのでしょうか。

                 

                 

                正面から見てみます。

                まるで兄弟のようなキャップですね。真面目なお兄さんと少し垢抜けた弟といった感じでしょうか。

                どちらもトリムがゴールドだということも、二本を並べたときにしっくりくる要因なのかも知れません。

                 

                 

                ペン全体の長さは約14mmオプティマの方が短いです。

                二本を並べると大きさの違いは明白です。

                 

                重さもカスタム74はどっしりとしていて軸の回転繰り出しもねっとり。

                オプティマは回転繰り出しは軽やか、軸の短さと相まって軽快な取り回しです。

                操作感や筆記感は180°違う二本となっています。

                 

                 

                 

                ・ポイント2:キャップリング

                 

                 

                特徴的なキャップリングもアウロラを語るうえでは欠かせません。

                グレカ・パターンと呼ばれる幾何学模様が目を引きます。

                 

                しかしこのグレカ・パターン、実のところそう呼んでいるのは一部のブランドのみで、実際はメアンダー(雷文)というものらしいです。曲がりくねったメアンデル川に由来しているそうです。

                 

                ぱっと見 お馴染みのラーメン鉢の柄に見える、という方もいらっしゃるかも知れませんが…。

                 

                 

                キャップリングの上下にはグレカ・パターンが配置され、

                真ん中には誇らしげに「AURORA」の刻印、裏には「ITALY」の刻印があります。

                この文字部分も単なる彫り込みではなく、細かな縦線に浮かび上がるかのようにデザインされています。

                 

                 

                AURORAとITALYの刻印の間には謎のM?っぽい刻印。素材のメタル?のMでしょうか…。よくわかりません。

                ブルーマーブルとゴールドのコンビが実に美しいキャップですね。

                 

                 

                天冠は黒い樹脂で、てっぺんは平たいデザイン。

                カットされた天冠がオプティマ全体をぐっと引き締めています。

                 

                 

                 

                 

                【ペン先】

                続いてペン先のほうを見ていきましょう。

                グリップ部の軸径は握りやすい10.7mm。

                 

                左からモンブランマイスターシュテュッククラシック、オプティマ、ペリカンK200。

                 

                ペリカンのK200よりは細く、モンブランのマイスターシュテュッククラシックが12mmなので、握った感じはマイスターシュテュッククラシックに近いです。

                 

                 

                見比べてみるとこの通り。

                 

                デザインは、ペン先へ向かうほど緩やかに細くなり、ゴールドの細いリングと太めの黒い樹脂、口金もゴールドとなっています。

                単にゴールドの口金だけでない、間に黒い樹脂を配置することで高級感を持たせつつ洗練された首軸となっているのがニクいです。

                 

                筆記具を単なる筆記具に終わらせない、書くという動作を楽しませる趣向を凝らしたデザインといえます。

                 

                 

                 

                 

                 

                【回転繰り出し動作】

                キャップ部分をひねり、芯を繰り出してみます。

                (私は胴軸側をひねって芯を繰り出すので上のような持ち方になっています)

                 

                ここで感じるのが、とても軽やかな回転動作だということ。

                 

                回転繰り出し式のボールペンは何本か持っているのですが、系統的にマイスターシュテュックやカスタム74のようにねっとりとした回転動作ではなく、強めのスプリングによってシュッと回転動作しカチッと筆記ポイントで止まるタイプの繰り出し機構です。

                 

                実にキビキビとした回転動作で、ペンの持ち出しから筆記開始までの時間がスムースに行えます。

                 

                持っている方は多くないと思うので参考にならないかも知れませんが、デルタのプレステージを少し軽やかにしたような回転動作です。

                この軽やかな回転動作はイタリアのお国柄ということなんでしょうか。

                (しかしヴィスコンティのボールペンは同じイタリアでもまた違った回転動作なんですよね…)

                 

                 

                リフィルはパーカータイプになっていますので取り回しがききます。

                この手のリフィルはインク容量が多くて本当に助かりますね。

                 

                言うまでもなく文字の走りも非常に滑らかで、軸の握りやすさと合わさり心地の良い筆記感です。

                 

                各メーカー純正のリフィルは少々お値段も張りますが、互換性のある汎用品も数多いので自分の好みに合ったリフィルを選ぶといいでしょう。

                 

                 

                 

                 

