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2023年の手帳は原点回帰!PLOTTERのバイブルサイズ レザーバインダーで記入量と機動力を両立する。【PLOTTER リスシオ バイブルサイズ レビュー】

2023年9月12日

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皆さんこんばんは。
 

ラニーニャ現象による厳しい冬も和らぎ、もうすぐ春の予感です。
新年度を迎える準備を着々と進めている方も多いのではないでしょうか。
 

新年度を迎えるにあたり、必要となってくるのが新しいノートや手帳。
 

今年もノート兼手帳のレポートをしていこうと思うのですが、フィーチャーしていくのはやはり、私の愛用ノートとして過去も幾度となく取り上げている「PLOTTER(プロッター)」のレザーバインダー。
 

 
年を重ねる毎に増えていくのは筆記具のそれと同じで、6穴ミニサイズ(プレブロレザー)に始まり、ポケットに忍ばせるメモ用のミニ5サイズ(ブライドルレザー)、会議用のA5サイズ(プエブロレザー)、そして、今回はバイブルサイズのレザーバインダーとなります。
 

シンプルなデザインで薄く、そして使われているレザーが良質であることがリピートの一番の要因ですが、
サイズの違うバインダーを用途に応じて、且つ どのサイズにおいても同じ感覚で使うことができるという点が、決め手となっている一番のポイントではないかと感じています。
 

今回レポートするバイブルサイズのレザーバインダーは、A5サイズを購入するときにかなり革の種類で迷った覚えがある素材「リスシオ」。
 

PLOTTERレザーバインダーのラインナップでは、プエブロやブライドルと同じく革の経年変化を楽しめる素材として人気のレザーです。
 

リスシオはイタリアの伝統的な革の鞣し方法である「バケッタ製法」を再現してつくられた、エイジングを楽しめるスムースレザー(表面が滑らかな革)。
 

毎日触れることの多いノート・手帳だからこそ、上質なレザーであることは欠かせません。
その点においてもPLOTTERのバインダーは、ノートとして手帳として使う度にモチベーションやテンションが上がる、相棒となるポテンシャルを秘めているのです。
 

それでは前置きはこれくらいにして、PLOTTERのバイブルサイズレザーバインダー「リスシオ」を見ていきましょう。
 

 

 

 

PLOTTER(プロッター)のリスシオレザーバインダー

PLOTTERのレザーバインダーには、レギュラーラインナップとして革の種類が4種類用意されています。
 

・リスシオ…オイルが浸透したスムースレザー。使い込むほどにツヤが増す革。
・プエブロ…「バダラッシー・カルロ社」が仕上げた、毛羽立ち→光沢感のある表面へ変化するレザー。
・シュリンク…タンニンとクロムのコンビ鞣し革の表面に染料を塗装。シュリンクエンボス加工は上品な印象。
・ブライドル…ミニ5サイズのみ展開。表面の蝋がパステル調のナチュラルな色合いを演出。
※オンラインショップ限定でコードバンのモデルもあり。
 

私の手元にある4冊のレザーバインダーのうち、2冊がプエブロとなっています。
 

 
上の写真はプエブロのブラック(A5サイズ)と、ブラウン(ミニ6穴サイズ)。
ブラックは半年前から現在も使用中、ブラウンは今年で3年目になります。
 

購入時にあったバインダー表面の毛羽立ちは、使用により馴染み ツヤが出てきています。
プエブロを使っていて経年変化以上に感動したのが、傷への耐性。
 

ほぼ毎日使うノートですので 頻繁に鞄への出し入れやページめくりが伴います。
不意に爪で引っ掻いてしまうことは日常茶飯事なのですが、軽く指で揉み込むことで簡単に目立たなくなります。
傷が消えるというと語弊がありますが、全く気にならなくなります。
 

 
▲ミニ5サイズのブライドルレザー(グリーン)
 

ブライドルは表面に蝋が出ており、肌理が一番細かいこともありツルすべな手触り。
プエブロやリスシオとは180°違う触り心地と言っていいでしょう。
 

革の質感としては硬めで、傷が付きにくいと感じます。
ブライドルはミニ5サイズのみの展開となっているため、ポケットに小さなメモ帳を入れて持ち運びたいという用途にマッチします。
 

それぞれ上記のような特徴がありますが、どの種類のレザーバインダーを買おうかと迷われている方がいたら私は迷わず「プエブロ」をお勧めします。(リスシオを使い倒していない今のところは…ですが)
 

