日本製万年筆への誘い 【セーラー/プロフィット】
今回は日本製の万年筆について書いていこうと思います。
仕事でも万年筆を使うことがあるのですが、200文字程度のコメントや署名を書く際、一番書きやすく出番が多い万年筆がセーラー万年筆のプロフィットです。
万年筆を使い始めてからはもっぱら欧州メーカーの万年筆ばかりを買っていたわけですが、ある日ふと、日本製の万年筆が欲しいと感じることがありました。
それはになにかというと、ペン先の太さです。欧州メーカーの万年筆は軸が美しいものばかりで所有時の満足度は高いのですが、実際に書いてみると「ちょっと太いなー」と感じてしまうのです。
そう感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ペン先を裏返して書くという方法もありますが、力加減によってはペン先を傷める可能性もあるため、あまりその方法は使いたくありません。
私は自分が普段書く文字のサイズから、ペン先はFを選んで買っています。画数の多い文字を書く際、ペン先が太いとどうも時がつぶれてしまい釈然としません。
一度デルタのペン先Mを買ったことがあるのですが、自分には太すぎてすぐに使わなくなってしまいました。
そのため、日本語を書くために生まれてきた日本の万年筆を試さないわけにはあるまい。と思った次第です。
いつもなら欲しいと感じた瞬間ポチってしまう性分なのですが、季刊誌「趣味の文具箱」やネットで調べるにつれじわじわと購入意欲が沸いてきて買うに至るという、9割方が衝動買いの自分にしては珍しいパターンでの入手でした(笑)
日本製万年筆の地味な(控え目な?)見た目に警戒したのか、初めてとなるオール黒軸の荘厳な雰囲気に呑まれたのか…。
ペン先の話が出たついでに、まずはニブを見ていきたいと思います。
【ニブ】
飾り模様に1911、セーラーの碇、14K、585にSAILORと続きます。大きめのしっかりしたニブです。
1911はセーラーが創業した年。
そう思うと、もう創業から100年以上経っているわけですね。
サイドにはペン先の太さを表すH-F(ハード・ファイン)この細さが日本語、特に漢字を書くのに適していて、画数の多い漢字や、止めはらいが目立つ漢字でも綺麗に書くことができます。
セーラー万年筆を使う上で忘れてならないのが「ナノインク」です。
次に軸を見ていきましょう。
これぞ万年筆!といった姿です。感触もなめらか。
キャップリングにはSAILOR JAPAN FOUNDED 1911の刻印。
プロフィットに比べるとニブがほっそりとしていますね。
クリップ形状は同じ。キャップの文字も同じですが、プロフィットがダブルリングに対して四季彩がシングルです。
さて、いかがでしたでしょうか。
ではまた。
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