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2019.03.26 Tuesday

ペンシルリフィルでパーカー75 シズレ ボールペンをペンシル化する!【初期型パーカー75ペンシルと比較】

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    オークションやフリマサイトの充実により再度注目を集めてきている(と個人的に感じる)パーカー75。今回はパーカー75ボールペンのシステム化についてと、初期パーカー75のメカニカルペンシルとの比較をレビューしていきたいと思います。

    過去の記事でもパーカー75シズレはビジネスに向き、現代でも実用に耐えるボールペンとして紹介しました。そんなパーカー75ですが、「ペンシルリフィル」なるものがあることをご存じでしょうか。

     

     

     

    ペンシルリフィルとはパーカー純正のリフィルの中にペンシル芯を詰めたユニットのことで、たまにフリマやオークション(または地方の古びた文房具店など…)で見つかる珍品リフィルです。ようはクロスのスイッチイットのような、ボールペンをペンシルに変えるための特殊リフィルなのですが、今は残念ながらこのようなシステムは廃止され、ボールペンはボールペン、ペンシルはペンシルでそれぞれの道を歩んでいるわけです。

     

     

    しかしながら、このペンシルリフィルは現代でも通用する画期的なシステムといえます。個人的にはこのペンシルリフィル復活を熱望するのですが、何がそんなに良いのかは今から語っていくことにしましょう。

     

     

     

     

     

     

     

    【ペンシルリフィルとは(クロス/スイッチイットと比較)】

    まずはペンシルリフィルの全容について見ていきます。

     

     

    パッケージはイエローの鮮やかな矢印が目を引くパッケージとなっています。ピンクの丸の中の文字にご注目。「Black medium」とありますので黒の中字である事が分かります。ということは当時は赤や他の字幅も発売されていたのかも知れませんね。

     

    実際に装填されている芯の太さは約1mm1.1mmのようですが、ロットリングの1.0mm芯と比べてみてもまだ若干太いようで、ペンシルリフィルにロットリングの1mm芯を装填しても太さが合わずノック時に芯が滑り落ちてしまいます。

    芯の長さも現在のシャーペン芯に比べると少し短めで、装填本数もリフィルの太い部分の中にギッシリ詰まっている感じ。芯の補充はリフィルの先から可能ですが、今のところこの芯の太さに合うものが無いため使い捨てという形になりそうです。

     

     

    左から1.18mm芯、ペンシルリフィルの芯(1.1mm?)、0.9mm芯と並べてみました。微妙に芯の太さが違うことがお分かり頂けるかと思います。

     

     

    同じペンシルリフィルであるクロスのスイッチイットと比較します。大きく違う点はスイッチイットは回転繰り出し式専用、ペンシルリフィルはノック式専用ということです。どちらも細いリフィル軸の中にペンシルとしての機能を凝縮させて乗せている点、先人の知恵と何としてもボールペンをペンシルにしたる!という執念がうかがえますね。こういうメカニカルな部分は大好きです。

     

     

    先端のチャック部分を拡大して見てみると金属チャックでしっかりと芯をホールドしていることがわかります。どちらかというとペンシルというよりは芯ホルダーと言う方が正しいかも知れません。これでロットリングの1mm芯が使えたら最高なのですが。ちなみにペンシルリフィルはボールペンの軸に装填しなくても、頭の黒い部分を押すことで芯が出るため単体でもペンシルとして機能します。かなり持ち難く実用性は低いですが

     

     

     

    【ペンシルリフィルをパーカー75に入れるとどうなる?】

     

    それではペンシルリフィルをパーカー75ボールペンに入れるとどうなるか見ていきましょう。いつも通りキャップを反時計回りに回して外し、ボールペンリフィルをペンシルリフィルと入れ替えるだけ。これだけでパーカー75ペンシルの出来上がりです。あとはいつも通りノックするだけ。

     

     

    ノック感はボールペンの時と比べて若干重めになります。まるでヴィンテージモンブランのペンシルのようなガチガチという手応え。当時のパーカーボールペンにピッタリ合うように作られているためペン先にすき間なども無く、書いていてもブレません。

     

    最初から装填されている芯はおそらくHBFくらいの硬さで、文字はけっこう薄め。芯が太めなのに文字が薄いとちょっと違和感があります。どこかに売ってないですかね、Bか2B1.1mm

    いや、そんなことはいいのです。パーカー75がペンシルになる、それだけでも素晴らしいことではないですか!

