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2020年は機動力抜群のミニ6穴手帳が熱い!【プロッター バインダーミニ プエブロ レビュー 前編】

2024年10月18日

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皆さんこんにちは。
 
新しい元号になって2年目の春を迎えようとしています。
この新しい1年に向けて手帳の準備は万全でしょうか?
 
かく言う私も新たな年の始まりに際し、また、来る新たな年度に向けて手帳を新調しましたのでレビューしていきたいと思います。
 
去年まで、手帳はスケジュール&アイデアメモの手帳としてAcruのアジェンダカバーポケットサイズ、自宅でアイデアを練る時や思いついた事をスケッチするのに使う母艦のA5サイズ手帳(手帳カバーはオークションで作家様から購入した無名の作品)を使用していました。
 
たまにファーストフード店で何か食べながら考え事をするのですが、小さめのボディーバッグに先ほどの手帳を入れると他にペンケースや財布を詰め込むことで結構キチキチになってしまっていました。
 
Acruのアジェンダカバーでも十分コンパクトなのですが、もう少し小さなアイデア手帳もあるとさらに便利かな
などと思いながら日々過ごしていたわけです。
 
そんな中、地元の文房具店をぶらぶらしている時に、いつも足を留めない手帳ブースに何故か足が止まり ふとショーケースの中のコンパクトな手帳に目が留まります。
 
ブランド名を見ると「PLOTTER」。
プロッター?どこかで見たことのある名前…。
ああ、趣味の文具箱か。
 
私は手帳は経年変化しないと嫌なタチですので、その時サンプルで展示してあったホースヘアーのバインダーを触りながら質感が何となくピンとこなくてその日は返ったのですが、次の日になっても何故か気になるプロッターレザーバインダーのあのサイズ感。
 
色々調べていくと、バインダーのサイズや革質は何種類かあるらしい。
そして革質も何種類か用意されており、経年変化を十分楽しめそうなプエブロやリスシオもラインナップされている…!(オンラインショップ限定でコードバンもあり)
 
何日か経ち、再度プロッターを見た文房具店に足を運びショーケースを見てみると、プエブロのバインダーがあるではないですか。
 

 
何故か前は気付かなかったプエブロのバインダーミニ。
展示はブラックとブラウン。
相当迷いましたがブラウンを購入。
 
ということで、去年の暮れに仲間入りしたプロッターのミニ6穴リングレザーバインダー「プエブロ ミニサイズ」を、前編(レビュー編)・後編(比較/応用編)に分けてレポートしていきます。
 

 

 

 

PLOTTER(プロッター)のコンセプトとラインナップ

プロッターは「創造力で未来を切り拓く人のために」をコンセプトに、薄くて軽い本革製のバインダーで携帯しやすく、ページの入れ替えが容易かつ豊富なリフィルラインナップで思考整理して編集できる手帳となっています。
PLOTTERホームページより一部抜粋
 
プロッターのコンセプトについて、詳しくはホームページをご覧頂きたいのですが、「PLOTTER」という名詞には5つの意味合いがあるようです。
 
・№1ー計画する人/主催する人/構想する人
・№2ー創造と表現のための道具
・№3ー“考え方”そのものを考える方法
・№4ー“未来”という未知のストーリーを描く人
・№5ー未来を構想し変化を生むための道具
 
まさにクリエイティブな活動を十二分に発揮するための道具(手帳)であることが覗えます。
 
この5つの意味合いはプロッターのレザーバインダーを購入した際、本体に綴じられている紙から抜粋しています。
ここまでコンセプトを消費者に対して明示しているメーカーも珍しいのですが、実際にリフィルを綴じて使ってみて、「あぁ、なるほど」と感じることが多々あります。
 
それは後述していくこととして、まずはプロッター6穴レザーバインダーのラインナップについて整理していきたいと思います。
 
本体のサイズはA5サイズ(H220×W170×D15mm)、バイブルサイズ(H180×W115×D15mm)、ナローサイズ(H180×W105×D15mm)、ミニサイズ(H140×W100×D15mm)の4種類。
そして、オンラインショップ限定の3穴リングレザーバインダー※プエブロ(H75×W110×D15mm)があります。
 