レザーバインダーの価格設定ではリスシオに次いで高価ですが、その期待を裏切らない素晴らしいつくり、そして目に見えて変化していく革の表面は、必ずPLOTTERレザーバインダーを使う喜びを与えてくれるでしょう。
 

 
今回そんな優秀なプエブロではなく正統派スムースレザーの「リスシオ」を選んだ理由としては、私として未体験の革質だったため。
 

どのような経年変化をもたらすのか、傷への耐性はどうか、触り心地はどのように手に馴染んでいくのか等、興味が尽きません。
 

 
まず触り心地ですが、ファーストインプレションは意外とゴワッとしているな、という印象。
スムースレザーと言われるだけに、もっとツルツルな表面をイメージしていました。
 

これは全く悪い意味ではなく、肌理は細かくマットな質感で滑らず、持ったときに指馴染みの良い触り心地ということ。
 

ひっかき傷のような表面に圧力がかかる傷については、その部分の色が濃くなるという印象を受けました。
プエブロにつくひっかき傷がどちらかというと白化(馴染んだ表面に対して毛羽立ちが戻る)なのに対して、リスシオは内部のオイルが滲み出るようなイメージ。
 

これが経年変化によりどのように影響してくるのか、楽しみでなりません。
 

革の部位もありますが、仕上げによってこれほどまでに触り心地が変わるものかと驚くと同時に、レザー製品の奥の深さに感心します。
 

 
バインダーの背表紙にあたる部分の金具。
バックプレートと呼ばれるこの部分のカラーは、レザーラインナップにより異なっています。
 

プエブロはゴールド、ブライドルはシルバー、そして、リスシオはコッパー(カッパー)。
 

 
PLOTTERを使い始めて3年ほど経ちましたが、最近気付いたのがこのロゴのフォント。
よく見ると「PLOTTER」のTとTが繋がっています。
リフィルとかも同様でした。
これは格好良い!
 

 
カラーはペトロールのような渋い色合いの「ブルー」を選択。
合わせるペンはモンブランの620ジュニア万年筆のターコイズ。
 

ラミーサファリのペトロールとかも色相い的にピタリとマッチしそうですね。
 

リスシオのカラーラインナップはブラック、ブラウン、ワイン、ブルーの4色展開。
サイズは大きい順に、A5、バイブル、ナロー、ミニ6の4種類で、いずれも6穴のバインダーとなります。
 

2023年のレザーバインダー使い分けは、A5サイズとミニ5が仕事専用、ミニ6穴とバイブルはプライベート用での運用を考えていて、バイブルサイズは筆記具についてのメモやネタ帳のまとめとして、またミニ6では筆記容量が足りないと感じるときに活用していこうと思います。
 

バイブルサイズはたくさん書き込めてコンパクト。
 

 
筆記具を持ち運ぶミニトートバッグ等にすっぽりと収まるところもお気に入りです。
経年変化についてはtwitter等のSNSで追ってご報告できればと思います。
 

 

バイブルサイズと他のサイズを比較

続いて、手元にある4冊のPLOTTERレザーバインダーのサイズ比較を行っていきます。
 

 
上から、
 

ブラック:A5サイズ・プエブロ
グリーン:ミニ5サイズ・ブライドル
ブルー:バイブルサイズ・リスシオ
ブラウン:ミニ6サイズ・プエブロ
 

まだ手元にないサイズとして、ナローサイズ(バイブルサイズの横幅が狭いサイズ)、ミニ5スクエアサイズ(オンラインショップ限定)、3穴リングレザーバインダー(オンラインショップ限定)があります。
 

バイブルサイズは、たくさん書き込めて持ち運びも簡単という、ノートとして一番無難なサイズではないかと思います。
 

サイズの比較ではありますが、経年変化にも注目して頂きたい。
やはり一番長く使っているミニ6のプエブロ(ブラウン)が現状では一番ツヤが出ており、触り心地も良いです。
 

ブライドル(グリーン)はリングのアタリ意外、革色が濃くなっていますが今のところそれほど大きな変化がありません。(傷に強いというのもあるでしょう)
 

 
PLOTTERレザーバインダーの良いところは、リフィルをたっぷりと挟んでも厚みが20mmを超えないところ。
(もしかしたら厚さが20mmを超えている人もいるかも知れませんが…)
 

180°にバインダーが開いて書きやすい、そして嵩張らずコンパクトであること。
これが機動力という点でも一役買っているといって良いでしょう。
 

 
バインダーのサイズが小さくなるほど、使い始めはバインダーが勝手に開いてしまいますが、表紙をまとめる「バンドリフター」を使うことでスッキリまとまります。
 

馴染んできたらバンドリフター無しでも運用できますが、バンドにちょっとしたメモを挟んだり、ペンを挟んだりと色々活用できて便利。
表紙を留めるという機能でいうと、ベルトやボタン以上にバンドは拡張性のある留め方と言えるでしょう。
 