                【まとめ】

                さて、今回は様々な角度から、時に他のボールペンとの比較も交えながら、アウロラのオプティマを見てきました。

                全体的な感想として、持っているだけで気分が高揚するデザインとキビキビした軸回転動作、筆記バランスも最高な一本。

                間違いなくこの先ずっと一軍ペンケースに在り続けるであろうボールペンです。

                 

                まずはこの美しい軸を拝むだけでも買う価値ありだと声を大にして言いたい。

                アウロラといい、デルタといい、ヴィスコンティといい、イタリアの筆記具のマーブル模様には本当に胸を躍らされます。

                 

                ボールペンということを考えると決して求めやすい価格ではありませんが、書くことを特別な時間にするための、とっておきの筆記具としてお勧めできます。

                 

                まさに「最高級の」名に恥じないペンを、それとなく胸ポケットに忍ばせてみてはいかがでしょうか。

                 

                それではまた。

                 

                 

                 

                2018.02.01 Thursday

                話のネタになる名刺入れ 【Acru/ポルトド】 【イルブセット】

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                  こんにちは。

                   

                  革製の小物がどんどん増えています。

                  気軽に手元に置けて経年変化を楽しめるものだとペンケースがありますが、その他にビジネスマンにとって欠かせないアイテムが名刺入れではないでしょうか。

                   

                   

                  職場の後輩の名刺入れを見せてもらうと、今までの経験上、一番多いのが無印のアルミ名刺ケースです。

                  これはこれでソリッドなデザインがなかなかかっこいいのですが、私も昔つかっていたところ必ずと言っていいほどそのうち凹んできてフタが閉めにくくなったり、ポケットの中で名刺ケースの角がスーツの生地にひっかかったりするのです。

                   

                  そういう経緯もあり、お勧めの名刺入れは断然レザー製。

                   

                  有名ブランドの名刺ケースはブランドロゴが一面に入っていたり、レザーだけど表面がコーティングしてあるものも多く、革の風合いを感じることができません。

                   

                  現在は本革製の名刺ケースも様々なメーカーから出ていますが、私が使ってみた中で使いやすかったもの、先方に評判がよかったものを共有したいと思います。

                   

                  今回は今、手元にある名刺ケースから2種類。

                  年末の手帳の記事でもとりあげたカメラアクセサリメーカー、「Acru」の名刺ケース「ポルトド」。

                  もうひとつは独特な製法で作られた名刺ケース、「イル・ブセット」の名刺ケース。

                   

                  この2種類を比較を交えながらレポートしていきます。

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                  【Acru/ポルトド】

                  カメラアクセサリメーカー「Acru」の名刺入れです。

                  その形は他のどんな名刺入れより斬新で、それでいて機能的にできています。

                   

                  ※残念ながら今現在(2018.2)では製品ラインナップから消えているようですので、入手はオークションなどになりそうです。

                   

                  カラーは確かブラウンとネイビーがあったかと。

                  私のものはネイビーで、内側がライトブラウンです。

                  表面の革はラクダ革。内側の革は牛革だったと記憶しています。

                   

                   

                  購入からはかなり年月が経っており(確か3〜4年)、色も少し濃いめに変化しています。

                  今まででオイルケアは2度ほど行っていて、このラクダ革はオイルを塗ったときの潤いの変化が一番出やすい革質だと感じました。ツヤが出やすいです。

                   

                  特徴的な形を見ていきましょう。

                   

                   

                  ポルトドは蝶番のような構造になっていて、閉じたり、開いたり、開いたまま立てたりが容易にできるようになっていいます。(開いたまま立てることはあんまりないですが…)

                   

                   

                  360°開いた状態で2つのポケットが両面に現れ、自分の名刺・相手の名刺の出し入れがしやすくなっています。

                  名刺交換の際は開いた状態で交換し、先方の名刺はそのまま名刺の上に置きます。

                  商談が終わったらそのまま先方の名刺をポケットに入れ、パタンと閉じるだけ。

                   

                  普通の名刺入れによくある、開けたり閉じたりを何回も行うことなく名刺交換から収納までがスムースに行えます。

                   

                   

                  それぞれのポケットに収納できる名刺の枚数は10枚ほどとなっています。

                  私の名刺は紙質が厚いため、名刺の厚みによってはもう少し入るかも知れません。

                   

                  後ほどレポートするイル・ブセットの名刺入れと合わせて使っているわけですが、このポルトドを名刺交換用、イル・ブセットを名刺一時保管用として使い分けています。

                   

