クラシックなペンにはクラシックな手帳を合わせたい!【ダ・ヴィンチ グランデ ロロマクラシック mini5】
毎日暑いですね!
夏は開放感を求めたいところですが、ここはコロナ対策と熱中症予防のためクーラーの効いた部屋でのんびり読書や書き物も悪くはないです。
仕事において、夏になるとジャケットを脱いで身軽になることもありなるべく手持ちの道具は減らしたいもの。
個人的には夏はポケットの数が減るため、携帯するペンの数をどうしても減らさねばならないため、はやく涼しくならないかとばかり思っていますが…。
夏は夏で厳選した文房具を持ち歩きスマートに使うというのも、これはまた自分の持ち物を見直すという意味でも良いのかも知れません。
さて、今回は手帳のネタとなります。
私自身手帳のメインはPLOTTERのミニサイズを活用しており非常に気に入っているのですが、好きなペンを使うことに喜びを感じている人間ですので、中にはPLOTTERにデザイン的に合わないペンを使いたくなる時も出てきます。
PLOTTERの手帳デザインはどちらかというと近代的で、カランダッシュのようなシルバーカラーのペンやラミーのようなモダンなデザインのペンが合うように感じます。
では、小型の手帳を使うにおいてモンブランやペリカンのようなクラシックなタイプのペンが使いたいときはどうするのか。
そこは我慢するのではなく、クラシカルな手帳を使えば良いのです。
そうです、「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と同じ原理です。
(ちなみにこの言葉はマリー・アントワネット本人が語った言葉ではないそうです)
クラシックなペンに合うクラシックな手帳とは。
そう聞いて一番に思い浮かぶのは「Davinci ロロマクラシック」ではないでしょうか。
このロロマクラシック、道具としての完成度は非常に高く使っていて「ここがもう少しこうだったらなー」という部分が見当たらない。
手帳としての使いやすさという点では間違いなく合格点でしょう。
ということで、今回はロロマクラシックのM5サイズ手帳をサクッとレポートしていきます。
ロロマクラシックはその名の通り、洋書のような重厚なデザインが特徴的なベルテッドタイプのシステム手帳。素材である牛革の風合いを十二分に活かしたクラシックな手帳と言えます。
M5(mini5)サイズのロロマクラシック ダ・ヴィンチ グランデはリング径11mm、レザーのカラーラインナップは文房具店コラボなどの限定色を除いて全6色(ブラック・ダークブラウン・ブラウン・ブルー・グリーン・レッド)。
どの色も素晴らしいのですが、個人的にPLOTTERで明るめの色を使っているためブラックをチョイスしています。
PLOTTERと並べてみると同じM5サイズですがロロマクラシックからはサイズ以上の重厚感を感じます。
素材はロロマがステアハイド(成牛)、PLOTEERがコードバン(馬尻)。
オイルが十分に染みこんで白っぽく見える表面。
手で触れる、ポケットで擦れる等で表面は磨かれていき宝石のように透き通ったツヤが出てくるそう。
「使って育てる」のもこういった革の手帳を持つ愉しさです。
ロロマクラシックは主だってオイルケアを必要とせず、乾いた布で表面の汚れを取ったり、磨くだけで自然と艶が出てくる仕様です。
開くとカードホルダーが計4つ(縦差し2つと横差し2つ)。
「Davinci」の刻印の他に、リングのアタリを軽減するリングサポーターが備わっている事が伺えます。
金具にも「Davinci」。Davinciという名前はメモ魔で有名なかのレオナルドダヴィンチにちなんでついた名前。
ビジネス用途を見越してか、全ての手帳サイズでリングの色はシルバーのみとなっています。
実際に使っていてこのリングの使いやすさをぜひ紹介したいと思うのですが、ロロマのリングには強いテンションがかけられておらず操作時はゆっくりと開くため、リフィルの入れ替えや追加をするときもリングが開く勢いで挟んでいるリフィルをぶちまけるという事が無いのです。
また、ロロマクラシックの使いやすい点として可動式のペンホルダーを備えていることが挙げられます。
PLOTTER他、大半の手帳はペンホルダーリフィルが用意されているか、可動しないペンホルダー付属であることが一般的ですが、可動式というのは非常に有り難いのです。
無茶に入れるとモンブランの#146でも軽々入ります。
まあ、これはペンの長さと手帳の縦幅が合っていないのでこのまま使うことはないのですが…。
コンパクトな万年筆であるカヴェコスポーツも、キャップの径は結構ありますが可動式ペンホルダーのお陰で難なく挟み込め、中央のベルトと合わせてしっかり固定することができます。
