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2020.03.10 Tuesday

個性が光るローラーボール!【モンブラン ヘリテイジコレクション ルージュ エ ノワール レビュー】

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    皆さんこんにちは。

    以前にモンブランのローラーボールは最高にお勧めですよという記事を書きました。

     

    それから私自身もモンブランのローラーボールを愛用しているのですが、この度プライベート用のローラーボールを入手しましたのでレポートしていきたいと思います。

     

    当ブログで扱う筆記具は、基本的にビジネス向けのデザインのものが多かったりしますが、今回のローラーボールはどちらかというとプライベート向けと思えるものです。

    (もちろんビジネスでも使えますが業種を選ぶかも…)

     

     

     

    そのローラーボールとは、

    「モンブラン ヘリテイジコレクション ルージュ エ ノワール スペシャルエディション」。

     

    名前が長い!

     

    モンブランヘリテイジコレクションルージュ・エ・ノワール(以下:モンブラン赤黒)は1920年代にモンブランから発売されていた万年筆を現代風にアレンジしたモデル。

     

    独特なシルエットと存在感のある各パーツが印象的なモンブラン赤黒。

    ヘビクリップは人気の作家シリーズである「アガサ・クリスティ」を彷彿とさせます。

     

    アガサ・クリスティと言えば1999年に上映された映画「ナインスゲート」で主人公のコルソ(ジョニー・デップ)が劇中で使っていたのを思い浮かべますが

     

    「ナインスゲート」はレビューこそ賛否両論(否が多め)ありますが、劇中で使われる書物や筆記具などの小物と重厚で不気味な雰囲気、そしてジョニー・デップの好演が相まって個人的にはかなり好きな映画です。

     

    劇中に使われているモンブラン アガサ・クリスティのボールペンを拝むだけでも筆記具好きは見るが価値あるかも知れません。

     

    おっと、脱線しましたが 今回のモンブラン赤黒ローラーボールはそんな印象的なヘビクリップモデルにインスパイアされたアレンジモデル。

    かなり良い雰囲気を楽しむことができるペンに仕上がっているのです。

     

    それでは前置きはほどほどに、モンブラン赤黒をじっくり見ていきましょう!

     

     

     

     

     

     

     

     

    【モンブラン ルージュ・エ・ノワールのスペックを比較する】

    まず、このモンブラン赤黒ローラーボールを手に取ってみて感じることが、見た目以上に重い!ということ。

     

    ここでは先に仕事で使っているマイスターシュテュック シグナムクラシック ローラーボールと比較しながらスペックを見ていきたいと思います。

     

     

    まずはサイズですが、デザイン的に結構長いペンなのかと思いきや、マイスターシュテュッククラシックのサイズとほぼ同じ。(厳密にはモンブラン赤黒の方が1mm長い)

     

    このサイズのペンは大きすぎず小さすぎず、持ち運びがしやすいので個人的には好きですね。

     

    全長は136mmと一般的ですが重量は38gもあります。

    スペックだけ見るとかなり重量級のローラーボール。

     

    パーツごとの重量を調べてみるとキャップのみで8g。

    ということで胴軸部分だけで30gとなっています。

     

     

     

    モンブラン赤黒、シグナムクラシックそれぞれキャップを外したところ。

    ヘリテイジコレクションはキャップが短く胴軸が長い、マイスターシュテュックシリーズはキャップが長く胴軸が短めです。

     

     

    首軸の比較。

    モンブラン赤黒のキャップはネジ式でマイスターシュテュック(#163サイズ)は嵌合式。

    どちらも油性ボールペンとは違い首軸部分の金属が多めに造られていて自重でペン先を走らせられるようになっています。

     

     

    リフィル交換については、マイスターシュテュックシリーズが首軸を外すのに対して、ヘリテイジコレクションは尻軸を外して行います。精密な金属製のネジ切り。

     

    見た目の素材は触り心地や見た目からプレシャスレジンなのですが、モンブラン赤黒の胴軸の重さの秘密は内部構造が総金属によるもの。

    実は胴軸の表面はレジンではなく金属軸にラッカー塗装が施されています。

     

     

     

    リフィルはマイスターシュテュック#163サイズと共通のリフィル。

    モンブランのローラボールリフィルは先端がネジ切りになっていて首軸にしっかり固定できるので筆記時のブレがありません。

     

     

