2017.11.22 Wednesday

初めての万年筆に。 【ラミー サファリ】

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    はじめての万年筆は何を買われたか覚えていますか?

     

     

    私はウォーターマンのカレンでした。

    初めて万年筆を使うとき、ボールペンやシャープペンシルのような筆圧をかけた書き方だと文字が太くなったりペン先を傷めかねません。

     

    ボールペン慣れしている場合などは、最初に持つ万年筆として硬めのペン先、いわゆるガチニブの万年筆が適しているかと思います。

     

    硬めのペン先というとスチールペン先のものがありますが、万年筆メーカーによってはメーカーのペン先の傾向として金ペンでも硬いものがあります。

    ウォーターマンのカレンも、万年筆を始めた私にとってそのような理由で一番書きやすい(ガチニブ)ものを選んだ結果でした。

     

    最近は万年筆を持つ方も増えていますが、自分にとっての一本目の万年筆は何がいいのか。

     

    職場の後輩が昇進したり、異動するときの餞別としてラミーのサファリを送ることがあります。

    サファリは軽く、色のバリエーションも多く、価格もリーズナブル。それでいてしっかりと万年筆の持ち方も教えてくれる。

    まさに初めて万年筆に触れる方にぴったりな万年筆ではないでしょうか。

     

    また、サファリはその洗練されたデザインと毎年出る限定カラーを含めたバリエーションの多さから、コレクションされる方もいて、初心者から玄人まで気軽に楽しめる万年筆といえます。

     

    ラミーの万年筆はサファリを始め、ルクスやアルスターなど女性向けや高級感のある素材のものなど派生モデルが多いのも特徴。

     

    そんななかから、王道のラミー サファリの2017年限定カラーであるペトロールをレポートしていきます。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    【限定カラー】

    ペトロールはグレーがかった青緑色です。カラーサンプルのHPで確認するともう少し明るい色ですが、ラミーのペトロールは青みの強い渋めの色に仕上げられています。

     

     

    通常のサファリがグロスの樹脂なのに対して、ペトロールは梨地仕上げでザラザラした手触り。

    色とマッチした表面処理といえますね。じつに渋い。

     

    サファリというとこういった年に一回の限定カラー集めが楽しいですね。(私は限定カラーはコレ一本しか持っていませんが…)

    限定カラーには2011年の限定カラーアクアマリンのように人気で手に入りにくいものもあれば、数年前の限定カラーが町の文房具店にふいに残っていたりもしますので、限定カラー探しに文房具店をまわっても楽しそうです。

     

    限定カラーは渋い色合いからネオンカラーのPOPなものまで様々。

    通常カラーは、レッド・ブルー・ホワイト・イエロー・ブラック・シャイニーブラック・クリアの7色となっています。

     

     

     

     

    【サファリの各部デザイン】

    万年筆の軸の素材は樹脂です。

    真鍮やステンレス軸の万年筆もありますが、好みとしては断然樹脂軸ですね。

    軽さと掌にフィットする素材として、万年筆に向いている素材といえます。

     

     

     

    サファリも他の万年筆と同様に、キャップ・胴軸・首軸の3パートで構成されています。

     

     

     

    胴軸にはインク窓。

    これは透明軸以外の万年筆ではモンブランのマイスターシュテュック等の上位モデルなどにも見られる機構ですが、この俵型にくぼんだ窓はサファリ全体のデザインともマッチしていてとても機能的かつお洒落です。

    ちなみに反対側にも同じインク窓があります。

     

     

     

    インク窓から伸びた平面処理は尻軸の方へと向かいます。

    尻軸側には「LAMY」のロゴ。

     

     

    尻軸には「GARMANY」の刻印が控えめに入っています。

    ドイツ製品は本当にセンス良いですね。

     

     

    続いてキャップを見ていきます。

     

     

    クリップは一目でサファリと分かるワイヤークリップ。

    しっかりとした弾力があり、クリップとしての機能も申し分ありません。

     

    ペトロールのクリップはブラックとなっていますが、こちらも本体のカラー毎にシルバーであったりホワイトであったり様々です。

     

     

    天冠の部分は黒い樹脂で十時のマークのキャップが付いています。

    万年筆だと十時で、ボールペンだと−になります。

     

    他の文房具ブログを見ているとキャップを分解してクリップのカラーを変える方もおられ、非公式で自己責任ではありますがカスタマイズも楽しめるようです。

     

     

    おまけに他の万年筆とのサイズ比較です。

    大型のパイロット カスタム74と同じくらいの背丈と幅です。

    初めて手にしたときは意外と大きいと感じました。 

     

    キャップを尻軸に差した状態で使うと全長は約16.5cm。

    かなり長くなります。

    しかし、もともと軽い万年筆ですので、キャップは尻軸に刺して使う方が筆記が安定してお勧め。

     

     

     

     

    【ペン先】

    ペン先はスチールです。

    硬度の高い鉛筆で書いているようなサリサリとした筆記が楽しめます。

     

    私がペトロールを選んだ理由として、この黒いニブがあります。

    万年筆では特別なモデル以外はだいたいが銀色のニブですが、気軽に黒いニブが持てるのもサファリのいいところと言えます。

     

     

    ニブの刻印は字幅を表すアルファベットとLAMYのロゴ。

    飾りのないシンプルなニブです。

     

    サファリ使いの中には、スチールのペン先を引き抜いてペン先の字幅や色を変える方もおられます。

    お気に入りの軸のペン先の太さを変えたい場合や、ニブをシルバーから黒に変更したい方はチャレンジしてみるのもいいかと。

     

     

    横から見ると先に向かって尖ったデザインをしています。

    小さいニブが筆記時の字の見やすさにも一役買っています。

     

     

     

     

    【インクの入れ方 カートリッジ】

     

    購入時は主軸に紙のリングが挟んでありますので、胴軸を回して主軸から外し、この紙リングを抜き取ります。

    カートリッジはもともと装填してありますので、紙リングを外した状態で胴軸を主軸に回し戻せば自動的にカートリッジが奥まで差し込まれます。

     

    あとは焦らず、毛細管現象でペン先へインクが伝うのを2〜3分待つだけです。

     

    カートリッジはインクの容量も十分で、初めて万年筆を使う方でもインク切れに気を遣うことなく使用できますね。

    毎年限定カラーのサファリと一緒に限定カラーのインクも発売されますので、軸色とインクの色を合わせて使いたい方は限定インクもチェックです。

     

    初めて万年筆を持とうかと考えている方は、まずはカートリッジで試されることをお勧めします。

    万年筆って何かと面倒くさい筆記具なのでは?と思っておられる場合、少し万年筆への印象が変わるかと思います。

     

    ちなみにサファリ用に、つまみの部分の赤色が効いたお洒落なコンバーターもありますので、市販の様々な色のインクを入れたい方も安心です。

     

     

     

     

    【持ち方】

     

    前述したとおり、サファリはペンの持ち方も教えてくれます。

    首軸の2つのくぼみ、ここに親指と人差し指を置いて、中指を裏側に添えます。

    そうするとペン先が上を向いた状態で正しく万年筆を握ることができます。

     

     

    ペンを寝かせて書きたい場合は胴軸に近い側を握ることで対応できます。

    くぼみのあるデザインのおかげで短く持てば立てて書くこともでき、長く持てば寝かせても書くこともできるようになっているのです。

     

     

     いつものように試し書きです。

    海外製のFなので、日本製のMくらいの字幅になります。

    ニブを裏向けて書くとかなり細い字も書くことができます。

    となみにインクはラミーのブルー。けっこう鮮やかな青ですね。

     

     

     

     

    【まとめ】

    ラミーのエントリー万年筆、サファリをレポートしてきました。

    今回は万年筆初心者向けの記事になったかもしれません。

     

    万年筆導入の一本として、また、万年筆に慣れた方でも、そのデザイン性、毎年出る限定カラーのコレクション性からも非常に楽しめる万年筆ではないかと思います。

     

    また、ニブの交換や、踏み込んだ楽しみ方としてクリップの交換、ポップなカラーが多いのでキャップと胴軸の色を変えて使ってみるのも面白そうです。

     

    私としても、人に贈ることはあっても今まで自分が所有することはなく、そしてついに手にしたサファリ。

    これからも楽しんで使っていきたいと思います。

     

    ではまた。

     

     

     

     

     

    2017.11.13 Monday

    極細字の日本製万年筆 【プラチナ #3776 センチュリー】

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      こんにちは。

       

      皆さん、順調に万年筆は使っていますか?

