ボールペン・万年筆・メカニカルペンシルなど、文房具好きの購入記を写真多めで比較レビュー。
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「筆記具写真の撮り方」を考える

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皆さんこんばんは。
 

お気に入りの筆記具は「使う」だけでなく、たまにデザインを眺め、素材を指で感じ、時に気持ちの高揚を、時に失敗の思い出を通じ、日々勉強や仕事を共に戦う相棒でもあります。
 

X (旧:Twitter)でも、そんな今を共に生活する日々の相棒を、美味しそうな料理や楽しいイベントと同様に写真に撮り、仲間とシェアする人も少なくありません。
 

自分のお気に入りの筆記具を、どうすればうまく写真に残すことができるか。
伝えたいデザインや、その瞬間を取り巻く空気感や、その筆記具を使って文字や絵がうまく書けたときの感動をどう残していくべきか。
 

より効果的な撮り方はないか、見やすい撮り方はないかと迷い考えている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
 

 
今回の記事は少し視点を変えて、筆記具のレビューではなく、所謂「筆箱紹介」撮りが少し楽しくなるための記事を書いてみようと思います。
 

私は過去の仕事でスナップやモノ撮りなどの写真撮影を行っていました。
その経験や私自身の考え方も踏まえ、意識すべき点をシェアしていきたいと思います。
 

初めにお伝えしておきたいのが、こう撮れば必ずすべてうまくいくというパターンは無く、写真というのは自己の表現であり「自由」だということ。
撮る人の感性が生きていればそれは立派な作品だと考えており、万人に理解される必要はないかと思います。
あくまで、筆記具写真に悩む方の何かの手助け・参考程度になればと考えます。
 

それでは長い記事ですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
 

 

 

 

意図を持って写真を撮ることの重要性

たかがふでしょ、されどふでしょ。
という言葉があるのかは分かりませんが、写真というのはある意味自己満足でありながらも、他人に影響を与えうるツールでもあります。
 

ノーファインダー(ファインダーを覗かずに)で適当に撮った写真が、他人に感動を与えることもあるのも「写真」の面白いところ。
言うなれば、ニホンザルにカメラを持たせてテキトーにシャッターを押させて出てきた写真が、ニンゲンの感性を刺激する作品となる可能性もあるわけですね。
 

しかしそれは希で、且つ言うなればそれは全くの偶然ではなく、止めどなく流れる時間軸の「最高の一瞬を切り取れた」からに他なりません。
 

筆記具写真においては、何も考えず適当にペンを並べただけの写真は単なる記録写真であり、人の感性を刺激し、感動を与えるような写真にはならないことがほとんどです。
 

私が記事の写真を撮る上で意識している点は、筆記具の並べ方、構図、フレームに収めた時の配色バランス、露出(光の量)です。
意識していると言っても、毎回長時間考えてシャッターを切るわけではなく、前職で写真の仕事をしていたこともあり、身に染みついているというのが実際のところだと思います。
 

ようは、トライ&エラーを繰り返しながら自分自身の感性を磨けば、少なくとも自分が納得する写真は撮れるわけです。
 

さて話を戻して、筆記具の並べ方、構図、フレームに収めた時の配色バランス、露出がなぜ重要なのか。
 

筆記具のサイズというのは、掌で扱う道具ですので一般的に100mm~150mm程度。すべての筆記具の長さが統一されているわけではありません。
たまに規格外に大きな筆記具もあり、規格外に小さな筆記具もあります。
 

それを1本だけシェアしたいのであればそう難しくはないのですが、ペンケースに収まった筆記具が5本あれば個性も5通り。
 

それぞれの個性を引き立たせつつ1枚の写真としてフレームに収めるには、ペン達の並べ方と構図を追求することは必要不可欠であると言えます。
 

さらに、筆記具そのものの素材や色、質感、触り心地を「正確に※」表現するためには、フレーム内の配色バランスと、一番鮮やかに記憶に残る「筆記具そのものの色合い」を記録する露出のコントロールは欠かせない要素なのです。
※「正確に」というのは、決してカメラ任せの撮って出しの画像ではないことに注意。
 

重要なのは、カメラが記録した色=人間が記憶している色ではないということ。
例えば、鮮やかで美しいマーブルレジンの万年筆が目の前にあったとして、それを写真に撮ったとき、自分が感じた色合いとカメラが出した色合いは、よく見ると全く違う色であるはずです。
 

