オールブラックの魅惑再び!カヴェコ スポーツ ナイトブラック エディションを鰻クリップとミニコンバーター2で楽しむ!
皆さんこんにちは。
二回連続でカヴェコのスポーツのレビューをしていきます。そうです、相当ハマってしまってます(笑)
前回は夏の終わりということもあり、爽やかなストーンウォッシュブルーのアルスポーツをレビューしてきましたが、今回はオールブラックのスポーツです。
これは国内では発売されていない特殊なモデルで前々から目を付けていました。ファーバーカステルのエモーションピュアブラックのように漆黒の筆記具。
カヴェコ スポーツシリーズの「アルスポーツ ナイトブラックエディション」です。
まさに闇夜のように漆黒のボディを持つカヴェコスポーツ。
通常のスポーツシリーズのラインナップのようにペンシル・ボールペン・ローラーボールが見当たらないので、おそらく万年筆のみのラインナップかと思われます(多分ですが…)。
オールブラックのプロダクトデザインが好きなのですが、このスポーツのナイトブラックエディションも期待に違わずすばらしく格好良い、そして使いやすい万年筆でした。
それではパッケージ開封から順にみていきましょう!
ナイトブラックエディションのパッケージ開封
「ナイトブラックエディション」という特別モデルですのでその辺の文房具店ではなくAmazonで購入。海外からの発送となりました。
購入手続き後、約1週間ほどで到着。
通常とは違うなかなか渋いパッケージですので、パッケージ開封から。
通常のカヴェコの金の缶ケースではなくロゴマークがあしらわれた黒い缶ケースに入っています。
開けるとステッカー、マニュアル、そしてオールブラックのスポーツ ナイトブラックエディションがお目見え。軸の中にはカートリッジが1本収納されています。しかし私はミニコンバーター2を挿して使う予定ですので仕舞っておきます。
キャップの「Kaweco ALSport Germany」のロゴも黒く控えめな印象。
通常のALスポーツのレーザー刻印とは違い、文字が彫り込まれているのが分かります。
通常のブラックのALスポーツがシルバーの天冠のマークもセミグロスのブラック加工。徹底的にブラックに拘って作られていますね。
ニブもブラックで統一されています。素材はスチールで字幅はMというカヴェコスポーツのスタンダードな組み合わせのニブ。ニブについては交換可能ですので字幅をEFに換えたりすることもできます。
また、ニブのカラーラインナップもブラックが用意されていますので印象を変えずに字幅だけ変えることもできます。
ということで、通常のブラックのALスポーツのニブをブラックニブに変えることも可!
ペン先から天冠まで見事にオールブラックとなっています。
キャップをポストすることで非常に使いやすい長さに。黒いプロダクトは格好いいですね!気が引き締まります。
それでは今回もミニコンバーター2を着けていきます。
首軸側とミニコンバーター2の接合部ですが、これを見るだけでもピッタリ合いそう。公式にはコンバーター非対応ですが自己責任で差し込みます。
やはり普通に装着できました。差し加減も無理矢理感はなく、適度な手応えでカッチリ嵌まります。
ミニコンバーター2は回転させてインクを注入するのではなく、注射器のように真っ直ぐに吸い上げる方式。吸入後のコンバーターの先を伸ばした状態でもしっかりと胴軸に収めることができました。
うーむ、インクは何を入れようか迷いますね。
オールブラックなのでやっぱりブラックインクでしょうか。
クリップを着けてクラシカルモダンなカスタマイズ!
クリップ無しもモダンで格好いいのですが、やはり万年筆はクリップのある姿に惹かれます。
ということで後付けのクリップNブラックを着けていきます。
ブラックがラインナップされているのはクリップNのみで、シンプルなエイトシェイプクリップにはブラックのラインナップはありません。
クリップのデザインはシルバー・ゴールド・ブロンズと同じですが、仕上げがセミグロスとなっているだけで随分と印象が変わります。
そのまま差し込んで装着完了。クリップの先が鰻の尻尾のように見えるので、私は「鰻クリップ」と呼んでいます。
黒いと余計に鰻感がアップ!