                   

                   

                   

                   

                  【細かな部分/ポルトド】

                  各部を見ていきます。

                   

                   

                  この名刺入れの一番のポイントである蝶番部分のディティールです。

                  手帳カバーの時のように蝶番の両端がボタン状になっており、片方はAcruのロゴ、もう片方はロゴ+シリアルナンバーが刻印されています。

                   

                   

                  私の持つポルトドのシリアルナンバーは90。

                  たしかこれを買ったとき、というよりはAcruの製品を買ったときに作った職人さんのネームカードが入っていて、コメントが添えられていたと記憶しています。

                  こういった細かな配慮から、製品への自信や誇りが感じられる粋なメーカーです。

                   

                   

                  表面(ラクダ革)の表面拡大です。

                  当然ですが牛革とは違った質感で大きめのシワが入っています。

                  片方の面には手作りである証、「HAND WORK」の刻印が。

                   

                   

                  内面は見慣れた牛革。

                  ラクダ革と牛革の異なった革質での構成という面白い作りをしています。

                  片方にはAcruのロゴ。

                   

                   

                  パタパタと閉じる機構が面白いAcruのポルトドでした。

                  名刺入れ以外でショップのポイントカード入れにも使えそうです。

                   

                   

                   

                   

                   

                  【イル・ブセット/シームレス】

                  こちらの名刺入れは珍しいかぶせ式となっています。

                  フタが付いた名刺ケースはよくありますが、分離式はなかなかありません。使いやすいかどうかは別として丸い見た目と合わせてインパクト大の名刺入れです。

                   

                   

                  シームレスの名の通り、この継ぎ目のない、見た目のつるんとした質感やツヤのあるブラウンのレザーが所有欲を満たしてくれます。

                  カラーはブラック、ブラウン、レッド、ナチュラルの4種類。

                   

                   

                  フタを開けると中にはレザーの仕切りが一枚。メインでこの名刺入れを使う場合、自分の名刺と先方の名刺を分けておくことができます。

                  レザーの仕切りはナチュラルで、イル・ブセットのロゴ入り。

                   

                   

                  フタにある丸い切り込みが名刺入れを開けやすくしており、いい仕事をしています。

                   

                   

                  名刺の収納力は25枚〜30枚。

                  角が丸いため厚みの分だけ名刺入れが入ると言うわけにはいきませんが、十分な収納力と言えるでしょう。

                   

                   

                   

                   

                   

                  【ポルトドとシームレスの比較】

                  大きさを比較していきましょう。

                  どちらも同じ名刺やカードを入れるものですが、大きさは結構違います。

                   

                   

                  ポルトドは蝶番があるデザインのため、その分幅があります。

                  一方、シームレスはころんとしたコンパクトさが目を引きますね。

                   

                  ポルトド:縦10.6cm、横8.7cm

                  シームレス:縦10.2cm、横7cm

                   

                   

                  続いて厚みです。

                   

                   

                  こちらはポルトドに軍配が挙がります。

                  マチがほぼないため、名刺入れとしてはかなり薄い方の部類に入ります。

                   

                  ポルトド:約1cm

                  シームレス:1.6cm

                   

                  ポルトドはスーツの胸ポケットや内ポケットに入れても何ら差し支えなく、スリムに持ち歩けます。

                  シームレスはスーツの腰ポケット用に適しています。

                   

                   

                   

                   

                  【まとめ】

                  さて、今回2つの名刺入れを比較してきました。

                  どちらも個性的で名刺交換がしたくなるデザインと機能でした。

                   

                  取引先とやりとりを始める際、まず最初に出番があるものが名刺入れです。

                  ここは少し拘って、オリジナリティを出したいところですね。

                   

                  名刺入れが話のネタになることもありますし、ぜひ自信がコレだ!と思う名刺れを探してみてください。

                  その際はレザー製品をおすすめします。

                   

                  ではまた。

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                  2018.01.11 Thursday

                  やはりペリカンはいい。【ペリカン M120】

                  0

                    あけましておめでとうございます。

                    去年より始まったこのブログも手探りながら更新を続け、皆様のおかげで無事に年を越すことができました。

                     

                    本年も少しでも役に立つ情報が共有できたらと思います。

                    どうぞよろしくお願い致します。

                     

                     