 
▲例)左がカメラ撮って出しのカレー写真、右が自分がカレーの味と共に覚えているカレーの色合い
 

すなわち、完成された写真というのは決してカメラ任せではなく、自分が見て感動した色合いをできる限り自分で復元していく作業を伴うものという考え方です。
 

せっかく、自分のお気に入りの筆記具です。
筆記具自体が持つ美しさ、使ったときの感動を最高の状態で表現したいですね。
 

次の項では「筆記具の並べ方」と「構図」について、さらにその次の項では「フレームに収めた時の配色バランス」と「露出(光の量)」について書いていきたいと思います。
 

 

「筆記具の並べ方」と「構図」を考える

それではまず「筆記具の並べ方」について、実際に私がXに上げている写真を中心に、私自身が撮った写真を自己分析してみます。
 

重要なことは、この写真を見る人に自分は何を伝えたいのか、ということ。
 

 
例えばこの写真は6本の筆記具を写しています。
高級筆記具としては最もポピュラーであるシルバーカラーの筆記具の純粋な美しさと、その中でもスターリングシルバー軸の経年変化の面白さを写した写真。
 

あくまで写真のメインは手に持ったカランダッシュのデザインとロジウムコーティングの美しさですが、奥にスターリングシルバー軸5本を置くことで、シルバーカラーの軸は銀色一辺倒ではないという筆記具としての違った美しさと、あえてバックのシルエットをぼかすことで写真を見ている方に「あれは何の筆記具なのか?」と興味を持ってもらうこと。
 

露出はあえてオーバー(明るさ過多)気味に撮っています。
だいたい筆記具写真の撮影は通常、最低でも午前10時くらいまでに終えるのですが、これは14時頃に撮っています。
主に午前の日が昇りきらない時間帯に撮る理由は、露出オーバーと高コントラストを避けるため。
しかしこの写真はシルバー軸の「眩しさ」を表現すべく時間帯をずらして撮っているわけです。
 

あくまで窓から射す自然光を大切に。
朝、日が昇りきるまでに撮ると陰が柔らかに、日中撮るとパキッとした表現ができ、夕方は西日でドラマチックに。伝えたいことを表現するために撮影する時間帯は選びましょう。
 

筆記具の並びについては反省点があり、奥に行くほど全長が短い軸、そして、経年変化でより黒化したものを置けばもっと全体のバランスが良くなったと考えます。
(手前から2本目と3本目を入れ替え、4本目と5本目を入れ替え)
 

という具合いに、満足いく写真を撮るためにまずしたいことは筆記具の並べ方と構図を判断すること。
撮ったときは良くても、後から見直すともっとこうすれば良かったという後悔は出てくるもの。
それを経験(撮影しまくること)で減らしていくのが、満足のいく写真を撮るうえで重要なことではないでしょうか。
 

 
さて、本題の並べ方についてですが、このカランダッシュ エクリドールを中心とした俯瞰写真。
筆記具においてはこういった俯瞰写真を撮ることが私自身も多いですが、俯瞰写真の狙いとして筆記具のサイズやデザインが確認・比較しやすいことが挙げられます。
(普通、これだけの数の筆記具を並べること自体少ないとは思いますが…)
 

一本一本のペンの向きは微調整を重ねるわけですが、並べ方と構図という観点で「見る人の視線の誘導」は最も気をつける点だと思います。
 

覚えておくとどんな写真にも使えるテクニックとして、その写真を9分割した時に交わる点に強調したいものや差し色を持っていくということ。
 

 
先ほどの写真に当てはめると、シルバーカラーのエクリドールの中に木軸のバリアスを配置する際、その9分割の交差点(黄色ドット部分)に配置します。
 

モノトーンの中に一つだけ木軸のオレンジ色を置くことで、見る人の視点はまずそこへ向かいます。
これがないとこの写真はまとまりがなく、見る人はまずどこから見て良いのか分からず気持ち悪い感覚に襲われる可能性があります。
 

視点を落ち着かせる点を作ること、それを9分割した時にできる4つの点の一つに持ってくると良いです。
 

それでは、並べ方について別の視点からもう少し見ていきましょう。
 

 
こちらの爽やかなブルーを基調とした筆記具の写真。
(スマホで撮ってXに上げた後の写真のため粗いです)
 