いずれも厚み(D)15mmというところに注目で、リフィルの収納枚数は約80枚。
 
レザーはリスシオ、プエブロ、ホースヘアー、シュリンク、コードバン(オンライン限定)で、レザーのカラーは、
リスシオが、ブラック・ブラウン・ワイン・ブルー。
プエブロが、ブラック・ネイビー・ブラウン・ベージュ。
ホースヘアーが、ブラック・グレー・ブルー。
シュリンクが、ブラック・グレー・ブルー・レッド・オレンジ。
コードバンが、ブラック・ブラウン。
 
と豊富な品揃え。
 
経年変化を楽しむなら、リスシオ(バケッタレザー)・プエブロ(バダラッシー・カルロ社)・コードバン(レーデルオガワ)辺りが最も楽しめるのではないでしょうか。
 

 

バインダーミニサイズのデザイン

それでは早速、バインダーミニ プエブロのデザインを見ていきましょう。
 

 
表表紙、裏表紙は素材の表情のみで刻印などはなく、プレーンな仕上がり。
プエブロの場合、この斑のような独特の表情が楽しめます。
プエブロの手帳は初めて持ちますので、どのように変化していくのか非常に楽しみ。
 

 
開くとプロッターのコンセプトが書かれた紙が挟まれています。
その後ろに重なって見えるのがプロッターのリフィル。こちらは後ほどレビューしていきます。
 

 
裏表紙の内側にはプロッターの5つの意味が箔押しされていて、デザイン的に見ても重厚感があり格好いいです。
床面の処理も味があり、こちらはまた銀面とは違った経年変化を見せてくれそう。
 

 
6穴バインダー金具はドイツのクラウゼ社製。
品質が高いだけでなく、強度や耐久性に優れていて高級システム手帳には欠かせない存在です。
 

 
バインダーは上下端のスイッチを押して開け、指でリングをつまみ閉じます。
リングはさすがクラウゼ社のものとあって、かなりカッチリと結合。この剛性感がいいですね。
 

 
プロッターのバインダーは一枚革でできていることもあり、バインダーを閉じるとダイレクトにリングが当たることになります。表面にもアタリが必ずでるのですが、これがまたいいんですよね~。
 

 
金具部分を上から見てみると、金具を挟むためと快適なバインダーの開け閉めのために背表紙の革は薄く削られています。
 

 
背表紙には「PLOTTER」の刻印が入ったソリッドなデザインの金具。
プエブロはゴールドの金具ですが、革によってこの部分の色は異なります。
 

 
モンブランのマイスターシュテュック(#114と#149)と並べてみました。
プロッターバインダーミニの縦の長さは140mmですので、ちょうど一般的なペンと同じくらいの慎重です。
114はミニペンサイズ、#149は大型の万年筆ですがどちらにもマッチするサイズ感です。
 

 
機動力のあるメモ用という運用動機でしたので、リフィルは無地と2mmグリッドをチョイス。
リフィルはこれだけで小さなノートのようになっており、そのまま挟むも良し、1ページずつ切り離して挟むも良しと使い方は自由です。
 

 
コンパクトに収まるリフィル。
リフィルからはみ出るバインダーの幅は、バインダーを閉じた状態で上下が5mm、横が10mmと必要最小限。
レザーの表紙のリフィルを持ち運んでいるかのような感覚で、これがとても軽快なのです。
 

 

豊富なリフィルでカスタマイズ/リングサポートと下敷

さて、ここからは豊富なリフィルを使ってカスタマイズをしていきたいと思います。
紙のリフィルだけでも相当な種類が用意されているのですが、リフィルは紙だけでは無く、手帳を快適に使うためのオプションも含まれます。
 

 
今回買ったリフィルは特殊な物を含めて6種類。
先ほど軽く触れた無地と5mmグリッド以外の4種類を2種類づつに分けてレビューします。
※残りの2種類は後編にてご紹介します
 