       

      以前の記事でセーラー万年筆のプロフィット、パイロットのカスタム74のレポートを書いてきました。

      そして少し前に、日本三大万年筆メーカーの残りの一つである「プラチナ #3776センチュリー」を手に入れましたので、プロフィットST、カスタム74との比較を一部交えながらレポートしていきたいと思います。

       

       

       

      ほとんどのビジネスマンは日常、日本語を書くか打つかして仕事をしていると思います。

      仕事で万年筆を使う方、使わない方、様々だと思います。

      まあ、普段仕事では専らボールペンを使うという方がほとんどではないでしょうか。

      (こういった記事を好んで読まれる方以外は)

       

      私は仕事でフィードバックコメントを書くときや会議のメモには積極的に万年筆を使うようにしています。

      万年筆を使ったことがない部下から見ると「変わったペン使ってますね」なのですが、

      やはり仕事は一日の大半なわけですから、どうせなら書く気が高まる筆記具を使わないと!と思うのです。

       

      大きめの用紙に書く場合は海外製万年筆のFEF、日本製万年筆のMでダイナミックに。

      小さめのメモ帳や罫線の入ったノートに書く場合は繊細な日本製万年筆のEFを、といった具合に使い分けています。

       

      シーンに応じて様々な万年筆を使っていると、書くことが楽しくなり、仕事もより楽しくなります。

      ボールペンの筆記感とはまるで違う、紙の上をペン先が滑りインクを置いていく感覚がなんとも楽しいではないですか!

       

       

      そんな毎日楽しい思いをするキッカケになったのは一本の万年筆でした。

      「モンブランNo.22

      これは筆記具の師匠から譲っていただいたもので、今でも大切に持っています。私の始祖の万年筆ですね。

       

      一年半ほど、常備する手帳に挿して使っていました。

      万年筆で一番細いペン先はEFである、と自己学習して知っていたので、このNo.22のペン先も一番細いのだろうと思って使っていたのですが

       

      次に手にしたウォーターマンのカレン、いわゆるガチニブのEFを体験したときに、「アレ、同じEFなのにコイツ、No.22より細いぞ?」と気付いてしまったのです。

       

      ペン先は、字幅の表記が同じでも生産国やメーカーブランドによって微妙に字幅が異なる。

      それから一本、また一本と万年筆が増えていったのは言うまでもないです。

       

       

      ということで、私の万年筆の導入は海外メーカーのものです。

       

      かなり前に、instagramで海外製万年筆について投稿したところ、ある方から「プラチナのUEF使ってるけど良いよ!」というコメントをいただきました。

       

      そのときはなんとなく「プラチナのUEF」というワードだけが頭に残った程度だったのですが、海外製万年筆から日本製万年筆に移行しだした頃、私はセーラープロフィットで日本語を書いたときの書きやすさに、ものすごく大きな衝撃を受けることになります。

       

      その衝撃で頭の片隅にあった「プラチナのUEF」が脳ミソの真ん中に滑り出たわけです。

       

      今まで持っていた万年筆の中で一番日本語が書きやすいと感じていたのがセーラープロフィットのH-Fでした。漢字がとにかく書きやすい。

       

      しかし今回、それに勝るとも劣らない万年筆があることに気付きました。

      プラチナ センチュリーの頭の片隅に残っていたUEF(極細字)のペン先を手にして、やはり日本語を書くには日本製万年筆が適していると確信したのでした。

      (ここまで書いていて、次はパイロットの細字も試してみたくなりました)

       

       

      とてつもなく長い前置きで、しかも話が脱線しまくりましたが、

      今よりプラチナのセンチュリーをレポートしてきます。

       

       

       

       

       

       

       

      【#3776センチュリーの外観】

       

      私が手に入れたのは#3776センチュリーのブラックダイアモンド。

      写真では分かりにくいかも知れませんが、濃いめのクリアブラックで中の構造がほんのり透けています。

      クリップやキャップリングといった金属部分の色はシルバーです。

       

      持っている黒軸の万年筆はゴールドとの組み合わせが多いのですが、シルバー×黒のソリッドな感じはゴールド×黒以上に好みです。

       

      デザインはまさに王道。日本のもの作りの真面目さがそのデザインにも出ているといえます。

       

      プラチナ #3776センチュリーは発売当初から大きくデザインが変わったということはありませんが、現代に合った外観デザイン・筆記バランス・書き味・インクの流れ等の機能について改良に改良が重ねられ、まさに熟成した万年筆となっています。

       

       

       

       

      【キャップ】

       

      キャップからは「スリップシール機構」がうっすらと見えています。

      スリップシール機構とは回転ネジ式キャップの中に完全気密キャップを組み込むことで、インクの乾きを最大限に抑える機構のことです。

      これにより、通常の万年筆の場合、キャップをした場合でも4ヶ月程でインクが流れなくなるところ、#3776センチュリーは約2年もインクを持たせることができるそうです。

       

      万年筆を使っていて、他の筆記具と比べ一番気になる点はやはりインクの乾きだと思います。

      特に手帳などに挿して使う場合、ペンケースの中にあるときとは違いペンがむき出しになるため、ペン先の乾燥は避けられません。

       

      手帳にいざ書き込もうと思ったとき、インクが出てこないという体験をしたことがあるので、2年持つということは本当に革新的なことです!

      これはプラチナ万年筆を使うにあたり大きなアドバンテージと言えますね。

       

       

       

      クリップは実にシンプルな形をしています。

      モンブランとも若干似ているところがありますね。

      シンプルでありながらしっかりと挟む力もあり、非常に機能的なデザインです。

       

       

      続いてキャップリングの形状と刻印です。

      #3776 センチュリーは細いリングが一本、太いリングが一本となっています。

      刻印は「#3776 p PLATINUM MADE IN JAPAN」。

      3776の字体からはクラシカルな印象も受けます。

       

       

       

       

      【ニブの形状】

      次にニブを見ていきます。

      国内外問わず、万年筆のニブはアーチ状になっていることが多いのですが、センチュリーは平べったい形をしています。

       

       

       

      ニブの刻印。

      上から、#3776 p 14K UEF 585。

      3776とは富士山の標高を指しています。このあたりはモンブランの万年筆と同じですね。

       

       

       

      ニブのラインは富士山を形取っています。

      言われてみれば、あー富士山!となる、さりげないデザインではないでしょうか。

       

       

       

      さらに、プラチナ万年筆のニブのチャームポイントとして、「ハート穴の形がハート」であることが挙げられます。他のメーカーの万年筆はほとんどが丸型です。(一部の万年筆には三日月型やその他の形の穴もあり)

      これは女性から見ても可愛い!となるのではないでしょうか。

       

       

       

      ニブを横から見たところ。

      大きめのニブですが、横から見たときの厚みはなく、平べったいニブだとうことが分かります。

      この独特な形状がペン先のしなりを生んでいるようです。

      ペン芯のスリット数は多くはなく、大きさも小ぶりです。

       

       

       

       

      【尻軸・コンバーター】

       

      尻軸は丸みが強いです。シルバーのリングがアクセント。

      キャップのクリップリングの太さと同じにしてあるあたり、デザインの統一感を感じます。

       

