ボールペン・万年筆・メカニカルペンシルなど、文房具好きの購入記を写真多めで比較レビュー。
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名も無きカヴェコのボールペンは名作の予感

2021年6月10日

今回は久しぶりにカヴェコの記事です。

 

もう入手してからかなり時間が経つのですが、そういえば記事にしてなかったーということで記していきたいと思います。

 

カヴェコのヴィンテージボールペン。

 

 

なぜなかなか記事にならなかったかというと、それが良くわからんのです。このボールペン。

モデル名が不明。

 

デザインはファーバーカステルのようなクラシカルなデザインでとても雰囲気が良いのですが、軸にモデル名の記載が無く謎が多いボールペンです。

 

というのも、カヴェコのボールペンはルックスと黄ばんだクラシックスポーツしか持っていなくて、ロングサイズの本格的なものは持っていなかったんですよね。

 

某オークションで何となく拾ったこのモデル。

なかなか面白い作りやデザインですのでじっくり見ていくとしましょう。

 

 

まずは外観から。

 

 

 

口金部分が長いことと天ビスのデザインから、何となくファーバーカステルの伯爵コレクションのようでもある特徴的なシルエット。

 

胴軸部分は樹脂で、モンブランの#782のようなマットな質感。

クリップはストレート型ですが、クリップ先に厚みがあり若干反っているヨーロピアンなデザインです。

 

 

よく似たデザイン、質感のボールペンを並べてみました。

左から、モンブラン#782、ファーバーカステルクラシックエボニー、カヴェコ、パーカーデュオフォールド。

ブラックとシルバーのコントラストが美しい4本。

口金が長めということで共通していて軸径も似ているため筆記感も近いです。

 

伯爵コレクションやデュオフォールドと同じくらいの全長からもこのカヴェコのボールペンが比較的大きめなサイズだということがお分かり頂けるかと思います。

 

 

この4本では一番口金が長いですね。

口金が長いと筆記時の文字の視認性が良く、それは書きやすさに繋がっていきます。

 

カヴェコの金属部分の仕上げは、他のボールペンのようにプラチナコーティング(伯爵コレクション)やシルバーコーティング(デュオフォールド)と違い、クロムメッキとなっています。

 

 

クリップは左右に可動するようになっています。

これが何のためにある機能なのか未だに分かりませんが、胴軸の樹脂への負担を軽減する役割でしょうか?

使っていて特に機能的な変化はないように感じます。

 

 

天ビスはローレットが刻まれているクラウンタイプの天ビスで、芯の出し入れはここを回転させて行います。回転角は90°という短めのストロークで、クリック感もあり良好な使い心地。

 

 

握るとこのようなサイズです。

 

全長は携帯時が136mm、筆記時が138mm。

重量は23gとまずまずの重量感で、天ビスと口金のそれぞれの金属部分がうまい具合に釣り合っています。

 

 

胴軸の刻印はクリップ先のサイドに一箇所。

「Kaweco」「MADE IN GERMANY」とシルバーの墨入れが施されています。

 

このKawecoの刻印。フォントが独特でおそらくオリジナルではないでしょうか。

今の筆記体のフォントも良いですが、こういった幾何学的なフォントも面白いですね。

 

さらにヴィンテージのボールペンですが意外と樹脂部分の質感が良いのもポイント。

マット加工ですが肌理が細かくさらっとした触り心地ですが滑りません。

 

 

ペン先、芯が出てくる部分はかなり細くなっており、そのわずかな隙間にピタリと芯が出てくる様から精密感も感じます。

この細さはG2規格のリフィルでは出せない細さです。

 

 

 

リフィル交換は口金を外して行います。

この辺りの操作感もファーバーカステルのクラシックコレクションと似ていますね。

 

対応するリフィルはアウロラのテッシーやヤード・オ・レッドと同じタイプ。

クロスのリフィルのようにスリムなタイプのリフィルですが、先がさらに細くなっているお陰でペン先のデザインをかなり絞ることができます。

 

 

このリフィルは以前にレポートしたカヴェコスポーツミュンヘンオリンピックモデルのボールペンセットである「カヴェコスポーツ 619」のものと長さ違い。

※一番下が619に対応するリフィル。

 

 

リフィルの刻印もヴィンテージな味があります。

上は「Kaweco OMEGA-714 vollstrich」(フルライン)

下は「microline 602」となっています。

そして真ん中はシュミット社の現行リフィルです。

 

使用リフィルが似ていることからも、このボールペンの製造年代が1970年代かそれ以前かということが分かってきます。

 

 

同じリフィルを使うヤード・オ・レッドのバイスロイと。

こう見るとヤードのペン先もかなり細いですね。リフィルの恩恵を受けています。

 

 

最後はカヴェコスポーツと並べてみました。

尻軸にキャップをポストしたスポーツ(写真はルックス)とほぼ同等サイズ。

コロンとしたシルエットのルックスボールペンやALスポーツと比べると、かなり細身で横道なサイズのボールペンです。

 

うーむ、けっこう作りが良いだけにこのボールペンに名前がないのは不思議です。

勝手に名付けるとしたら“Origin”とか“Jahrgang”でしょうか。

 

 

さて、今回はカヴェコの名も無きボールペンをレポートしてきました。

まだまだ知らない筆記具は多いですが、ヴィンテージな筆記具にも良いものがたくさんあるということを改めて感じています。

 

この名も無きカヴェコのボールペンも最適な重量・筆記バランスを有していて、さらにクラシカルなデザインなど自分の好みにマッチするものでした。

どなたかこのボールペンの名前をご存じでしたらコメントにて教えていただきたいです!

 

また何か謎めいたヴィンテージ(または廃番)筆記具を入手した際はご紹介していきたいと思います。

それでは今回はこの辺で。

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