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2019.08.15 Thursday

細かすぎて伝わらないモンブラン マイスターシュテュック ソリテール スターリングシルバー ボールペンのレビュー

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    最近ボールペン特集のような記事構成になっていますが、うっかり私が一番好きなボールペンをレビューするのを忘れていました。仕事の相棒として不動の地位を確立しているボールペンです。

     

    今回は「モンブラン マイスターシュテュック ソリテール ドウェ スターリングシルバー#1641」をレビューします。名前が長い!

     

     

     

    このソリテールドウェですが、ボールペンとしては恐ろしいくらい満足度が高く、そして書きやすい!

    最近、同じくソリテールドウェスターリングシルバー万年筆の#1441をレビューしましたが、そちらとサイズ感がピッタリの一本。このマイスターシュテュッククラシック#164のサイズは本当に持ちやすくて使いやすいんです。

     

    モンブラン筆記具の歴史の中でソリテールドウェと呼ばれるモデルは多数存在し、手元にあるものはスターリングシルバーのストライプ。もう随分過去のモデルですがスターリングシルバー×ストライプという組み合わせは、洋楽と同じで時間が経っても古くならないところがいいです。

     

    それでは、一本あればずっと使い続けられてうまくメンテナンスして使えば、それこそ孫の代まで使えるボールペンである「モンブラン マイスターシュテュック ソリテール ドウェ スターリングシルバー#1641」を見ていきましょう!

     

     

     

     

     

     

     

     

    【マイスターシュテュックソリテールドウェ#1641のスペックと刻印】

    ソリテールドゥエが誕生したのは90年代のことで、キャップがスターリングシルバーストライプのものは初期に製造されたものになります。厳密に言うと#1641にも通常の#164と同じく前期型と後期型があり、内部の繰り出し機構やキャップの刻印等に違いがあります。

     

    ソリテールドウェのシリーズはキャップが金属でできています。

    キャップの構造については次項の「キャップを分解してみて気付くこと」に託すとして、胴軸部分の構造にも製造時期によって若干の仕様変更が見られるのです。

    かなり細かい仕様の違いですが、細かすぎる内容を残していくことこそ当ブログのコンセプト!

     

     

    それは何かというと、胴軸内に「樹脂のスペーサー」があるものとないもので分けられます。

    前期型は胴軸内に樹脂の筒(スペーサー)があり、後期型には見当たりません。この樹脂の筒が意味するものが何なのかは定かではありませんが、推測するにリフィル固定のためか重量バランス調整のためか…。

     

    ただこの部品の有無によって筆記感が変化するわけではないため、万一#1641の胴軸部分が破損したとしても#164の胴軸と付け替えれば使い続けることができるというわけです。

     

     

    続いて金属部分の刻印について。

    1641スターリングシルバーのキャップ側面にはシルバー925を表す刻印が施されています。これは前回にレビューした#1441と同じなのですが、どうも腑に落ちない点があります。

     

     

    それはホールマーク。

    スターリングシルバーを表す「925」刻印の他にイギリスのアセイ オフィスで使われている「天秤に925」のコモンコントロールマーク。そして「水鳥の刻印」です。

    通常、ホールマークは品質の証明のため付けられるのですが、「MADE IN GERMANY」なのにイギリスのコモンコントロールマークが押されていたり、「水鳥の刻印」が押されていたりと製造国についての謎が多いです。

     

     

    これも推測ですが、パーツはイギリスで製造して組み立てをドイツでしていたのではないかということです。しかしこの「水鳥の刻印」がどこで検査されたものを表しているか情報がありません。

    「水鳥の刻印」を拡大してみると水鳥のくちばしの先に★のマークが刻まれていたりと非常に細かいです。うーむ、この刻印はいったい何を表しているのでしょう。

     

     

    クリップリングやクリップ裏の刻印は以前にレビューした#1441スターリングシルバーと同じで、

    クリップリングには「GERMANY」、アルファベット2桁と数字6桁の「シリアルナンバー」、素材を表す「METAL2」。クリップの裏には同じく素材を表す「LAITON」の刻印となっています。

     

     

    キャップの重量は20g。キャップだけで通常のマイスターシュテュック#164一本と同じくらいの重さがあります。そしてリフィルを含めた胴軸の重さが11g。ペン全体では31gとなり、これ一本でも現行品のマイスターシュテュック#149(万年筆)とほぼ同じ重さなのです。※写真の#149は1980年代のもの

    コンパクトながら超大型万年筆の密度を凝縮したような存在感抜群のボールペンです。

     

     

     

     

    【ソリテールドウェのキャップを分解してみて気付くこと】

    モンブランマイスターシュテュック#164は通常モデル・特別モデルに関わらず、天冠のホワイトスター部分をねじって外すことでキャップを分解することができます。

    ※一部の特別モデルは天冠が外せない可能性もありますので強引に力ずくで外すのはやめましょう

     

    こちらの#1641スターリングシルバーも例外なく外すことができますので、キャップの内部パーツや繰り出しユニットのバーションを見ていくとしましょう。

     

     

    ねじって外す部分はクリップリングから上のホワイトスターのパーツ。

    くりくり反時計回りに回していくと外すことができます。天冠を外したらクリップをまるごと外すことができます。

    例えばクリップ裏の汚れを掃除したり硫化したシルバーを磨くときは、このように分解することで楽に掃除ができてとっても便利。

     