                    新年一発目の記事は何にしようかしばらく考えていましたが、現在の物欲の大黒柱である万年筆にしようと思います。

                    年賀状を万年筆で書いた、という方も最近は増えてきているようで。

                    毎年、年賀状作成に否応なく追われているという方でも、万年筆を使うことで楽しんで書けるようになるのではないでしょうか。

                     

                    一本、また一本と欲しくなる万年筆。

                    この小さな道具に宿る機能性・美しさは我々を魅了してやみません。

                    書くことを欲する、書く道具を欲するのは、筆記文化を生んだ人間の性といえましょう。

                     

                    今回は最近手にしたペリカンの万年筆、ペリカンM120ブラックグリーン。

                    こちらをペリカンの代名詞であるスーベレーンM400と比べながらレポートしていきたいと思います。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    【ペリカンM120とは】

                     

                    ペリカンといえば、代表的な万年筆はスーベレーンだと思います。

                    ストライプ模様の美しい樹脂は、筆記具にあまり興味がないかたでも美しいと感じるのではないでしょうか。

                     

                    万年筆ファンのほとんどの方が持たれている(であろう)スーベレーンですが、ここではあえて気軽に持てるスチールペン先の万年筆、クラシックM200シリーズにフォーカスをあてていきたいと思います。

                     

                    ペリカン万年筆のエントリーモデルとも言えるクラシックM200シリーズ、特徴はスチールペン先に本格的なピストン吸入式を搭載、軸はデモンストレーターを含めカラフルな限定モデルが揃います。

                     

                    「クラシック」とつく所以のひとつにシンプルなスチールペン先がありそうです。

                    しかし、スチールペン先でありながら決して硬くないのがペリカンの万年筆。

                     

                    パイロットカスタム等のペン先の柔らかい国産の万年筆を好むかたであれば、このペリカン万年筆の書き味は気に入られるのではないかと思います。

                    非常に柔らかい書き心地。他のどんな海外製万年筆よりも柔らかく、ある意味国産万年筆に似た書き味といえます。

                    ペリカンのスチールペン先はペリカンの金ペンに比べると若干硬いものの、他の外国産スチールペン先の万年筆に比べると差が分かるほど柔らかいと感じます。

                     

                    左がM400、右がM120。

                     

                    そんなクラシックなM200シリーズより、さらにクラシックなペリカン万年筆、それがM120です。

                    M200がスーベレーンM400に似たシルエットなのに対して、M120は天冠と尻軸が丸く、天冠のペリカンのエンブレムも黒く彫られた控えめなものになっています。

                     

                    1955年に発売されたM120の復刻モデルで、もともと学生向けの普及モデルということらしいですが、万年筆全体から漂うシックな印象はまさに大人向けのそれと言えます。

                    ペン先の素材や処理は当時のままに、1889年のペリカンの価格表に描かれた柄がニブに刻印されています。

                     

                    スペックは、長さ130mm(キャップをつけたときの筆記時155mm)、軸径12mm、重さは14g。

                    スーベレーンM400と比べると少し長くM600より若干短い、この丁度良さがいいです。

                     

                     

                     

                     

                     

                    【M120の軸】

                     

                    M120はブラックとグリーンのコントラストに、クリップやキャップリングはゴールドというシックな色合い。

                    キャップと尻軸が丸いだけでこんなにもスーベレーンとは印象が異なってくるというのが面白いです。

                     

                     

                    胴軸は美しいプレーンなグリーンのレジン。色合いがまたクラシカルですね。

                    クラシックなペリカン万年筆には欠かせない大きなインク窓は視認性も良好。クリアグリーンがいいアクセントになっています。

                     

                     

                    スーベレーンとの比較はこちら。

                    スーベレーンは流石に綺麗ですね。ストライプがキラキラと輝いています。

                    M120はソリッドなグリーン。ブリティッシュグリーンのような深い緑がたまりません。(ペリカンはドイツですが…)

                     

                    リーズナブルな価格でありながら本格的なペリカンの吸入式機構でインク吸入が楽しめる、非常にコスパの高いモデルといえます。

                     

                     

                    インク吸入は黒い尻軸をつまみ反時計回りに回すことでピストン降下、時計回りでインク吸い上げとなります。吸入できるインク量も多く、気密度の高いねじ式キャップのおかげで一回のインク吸入で長い期間使い続けることができます。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    【M120のペン先】

                     

                    先ほども触れたペン先の刻印です。

                    私がオークションで手に入れたものは少しゴールドプレートが剥げていて、バイカラーニブのようになっています(笑)