真ん中付近の3本意外は不規則に並んでいるように見えますが、実際は規則性があり、整然と並べてあるのです。
 

 
同じ向きに並べた文房具に同じ色のラインを引いてみるとこのようになります。
ペンだけでなく、消しゴム、万年筆のキャップといった小物も同様に、ただ無造作に置くのではなく、意識して並べてみるとバランスが良くなったりします。
 

 
同様にこちらのホワイトを基調とした筆記具写真。
 

「白って200色あんねん」ということを伝えたい写真ですが、並ベ方についてラインを引くと右のようになり、また、差し色のブラックは一箇所(右下)にまとめていることが分かります。
ただ横一直線に並べるのではなく、斜めのラインを意識して置くことで見る人の視線をコントロールしています。
 

ホワイトと対極にあるブラックの位置は、先ほど書いた9分割した線が交わる一点に配置。
 

 
続いての写真は、レザーペントレーに置いた4本の筆記具とペンケース2つ。
これも筆記具の向きについてはそれぞれがバラバラではなく、意図的に揃えています。
 

ブラックとホワイトが基調ですが、差し色はオレンジ。
黒いペントレーの左に置いたシルバーとホワイトの「アウロラ テッシー」の眩しさと対極にオレンジのロールペンケースを配置しました。
 

この写真は他の規則的に並べた写真との3枚同時リリースということで、その中の1枚として斜めの写真に仕上げています。(詳しくはXのツイートをご覧下さい
 

 
筆記具の分解写真を撮る場合は、なるべく綺麗に並べるのが良いでしょう。
大きなパーツを真ん中に置いていますが、例えば右から左へ行くほど小さいパーツを置いていくなど、別の表現も面白いかもしれません。
 

 

次に、「構図」について書いてきます。
 

私はブログの主旨である筆記具比較のため、俯瞰写真を撮ることが多いです。
筆記具を横一列に綺麗に並べて真上から撮り、デザインと重量以外のスペックが分かるようにしています。
 

 
こちらの4本の筆記具の写真。
筆記具のデザインを伝える上で一番ポピュラーな構図です。
 

ここでもどの順番や配色で筆記具を並べるかは重要ですが、ペン全体に簡単にピントを合わせることができる俯瞰構図は一番お勧めの構図でもあります。
 

 
もう一つの構図の考え方として、筆記具の全体を写しながら一部を強調したい場合。
これは斜めから撮ったり、奥行きを出した撮り方をするのですが、その一番の目的は強調部分以外を「ぼかす」ということにあります。
 

上の写真はボールペンの天ビスにある各メーカーのロゴを強調したいがために撮った写真。
メーカーロゴやモデルのロゴにピントを合わせ、奥のペン先はぼかすことで見る人の視点は自然とロゴに集まります。
 

写真の奥や手前をぼかすには、マニュアル操作が可能なカメラであればレンズの「絞り値」を下げ、スマホであれば「ポートレートモード」を使うのが良いかと思います。
 

カメラの機能として、レンズの絞りを開ければピントが合う範囲(被写界深度)は狭くなり、絞り込むことでピントが合う範囲は広くなります。
 

これをうまくコントロールできれば、自分が意図する写真を思い通りに撮れるようになると言っても差し支えありません。
 

 
手前と奥をぼかした写真を例に挙げてみます。
 

Sotのプエブロ ラウンドジップペンケース。ヴィンテージのペンシルを入れて撮っています。
この写真で伝えたいことは、Sotのラウンドジップペンケースが、ヴィンテージのコンパクトサイズのペンシルが丁度3本収まる、コンパクトなペンケースであること。
 

各社の特徴的なクリップと、少し色が濃いため分かり難いですがペンケース内側のSotのロゴにピントが合うように撮影しています。
 

 
斜めから撮っている理由として、ピントの合うライン(幅)を調整するため。
接写用のレンズで撮っていますが、絞りを開けているためピントが合う範囲はほんの数センチの間となります。
マニュアルカメラのレンズにはそのレンズの絞りに対してピントが合う範囲(被写界深度)が分かる目盛りがあるのですが、その目盛りで確認しながらまたは被写界深度を計算して撮るというよりは、ファインダーを覗きながらクリップとSotのロゴ両方にピントが合う構図を感覚的に探し出す方が早いです。
 

 
次に斜め構図の写真について、余白をうまく使うこともバランスがいい写真を撮る上で欠かせません。
先ほど俯瞰で並べていた4本の筆記具を斜めに配置して奥行きを出しつつ撮影しています。
 

 
一方、同じ並びの筆記具をもう少し引いた位置から、視点も少し上げて撮影しています。
この2枚の写真であればどちらが良いでしょうか?
 