     

     

    左が#1641、右が#164のキャップ分解図です。

    キャップを構成するパーツは、天冠・クリップ・キャップ・回転繰り出しユニット・アタッチメントパーツ。

    内部の回転繰り出しユニットは同じなのですが、#1641スターリングシルバーの方はベージュのアタッチメントパーツの他に、さらにクリップを固定する用の黒い樹脂パーツが必要となっています。

     

    この取り外し可能なベージュのアタッチメントパーツについては、回転繰り出しユニットのバージョンによってはないものもあります。(詳しくは次項)

     

     

    天冠を外した状態を上から見てみると#1641の方のクリップ固定部分が別パーツとなっていることが分かります。この四角い出っ張りの部分がないとクリップが固定されません。

    クリップ固定の向きはどの#164(#1641)も同一で、クリップに向かって右側に名入れ用のスペースが来るようになっています。

     

     

     

     

    【マイスターシュテュック#164の回転繰り出しユニットの違いについて】

    164の回転繰り出し機構のバージョンですが、大きく前期型と後期型の2つに分ける事ができます。

     

     

     

    前期型は真鍮+赤い繰り出しユニットにベージュのアタッチメントパーツ(取り外し可能)。

    後期型は真鍮+黒い繰り出しユニットでキャップパーツは無し。

     

    前期型は黒いOリングなのに対して、後期型は半透明の白い樹脂パーツに変更されています。

    前期型は回転繰り出しした際に軋むような音が鳴る個体も多く、それはOリングの劣化によるものと思われます。

     

    一方、後期型の繰り出しユニットは白い半透明樹脂のお陰でキャップがしっかりと固定されるため動作は良好

    ちなみにユニット上部の形状を見ても分かるとおり、前期型と後期型でキャップとユニットの互換性はなく、例えば後期型ユニットを前期型のキャップにはめた場合 クリップが固定されません。

     

    前期型も後期型も重量は同じですが回転繰り出し感に若干の違いがあります。

    言うなれば前期型は軽い回し具合、後期型はねっとり感が増した回し具合いです。モンブランの筆記具はリシュモンの傘下に入ってから品質が落ちたとよく言われますが、それは万年筆のことであってボールペンの回転繰り出し機構については後期型(リシュモン買収後)の方が滑らかで好きですね。

     

     

     

    手元にある#1641スターリングシルバーの繰り出しユニットは前期型ですが、後期型のユニットを備えた#1641スターリングシルバーも存在します。

    164と#1641の回転動作には違いがあり、#1641は若干重め(個体差があるかも知れませんが)で、カスタム74のようなねっとり感。またこれが本体の重さとマッチしているのです。

     

    筆圧をしっかり受け止めてくれるカッチリ感が心地良い。今でも結構傷だらけですが、たとえこの先ボロボロになっても使い続けたい、そんな風に感じるボールペンです。

     

     

     

     

    【マイスターシュテュック#1641を#164/#1441と比較】

    それでは通常のマイスターシュテュック#164と#1641を比較していきます。

     

     

    サイズ感については#164と全く同じ。違いはキャップの素材のみ。

    前項で比較してきたとおり胴軸は同じで互換性があります。スターリングシルバーのキャップにプラチナラインの胴軸(シルバーの口金)など、思い切ってカスタマイズするのも面白いかも。

     

     

    続いて#1441も交えて並べてみました。万年筆もボールペンと同サイズで素晴らしいマッチングを見せてくれます。ボールペンを入手したら万年筆も手に入れたくなる連鎖が起こるので覚悟が必要です()

    今はロールペンケースに他の数本のボールペンと一緒に入れて持ち運んでいますが、いつかはこの#1641と#1441は2本だけのペンケースに入れて持ち運びたいと考えています。

     

    キャップの素材が違うだけで、構造からくるスムーズな操作感や軸の太さや全長は変わらないのがこのシリーズの良いところ。筆記感は若干リアヘビーですが大きく変わることはなく、慣れた筆記感を楽しめます。

    キャップが金属で胴軸が樹脂というのは、グリップ感も約束されながら高級感も味わえるというまさに最高の組み合わせだと思います。

    マイスターシュテュックのファンであれば、この筆記感・満足感はぜひ味わって頂きたい!

    値段は高いんですけどね!高いだけのことはあります。

     

     

    このマイスターシュテュック#1641がソリテールシリーズの走りですので、以降様々な種類のソリテールが発売されています。これを集めに回るとかなりの費用と労力がかかると思われますが、モンブラン沼の醍醐味として踏み入れてみる(というか長い時間をかけて浸かる?)のも良いかと思います。

     

    それでは、今回はモンブランマイスターシュテュック ソリテール ドウェ スターリングシルバー#1641を比較レポートしました。細かすぎて伝わりにくい部分もあったかと思いますが、最後までお読み頂きありがとうございました。

     

     

    【モンブランソリテールドウェに関連する当ブログ記事】

    モンブラン マイスターシュテュック ソリテール ドゥエ #1441 万年筆 比較レビュー 【偽モンブランを回避するための情報】

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