                     

                    このM120のニブのデザインはビスコンティのニブのような華やかさがあります。その下にはしっかりとペリカンのロゴ。

                    字幅の表記(F)も独特な字体が使われています。

                     

                    左がM120、右がM400。

                     

                    ニブの形はスーベレーンと比べると横幅が少し狭くスリムな印象。

                    こちらはエントリーモデルによくあるフラッグシップモデルとの差ですね。

                     

                     

                    ペン芯は現行ペリカンと同じ細かなスリットが入ったものとなっています。

                    数ある万年筆の中でも、ペリカンのペン芯の形とスリットを特に美しいと感じるのは私だけでしょうか。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    【キャップ比較】

                    キャップ全体のデザインは180°違っています。

                    スーベレーンは天冠が金属製のためキャップだけの重量をみても樹脂製天冠のM120より重いです。

                     

                    左がM400、右がM120

                     

                    天冠のデザインの違いはこの通り。

                    デザインされているヒナの数はどちらも一羽です。

                    M120のペリカンロゴは目立ちませんが大人の落ち着きを醸し出していますね。

                     

                     

                    キャップリングはシングルで、刻印は「PELIKAN」と「GERMANY」のみ。

                    一方、M400はダブルリングです。

                     

                    今回比較でまじまじと見比べてみて、細かな部分ですがクリップのペリカンに若干の違いがありました。

                     

                    左がM400、右がM120。

                     

                    M120のペリカンの方が目、クチバシのパーツが大きくイケメンです!

                    過去のモデルの復刻版ですが先輩の貫禄漂う男前な面構えをしています。クチバシもM120のほうが若干尖っていますね。

                    M400は王冠を被ったペリカンという印象です。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    【筆記比較】

                    文字や記号を書いてみました。

                     

                     

                    M120はF、M400はEFです。線の太さはそれほど差があるようには思いません。

                    紙はLIFEの無地です。

                     

                    今回、M120に入れたインクはラミーの2017年限定カラーのペトロールです。

                    「永」の文字やギザギザの模様に出る濃淡。これぞ万年筆で書く楽しみですね!

                     

                    ぺトロールはグリーン+ブルー+グレーのような深みのある色合い。ペン先を走らせると美しい濃淡が現れます。

                    珍しい色ながら普段使いにも適した落ち着いた色のインクで、このペリカンM120にもマッチしています。

                     

                     

                    ちなみにM400には定番のペリカンブルーブラック。

                    画像を明るめにしたら、気持ちロイヤルブルーのような色合いになっていしまいました…。こちらも文字の濃淡は良好です。

                     

                    筆記感はさすがにM400と比べると硬さを感じますが、それでもスチールペン先とは思えない柔らかな書き心地で漢字のはね、はらいも楽に表現できます。

                     

                    重量が14gとスーベレーンと比べても軽いため、キャップは尻軸に差して使う方がいいでしょう。

                    やはり、このサイズの万年筆は使いやすいですね〜。

                     

                     

                     

                     

                    【まとめ】

                    さて、2018年の第一回はペリカンのM120をレポートしてきました。

                    個人的にこの深い色合いの胴軸にキャップと尻軸の丸いシルエット、ニブのデザインなど非常に気に入りました。シックで大人な雰囲気を演出できる万年筆です。

                     

                    値段もスーベレーンM400の半額ほどで手に入りますので、ファーストペリカンとしても良いかもしれませんね。

                     

                    またまた万年筆が増えてしまいましたが、増える度に万年筆メーカーの新たな一面を発見したり、新しい筆記感に出会えたりと、本当に飽きません。

                     

                    皆様の2018年ファースト万年筆は何でしょうか。

                    今年も一年、良い筆記具に出会えますことを。

                     

                    それではまた。

                     

                    2017.12.02 Saturday

                    ビジネスに向くボールペンとは? 【パーカー75】

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                      世の中の仕事で一番出番の多いであろう筆記具はボールペン。

                      これは間違いないことだと思いますが、扱いやすさや筆記の満足感、先方にお貸しする場合に最適なもの、等といったときにどんなボールペンを使うのがいいのか。

                       

                       

                       

                      ひとえにボールペンと言っても種類は様々で、

                      ノック式、キャップノック式、回転式、レバー式など芯を出す機構だけでもいくつかあり、さらに軸の太さ、軸の色、重さ、素材、ボールポイントの太さ、と見ていくとまさに星の数ほどのボールペンが存在するわけですね。