      こちらもうっすらと中のコンバーターが透けて見えています。

       

       

      コンバーターは700#9。容量は0.53ccです。

      今回は軸がシルバー×黒のためシルバーの700#9を選んでいますが、色違い(ゴールド)の500#9もあります。

      デモンストレーターのような透明軸の場合、好きなコンバーターの色を組み合わせるのも楽しそうです。

       

      インクはセーラーの青墨を入れています。

      細字の万年筆には粒子の細かいセーラーのナノインクがいいかなと勝手に思って入れていますが、乾きが早い、裏抜けしない等、手帳で使うのにかなり使い勝手がいい組み合わせです。

       

       

      次の項では日本三大万年筆メーカーの比較を行います。

       

       

       

       

      【日本三大万年筆メーカーのエントリーモデル比較】

       

       

      左から

       

      ・パイロット カスタム74

      ・プラチナ #3776センチュリー

      ・セーラー プロフィットST

       

      いずれも2万円以内で買える万年筆です。

      外観ですが、カスタム74がこの中では一番長く、プロフィットがやけにコンパクトに見えますね。

      国産万年筆はどれも似たような形と思っていましたが、比べてみると違いがよりハッキリしてきます。

       

      黒×シルバーかゴールドかで与える印象が大きく変わってきます。

      ゴールドだと豪華に、シルバーだとスタイリッシュに。

       

       

       

      続いてキャップです。

       

      こう見るとパイロットのクリップ形状は個性的だなーと思います。ひと目でパイロットと分かるデザインは感心するばかりです。

      一方、プラチナとセーラーは万年筆の王道なデザインを作り上げたと言っていいでしょう。

      シンプルなクリップデザインでありながら洗練されています。

       

       

       

       

      【ペン先比較/#3776センチュリー×プロフィット】

      #3776センチュリーのUEFとプロフィットのH-Fのペン先を見比べてみます。

      どちらも極細字ということですが違いがありますね。

      筆記感がまったく違うので当然と言えば当然なのですが…。

       

       

      表から拡大して撮影。センチュリーはペン先がかなり尖っています。

      一方、プロフィットは丸くなっています。

       

       

      ペン先の裏側を拡大。

       

      これはそのまま筆記感に現れていて、センチュリーの方はサリサリと音がするくらい硬め。

      少し角張っているペン先の形状が指に伝わり、ペン先の向きを変えるときは少し抵抗を感じるくらいです。よほど筆圧をかけない限りは安定して同じ細い線が書けますね。

      ニブの形状も関係しているのか、まさに極細字を書いてる!という感じがします。

       

       

      ペン先を横から。 

       

      プロフィットは細いながらもペン先が柔らかくまろやかなタッチ。

      丸い形状のペン先がその筆記感を物語っているようです。

      筆圧をかけるかけないで字幅もある程度変えることができます。言ってみれば極細の筆のような感じでしょうか。

       

       

       

      同じ内容をそれぞれのペンで書いてみました。

      やはりUEFの方が字幅は細く、漢字を見たときに筆圧をかける永や夏や楚のような漢字の「はらう」部分に差が見られます。

       

      波の図のように円形や斜めの線を書く際は、センチュリーのUEFは硬い筆記感特有の抵抗を感じ、逆にプロフィットの丸くて柔らかいペン先だと斜め線はスムーズです。

      しばらく使うことでペン先が筆記癖に馴染んできますので、センチュリーの筆記時の抵抗が変わる可能性もあります。

       

      カッチリした硬めのペン先で安定した細字を書きたい場合はセンチュリーのUEF

      柔らかい書き味で強弱をつけた文字を書きたい場合はプロフィットのH-F

       

      どちらが良いかは好みになりますね。

       

       

       

       

      【まとめ】

      入手した#3776センチュリーの詳細および日本三大万年筆メーカーのエントリーモデルを比較してきました。

      センチュリーのUEFというペン先は噂に違わず、ペン先の細さとインクの供給により安定した細字を約束してくれます。

       

      また、プラチナ万年筆ならではのスリップシール機構が、乾かない万年筆として安心と信頼を与えてくれます。こういう、万年筆のウィークポイントを潰していく発明は素晴らしい。

       

      私は手帳に挿して使っていますが、手帳との相性も抜群だと感じています。

      あとは使っていくうちにペン先を自分のものにしていくだけでしょうか。

       

      軸色のラインナップとしてブラックの他にブルーやレッドもありますので、お手持ちの手帳に合わせてみるのもいいかもしれません。

       

      以上、プラチナ#3776センチュリーのレポートでした。

       

       

      ではまた。

       

       

       

      2017.11.07 Tuesday

      フルレザーのシステム手帳 【Acru/日々色のアジェンダカバー】

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        2017年も早いもので、残すところあと2ヶ月弱となりました。

        もう来年の手帳はお決まりでしょうか?

         

        手帳選びは楽しいものです。

         

        まずは綴じ手帳かシステム手帳か。

        手帳のサイズはB7B6A5、それともB5か。

        そしてフォーマットは月間ブロック、週間ブロック、週間レフト、週間バーチカルか。

         

        自分のライフスタイルにぴったり合った手帳に出会った時の喜びはなんともいえませんね。

         

         

         

        今回は私が愛用している手帳をレポートしていきます。

         

        まず、タイプはシステム手帳タイプ、

        サイズはポケットサイズと言われるB7のミニ6穴タイプ、

        スケジュールのフォーマットはオーソドックスな月間ブロックです。

         

        仕事で使うのか、プライベートで使うのか、それとも両方で使うのかによっても選ぶ手帳は変わってきそうです。

         

        写真が趣味ということもあり、カメラストラップやカメラバッグを取り扱っている「Acru」のシステム手帳「ベルテッドタイプの日々色のアジェンダカバー」を使っています。

        なぜ、写真が趣味だとこの手帳なのか。それは後述していきます。

         

        私がシステム手帳を選んだ理由としては、リフィル交換が可能という点、毎年手帳自体を買い換えるのではなく同じものを長年使って経年変化を楽しみたい、という2点です。

        ですので、手帳カバーはオールレザー一択となります。

         

        Acruの手帳は時期ごとに限定モデルが出たり、カスタムオーダーできたり、たまにデザインや仕様が変わるため、今回レポートする手帳は過去の仕様、デザインということになりますが、革は同じベジタブルタンニングのレザーを使っているため経年変化の参考になればと思います。

         

        それでは見ていきましょう。

         

         

         

         

         

         

         

        【手帳カバー/外観】

         

         

        この手帳はブラウンとネイビーのコンビレザーです。

        ベルトやペンホルダー、しおりなどのパーツはネイビーのレザー、本体はブラウンのレザーとなっています。

         

        買った当時はもう少し明るいブラウンでしたが、経年変化で濃くて艶のあるブラウンへと変わっています。

        サイズは前述の通りB7のポケットサイズ。

         

         

         

         

        表と裏。

        ブラウンのレザーに透明感のある張りツヤが出てきています。

        化粧品のCM以外でも使えますね、「透明感のある張りツヤ」。

         

         

        ベルトにはAcruオリジナルのボタンがついていてしっかりと留められます。

        このベルトは綴じ幅が調節できるようになっており、ページが増えてきても対応することができます。

         

         

        裏表紙にもボタンが付いていて、こちらで絞めたり緩めたりを調節できます。

        デフォルトは真ん中でしょうか。

        増えたときだけ緩めるのではなく、少ない時に絞めることもできなかなか機能的です。

         

         

        背表紙をみていきます。

        リベットが上下に2つ打ってあります。

         

         

        上は注文時に好きな文字(数字・アルファベット)を刻印してもらうことができます。

        私は使用開始日を刻印してもらいました。

         

        「2014 05 30」。現時点で3年半ほどこの手帳と過ごしてきたことになります。

        このように、手帳と一緒にとれだけの年月を過ごしてきたか分かるようにすると面白いのでお勧めです。

         

