話のネタになる名刺入れ 【Acru/ポルトド】 【イルブセット】
革製の小物がどんどん増えています。
気軽に手元に置けて経年変化を楽しめるものだとペンケースがありますが、その他にビジネスマンにとって欠かせないアイテムが名刺入れではないでしょうか。
職場の後輩の名刺入れを見せてもらうと、今までの経験上、一番多いのが無印のアルミ名刺ケース。
これはこれでソリッドなデザインがなかなかかっこいいのですが、私も昔つかっていたところ必ずと言っていいほどそのうち凹んできてフタが閉めにくくなったり、ポケットの中で名刺ケースの角がスーツの生地にひっかかったりするのです。
そんな経緯もあり、お勧めの名刺入れは断然レザー製。有名ブランドの名刺ケースはブランドロゴが一面に入っていたり、レザーだけど表面がコーティングしてあるものも多く、革の風合いを感じることができません。
現在は本革製の名刺ケースも様々なメーカーから出ていますが、私が使ってみた中で使いやすかったもの、先方に評判がよかったものを共有したいと思います。
今回は今、手元にある名刺ケースから二種類。年末の手帳の記事でもとりあげたカメラアクセサリメーカー、「Acru」の名刺ケース「ポルトド」。
もうひとつは独特な製法で作られた名刺ケース、「イル・ブセット」の名刺ケース。
この二種類を比較を交えながらレポートしていきます。
Acru/ポルトド
カメラアクセサリメーカー「Acru」の名刺入れです。その形は他のどんな名刺入れより斬新で、それでいて機能的。
※残念ながら今現在(2018.2)では製品ラインナップから消えているようですので、入手はオークションなどになりそうです。
カラーは確かブラウンとネイビーがあったかと。私のものはネイビーで、内側がライトブラウンです。
表面の革はラクダ革。内側の革は牛革だったと記憶しています。
購入からはかなり年月が経っており(確か3~4年)、色も少し濃いめに変化しています。今まででオイルケアは2度ほど行っていて、このラクダ革はオイルを塗ったときの潤いの変化が一番出やすい革質だと感じました。磨きや経年変化でツヤが出やすいです。
特徴的な形を見ていきましょう。
ポルトドは蝶番のような構造になっていて、閉じたり、開いたり、開いたまま立てたりが容易にできるようになっていいます。
(開いたまま立てることはあんまりないですが…)
360°開いた状態で2つのポケットが両面に現れ、自分の名刺・相手の名刺の出し入れがしやすくなっています。
名刺交換の際は開いた状態で交換し、先方の名刺はそのまま名刺の上に置きます。商談が終わったらそのまま先方の名刺をポケットに入れ、パタンと閉じるだけ。
普通の名刺入れによくある、開けたり閉じたりを何回も行うことなく名刺交換から収納までがスムースに行えます。
それぞれのポケットに収納できる名刺の枚数は10枚ほどとなっています。私の名刺は紙質が厚いため、名刺の厚みによってはもう少し入るかも知れません。後ほどレポートするイル・ブセットの名刺入れと合わせて使っているわけですが、このポルトドを名刺交換用、イル・ブセットを名刺一時保管用として使い分けています。
細かな部分/ポルトド
各部を見ていきます。
この名刺入れの一番のポイントである蝶番部分のディティールです。手帳カバーの時のように蝶番の両端がボタン状になっており、片方はAcruのロゴ、もう片方はロゴ+シリアルナンバーが刻印されています。
私の持つポルトドのシリアルナンバーは90。たしかこれを買ったとき、というよりはAcruの製品を買ったときに作った職人さんのネームカードが入っていて、コメントが添えられていたと記憶しています。
こういった細かな配慮から、製品への自信や誇りが感じられる粋なメーカーです。
表面(ラクダ革)の表面拡大です。当然ですが牛革とは違った質感で大きめのシボが入っています。
片方の面には手作りである証、「HAND WORK」の刻印が。
内面は見慣れた牛革。ラクダ革と牛革の異なった革質での構成という面白い作りをしています。片方にはAcruのロゴ。
パタパタと閉じる機構が面白いAcruのポルトドでした。名刺入れ以外でショップのポイントカード入れにも使えそうです。
イル・ブセット/シームレス
こちらの名刺入れは珍しいかぶせ式となっています。フタが付いた名刺ケースはよくありますが、分離式はなかなかありません。
本体と蓋が分かれる形状のため 使いやすいかどうかは別として、お洒落な丸い見た目と合わせてインパクト大の名刺入れです。
シームレスの名の通り、この継ぎ目のない、見た目のつるんとした質感やツヤのあるブラウンのレザーが所有欲を満たしてくれます。
カラーはブラック、ブラウン、レッド、ナチュラルの4種類。
フタを開けると中にはレザーの仕切りが一枚。メインでこの名刺入れを使う場合、自分の名刺と交換した相手の名刺を分けておくことができます。
レザーの仕切りは手触りのいい柔らかなレザーで、カラーはナチュラル。そしてイル・ブセットのロゴ入り。
フタにある丸い切り込みが名刺入れを開けやすくしており、いい仕事をしています。
名刺の収納力は25枚~30枚ほど。角が丸いため厚みの分だけ名刺が入ると言うわけにはいきませんが、十分な収納力と言えるでしょう。
ポルトドとシームレスの比較
大きさを比較していきましょう。
どちらも同じ名刺やカードを入れるものですが、大きさは結構違います。
ポルトドは蝶番があるデザインのため、その分幅があります。一方、シームレスはころんとしたコンパクトさが目を引きますね。
Acru/ポルトド:縦10.6㎝、横8.7㎝
イル・ブセット/シームレス:縦10.2㎝、横7㎝
続いて厚みです。
こちらはポルトドに軍配が挙がります。マチがほぼないため、名刺入れとしてはかなり薄い方の部類。
Acru/ポルトド:約1㎝
イル・ブセット/シームレス:1.6㎝
ポルトドはスーツの胸ポケットや内ポケットに入れても何ら差し支えなく、スリムに持ち歩けます。
シームレスは収納力がある分、少し厚みは増しますので スーツの腰ポケット用に適しているのではないでしょうか。
まとめ
さて、今回2つの名刺入れを比較してきました。
どちらも個性的で名刺交換がしたくなるデザインと機能でした。取引先とやりとりを始める際、まず最初に出番があるものが名刺入れです。
ポケットからスマートに名刺入れを出すわけですが、収納力を取るか、薄型コンパクトを取るか。デザインと機能性のバランスにはセンスが問われます。
そんなとき、誰もが持っていそうな名刺入れよりここは少し拘って、オリジナリティを出したいところ。名刺入れが話のネタになることもありますし、ぜひ自身がコレだ!と思う名刺れを探してみてください。
その際は自分のビジネスマンの歴史とともに経年変化を楽しめる「レザー製名刺入れ」をおすすめします。
それでは、また。
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