 
まずはこちら。
バインダーへのリングの干渉を和らげるアイテム「Ring Supporter(リングサポーター)」。
 
リングのバインダーへの干渉も経年変化の味のひとつなのですが、中には浮き出た肋骨みたいと敬遠される方もいらっしゃるはず。
そのような場合に役立つのがこれ。
 

 
リフィルを外した状態でリングに被せるだけの簡単装着。
こちらも本革でできているため、必要ないという方でも着けたくなってしまうという罪なオプションです()
 

 
リフィルを戻すとこのようになります。
チラッと見える箔押しの「PLOTTER」もさりげなくお洒落ですね。
 
ちなみにこのリングサポーターですが、着けたからといって100%アタリを回避するものでないためご注意を。あくまでアタリ軽減のためのオプションということを忘れないでおきましょう。
 
 

 
続いてはあるだけで嬉しくなる「Ruler Pad(スケール下敷)」です。
 
プロッターのリフィル()は非常に薄くできていて筆圧の強い方だと筆圧が貫通して紙の表面が凸凹になってしまいます。
それもこのスケール下敷があれば解決。
 
書きたいページの下にサッと敷いて使えます。
 

 
透明の下敷には定規と分度器、字幅のモデルが描かれています。
これらをガッチリ使って手帳を運用するという方もいらっしゃるでしょうが、私は下敷メインの使い方になりそうです。
 
このスケール下敷、一般的な機能は網羅していて使い勝手抜群。
透明であること以外にリングを外さなくても取り外しできるようになっていること、上部が突起していてアクセスしやすくなっているのです。
 

 

豊富なリフィルでカスタマイズ/バンドとスケジュール

続いても紙以外のオプションから「Band with Lifter(バンドリフター)」を見ていきます。
 

 
こちらは表が時差世界地図、裏面が度量衡換算表(どりょうこうかんさんひょう)となっています。
 

 
時差世界地図はその名の通り、日本を基点として各国で時差がいくらかが分かるようになっています。国をまたいで仕事をする人や海外旅行好きな方には便利な表かと(私は違いますが…)。
 
度量衡換算表は、長さ・面積・体積・質量の単位換算とレディースとメンズの衣料品サイズ換算表(日・米・英・伊・仏)となっています。
その手の職業の方や、度量衡換算表などは学生の方にも役立つかもしれません。
 

 
とここまで書いてきたのですが、私が興味があるのは時差世界地図でも度量衡換算表でもなく、バンドの部分。
プロッターのバインダーにはベルトやジッパーは付いていないため、ゆとりのある鞄の中では勝手に開いてしまう可能性があります。
 
それを防止するためにトラベラーズノートのようなバンドがあると便利です。
まあ、この利便性は説明不要ですね。
 
 

 
そしてリフィル紹介の最後は、定番の「Monthly Schedule(月間ブロック)」。
コンパクトなリフィルながらも、大きな平日スペースでスケジュールの書き込みが可能です。
 

 
プロッターの月間ブロックの特徴として、記入スペースの土日の小ささと平日の大きさがあります。
 
ここで「PLOTTER」のコンセプトを思い出してみましょう。
「創造力で未来を切り拓く人のために」
 
そうです、創造力で未来を切り拓く人のためのツール。これは充実した平日(仕事)を送るために作られた月間ブロックと言えます。
 
月間ブロックには使い方の手引きが付属していて迷うことなく書き込むことができるようになっています。
面白い部分としては、六曜の右にあるバイオリズムガイドでしょうか。
 

 
また、このリフィルには「PLOTTER MagazinePLOTTERマガジン)」が付いていて、これを読むのもプロッターのリフィルを買う楽しみひとつと言えましょう。
 
このプロッターの月間ブロックとAcruの月間ブロックの比較は「プロッターバインダーミニプエブロレビュー後編」で行っていきたいと思います。
 

 

さて、今回は少し長い記事になってしまいましたが、コンパクトで機動力のある手帳「プロッター バインダーミニ プエブロ」をレビューしてきました。
 
アイデアを惜しみなく吐き出すために用意された様々なリフィルと、コンパクトかつ経年変化を楽しめるプエブロレザーのバインダー。
やはりアイデアのアウトプットには小さめの手帳に限ります。
 
後編では気になるリフィルの性能(万年筆使用)Acruアジェンダカバーとの比較等をお届けします。
 
それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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