         

        下のリベットにはシリアルナンバーです。

        この手帳は325番目に製造されたものだということが分かります。

        こういった刻印があると、より一層愛着が湧いてきます。

         

         

         

        【手帳カバー/内側・前半】

         

         

        表紙をめくると最初にあるのは横から差し込めるポケット。

        メモや領収書、名刺やカードなどが挟み込めます。

         

        リフィルについてはAcruオリジナルのリフィルを綴じていますが、一般的なミニ6穴タイプのリフィルであれば綴じることができます。

        次になぜAcruオリジナルのリフィルを使っているのか、リフィルの内容を見ていきます。

         

         

         

         

        【Acruオリジナルリフィル】

         

         

        はじめのページにはTo Doリストが何ページかあります。

        私はTo Doはスマートフォンで管理していますのでこちらは使っていません。

         

         

        次のページには写真紙のサイズ表です。

        写真に関係の深いL判の他、2Lや六つ切り、キャビネ、四つ切り等のサイズが記載されています。

        写真の仕事を始められた方には解りやすい表ではないかと。

         

        またその他に、はがきやA3A4といった仕事でもよく使う用紙のサイズも表記されていますので何かと役に立ちます。

         

         

         

        その右のページにはなんと露出表が!

        デジタルカメラを使う場合にはあまり関係ない表ですが、最近、再度注目されだした銀塩カメラを使う場合、いざというときに役に立ちます。

        クラシックカメラには露出計が付いていないものがほとんどですので、この早見表を見たり、体内露出計を鍛えるのにも良さそうです。

         

         

        次のページは各国の挨拶が書かれています。

        これはおまけですね。

         

        そして次のページには私が一番よく見る内容が書かれています。

         

         

        一年間の日の出と日の入りの時刻表です。左のページが日の出、右のページが日の入り。

        日の出や夕日を撮影する際にはお世話になっています。

        今となってはスマートフォンのアプリでこれに変わるものはたくさんありますが、このアナログな表を読むという行為もまた面白いものです。

         

         

        スケジュールフォーマットは月間ブロック。

        一般的なカレンダーと同じで、予定のある日が一目で分かりやすく使いやすいです。

         

        そしてここで注目なのが、それぞれの月の、満月・新月・上弦・下弦がいつなのかがアイコンによって記されていることです!

        星空の写真を撮りに行くことがあるので、翌月の仕事の休みを決める際にこの表をみて予定を立てることがあります。もっとも新月の日に休んでも雨とか曇りだと星は撮れないのですが…。

        大まかに撮影の予定を立てることができます。

         

        このリフィルの作り込みは、流石カメラ関係のレザー製品を作っているブランドだけあって考えられていますね。

         

         

        Acruのリフィルには当然、無地のページも付いているのですが、これがなかなかに高性能です。

        しっかりとした紙質で、万年筆で書いたとしても滲み、裏抜けがありません。

        付属枚数は少ないもののかなり信頼度の高いオリジナルリフィルです。

        ちなみにちらっと見えているのは革紐のしおりで、先に大きめのタグが付いているのでアクセスしたいページに瞬時に飛ぶことができます。

         

         

         

         

        【その他リフィル】

         

         

        追加のリフィルとして、Twitterでその存在の情報を頂いた「LIFE ミニ6穴用」を綴じています。

        このサイズの手帳でLIFEが使えることの喜び!

         

        種類は無地・罫線・方眼の3種類がありますが、自由に書き殴りたいので無地を選択。

        このLIFEの紙質は最高で、インクの裏抜けが全くありません。

        万年筆を使う方には特にお勧めの紙(ノート)です。

         

        さて、リフィルの話はこれくらいにして、カバーの内側に話を戻しましょう。

         

         

         

         

        【手帳カバー/内側・後半】

         

         

        この手帳カバーのオリジナリティを語るうえで欠かせないのが、このカラフルなレザーのインデックスです。6色のインデックスがあるので、用紙の違いごとに挟んだり、大切な内容へのショートカットに使えます。

        いたるところに革・革・革!

        このこだわりようが良いです。

         

        次にペンホルダー付きの革のリフィルを見ていきます。

         

         

        通常の手帳カバーでは裏表紙の裏側(?)にペンホルダーが付いているのが一般的ですが、このアジェンダカバーでは、革のリフィルにペンホルダーが付いています。

         

        ですので、「手帳にペンホルダーはいらない」という潔い方はペンホルダーリフィルごと外すことも可能です。このペンホルダーのリフィルにはポケットもついており、例によってメモや領収書、名刺やカードなどが挟み込めます。

         

         

        ペンホルダーは穴の大きさを調整することができます。

        Acruの「A」の部分を緩めたり絞めたりで、ほとんどのペンに対応できます。

         

         

        私は太めのプラチナのセンチュリー#3776を挿していますが、グラつかずしっかりとホールドされています。

        太い万年筆から細いボールペンまでお気に入りのペンを挿しましょう。

         

         

         

         

        この手帳カバーのカスタマイズとして、革のリフィルなるものがあります。

        私は「ファスナー付きポーチ型リフィル」をチョイスしています。

         

        入れているものは、SDカードや4C芯の替え芯、SIMカードアダプタなどですが、小銭入れやカードケースなど使い方は様々にアレンジできそうです。

         

        ファスナーのつまみも革!

         

        他にも「バインダー付きリフィル」というのもあり、こちらはミニバインダーが付いたリフィルとなっています。

        自分が手帳に挟みたいものが何かによって付け替えることができるように、様々なオプションが用意されていて好印象です。

         

         

         

         

         

         

        【まとめ】

        さて、いかがでしたでしょうか。

        経年変化を楽しめる3大マテリアルの一つ、レザーを惜しみなく使ったAcruの「日々色のアジェンダカバー」をレポートしてきました。

         

        好きな刻印を刻むことができるリベットや、革のインデックス、カスタムできる革のリフィルなど、魅力がたくさんありました。


        今は常に手元にはスマートフォンがあり、スケジュールやTo Doやノートの管理ができる世の中です。

         

        しかしながら、こういったアナログな手帳に自分の手で書くこと・携帯して革に触れページを開くこと・一緒に時を経る喜びは、スマートフォンの無機質なデータ管理では味わえない日々の貴重な時間となることでしょう。

         

        ではまた。

        2017.10.30 Monday

        パロミノ・ブラックウィング 【消しゴム付き鉛筆の比較】

        0

          こんにちは。

          今回は前々から気になっていた鉛筆を購入しましたのでレポートします。

           

          その名はパロミノ・ブラックウィング。

           

          特徴的なフェルール(消しゴムを固定する金属部分)のパロミノ・ブラックウィングを他の消しゴム付き鉛筆と比較します。

           

           

           

          なぜこの鉛筆が気になっていたかというと、ジェームズ・ウォード著の「最高に楽しい文房具の歴史雑学」を読んだ際に、その歴史に惹かれたからなのです。

           

          かなりざっくり言うと現在出回っているブラックウィングは過去の復刻版で、オリジナルは1998年に部品枯渇から発売中止となっています。

          熱心なファンが多いこの鉛筆を、2010年にカリフォルニア・シダー・プロダクツ・カンパニーが「パロミノ・ブラックウィング」として復活させた、という訳です。

           

          今回、新モデルが発売されたということで試しに購入してみたのですが、何かが違う…。

          ブラックウィングというと通常六角形の軸なのですが、手元にあるものを見ると丸軸。

           

          どうやら丸軸のモデルを買ってしまったらしい…。

          なにかスッキリしませんが、このままレポート・比較をしていきたいと思います。

           

           

           

           

           

           

          【特徴的なフェルール】

           

          まず、ブラックウィングといえば、この特徴的なフェルールではないでしょうか。

          ぱっと見は筆のようにも見えてしまう金属の形状。黒い消しゴムがお洒落ですね。

           

          そしてそして、なんとこのフェルールについた消しゴムは交換が可能なのです!