 
使っている人も多いであろう、ほぼ日手帳のオリジナル(A6サイズ)のカバーとPLOTTERのバイブルサイズを比較。
 

ほぼ日サイズの方は当ブログのネタ帳として使っているものです。
比較すると縦の幅は13mmバイブルサイズの方が長く、横幅は15mm短くなっていることが分かります。
 

ほぼ日オリジナルサイズのネタ帳は厚みがカバーを含めて40mmありますので、PLOTTERレザーバインダーのほぼ2倍。
見た目以上にコンパクトなPLOTTERのバイブルサイズです。
 

 
中のリフィルはというと、
 

PLOTTERバイブルサイズ…縦171mm、横95mm
ほぼ日手帳…縦148mm、横105mm
 

バインダーの外観と同じくほぼ日オリジナルよりも縦に長いのですが、その差は23mm!
カバーのサイズ差以上にPLOTTERのバイブルサイズリフィルは書き込める範囲が広い事が分かります。
 

そして通常の用紙に比べて薄く、インクが滲みにくいDP用紙のため枚数も綴じれるのが嬉しいところ。
 

次の項では、バイブルサイズのバインダーで私が使うリフィルについて書いてきたいと思います。
 

 

豊富なリフィルの中からバイブルサイズ用に選んだもの

手元にある4冊のサイズが異なるPLOTTERレザーバインダー。
 

用途はそれぞれですが、バイブルサイズのバインダーに対してリフィルは何が最適かを考えるのも楽しいもの。
この項では私がバイブルサイズのレザーバインダーで使っているリフィルを紹介していきますので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
 

 
まず、レザーバインダーの用紙の挟み方。
一般的なシステム手帳と同じで、リングの上下端にあるレバーを押してリングを開きます。
綴じるときはリングを摘まんで合わせます。(指を挟まれないように)
 

リングや金具は表のバックプレートと同じカラーとなっています。
 

PLOTTERのリフィルは大きく分けて3カテゴリーあり、
 

・ダイアリーリフィル…スケジュール等の予定管理用リフィル
・リフィル/ノート…罫線や無地や方眼など、様々な種類の書くためのリフィル
・アクセサリーリフィル…バインダーをより便利に活用するためのリフィル群
 

となっています。
 

まずはバインダーの利用環境整備として、「アクセサリーリフィル」の設定がお勧め。
個人的に外せないアクセサリーリフィルは、バンドリフター、本革ペンホルダーリフター、スケール下敷き、本革リングサポーターの4つ。(重要度高い順)
 

この4つは私は全てのサイズのレザーバインダーに装備しています。
 

特に万人にお勧めするのが、前項にも出てきた「バンドリフター」と、ペンをもれなく1本一緒に持ち運べる「本革ペンホルダーリフター」。
 

これはPLOTTERを使う上で、ほぼ必須のカスタマイズリフィルではないかと思います。
 

 
その後、書くための準備であるリフィル/ノートの配置。
 

私はノートは自由に書き込みたい派ですので、無地と2mm方眼をメインに使っています。
特に2mm方眼はラインも薄く、筆記やイラストの邪魔にならないためとてもお勧めできます。
 

 
最後にスケジュールを管理するダイアリーリフィル。
私は月間ブロックを綴じていますが、スケジュール管理や共有はスマホで管理していますので、本格的に書き込んで使うというよりは、未来のスケジュールを視覚的にメモするという活用をしています。
 

月間ブロック自体は全てのレギュラーサイズ(A5、バイブル、ナロー、ミニ6、ミニ5)バインダーで用意されていますが、実用的と言えるのはA5サイズとバイブルサイズではないかと思います。
 

 
バイブルサイズほどの記入スペースがあれば、万年筆の字幅EF~Mでもらくらくと書き込めます。
私がミニ6以下のサイズで月間ブロックを使わない理由が、この万年筆でも快適に書き込めるかどうかという部分。
 

やはり、いつも持ち歩いて必要なときに書ける「相棒」になるには、万年筆・ボールペン・ペンシルのどれにおいても使いやすくなくてはいけません。
 

ミニ6やミニ5サイズの小さなスケジューラーに万年筆で書き込むことも可能ですが、私的には快適に書けないため却下とし、スケジュールリフィルはA5とバイブルのみでの運用に至ったわけです。
 