先の写真では構図としてダイナミックさがあり、天ビス部分のディティールが強調されています。
後の写真はフレーム全体のバランスが良く、余白も良い具合いに使えていると感じます。
 

画面一杯にキチキチに並んだ筆記具の写真より、適度に余白があった方がゆったりとペンを見ることができます。ペンを撮ること=その空間も一緒に撮る、という意識で構図を決めるのが良いかと考えます。
 

 
今の写真に適当に文字を当てはめて、雑誌の表紙やフライヤーっぽくしてみました。
筆記具写真の構図を決めるとき、その写真に「文字を打ち込む余裕はあるか」を意識して撮ることが、空間を意識して撮るということに繋がります。
 

このように 筆記具写真において、筆記具の並べ方と構図は行き当たりばったりで適当ではなく、意図を持ってしっかりと決めてから撮影に臨むのがベストだと言えるのです。
 

 

「フレーム内の配色バランス」と「露出(光の量)」を考える

この項では筆記具や文房具を一枚の写真に収める際に考えるべき「配色バランス」から書いていきます。
 

 
こちらもXに上げた写真。
春が芽吹く季節にグリーンの鮮やかな筆記具で季節を感じてもらうための写真。
筆記具と手帳の並びは前項をご参考に。
 

「バランスのいい配色」という観点から見てみると、まずはメインであるグリーンの配置から。
ひとことにグリーンと言っても様々な色がある中で、筆記具の並びと合わせてどこにどの色を配置するかを考えることが重要です。
 

この写真で使うグリーンの筆記具は色が濃いものが多いです。
色の種別でいうと様々な色調のグリーンと、トリムやペン先に使われているシルバーとゴールド。バックのホワイトを合わせて大きく4色となります。
 

その中でひときわ鮮やかで豪華なデザインの「アウロラ マーレ・ティレニア」をメインに伝えたい。
ペンの塊はフレームの真ん中に、視線を逃がす役割の手帳は右上に配置。
 

通常のマーレ・ティレニアはロジウムペン先ですが、私はゴールドのペン先にカスタムしています。
そのペン先と一緒にゴールドトリムのパーカー デュオフォールドを置くことで全体のバランスを意識しています。
 

 
続いてはモンテグラッパのミニペン3本。万年筆とボールペンとローラーボールです。
配色のバランスを考えるとき、同時に筆記具の並ベ方も考えます。
万年筆やローラーボールはキャップを取るのか取らないのか、ペンの角度もベストなものを模索します。
 

ツヤのあるマーブルレジンとスターリングシルバーの鈍い輝きが美しいモンテグラッパの筆記具。
この写真を分析すると…。
 

 
ブラックやネイビーといった色の濃いレジンを左半分に、幾何学模様のシルバー軸を右半分に。
せっかく万年筆やローラーボールのペン先を出しますので、キャップは尻軸にポストせずに小物として利用。
 

ペンの並びは手前から奥に向かって放射状に置き、視点の解放を意識します。
この3本の筆記具を知ってもらうために、どんな並びでどんな配色が良いのか自分なりに色々試して、しっくりきたら一度シャッターを切ってみます。
とにかくシャッターを切ってみないと始まりません。
 

 
次に鮮やかなオレンジの筆記具たちを撮影しています。
ペンケースの中の筆記具のカラーが統一されているときはもとより、統一されていない場合でも、なるべく同系列の色をまとめるようにするとフレーム内の配色バランスは良くなります。
 

この写真を配色バランスという点で見てみると、差し色であるブラックをフレームの左側に強めに配置。
右に行くほどブラックを廃し、PLOTTERのリフィルを置くことで逆にオレンジみを強くしています。
 

この写真を見るとき、まずはブラックが強い左のデルタ ドルチェビータ万年筆に目線が行くと想定しています。
その後、目線はモンブラン、パーカーへと右上に移っていき、最後に右下のPLOTTERのリフィルに行き着くかと。
 

 
ペンを斜めに配置することで写真全体に動きの要素を持たせることができます。
もちろん、筆記具は静物ですので動くことはありませんが、我々人間の視点が移動するという点での「動き」です。
 

 