           

          消しゴム付きの鉛筆は国内産でも様々なメーカーから出ていますが、今のところ鉛筆で消しゴム交換が可能な鉛筆は無かったように記憶しています。

           

           

          消しゴムの交換の仕方は、消しゴムの根元にある出っ張りをそのまま引き抜くだけ。

           

          出っ張りの部分は消しゴムを破損させないためのアダプターのような役割をしています。

           

           

          消しゴムつきの鉛筆は消しゴムを使い切るとただの鉛筆になりますが、パロミノ・ブラックウィングは鉛筆を使い切るまで交換が可能。交換すれば何回でも使えます。

           

           

          軸はグレージュのような色味で上品。塗装は手触りからウレタン塗装のように思います。

          一般的なグロスペイントされた丸軸鉛筆よりは滑りやすい印象を受けました。

          軸のエンボスプリントは「PALOMINO BLACKWING・1」。

           

          個人的に非常に残念なのが、丸軸はポケットシャープナーで削りにくいということです。

          さっそくこのブラックウィングも切れ味に定評のあるDUXで削ってみたのですが、指が滑る滑る

           

          とても削りにくい!

           

          ここは大きなマイナス点です。

          なんで私は丸軸のを買ってしまったのでしょう。

           

           

           

          【他の鉛筆と長さ・字の濃さを比較】

           

          それでは、他の消しゴム付き鉛筆とも比較をしていきましょう。

          今回比較をするのがこの3本。

           

          上から、

          パロミノ・ブラックウィング(USA

          カランダッシュ(スイス)

          ステッドラー Art.Nr.1822(ドイツ)

           

          大陸VSヨーロッパ連合みたいになってしまっています。(もっともスイスは中立国ですが

          ともに丸軸での比較です。

           

          USA製の鉛筆ということで、比較には本当はディクソン・タイコンデロガを準備するべきだったのかも知れませんが、すぐに手に入らなかったため国別対抗とします。

           

           

           

          それでは長さの比較です。

          ブラックウィングは先が削られていない状態で売られていますので、尻軸のフェルールを含めかなり長く感じます。

          それに対して、カランダッシュとステッドラーは先が削られた状態で販売されており、若干ですがブラックウィングの方がお得感があります。

           

          ちなみにステッドラーの鉛筆は九九を習い始めた息子にと買ったもので、軸に1×1〜10×10までの九九がプリントされているというカンニング仕様!

           

          と言っても、息子にこれだけ堂々とカンニングさせるわけにはいかないので、自宅で使ってもらいます。

           

           

          実際、ブラックウィングの先も削ってみました。(丸軸削りにくい…)

          削った後でもブラックウィングが一番長いですね。

          交換可能な消しゴムの恩恵に与るために、長めに設計されているのかも知れません。

           

           

          ブラックウィングとカランダッシュの長さの差は約15mm。

          軸に使われている木材も異なっているように思います。

          カランダッシュの方も新品なのでペン先上の部分にビニールが被せてあります。(849でもお馴染みのアレです)

           

           

          それぞれのフェルールを見てみるとデザインが異なっています。

          やはりブラックウィングのクロームに輝く、存在感のあるフェルールはかっこいいですね!

           

          カランダッシュとステッドラーのフェルールも丸形でありながらデザインは異なっているようです。

          素材はニッケルでしょうか。カランダッシュのフェルールの方がエッジが効いており見た目は好印象です。

           

           

           

          3本の鉛筆を書き比べてみました。

          それにしても3本とも軸に硬度の表記がありません。笑

           

          ブラックウィングは相当柔らかな書き心地です。色も一番濃く、おそらく2Bくらいの濃さがあります。

          「力は半分、でもスピードは2倍」とうたっていたオリジナルの書き味を忠実に再現していそうです。

          オリジナルの芯は黒鉛と粘土の混合物に蝋を加えていたらしく、それが柔らかな書き味につながっていたようです。

           

          カランダッシュとステッドラーは一般的なHB程度の硬度かと思われます。

          サリサリとした書き心地。海外製の鉛筆っぽい書き味です。

           

           

          【消し字力】

          では、せっかく尻軸に消しゴムがついているので、その消し字力とやらを試してみます。

          はたしてそれぞれの鉛筆は、自身の書いた黒鉛を己の消しゴムで綺麗に消せるのでしょうか。

           

           

           

          用紙:ロディア LINED

           

          用紙にそれぞれの鉛筆で横線3本、塗りつぶし、日本語で「丸軸」と書きました。

          それをそれぞれの鉛筆に付属している消しゴムで、縦、横、ごしごし消すという3つの方法で消してみます。

          筆圧は人並み。

          それでは実験開始です!

           

           

           

          ・・・・・・・・・・・。

           

           

           

           

           

          結果は意外や意外、面白い結果が出ました。

          ひとつずつ見ていきましょう。

           

           

           

           

           

          一番気持ち良く消えたのがブラックウィング。これは流石といったところでしょうか。

          消しゴムの形状も丸ではなく四角なのでとても消しやすい。

          ちょうどトンボのホルダー消しゴム「モノゼロ」のような消し心地です。

           

          日本語も全く見えないところまで消せているかと言えばそうではないですが、付属の消しゴムとしてはまずまずです。

           

           

           

           

           

           

           

          そして次にステッドラー。

          こちらもなかなか綺麗に消せています。消しゴムの形が丸いために消したい細かなポイントを当てるのが難しいですが、縦・横ともに良好な消え加減。

          日本語に至ってはブラックウィングの消し字力を上回っていると言えます。

           

           

           

           

           

           

           

          最後はカランダッシュ。

          見事なオチを用意してくれていました。

           

          まったく消しゴムとしての機能を果たしていませんw

           

          消えていないどころか黒鉛が伸びてしまっています。日本語消しに至っては黒で塗りつぶしたみたいになっています。(確かに字を消したと言えば消えてますが…)

          消しゴムの形や色味はステッドラーのものと見分けがつかないのですが、ここまで消し字力の性能に差があるとは…。

           

          小学生の時に初めて使った消しゴム付き鉛筆のほろ苦い記憶が蘇りました。

           

           

           

          それぞれ字を消したあとの消しゴムはこのようになっています。


           

           

          【まとめ】

          さて、いかがでしたでしょうか。

          パロミノ・ブラックウィング購入を機に、3つの消しゴム付き鉛筆を比較してみました。

           

          結論から言うと、ブラックウィングの性能は書き味・消し加減ともに申し分なく、鉛筆でありながら所有感を満たすものだということ。

          しかし個人的には六角軸のブラックウィングを買い直したい。

           

          丸軸は本来のブラックウィングの良さを殺してしまっているのではないかと思うのです。(と言っても本来の六角軸のブラックウィングを使ったことないのですが…)

           

          3本の鉛筆の比較では面白い結果が得られました。

          やはり付属の消しゴムは付属の消しゴムとして、最終手段で使用するのが良さそうです。

          ただ一本、ブラックウィングを除いては。

           

          それではまた。

          今回はこの辺で。

           

           

          2017.10.11 Wednesday

          懐かしいデザインの真鍮製定規 【コハナ/真ちゅうの竹尺】

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            今回は万年筆の記事を一旦ひと休みして文房具カテゴリーのレポートです。

             

            鉛筆は木材でできています。そして樹脂軸の芯ホルダーが生まれ、金属素材のシャープペンシルが生まれました。

            文字を書くという行為自体は昔から変わっていないのですが、より便利に、より快適に進化していくうちに筆記具の形も変わっていました。他の文房具も同様ではないでしょうか。

             

            今回レポートするのは、職人の手仕事×現代の精巧な加工技術を昔から使われるデザインにフィードバックさせた、ちょっと珍しい文房具です。

             