                       

                       

                      一番ポピュラーなのがノック式ボールペンではないでしょうか。

                      ボールペンの天冠にボタンが付いていて、そこをカチッと押して芯を出す。見た目にも実に分かりやすい機構でボールペンというとまずこの形を思い浮かべる方がほとんどでしょう。

                       

                       

                      次に、最近のボールペンではあまり見かけなくなったキャップノック式。

                      一昔前のボールペンではよく使われていて、ノック式に比べるとプチ高級感があるように思います。

                      キャップごとノックして芯を出す方式。

                       

                       

                      そして現代でも高級なボールペンで使われている回転式。

                      芯を出すのに音が出ず静か。胴軸を回転させる動作が優雅で、高級ボールペンに似合った機構と言えます。

                       

                      ただ一般的にノック式が普及しすぎていて、先方にお貸しするときに芯の引っ込め方が分からず苦労されることがたまにあります。

                       

                       

                      レバー式は多機能ペンでよく見られる機構ですね。

                      胴軸に付いたレバーを親指で押し下げで芯を出します。今でこそ多機能ペン御用達のペン出し機構になっていますが、昔は通常のボールペンや多色芯シャープペンシルでも使われていたようです。

                       

                       

                      変わり種を加えるのであれば、ペンデュラム・グラビティ・システムなる変わった機構を持つペンもあります。多機能ペンに付く機能で、これは胴軸に書かれたマークや印において、出したいペンのマークを上に向けてノックすることで目的の芯を出すというものです。私は持ってはいないのですが、そのような機構のパーカーやロットリングの多機能ペンを見たことがあります。

                       

                      また、Mecha SEAのノブ回転式ようにオリジナルな芯繰り出し機構を持つものなども出てきました。

                       

                       

                      水性インクを使うローラーボールの話は一旦置いておいておきましょう。

                       

                       

                       

                      その中で私が最近注目しているのは、キャップノック式のボールペン。

                      分かりやすい機構でありながら随所に垣間見えるプチ高級感。

                       

                      知らない人が触ると、あれ?どうやって芯出すんだ?となるプチマニアック感。

                      厄介なのは、ぱっと見キャップノック式なのか回転式なのか区別がつきにくいことでしょうか。

                       

                       

                      仕事で向けポケットにペンを挿すときに、このキャップノック式の出番が多いです。

                      見た目は高級感があるノックボタンのないスッキリとした佇まい、それでいてお手軽かつシンプルなノック式。まさに中級クラスのボールペンにふさわしい機構です。

                       

                      ということで、今回はキャップノック式のボールペンをレポートしていきます。

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                      【パーカー75】

                       

                      最近のお気に入りがこちら。パーカー75。

                      パーカーの数あるペンの中では比較的有名なモデルです。

                       

                      特に万年筆のパーカー75はバリエーションの多さと面白いインク吸入機構、ペン先の角度調節ができるなどの理由でコレクターもつく人気モデル。それでいて軸の素材はスターリングシルバーという、ペン好きなら飛びつきたくなる内容です。

                       

                      ボールペンも同様に万年筆ほど多くはないものの、いくつかのバリーエーションがあり、こちらも素材がスターリングシルバーということで集めたくなるモデルです。

                       

                      以前のジョッターの記事でも触れていますが、パーカーは長い筆記具の歴史の中で、製造国が拡大しています。

                      初期はアメリカ製造、そしてイギリス、最後はフランス。

                      今作られているパーカーのペンすべてがフランス製ということではなさそうですが、メインの生産拠点としてはフランスとなっているようです。(文房具店にあるジョッターの製造国刻印を見るとUKFRANCEがある)

                       

                      このパーカー75は、1987年に誕生しました。

                      パーカー筆記具の特徴としてアルファベットのシリアルコードがありますが、この75にシリアルコードは存在しません。

                       

                      それでは全体を見ていきたいと思います。

                       

                       

                      胴軸とキャップにデザインされている、四角に刻まれた「シズレ」パターンが目を引きます。

                      これは創始者の息子が当時のタバコのパッケージを参考にデザインしたものらしいです。

                       

                      このペンを人に見せたときの反応が二種類あって、レトロと言う人もいれば、未来的だと言う人もいます。

                      個人的にはレトロに見える派なのですが、現在のパーカー・ソネットなどにも使われているデザインということもあり、決して古いデザインというわけではありません。

                       