最後は、露出(光の量)について。
露出は写真をやるうえでの専門用語になりますが、簡単に言うと写真の明るさのような概念です。
 

人間の眼もカメラのレンズと同じで、瞳孔の運動や瞬きで網膜に入る光の量(露出)を自然に調整しています。暗闇では光をより取り入れるために瞳孔は開き、眩しいときは瞳孔を閉め眼(まぶた)を細めます。
カメラのレンズは人間の眼と同じ、それを理解しておくことは重要です。
 

デジカメを使うとき 撮影モードにもよりますが、露出(レンズから入る光の量)はカメラ側でほぼオートで決めてくれますので撮影者は特に意識する必要はありません。
 

逆に仕事でフィルムカメラを使っていた者からすると、露出は自分で決める必要がありましたのでそれはっもう数え切れない数の写真を撮り、体内露出として身体に染みついている もはや感覚にも近いものでもあります。
 

幸いにデジタル写真はフィルムカメラのそれと違い、撮影後の露出調整がし易いという最大のメリットがあります。
そのメリットを生かさない手はありません。
 

 
構図の項でタイトル付けをした写真の露出違いです。
左と右で露出が違います。写真にどんな雰囲気を持たせたいかで決めるのが良いかと。
左の写真が良いという人もいれば、右の写真が好みという人もいると思います。

 
ペンのディティールを出したいときは、その写真で一番明るいポイント(ホワイトポイント)のディティールを基準に調整。
あえて白飛び気味にして、明るい部分を強調するのも良いでしょう。
 

 
より難しいのが黒の表現ではないかと個人的には思っています。
ブラックのレザーロールペンケース(PLOTTER)にパイロットのグランディー22KAGMを4本。
レザーのシボ(表面のシワ)の質感と、万年筆のキャップのマットブラックの質感。
そして、目を引く美しいデザインのゴールドトリム。
 

暗部のディティールを出しながら同時に素材の違いも表現していく。
人間の目は優れていて(脳内補正もありますが…)それができるのですが、カメラ任せだと暗部のディティール出しが本当に難しいため、調整は必須です。
 

 
逆にホワイトを基調とした先ほどの写真。
写真の中で最も白い部分のディティールを残しながら、ホワイトとブラックとシルバーの配色もバランス良く。
露出は後で何とでもなると言えばそうなりますが、自分がイメージした筆記具写真に近づけるためには調整必須な部分であることには間違いありません。
 

 

筆記具写真を撮るために意識したいことまとめ

書きたい事や撮影技術はまだまだありますが、ひとまず基本を押さえることが何事においても重要。
これまで見てきた、筆記具写真を撮る上で意識したいポイントである、筆記具の並べ方、構図、フレームに収めた時の配色バランス、露出(光の量)についておさらいし、まとめてみます。
 

 
①筆記具の並べ方
意図を持った並びにする。写真の中で一番伝えたいモノをどの位置に持っていくか。
見る人の視点の誘導を考える。
迷ったら9分割した線が交わる点に強調したいペンを置く。
ペンの角度は適当ではないか、色々な並べ方を試してみる。
 

 

 
②構図
その筆記具写真の強調する部分=一番伝えたい部分はどこなのかを考える。
俯瞰構図か斜め構図か等、筆記具を引き立たせる構図を考える。余白を意識する。
手前をぼかす、奥をぼかす。
 

 

 
③配色バランス
撮影するペンのカラーを基調に考える。
同じ色同士をまとめてみる。
見る人の視点の流れをコントロールする。
 

 

 
④露出(光の量)
筆記具のディティールが損なわれていないか。
全体の露出を見たとき、筆記具の並べ方も改めて重要。
素材の質感を表現するのに調整は必須。明部と暗部の表現は適切かも考える。
 

 

 
と、色々見てきましたが、以上のポイントを頭に入れつつも、硬く考えるのではなく自由な発想で撮影するのが一番重要であると考えます。
あくまで記事を参考に、「筆記具写真を楽しんで撮る」ということが満足いく写真を撮る一番の近道。
失敗を恐れず撮りまくりましょう!
 

また、このテクニック等は筆記具写真に止まらず、他のモノ撮りやスナップ、家族写真にも同様に使えます。
カメラを構えるときは意識しておいて損はないかと思います。
 

意識して撮りまくることで自分の感性が磨かれていくところが写真撮影の一番の醍醐味ではないかと。
どうぞ気軽に、そして考えて、シャッターを切ってみて下さい。
 

とても長い記事になりましたが、筆箱紹介撮影の参考になれば幸いです。
 

それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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