             

             

            竹でできているはずの竹尺が金属でできています。しかしどう見ても竹尺です。

            黄金色に輝く真鍮製の竹尺。誰もがこのデザインに懐かしさを感じるのではないでしょうか。

             

            メイドインジャパンにこだわったブランド「Chohana/コハナ」から「真ちゅうの竹尺」が発売されましたのでレポートします。

             

             

             

             

             

             

             

             

             

            【パッケージ】

             

            トラベラーズノートのようなゴム紐に巻かれ、グレーのしっかりとした厚紙に包まれています。

             

             

            ゴム紐のチャームには丸いコハナのロゴ。

            とてもお洒落なパッケージです。

             

             

            開くと、ブランドコンセプトと取扱説明書。

            そして金色に輝く竹尺が鎮座しています。

             

             

            コハナは、地域産業や工芸にこだわった上質なハンドメイドの道具を作っています。

            個人的にこういったブランドコンセプトの製品が大好きなので今回も迷わず買いです。

             

             

             

             

            【外観】

             

            まさに竹尺。このデザインだけで懐かしくなりますね。

            小学生の時、夏休みの自由研修で模造紙に竹尺でグラフを描いていた覚えがあります。

            そのとき使っていたのは30cmでしたが、それがそっくり15cmに縮小されています。

            ※ラインナップに30cmもあります。

             

            重さは真鍮製とあって25g。重さはラインを引くときの安定感にもつながります。

             

             

            左端には「MADE IN JAPAN」の刻印が誇らしげです。

            この真ちゅうの竹尺の目盛りや刻印や星はすべてレーザー刻印。

             

            一般的な金属製のスケールによくあることですが、ペンケースなどの中で他のものと擦れるうちに目盛りが消えてしまうことです。これは目盛りが印刷されているために起こることですが、この真ちゅうの竹尺はペンケースの中で他の文房具と擦れても目盛りが消えることなく安心です。

             

             

             

             

            【目盛り部分】

             

            続いて目盛り部分をみていきましょう。

            特徴的なのは「星」の部分です。

             

             

            5cmのところにある5個の星には朱の塗りが施されています。

            2.5cmごとに2つないし1つの星が刻印されています。

            5mm、1cmごとにはそれぞれ長い線目盛り。

             

             

            小学生の頃はこの竹尺の1cmの目盛りを肌で覚えたものです。長さが脳裏に焼き付きやすいデザインと言いましょうか、数字のない目盛りがそうさせているのかも知れません。

             

            どちらかというと、ぱっと見て長さを測ることより、正確な長さのラインを素早く引くことに重きを置いたデザイン。

            竹尺の良さはどちら側からでも使える使いやすさと、非常にシンプルでわかりやすい目盛りにあるといえましょう。

             

             

            10cmのところには「ICHIREI」の刻印。

            ICHIREI」は、「モノ作りに関わるすべての人が必要とするプラスワンを」をコンセプトに、マルイテクノが展開する測定器ブランドです。職人の手が加わることでスケールとしても正確なモノに仕上がっています。

             

             

            右端にはコハナのブランドロゴです。

             

             

            裏向けたところ。

            適度な反りがつけてあります。そのため表面から見ると目盛りの面が軽く盛り上がっています。

            ただの平べったい定規ではなく、細部まで竹尺のデザインを踏襲した作りにこだわりを感じますね。

            個人的な見解ですが、これにより光の反射により目盛りが見にくくなるということを防いでいるように思います。

             

            使用感は、真鍮ならではのヒンヤリとした手触りとデザインの暖かみが同居して、何だか不思議な感じです。使用を重ねるごとに真鍮の色が変化していく様が楽しみになる一品です。

             

             

             

             

             

            【ミドリのアルミ定規と比較】

             

            もう一本のお気に入り定規であるミドリのアルミ定規との比較です。

            同じ15cmの定規ですが、真ちゅうの竹尺は15cm丁度、アルミ定規は5mm長く設計さています。

            プラ製の定規もそうですが、数字表記にするとどうしても数字のスペース分だけ定規自体を少し長くする必要がでてきますね。

             

             

            こちらのアルミ定規もレーザー刻印。摩擦による目盛り消えの心配がありません。

            MIDORI MADE IN JAPAN」の刻印。

             

             

            ミドリのアルミ定規の特徴として機能性のあるデザインが挙げられます。

            このギザギザと左右での厚みの違い、いったい何だと思われますか?

             

             

            実はこのギザと厚みはラインを引いた後に定規を持ち上げやすくするため。

            このように指でギザを押すことで目盛り側が持ち上がり、容易につまみ上げられるようになります。

            これは目から鱗!

            人差し指でギザを押して親指でつまむ、中指でギザ押して人差し指でつまむ等、つまみ方は様々でスタイリッシュです。

             

            素材がアルミのため重さは15gと軽量。

             

            アルミ定規は軽さと機能性、真ちゅうの竹尺は使いやすさと経年変化。

            それぞれ違った良さがありますね。

             

             

             

             

            【まとめ】

            真ちゅうの竹尺の細部を見てきました。

            デザインこそ懐かしいですが、質感は現代的な無機質素材の真鍮。

            不変の見やすさと使いやすさです。

             

            逆に今までこのタイプの定規を使ったことのない方には、新鮮なデザインに思えることでしょう。

            数字表記のない定規を使うことで目測で長さを感じる感覚が養われるように思います。

             

            アルミ定規との比較では、それぞれの役割の違いを感じることができました。

            どちらもコンパクトでレーザー刻印のためずっと使い続けることができそうです。

             

            仕事柄、定規を頻繁に使うことがないという方でも一本はペンケースに収めておくと いざというときに役に立つことは間違いありませんし、取り出した際、周りの雰囲気を懐かしくさせることうけあいです。

             

            私としては、使い倒した先にこの竹尺にどのような変化が現れているかが非常に楽しみです!

            緑色の錆が出てくるまで使いたいですね。

             

            ではまた。

             

             

            2017.10.07 Saturday

            マーブルレジンの万年筆 【ビスコンティ/ヴァン・ゴッホ タートル】

            0

              こんにちは。

               

              前回に引き続き、今回も万年筆のレポートをしていきます。

              今回の万年筆は手に入れて間がない一本です。

               

              やはり新しい万年筆に出会うとわくわくしますね〜。

              しかも新しく手に入れた万年筆は、自身初めてとなるマーブルレジンの樹脂軸。

              実に美しい!

               

               

               

              ビスコンティ/ヴァン・ゴッホシリーズの万年筆。

              前回のアウロラ/イプシロンに続きイタリアの万年筆です。

              このタートルというモデルは現在は販売されていない?ようですが、ビスコンティの魅力がひしひしと伝わってきます。

               

              ビスコンティは1988年に2名の万年筆コレクターによって設立され、歴史としてはまだ若いブランドです。そのため同じヨーロッパ出身のペリカンやモンブランやアウロラに比べると、万年筆に詳しい方以外にはマイナーな筆記具メーカーに感じるかもしれません。

               

               

              しかしながら生み出される筆記具のデザインの美しさ、インパクトはメジャーなブランド以上のものがあると言っていいでしょう。

              特に様々な色が混ざり織りなす樹脂軸のマーブル模様は、デザインのモチーフを余すことなく表現しています。

              ビスコンティからは様々なシリーズがラインナップされていますが、その中でもこのヴァンゴッホと比較的手が出しやすい価格のレンブラントは、目に触れる機会も多いのではないでしょうか。

              実際に手にしてみてその美しさたるや…。コレクターがいるのもうなずけます。

               

              それでは見ていきましょう。

               

               

              ◆目次◆

               

               

               

              【スペック】

              全長:145mm

              重さ:32g

              軸径:13mm

               