    贅沢言ってはいけませんでしたね。

     

     

    ちなみにですが、ペンシルリフィルは当然ながらシズレ以外のパーカー75モデルにも適合します。この時期のパーカーボールペン、特に75のシリーズはかなりのバリエーションが存在するため、ペンシルがラインナップされていないモデルにペンシルリフィルを入れて楽しむのも良さそうです。

     

     

     

    【ペンシルリフィルは現行のパーカーボールペンには使えるのか?】

    こんな便利なペンシルリフィルですが、今は販売されていない過去のものです。ということで、現行のパーカーボールペンに入れてみても使えるのかを検証してみます。

     

     

    まずはパーカーボールペンではエントリーモデルのアーバン。ペン先を外してリフィルを交換します。これは装填できてノックもできるのですが、ペン先の穴が大きいのがリフィルが固定されず芯が出てきません。

     

     

    続いて中〜上級クラスのボールペンである、ソネットとプリミエ。こちらは装填できるのですが、芯が繰り出せず。それもそのはず、ソネットとプリミエは回転繰り出し式になるのでペンシルフィリルの天ビスと合わないわけですね。ということでこれらでも使えません。

     

     

    そして満を持して登場。キングオブパーカーであるデュオフォールドには適合するのでしょうか。こちらは天冠のキャップを外してリフィルを装填します。こちらも装填はできましたが、ソネットやプリミエと同じく芯が繰り出せず…。残念…。

     

     

    最後はベストセラーのジョッターに入れてみたところ…

    こちらはしっかりと機能しました!!まあ、歴史からするとパーカー75の先輩ですので使えてもおかしくはないですね。シンプルなノック式ボールペンに適合する事が分かりました。

     

     

    ついでに同じパーカー規格のリフィルが使えるペリカンK200に入れてみると、これも使えました!やはりノック式ボールペンとは相性が良いようです。世代を超えたペリカンとパーカーのコラボ!これでペリカンK200についてはペンシルリフィルを使うことで疑似D200となり、一粒で二度おいしいボールペンということになります。

     

    検証の結果、ペンシルリフィルはノック式ボールペン専用ということになりそうです。手元にすべてのパーカーボールペンが無いため断言はできないのですが、今回検証したボールペン以外でもパーカーリフィルが使えるノック式のボールペンであれば使える可能性があります。(試される場合は自己責任でお願いします)

     

     

     

     

    【パーカー75シズレの初期型ペンシルと比較】

    最後に、元祖パーカー75ペンシルと比較していきます。晴れてペンシルになったパーカー75ボールペンですが、初期型のパーカー75ペンシルと比べると当然ですが様々な違いがあります。

     

     

    まずは芯の繰り出し機構。初期型のペンシルはノック式ではなく回転繰り出し式なのです。口金の色もゴールドで別パーツとなっていて、芯の補充の際は取り外しができるようになっています。回転繰り出し式のため軸の中のペンシルユニットも全くの別物。中はヴィンテージペンシルによくある螺旋構造のユニットで無段階の回転繰り出し・芯収納ができるようになっています。

    続いて軸の太さが違います。ボールペンの方が太く軸径は約9mm、ペンシルはさらにスリムで約8mmとなっています。ともにスターリングシルバーのシズレパターンのため、しっかりとグリップでき書きやすさは抜群。パーカー75の中でもシズレに人気がある要因はこの握りやすさといっても過言ではありません。

     

     

    ボールペンは後期型、ペンシルは初期型のためデザインの違いは三点。一点目は天冠が凹んでいるものとフラットなもの。初期型がフラットトップとなっています。後期型でフランス製造のものは凹んだ真ん中がさらに丸く凹んでいるものもありバリエーション豊富。

     

     

    二点目は矢羽クリップで、羽の数が初期型は少なく手元のペンシルは片方が8枚。後期型は羽が10枚となっています。並べてみるとその差は一目瞭然で、クリップの長さこそ同じですが羽の数、矢じりの長さが違うため印象は異なって見えますね。

     

     

    三点目はキャップリングの刻印です。後期型はクリップ下には刻印なしで背面にかけて刻印あり。前期型はクリップ下に「PARKER」のロゴがきています。このようにパーカー751964年の登場から約30年間にわたり生産されてきたこともあり、様々なバリエーションがあります。これを集めるのもパーカー75の楽しさの一つなのですが、沼としてはかなり深い部類のため覚悟が必要です()

     

    さて、今回はボールペンのパーカー75にペンシルリフィルを入れてシステム化を楽しもうという記事でした。残念ながら今はもうペンシルリフィルを新品で買うことはできませんが、ボールペンをメカニカルペンシルに変換する仕組みはかなり実用的だと言えます。できることなら0.3mm0.7mmの芯の太さで復活させてほしいと願うばかりです。

     

    パーカーのペンシルリフィルはたまにオークションに出品されることがある(ペンシルリフィルが装填された状態で出品されている場合もある)ので、パーカー75やパーカー規格のリフィルを使うボールペンをお持ちの方はぜひ入手を検討してみてください。お気に入りのボールペンの書きやすさはそのままに、ペンシルとしても使える楽しさは現在の複合ペンでは味わえません。そして何よりそのペンにますます愛着が湧くことでしょう。

    それではまた次回。お読みいただきありがとうございました。

     

     

     

    【パーカー75・システム化に関連のある記事】

    伝統的シャープペンシルの魅力・後編 システム化【クロス/クラシックセンチュリー】

    ビジネスに向くボールペンとは? 【パーカー75】

    パーカー75の後継ボールペン 【ソネットとプリミエ比較】

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