                       

                      また、このシズレパターンが筆記時のグリップ感にも一役買っており、スターリングシルバーでツルツルしたデザインのペンよりも格段に書きやすいと感じます。

                       

                       

                      続いて天冠のデザインです。

                      パーカーのボールペンやシャープペンシルは天冠のデザインが優れているものが多く本当に感心します。

                       

                      以前にレポートしたジョッター・スペシャルのヴィンテージや、シャープペンシルのインシグニアでも伝えたように、このパーカーの天冠には人を魅了するデザインがあるようです。(魅了されているのが私だけならごめんなさい)

                       

                      ちなみに初期モデルは天冠の部分がすべてゴールドでフラットになっています。

                      こういった細かい部分の仕様違いがコレクターが付く要因ですね。

                       

                       

                      そしてパーカーといえばこの矢羽クリップ。

                      パーカー75のクリップは金色で矢羽の形も現代のアイコニックな矢羽ではなく、リアルな形状の矢羽となっています。羽根の枚数は10枚。製造年によっては8枚羽根のものもあるようです。

                       

                       

                      キャップの刻印は「PARKER STERLING CAP&BARREL U.S.A.」。

                      とても細い字体で繊細な刻印です。

                       

                      刻印の位置は矢羽クリップとは反対側にあります。もしこの刻印が矢羽の下にあったなら、おもて面がごちゃごちゃしたペンになったのではないかと思います。

                      この全体を見たときのバランスの良さ、まさに洗練された大人のペンです。

                       

                       

                       

                      ノック感はとてもなめらか。

                      ノック音も非常に上品。意味もなくカチカチしてしまいます。

                      ノック音の良さは胴軸の素材も関係していそうです。

                       

                       

                      パーツ構成は通常のボールペンと同様。

                      古いリフィルですが、パーカーのエクストラファインの青を入れています。パーカー75といえば万年筆もそうですが極細字!

                      万年筆のXFに合わせてボールペンも極細にしています。

                       

                       

                       

                       

                       

                      【ジョッターとパーカー75の比較】

                       

                      ノック式ボールペンの始祖、ジョッターとの比較をしていきます。

                      特徴的な矢羽クリップはジョッターはシンプル、パーカー75はリアルです。

                       

                      発売された時期としてはジョッターの誕生が1954年、パーカー75がおそらく1964年なのでパーカー75は10年後輩ということになります。「おそらく1964年」と書いたのは1964年は万年筆の発売時期であるためです。ボールペンとセットで販売されたケースもあるようなのでおそらく1964年かと。

                       

                       

                      全長はパーカー75の方が1mm短く131mm(筆記時)。ノックボタンがない分すっきりとまとまっているように感じます。

                      軸径はシズレパターンの視覚効果もあってかパーカー75の方が細く見えますが、実際は10mmとジョッターと同じです。

                      グリップのしやすさは樹脂軸のジョッターに軍配が挙がります。

                      どちらのペンも非常に美しい軸色とデザインですね!

                       

                       

                      首軸部分のデザインはジョッターが短く、パーカー75が長めです。

                      ジョッターはこの部分が短いことで可愛くお洒落に見えます。一方パーカー75はエレガントに印象を受けますね。

                      ペン先に向かってはパーカー75の方が細くなっており、芯を出したときのペンポイントへ向かうラインがまっすぐです。

                       

                      ちなみにジョッターのリフィルはパーカーリフィルのM、パーカー75のリフィルはOHTOのFです。

                      このOHTOのリフィルがまた書きやすいんですよね。さすが日本製。

                       

                       

                      他のノック式、キャップノック式のボールペンと並べてみました。

                      上から、パーカー75、ジョッター・スペシャル、エリート、アメニティのアレ。

                      となっています。

                      アメニティのアレについては最後に見ていきましょう。

                       

                       

                       

                       

                       

                      【アウロラ イプシロン】

                       

                      こちらは少し太めのキャップノック式ボールペン、アウロライプシロンです。

                      キャップの部分はスターリングシルバー、胴軸部分はレジン。

                      シルバーとブラックのコントラストが、ビジネスシーンで使うものに誠実な印象を与えてくれます。

                       

                      このペンはキャップノック式のボールペンの中でも一番の稼働率。先方にお貸ししたとき、何人かに書きやすいと褒めていただいたことがあり、書きやすさも万人受けといえそうです。