              万年筆としては大きめで存在感があります。キャップを尻軸にさして使うとリアヘビーとなるため、好みではありますがキャップは外した状態で使うのがいいかもしれません。

               

              以前レポートしたパイロットのカスタム74も大きな万年筆というイメージでしたが、ヴァンゴッホはさらに2mm長く、私のペンケースの中でも一番の大きさを誇ります。

               

              握ったときに大きな万年筆ほど満足感が上がるのか、ペンケースを開いて何か書こうとしたときにビスコンティに手が伸びます。

              モンブランのマイスターシュテュック149等の太軸万年筆に人気が出るのもわかる気がします。

               

               

               

              【胴軸】

               

              ヴァンゴッホはネジ式キャップの万年筆です。

              まず目が行くのは琥珀のようにも見え、べっ甲のようにも見えるクリアブラウン×ベージュのマーブル模様です。

              樹脂軸のなかで、特にマーブル軸はその複雑で唯一無二の模様が魅力です。

              まさに、たかが樹脂と思うなかれ、というやつです。

               

               

              私は万年筆を使い始めた頃、ウォーターマン等の金属軸の万年筆を好んで使っていました。

              万年筆は自重でペンを走らせるため適度な重さが必要と考えていましたし、安い買い物ではないので素材は断然高級感のある金属でしょ。と思っていました。

               

              しかし、いろいろな万年筆を使っていくうちに考えは変わり、樹脂軸こそ万年筆の醍醐味と思うようになりました。

              そう思うきっかけとなったのが、デルタの万年筆「ドルチェビータ」や「スクリーニョ」です。

              マーブルレジンの塊を職人が一本一本削って磨き上げられる軸には透明感があり、同じ模様が2つとありません。

              光の当たる加減で色が変わり、さながら小宇宙の星雲が手の中にあるような錯覚に陥ります。

               

              ビジネスで使うのは黒い樹脂軸が多いですが、デスクで作業をする場合、色の変化を伴う樹脂軸の万年筆を使うと なんとも言えない高揚感と満足感が得られるのです。

               

              私の主観ではありますが、そういった理由で今は樹脂軸の利用がメインとなっています。

              このビスコンティも例外ではなく、万年筆を持つ喜び、使う喜びを感じさせてくれるのです。

               

               

               

              【クリップ】

               

              クリップには「VISCONTI」のブランドロゴが。

              また、このクリップの形はイタリアのポンテベッキオ橋がモチーフにされていて、デザインの出会いを意味しているそうです。

               

              バネ式クリップのため挟む力は申し分ありません。

              クリップの形は、正面から見るとキャップの太さに対比して薄いため安定性に欠けるように感じたのと、クリップのデザインがデザインだけに挟みやすさは良いとは言えません。

               

              私はこの万年筆をポケットに挿して持ち歩くことはしないので気にしませんが…。

               

               

              クリップの反対側にはクリップを止めているマイナスネジがあります。

              実際にドライバーで回すこともでき、クリップの調整にも使えます。デザイン的にも面白いアクセントになっていますね。

               

               

               

              【キャップ】

               

              続いてキャップ全体。

              見れば見るほど美しい模様をしています。

              クリアブラウンのキャップ越しに、中の銀色に輝くニブが見えます。

              マーブルでありながらデモンストレーターのような面白さも併せ持つ珍しいデザインではないでしょうか。

               

               

              キャップリングにも豪華なデザインが施されています。

              正面には「VISCONTI」、裏面は「VAN GOGH」、文字間にVマークが施されています。

              この太いシルバーのキャップリングがこの万年筆の豪華さを際立たせていますね。

               

               

               

              【ニブ/コンバーター】

               

              ニブとコンバーターのデザインを見ていきます。

              大型のニブです。ミュシャの絵画を思わせる美しいデザイン。

               

               

              刻印は「VISCONTI 14K 585 F

              ペン芯は細かなスリットが入っています。ペン芯の先にもVのマークが。

               

              ビスコンティの万年筆の特徴として首軸の美しさもあります。

              金属の首軸にVマークの装飾が豪華ですね。

               

               

              コンバーターはつまみの部分も金属です。これはモデルによって異なるようです。

              こちらにもビスコンティのVマーク装飾が。

              この銀色のコンバーターがクリアブラウンの軸から透けて見えるニクい演出です。

               

               

               

              【筆記感】

               

              文字を書いてみました。

              各万年筆との字幅の差はこのような感じです。

               

              先ほど書いたように、ペン先はF。こちらは海外製品らしいというか、しっかりとした字幅のFです。(一番上がビスコンティ)

              紙の上を走らせてみるととてもなめらか。ペリカンの筆記感に似ているような気がします。

              前回のアウロライプシロンやガチニブと言われるウォーターマンとは正反対の筆記感です。

               

              手元にビスコンティが届いた時に試し書きで入れたインクはブルーブラックでした。

              上の写真でビスコンティとパイロットは同じインクを入れています。

              同じブルーブラックのインクを入れたパイロットのカスタム74と比べても文字の色が濃く、インクフローが潤沢であることがうかがえます。

               

               

              今回、私の筆記具の師匠から届いたモンブランのトフィーブラウンを入れて書きました。

              色がブラウンということもあり濃淡がはっきりと出て、ペン先Fと相まっていい味の文字が書けます。

              これはかなり私の好みの色です!

               

               

               

               

              【まとめ】

              ビスコンティの軸はとにかく美しいの一言。

              マーブルレジンの軸は様々な色が解け合い唯一無二の模様となっています。一本一本が職人の手作業で削られ、仕上げられている。それだけでもかなり満足感の高い万年筆となっています。

               

              ペン先も14Kで書き味はとてもなめらかでした。

              書き味が好みだと文字を書くのが楽しくなりますし、文字が走るとアイデアも浮かんできます。考えを言語化することは重要だと思わせてくれるペンですね。

               

              インクフローも十分で万年筆の醍醐味を味わえます。

              ブラウンのインクとともに私のメインの一本になりそうです。

               

              今のところは発症していないですが、他のシリーズも欲しくなりそうな予感がします。

              様々な色の軸や他の魅力的なシリーズのラインナップもありますので、気になられた方はビスコンティを検索してみるのも良いかと。

               

              それではまた沼のふちでお会いしましょう。

              2017.10.02 Monday

              赤軸の万年筆 【アウロラ/イプシロン】

              0

                こんにちは。

                最近、ふとこのブログのカテゴリーを見て気付いた点があります。

                 

                万年筆をいっぱい持ってるのに万年筆の記事が少ない…!

                 

                ということで、長い時間をかけながらでも手持ちの万年筆を一本ずつレポートしていきたいと思います。

                今回レポートするのはアウロラの万年筆「イプシロン」

                 

                 

                 

                アウロラといえば代表的な万年筆はオプティマですね。

                なんといってもイタリアらしい豪華で美しい軸が目を引きます。

                 

                オプティマを新品で買おうと思うと5〜7万円ほど、オークションサイトの中古でみてもモンブランのマイスターシュテュックと並んで高値がつく人気の万年筆で気軽には手が出せません。

                 

                そうした理由からいまだにオプティマの購入には踏み込めていないのですが、アウロラというメーカーはそういった理由でアウロラを持てないユーザーや若者向けに、気軽にアウロラの書き味を体験して欲しいということで「イプシロン」というエントリーモデルをラインナップしています。

                 

                こちらは新品でも1万〜3万で入手することができるため、アウロラを試したい!ちょっとアウロラ持ってみたい!という方にはうってつけではないでしょうか。

                ※ただし、エントリーモデルのイプシロン万年筆はスチールペン先のため、オプティマとは厳密には書き味が違います。違うはずです。ハイ。

                 

                私が持っているのはイプシロンのレッド。

                 

                以前、赤軸の万年筆はセーラーの四季彩・茜空1本だけでしたが、ペンケースが増えるにあたり赤を入れ替えるのが面倒くさくなり、赤をもう一本!と考えました。

                一本目が日本製のため、もう一本は海外製品をと思いネットを物色していてイプシロンに出会ったわけです。

                 