 
そして今回バイブルサイズで新たに使うのが「ドローイングペーパー」。
イラストを描くことが多いので、前々から気になっていたリフィルです。
 

ミシン目がついており、書いたものは切り離して保管する事も可能となっています。
 

 
ドローイングペーパー=画用紙リフィルというだけあって、紙には厚みがあります。
30枚が1セットとなっていて、これを全て綴じるとバインダー容量の約半分を使うことになります。
 

手触りはまさに画用紙そのもの。
次の項では、各種筆記具で書いてみて使い勝手を検証していきます。
 

 

PLOTTERオリジナルリフィル「ドローイングペーパー」のテスト

それでは、ドローイングペーパーを実際に使ってみて、使用感などをレポートしていきたいと思います。
 

 
今回は万年筆とペンシルでのイラスト描き、ボールペン2種(油性・水性)での記入と、色々試してみました。
まず万年筆ですが、インクの滲みもなく非常に良好な書き心地。
小さいながらもしっかり画用紙ということで、水分量が多いインクについても問題なく、用紙が水分で曲がるような事もなく 乾き(水分吸収)も早いです。
 

万年筆での文字書きについてもしっかり濃淡が出て、万年筆本来の楽しみ方ができます。
ただ、薄い金ペンのような柔らかい書き味且つ極細字の万年筆で文字を書いた場合、画用紙表面の小さな凹凸にペンポイントが引っかかるため、スチールニブや細字より太いペン先で書く方が快適かと思います。
 

 
ペンシル(黒鉛)についてはそのまま画用紙の使い勝手といったところ。
細かな凹凸のある表面に黒鉛が乗り、陰影を付けた味のある表現がし易いです。
 

筆圧をかける文字書きについても、読みやすいクッキリとした文字が書けます。
ペンシルであれば、Hより硬い硬度で下書きして、柔らかい芯で影を乗せるなど、大きなサイズの画用紙と同じ使い勝手で使用が可能でした。
 

 
ボールペンは油性より水性の方が書きやすいように感じます。
粘度が高いインクはやはり引っかかりや擦れが生じ、いつも以上に筆圧をかける必要がありました。
 

ただし、油性でも粘度が低いジェットストリームインクは良好。
 

水性(ローラーボール)の場合は、万年筆の筆記感に近く良好な書き心地。
万年筆に比べると滲みが出ていますが許容範囲内でしょうか。
 

 
一枚埋めてみましたが、やはり一番使いやすく感じたのは黒鉛(鉛筆・メカニカルペンシル)での使用です。ザラザラの表面を生かした表現が可能で、画用紙と言えばコレ、という結果です。
 

 
裏抜けも皆無なため、両面を使うも良し、片面に作品を描いて保管するも良しです。
ページの左上には日付を記入できるスペースあり。
切り離すときには作品には残りませんので、日付やタイトルなどを書いておくと良いでしょう。
 

 
それではドローイングペーパーリフィルを切り離していきましょう。
最初から折り目がついているとはいえ、一度折り曲げてから、リング側をしっかりと押さえてゆっくり切り離す方が安心です。
 

 
綺麗に切り離せました。
 

今回テストで使ったペンは、左から、アウロラプリマベーラローラーボール(ペリカン水性インク)、モンブランジュニア620万年筆、ラミー2000ペンシル、パーカーデュオフォールドボールペン、他。
 

万年筆を使ってのイラストや、ペンシルを使ってのスケッチが一番快適だと感じました。
 

 

さて、今回はPLOTTERのレザーバインダー、リスシオのバイブルサイズをレポートしました。
レザーの質感は流石PLOTTER製品といったところで、これからの経年変化が非常に楽しみです。
 

バイブルサイズ+PLOTTERのリフィルは記入スペースも大容量で、しかもバインダー・リフィル共に非常に薄いシステムのためコンパクトに持ち運べるという逸品。
 

大人が使う仕事の道具としてはもちろんのこと、PLOTTERのレザーバインダーはシステム手帳というジャンルを超えていると考えるため、学生さんが勉強で使うための「ノート」としても十分使えるのではないかと。
 

A5サイズやバイブルサイズのリフィルを持ち運び、プロジェクトマネージャーを使って科目毎にレザーバインダーにまとめていく、私が学生の時にPLOTTERのシステムがあったらそのように使っていたのではないかと想像します。
 

今年はこのバイブルサイズのリスシオをノートとして手帳として、十分に活用していきたいと思います。
 

それでは今回はこの辺で。
長い記事になりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

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