    ローラーボールを選んだ理由としてモンブランのリフィル性能の良さと、ペン先以外の見た目が万年筆でありながら取り回しのきくリフィル式というところ。

     

    最近はローラーボールのインク色も充実しているため様々な色を楽しめるのも良いですね。

    筆記レポートは後半で。

     

     

     

     

     

    【特徴的なキャップデザインと刻印】

    続いて、モンブラン赤黒のデザインをじっくり見ていきましょう。

     

    と、その前にヘリテイジコレクションのラインナップですが、当記事のブラックに加え、コーラル・ブラウン・サーペントマーブル(コーラルとブラックのマーブル)の4色。

    各モデル万年筆・ローラーボール・油性ボールペンがあります。

     

    すでに売り切れのモデル(筆記スタイル)が多数ありますので気になる方は早めに手に入れた方が良いかもしれません。

     

    カラー=グレードの違いとなっていて、ブラックはヘビの目に石無しでモンブランロゴに白スミイレ無し、コーラルはヘビの目にグリーンスピネルとモンブランロゴに白スミイレ等違いがあります。

     

     

    手元にあるのはシンプルなブラック。

    コーラルも気になりますが、自分が使うとなればやっぱり黒でしょ!ということで。

     

    胴軸がシンプルな分、キャップのデザインが凝っているのがヘリテイジコレクション。

     

     

    天冠のローレットとヘビクリップは1920年代の「セーフティ」万年筆がオリジナルだと考えます。

    大きめの天冠とローレットから当時アールデコのデザインが盛んだったことや、モンブラン旧ロゴとヘビクリップがモンブランの歴史の長さを醸し出しています。

     

     

    ヘビクリップは合金製でクリップとして挟む力も弾力があり十分。

    ちなみに作家シリーズ アガサ・クリスティのヘビクリップはシルバー925製。

    まあ限定モデル以外をシルバー925で造ろうと思うとコスト的に難しいということでしょう。

     

    そういえば、一時 某オークションに偽物のヘリテイジコレクションがしばしば出品されていましたが今はどうなんでしょうか。

    おそらくですが、アガサ・クリスティに比べてヘリテイジコレクションは素材的にも真似やすいのかも知れませんね。

    といっても偽物の造りはヘビの部分がクロームメッキのようにチープに輝いていましたが…。

     

     

    ヘビの裏側にはお馴染み生産国と素材の刻印「Made in Germany METAL」。

    ヘビが縦にうねっているため多少見づらいですが拡大すると確認できます。

     

     

    クリップの反対側にあたるヘビの尻尾にはシリアルナンバーの刻印が。

    こちらもお馴染みで英数字9桁となっています。

     

     

    ヘビクリップに向かって右側面には旧モンブランロゴが彫られています。

    現在ではキャップに入るロゴの場所はキャップリングが主流となっているため、このようにキャップに直接刻印されているロゴからは逆に新鮮味を感じます。

     

     

    キャップを横から見るとクリップの先端とモンブランロゴのラインがちょうど合っています。

    こういった細部までのデザインの作り込みはさすがモンブランと言ったところ。

     

    コーラルモデルはこのロゴに白いスミイレが施されています。

    ちなみにキャップの素材はプレシャスレジン。

     

     

    天冠の存在感抜群なホワイトスター。

    これはモンブラン筆記具の中でも最大の部類に入るのではないでしょうか。

     

    コーラルのドームにアイボリーのホワイトスター。

    この色合いもクラシカルです。

     

     

     

     

    【モンブランのその他筆記具と比較】

    それでは恒例の大小様々のホワイトスターを並べてみます。

     

     

    左から、

    マイスターシュテュック#144ボルドー

    マイスターシュテュック#149

    マイスターシュテュックシグナムクラシックローラーボール

    マイスターシュテュック2009ユニセフボールペン

    ヘリテイジコレクションルージュ・エ・ノワールローラーボール

    Pix172ペンシル

    シニアムボールペン

    スターウォーカーアーバンスピードローラーボール

     

     

    はやりひときわ大きなモンブラン赤黒のホワイトスター。

    アイボリーの色合いは隣のPix172ペンシルに似ていますね。Pixのはかなり黄ばんでいますが

     

    全長や軸径などのサイズは#164や#144とほぼ同じですので、いかに天冠が大きいかが分かります。

     

     