他のペンとも合わせてみましょう。
ロロマクラシックの購入を考えている方はペンと手帳のサイズ感やデザインマッチングの参考になさってください。
ペリカンM300 ボールペンと。
もともとはグリーンのPLOTTERと合わせたかったペリカンM300ですが、PLOTTERのペンホルダーリフターに収まらなかったため断念。
M300自体がクラシカルなデザインということもあって、ロロマクラシックとのデザイン的なマッチングも申し分なく、艶やかな軸のレジンとキャップの深いグリーンストライプとも相性抜群です。
ロロマに経年変化による艶が出てきた時のマッチ具合いも楽しみです。
一方、モダンなラミーのピコは如何でしょう。
思ったより悪くありません。
手元のピコはブルーですが、ブラックのピコを合わせても渋くて良さそうです。
ピコは筆記時に全長が伸びる仕様のため、携帯時においてはコンパクトにM5サイズ手帳とも合わせることができます。
ちなみにピコもPLOTTERのペンホルダーには差し込めず。ペンのデザインがPLOTTERにマッチしそうなだけに残念です…。
個人的に一番似合っていると思うのが、カヴェコのスペシャルミニ。
カヴェコスペシャルS(ミニ)の記事でも合わせていましたが、黒いボディと天冠のアールデコなデザインが非常にマッチしています。
カヴェコにはクリップを着けずにそのまま挟み込むのがお勧め。
手帳の縦幅とのバランスも◎。
洋書なデザインを最大限に引き出したい場合は、モンブランのヘリテイジ ルージュ&ノワールを合わせて魔道書的な組み合わせも可能。
蛇クリップに赤い天冠がクラシックなロロマととても良く合います。
続いて、ロロマクラシックのリフィルについて見ていきましょう。
Davinciと言えば裏抜けしない高性能リフィル。
「トモエリバー」にはM5サイズも用意されています。
5mmの横罫ノート。
「薄い、かさばらない、裏写りが少ない」のキャッチコピー通りに高性能なリフィル。
もちろん規格はmini5サイズですのでPLOTTERや他のM5手帳に挟むことも可能です。
万年筆のインクはボールペンのインクに比べて水分量が多いため、モノによっては裏抜けするのが使う上での難点ですが、トモエリバーやPLOTTERのリフィルは本当に裏抜けが少ない(というかほぼしない)のです。
実際に書き比べてみました。
PLOTTERはホワイトカラーで2mmグリッド、トモエリバーはクリーム色で5mm横罫となります。
用紙の角もラウンド型と四角で印象がかなり異っていますね。
▲上がトモエリバー、下がPLOTTER。
インクは王道のペリカンスタンダードインク「ブルーブラック」とエーデルシュタインの「サファイア」。
国産インクからセーラーと、水分量が多いパイロットの松露。
モンブランのペトロールブルーで比べています。
紙質はトモエリバーの方が若干ザラザラしており、インクも乗りやすいと感じますね。
一方、PLOTTERはツルツルな紙面となっておりまったく違った筆記感が楽しめます。
どちらもインクの濃淡が出ており、味のある文字が書けています。
書いて乾かした後に裏返してみました。
双方とも全くと言っていいほどインクが裏抜けしていません。
ペリカンのインクは優秀で、だいたいの紙で裏抜けしないためこの結果は予想していましたが、このインクの中では一番くせ者のパイロットの色彩雫が裏抜けしないのは純粋に凄いと思います。
2種類の紙の厚みを比べると、若干ですがPLOTTERよりトモエリバーの方が薄く感じられます。
個人の感覚なので断言はできませんが、摘まんで比べてみても確かにトモエリバーの方が薄いような…。
表面のザラザラかツルツルかという部分でも感じ方が変わってくるかも知れません。
いやー、しかし両方とも高性能な紙です。
万年筆を使う手帳にもぴったりな用紙といえます。
さて、今回はロロマクラシック ダ・ヴィンチ グランデ mini5サイズ手帳をレポートしてきました。
性能の良いトモエリバーはもちろんのこと、金具の使いやすさと可動式ペンホルダーの利便性など。
他の手帳を使っていて「アー…」と感じる部分が無く、道具としての完成度の高さを感じました。
レッドやブラウン等カラーラインナップも豊富で、女性が使っていても可愛い(ペンとの合わせ方によっては格好良くもなる)ため、クラシックな万年筆を使っていて本革かつお洒落な手帳をお探しの方にはピッタリではないかと思います。
バイブルサイズのロロマクラシックも気になり出している私ですので、来年あたり大きめの手帳が増えている予感 笑。トモエリバーの大きな用紙に絵や文字を思う存分書いてみたいものです。
それでは今回はこの辺で。
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