ロゴをよく見てみるとwとeの間にもう一回転入っていてお洒落。
ついでに前回あまり見ていなかったクリップの刻印について。クリップの形状は軸と同じく八角形でそのうち六面に刻印があります。
刻印は左右対称となっていて「カヴェコのマーク」「GERMANY」「since1883」の3パターン。
差し込み方は自由ですので、クリップに対してキャップのロゴをどこにもってくるかでオリジナリティを出すことができます。
モダンなクリップ無しのデザインもいいですが、鰻クリップを着けてクラシカルな中にモダンが匂うデザインに。ニブとクリップがセミグロス、軸がマットブラックで非常に渋い万年筆となりました。
ALスポーツ ストーンウォッシュ ブルー他と比較
それでは、前回レビューしたストーンウォッシュブルーとの比較を。
まずはクリップが無い状態で比較します。
当然ですがどちらもALスポーツですので重さ・全長などのスペックは同じ。先にも書いたようにキャップの刻印は通常レーザー刻印ですが、ナイトブラックエディションの方は彫り込みとなっています。
天冠の意匠の違い。まさに光と影。
マークはブルーだと爽やかなシルバーが似合いますね。オールブラックのナイトエディションはマークの存在を消し去るかのような漆黒のデザイン。
続いて両方クリップを着けた状態で見比べてみます。
光を反射するALスポーツストーンウォッシュに対して、光を吸収するマットブラック。鈍く輝くブラックのクリップも似合っています。
ついでに以前レビューした、同じオールブラックのボールペンであるファーバーカステルエモーションの「ピュアブラック」と並べてみました。
どちらもマットブラックで別々のメーカーながら素晴らしいマッチングです。※エモーションピュアブラックの胴軸部分はデザイン上、軽くヤスリみたいになっているので他のペンと一緒にペンケースに放り込むのは危険。
スポーツの書き味と満足感について
カヴェコ ALスポーツ万年筆の使い方としては、通常 シンプルに欧州規格のショートタイプカートリッジを差し込むだけなのですが、今回はミニコンバーター2を使ってペン先をインク瓶にドボン。他メーカーのインクを入れて楽しんでいきます。
オールブラックですのでやはりブラックのインクを吸わせることにしました。
乾きが早く、適度な粘度で滲みの少ないウォーターマンのブラックを入れます。このインク、本当に信頼感が高いです。
左上にちょこっと写っているのはレザーペンケース。
カヴェコの万年筆は書き味が本当に好みなのです。スルスルとインクが出てきて、スチールニブですが固い感じがしません。
紙へのタッチはソフトですがペリカンほどふわふわではなく、どことなくパーカーデュオフォールドの独特な書き味に似ているのかもしれません。
▲ペン先を横から見た図
コンパクトな万年筆ですが、軸が適度な重さなのが作用してか力まずペンの重さを利用して楽に書けます。
字幅はMですが、どことなく縦の線が細く横の線が太めに出るような感じ。
カリグラフィーのペン先を作っているメーカーでもあるため、そのような独特な筆記感が生まれるのかもしれません。
いやー、本当に書いてて楽しい。
仕事ではモンブランを使うことが多いですが、プライベートではカヴェコの機動性と書き味に魅了されてほとんどスポーツを使っています。
カヴェコのスポーツシリーズを使っていて感じたのが、前回の記事で書いたように車ならまるで「ミニクーパー」を運転するような楽しさ。
カメラに例えると、万年筆というアナログな仕組みは銀塩カメラに通じるところがあり、モデルを例えるなら「LOMO LC-A」のような筆記具だと感じます。
ミニクーパーやLOMO LC-Aが好きなら間違いなくカヴェコスポーツがカッチリとハマりそうな気がします。
というか、久しぶりにLOMO LC-Aを引っ張り出してきたら今更LC-Aの記事を書きたくなってしまいました(笑)
ので、またそのうちガジェットカテで書いてみようと思います。
(もろアナログな銀塩カメラなのでガジェットではないのかも…。いや、電子シャッター搭載なのでガジェットか!)
それではまた。
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