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約三ヶ月使ったステッドラーコンクリートの経年変化がすごかった!! 【ステッドラーコンクリートボールペン】

2021年10月3日

みなさんこんにちは。
 
ちょっとYoutubeのようなタイトルとキャッチになっていますが、201811月に発売となった「筆記具×コンクリート」というコンセプトが話題のボールペン、ステッドラーコンクリート。
 
今回はこちらのレビュー記事です。実は私も、この筆記具にコンクリートを使うという斬新な発想に感化されて発売直後に購入したわけですが、実際に約三ヶ月使ってみて感じたこと、コンクリートの経年変化の現れ方などをレポートしていきたいと思います。

 

 

 

ジュラルミン製のボールペン「Mecha sea」やツイスビーのマイカルタを買ったときもそうですが、人類史上長きに渡る「書く」という歴史の中で、今まで使われることのなかった素材を軸の素材に使うという攻めたコンセプトが大好きなんですよね。
 
今回はコンクリート。しかもなかなか攻めたプロダクトでありながら本体価格税込み3240円で手に入ってしまう手軽さ!
 
それでは筆記具×コンクリートとはいったいどんなものか見ていきましょう!

 

 

 

 

 

 

【ステッドラーコンクリートのスペック】

まずはスペックやディティールについて見ていきます。
 
まず買った当初に私が一番意外だったことは「思いのほか軸が太い」とうことです。購入前にサイトで重量などは確認していたので、きっとコンクリートという素材が重さの要因であろうと思っていました。
 

 

ところが実際に手に取ると、34gある重量の要因は素材だけではなく大きさにある事が分かります。
 
ステッドラーの筆記具に対して太軸のイメージが無かったこともあるのですが、もうひとまわりスリムなボールペンをイメージしていました。
 
もしかするとコンクリートという素材のため強度確保の意味もあり太軸になっているのかもしれませんが、せめて軸径が1112mm相当ならもっと使いやすかったのかなーと思います。

 

 

全長は148mmと長めで総じて大きめのボールペンとなっています。
 
長身である要因の一つはノック部分。この長くせり出したノックボタンのデザインはもうちょっとどうにかして欲しかったと感じますが、ノック部分にもコンクリート製のマルスがいたりと造りは凝っています。
 
ノックのストロークは長めでガチッというノック感、音も大きめです。この辺りは値段相応といいましょうか。

 

 

リフィル交換はペン先部分を反時計回りに回して外して行います。リフィルの規格はパーカータイプなので今話題のジェットストリームを装填することも可。
 
ここで気付いたことがあり、このペンの重さはほとんどが口金とノック部分の金属の重さであり、実はコンクリート部分は軽いということです。
 
ただのその辺にあるコンクリートではなく、ステッドラーが独自に開発した高密度なコンクリート素材であることがうかがえます。軸の中の芯がプラスチック製なのも軽さに影響していそうですね。

 

 

カニ目レンチがあるとノック部分やクリップも外せそうですが壊すといけないので控えておきます。

 

 

 

【変形六角軸の筆記感はどうなのか】

 

ステッドラーコンクリートは六角軸なのですが、鉛筆やカランダッシュのボールペンによくあるような正六角形ではなく少しいびつな変形六角形をしています。
 
また、この素材の特性上小さな気泡を含むため表面は独特な質感となり、軸にある「STAEDTLER」のロゴなどかなりかっこ良いです。

 

 

カランダッシュのボールペンと軸の形を比較してみると、同じ六角形でも形の違いは一目瞭然。
 
カランダッシュの正六角形に対してコンクリートは台形のような六角形。これが握りやすいかどうかは別なのですが、コンクリートの手触りは滑りにくいためグリップ感は良好。

 

左がステッドラーコンクリート、右がカランダッシュ849。

 

肝心の筆記感はというと、軸が太いため力まずに書けるのですが変形六角形の影響で指の収まりが独特で、私は慣れるまで時間がかかりました。
 
コンセプトはいいのですが書き味は至って普通といったところ。個人的にはもう少し細くて丸軸のコンクリート第二弾を希望したいです。

 

 

 

【コンクリートの経年変化がすごい】

さて、ここからは気になる経年変化の比較なのですが、これがすごいことになります。
 
使用期間からまだ経年変化を愉しむ前の段階といっていいのですが、約三ヶ月使ったところで隠れていたコンクリート素材の個性がやけに目立つようになってきました。

 

 

約三ヶ月使ったコンクリートと新品とで比較するとこの通り。
 
水分や手の油分で経年変化が起こるのは他の木軸筆記具などと同じなのですが、コンクリートの場合はもともとグレー一色だったコンクリートのテクスチャーが濃く浮き出てくるといった感じと言いますか、汚れが付着しやすいだけなのかもしれませんが明らかな変化が見られます。角の部分には若干ですが艶が出始めている気もしますね。

 

見方によっては渋い経年変化、そして見方によっては汚いと意見が真っ二つに分かれそうです。コンクリートの変化の仕方としては大きく3種類。油汚れ・水分による汚れ・苔やカビによる汚れです。
 
コンクリート表面の濃い色の部分は若干黄みががったような薄茶色にも見えるので、おそらく油分による汚れの可能性が高いです。
 
となると手元のステッドラーコンクリートは経年変化と言うよりは単なる汚れ付着なのかもしれません。コンクリート表面の汚れについては、コンクリート用の汚れ落としや重曹で洗うことで改善できそうですが…。
 

 

このままではみっともないのでどうにかしたい…。
 
ということで、実際に重曹で作った液に浸してみてゴシゴシ洗ってみることにしました。今回使用した重曹は100均の「重曹物語」。重曹を溶かしたぬるま湯に30分ほどつけ込み、その後、指に重曹をつけて汚れた部分をこすり洗いしました。

 

 
結果がこちら。
若干ですが重曹で洗った前後で汚れの部分がマイルドになっている気がします。
 
完全に変化をリセットすることは難しいですが、明らかな汚れっぽい部分は無くなりコンクリートの色濃い変化だけ残ったように思うのですがいかがでしょう?
 

 

退いて見るとこのようになっています。
 
もしステッドラーコンクリートを使っていて汚れが気になってきたという方は、重曹や汚れ落としでのメンテナンスをお勧めします。

 

 

 

【ステッドラーコンクリートまとめ】

さて今回、話題の素材を使ったボールペン、ステッドラーコンクリートボールペンをレビューしました。
 
コンクリートの経年変化はクセがありますね。クセがすごい!
 
綺麗に経年変化させようと思うとそれなりのケアが必要な素材とも言えます。また同時に、今後どういった変化が待っているのか非常に楽しみな一本でもあります。

 

 

しかし、欲を言わせて頂くともう少し細い軸で丸軸の第二弾に期待したい。電柱のようなやつをです。
 
個人的な意見ですが、六角軸のボールペンとしてはちょっと大きすぎるかなと思います。発表当初に同時発売する予定だったペンシルのラインナップが無くなったのは太い軸から来る使い勝手の問題か、はたまた攻めたプロダクトのため急遽様子見になったか…。
 
真意は分かりませんが、コンクリートがシリーズ化するのであれば細めのペンシルや万年筆にも期待したいですね。

まだ発売からそれほど時が経ったわけではありませんのでコンクリートの楽しみ方は模索段階ですが、油汚れに対しては重曹でのメンテナンスをしつつ経年変化を楽しみ、いずれは道ばたのブロック塀のように苔を生やしたりして楽しむのもありかもしれません。それではまた。

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