                      長さ139mm、軸径は13.4mm、重量は31gです。

                       

                       

                      パーカー75との比較。イプシロンが一回り大きいです。

                      イプシロンはアウロラのエントリーモデルですが、胴軸の太さは回転式のペンのようでもあり重厚かつ高級な印象を与えています。

                      このイプシロンについては後々独立した記事でご紹介したいと思います。

                       

                       

                       

                       

                      【パイロット エリート】

                       

                       

                      こちらはキャップノック式ではないのですが、パーカー75と同じ格子柄ということで最近出番が増えています。

                      芯の繰り出し機構はノック式。

                      胴軸はステンレス製です。

                      パーカー75のスターリングシルバーと比べるとシャリシャリした触り心地で違いが明確です。

                       

                       

                      ノックした感覚は、パーカー75に比べると角が立っているというか、大きめのノック振動が掌に伝わります。ノック音も少し甲高い金属音の余韻が残る感じ。

                       

                       

                      ペンの身長はノックボタンの部分だけエリートが7.5mm長いです。

                       やはりボタンがあるかないかで長さが結構変わってきます。ノックするのにキャップを動かしちゃえばいい、という発想がいいですね。軸径はどちらも同じで10mm。

                       

                       

                      首軸部分はエリートが15mmで、野暮ったくはなりますがノック部分と合わせた全体のバランスとしてはいいです。この辺の見た目の収まりやすさというか、すっきりと見える比率にしてあるのは日本製品特有なのかも知れませんね。

                       

                       

                       

                      前述した通りノック感はジョッターに比べると重みのある押し込みと、ステンレスを反響する独特な金属音がします。

                      ノックボタンのタイプは親指以外に、ペンを握った状態で人差し指でノックする方法もやりやすいと感じます。

                       

                       

                       

                       

                       

                      【おまけ:モンブランそっくりさん】

                       

                      再び登場。

                      ヒルトンホテルのアメニティと思しきキャップノック式ボールペンです。

                      以前の記事でクリップ部分がマイスターシュテュックに似ているとレポートしました。

                       

                      こちらはアメニティらしきボールペンですが、ノックは軽く良好。

                       

                       

                      ついでにリフィルを見ていきましょう。

                      使い捨てのボールペンによくある白いリフィルが入っています。

                      しかし、取り外し可能ということなので他のリフィルが入るかもしれません。

                       

                       

                      他のボールペンリフィルと比較し、検証していきます。

                      形だけ見るとパーカータイプのリフィルに似ていますね。

                       

                      それでは、パーカー・モンブラン・アウロラ・シェーファーの芯が装填できるか、

                      試してみましょう!(パーカーとアウロラは同じ規格)

                       

                       

                       

                      モンブランのリフィルには段差があり、バネが最後まで差さらないため使用できません。

                      そしてパーカーとアウロラのリフィルは収納はできるものの、ノックしても芯が出ませんでした。

                       

                       

                      唯一使えそうなリフィルはシェーファーのリフィル。収納できてノックもできます。

                      完ぺきとは言いませんが書けるレベルで芯が出る感じ。筆記時もペン先は安定しません。

                       

                      シェーファーのリフィルを買ってまでアメニティのペンを使い続けようとは思いませんが…。

                      一応使える!ということで自己満足しました。

                       

                       

                       

                       

                       

                      【まとめ】

                      今回はパーカー75を中心にキャップノック式のボールペンをみてきました。

                      キャップノック式は分かりやすいノック式でありながら、キャップがノック部を兼ねているためスッキリとした印象を与えるワンランク上のビジネス向きボールペンと言えます。

                       

                      中でもパーカー75は、リアルな矢羽、シズレパターン、スターリングシルバーとゴールドのコントラスト、未来的でもありながらレトロな雰囲気もある、まさに大人の身だしなみといったペンでした。

                       

                      スターリングシルバーなので一緒に年を重ねるごとに硫化して黒ずんできます。それを磨き上げる楽しさも醍醐味といえましょう。

                       

                      パーカー75自体は過去のモデルのため現在はオークションなどで入手可能ですが、同じシズレパターンを継承したソネットは現行品として入手可能ですので、ワンランク上の自分のボールペン(または万年筆)として、贈り物としても喜ばれるかと思います。

                       

                      それではまた。

                       

                       

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