    ヘビを除いたキャップ自体のシルエットは、今手元にある中ではシニアムが似ていると思うのですが如何でしょう。

     

     

     

    他の万年筆・ボールペンと並べてみました。

     

    シルエットで新鮮なのが尻軸のデザイン。

    左右のマイスターシュテュックと見比べると顕著なのですが、同じくクラシカルなデザインのマイスターシュテュックシリーズでは丸い尻軸が、モンブラン白黒では平たくなっています。

     

     

     

    数あるモンブランのホワイトスターを比較してきましたが、ここではローラーボール3種を比較していきます。

    比較する3本は、

    左から、モンブラン赤黒、シグナムクラシック、スターウォーカーアーバンスピード。

     

    クラシックな雰囲気のマイスターシュテュックと先進的なデザインのスターウォーカー、そしてさらに始祖的なクラシックデザインのルージュ・エ・ノワール。

     

     

     

    3本でホワイトスターの比較。

    一見色合い的にペイントに見えるモンブラン赤黒のホワイトスターですが、ちゃんと赤い樹脂にアイボリーのホワイトスターが象嵌されています。

     

    隣のアーバンスピードと比べてもコロンと丸みを帯びた天冠が本当に可愛らしい。

     

     

    ローラーボール3本の重量データですが、

    シグナムクラシック:34g(キャップが16g、胴軸が18g)

    ルージュ・エ・ノワール:38g(キャップが8g、胴軸が30g)

    アーバンスピード:39g(キャップが11g、胴軸が28g)

     

    となっていて、一般的に樹脂メインの万年筆に比べるとローラーボールの重量は重めになります。

     

    この重量データと筆記感から、シグナムクラシックのバランスが非常に優れていることが分かります。

    と言ってもシグナムクラシックはキャップを尻軸にポストすることができない(ポスト自体はできるが固定されない)ので、筆記時の軸の軽さで選ぶならシグナムクラシック(又は#163)が良いでしょう。

     

    本体の重量はアーバンスピードが一番重く軸径も太いです。

    逆に軸径の太さによって筆記時の手にかかる重量が軽減されていると言えます。

     

     

    モンブラン赤黒は胴軸が一番重く軸も細いので筆記時もズッシリとした重みを感じます。

    胴軸だけで万年筆の#149と同じくらいの重量。

     

    これは人によって好き嫌いがハッキリ分かれますが、要は慣れとモンブラン赤黒(ヘビクリップ)への愛情で何とかなります。

     

    モンブラン赤黒の筆記感について詳しくは次項で。

     

     

     

     

     

    【モンブラン ルージュ・エ・ノワールの書き味】

    それでは気になる書き心地ですが、個人的にはペン先のコントロールが難しいと感じました。

     

    マイスターシュテュックシリーズに慣れているからと言ったらそれまでですが、この軸径にこの重さはなかなか他には無い感覚ですので手に馴染むまでは使い続けるほかありません。

     

    また、尻軸へキャップをポストする運用について、これが出来ない訳ではないのですが全長が相当長くなります。(尻軸ポスト時の全長169mm!)

    キャップをポストしながら筆記する感覚としてはパーカーデュオフォールド万年筆に近いですね。

    相当長め。

     

     

    何故かというと、尻軸へのキャップ差し込み幅が7mm程しかないため。

    まあ、胴軸自体も長めに設計されていますので、無理にキャップをポストして書く必要もないかと思います。

     

     

    ということで、筆記中はシンプルなモンブラン赤黒を楽しみましょう。

     

    賛否両論あるようですが、キャップのクラシックな佇まいとは正反対の現代的で無機質な首軸から生じるギャップが私は堪らなく好きですね。

     

    よくよく考えると、この胴軸のシンプルなデザインと長さ細さで素材がレジンだったとしたら逆に軽すぎてチープな筆記具になっていたかも知れません。

     

    そう思うと 手の中にズッシリと収まる細軸のヘリテイジコレクションからは、冒頭で触れた単なる過去デザインの復刻モデルではなく、「歴史的なデザインに現代的な機能を取り入れて新しいものを生み出す」というコンセプトが見えてきます。

     

    ヘリテイジコレクションはヘビクリップ以外のモデルもラインナップされていますので今後も注目していきたいと思います。

     

    それでは今回はこの辺で。

    最後までお読み頂きありがとうございました。

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