                それでは各箇所をみていきましょう。

                 

                 

                 

                【胴軸】

                 

                赤軸の万年筆でもイプシロンを選んだきっかけは、深い赤の軸色が綺麗だったこと。

                朱色に近い茜空とはまた違った、濃いめの赤です。

                ラミー/サファリの赤軸よりももう少し濃い赤です。

                 

                持った感じも素材がよいのかモンブラン/マイスターシュテュックやパイロット/カスタムに近いグリップ感。樹脂も硬くてカッチリした印象をうけます。

                 

                軸径は12mmと一般的な持ちやすい太さ。

                 

                 

                全体のフォルムを見たときに、バランスがよく感じるのはこの尻軸のクロームリングの効果でしょう。

                このリングがあるかないかで見た目の締まりがまるで違うように感じます。

                 

                 

                【キャップ/天冠】

                 

                キャップは嵌合式(かんごうしき)。

                個人的に嵌合式のキャップは好きではありません。

                 

                以前使っていたファーバーカステルのアンビションが嵌合式だったのですが、手帳に挿して使っていたところペン先がすぐに乾いてしまい、何度か筆記できなくなるという事態に…。

                今度ファーバーカステルの万年筆を買うときは必ずネジ式にしようと誓ったのでした。

                 

                そんなこともあってキャップは気密性の高いネジ式の方が信頼感があります。

                 

                イプシロンは今のところ数週間使わないくらいでは乾くことはないですが、使う用がなくても定期的に文字や絵を書いてインクを流すようにしています。

                 

                 

                クリップの形状はイプシロンの名を頭をとった「Y」。

                クリップ先端に向かうアールはアウロラだなーと感じる反面、クリップ先が反っていないのでオプティマのような豪華さはありません。

                 

                 

                クリップリングには「ITALY」の刻印があります。

                 

                 

                キャップリングです。

                こちらのモデルは旧型になるためキャップリングのデザインが現行品とは異なります。

                手元のイプシロンはイタリアの国旗を模したカラーとなっています。

                現行品はシルバー一色のキャップリングのようです。

                 

                オロビアンコもそうですが、イタリアの国旗はデザインとしてもよく使われますね。

                私はこの組み合わせのカラーを見ると無性にピザが食べたくなるのですが…。

                 

                 

                【ニブ】

                 

                続いてニブのデザインです。

                ニブは小さめで、刻印も寂しいくらいにシンプルです。

                グレカっぽい模様にペン先の太さを表す「EF」と「AURORA」とだけ刻印されています。

                 

                そう、ペン先はEFを選んでいるのですが、これがなかなか細い!

                 

                以前にも書きましたが、海外製の万年筆全般に言えることが、日本製に比べてペン先の表記以上に太いということがあります。

                たとえば、海外製のEFが日本製のFや、場合によってはMくらいの太さになります。

                なので日本語、特に漢字を書こうと思うと必然的に日本製万年筆が書きやすいということになります。

                 

                しかしながらこのイプシロンのEFニブ、EFらしいEFと言いますか、海外製らしからぬ細さです。

                漢字もすごく書きやすい。

                個体差はあるのかも知れませんが、海外製EFニブの印象を良い意味でガラリと変えてくれました。

                 

                 

                書き味はスチールペン先ということもあり硬めでサリサリといった書き心地。

                これがアウロラの書き味なのか、スチールペン先によるものなのかはオプティマを手にするまでは分かりませんが、書き比べのレポートはいずれオプティマを手にしたときにしたいと思います。

                私には非常に好みな書き心地です。

                 

                インクはビスコンティのインク「バーガンディー」を入れています。

                ついでにこのインクもレポートしておきましょう。

                 

                 

                【インクレポート(ビスコンティのバーガンディー)】

                 

                なかなか洒落たデザインのインクボトルです。

                インクボトルの素材は一般的なガラスではなくプラスチック製。

                見た目以上に軽いのが特徴 (笑)

                豪華な台とケースも付いています。

                 

                 

                インクの色はバーガンディーというだけあって血のような濃い赤。

                乾いて時間が経つと茶色っぽく枯れます。これがまたいい味を出しているのです。

                 

                 

                 

                【まとめ】

                さて、今回はアウロラのエントリーモデル「イプシロン」について書いてきました。

                誰でも気軽にアウロラの書き味を、ということで用意されているモデル。

                サリサリと硬めかつしっかりと漢字のはね・はらいを表現できる筆記感を味わうことができました。

                 

                エントリーモデルながら軸の質感は硬質かつ確かなグリップ感があり決して安っぽいものではありません。

                また、ペン先EFが意外と細かったことが私のこの万年筆の利用頻度を高めています。

                 

                上級モデルのオプティマは金ペンですので書き味はまた違ったものになっていることでしょう。

                いつかオプティマを手に入れたときはイプシロンとの書き比べを楽しみたいと思います。

                 

                では今回はこの辺で。

                2017.09.24 Sunday

                アップデートで動作サクサク!【ONKYO DP-S1】

                0

                  今回は久しぶりにガジェットカテの更新です。

                   

                  最近、ONKYODAPDP-S1」に大幅なアップデートがありました。

                  DP-S1は、コンパクトなボディに2.5mmのバランス接続や音質を向上させるアップサンプリング、Hi-bit32など音にもこだわった仕様が注目を集めるなか、UIについては賛否両論ありアップデートが待たれていたところです。

                   

                   

                  前回のアップデートでは曲名リストの右にバーが追加されるなど操作性の向上に関する改善が行われました。

                  今回はe-onkyo music対応やレジューム機能が追加されるなど、UI意外にもWIFI機能を生かしたエンターテイメントな部分がブラッシュアップされています。

                   

                   

                   

                   

                  1や8については今回は割愛(MQA音源の曲がないm(_ _)mMac持ってないm(_ _)m)して、それ以外の項目で快適になったと感じる部分をレポートします。

                  それではそのアップデート内容を分解して見ていきたいと思います。

                   

                   

                   

                   

                   

                  【UIと見た目の改善】

                   

                  まず起動後のメニュー画面の違いですが、以前のバージョンと比べてホームメニューパネルがグレーっぽくなっています。

                  また、WiFiの下にe-onkyo musicのショートカットが追加されました。(デフォルト表示で変更は可)

                   

                   

                  こちらはWiFIに接続した状態で押すとe-onkyo musicへのログイン画面になり、ログインすることで購入した楽曲をダウンロードできる仕様となっています。右下のアイコンはログアウトボタンです。

                   

                  画面下にはレジューム中の楽曲が表示されています。

                   

                   

                  ホームメニューの6つのショートカット(写真の赤枠内)を変更できるというのも今回追加された新しい機能のひとつです。

                  6つのショートカットとはMusicStreamingの下にある6つのアイコンのことで、長押しすることで変更可能です。

                   

                   

                  変更可能な項目として以下が用意されています。

                   

                  e-onkyoダウンローダー(デフォルト)

                  ・リピート

                  ・シャッフル

                  ・設定(デフォルト)

                  Wi-Fi(デフォルト)

                  Bluetooth(デフォルト)

                  ・明るさ

                  ・バランスモードの出力切り替え(デフォルト)

                  ・ラインアウト

                  ・ゲイン切り替え

                  ・音楽ライブラリの同期

                  SDカードのマウント解除

                  ・オーディオ調整(デフォルト)

                  ・カスタムサウンド

                  ・アップサンプリング

                  Hi-bit 32

                  ・デジタルフィルタ

                  ・ロックレンジアジャスト

                  ・なし

                   

                  以上の19項目。

                  再生中に音質をちょっと変えたい時などショートカットを変えておくと便利です。

                  また、「なし」を選択してシンプルな構成にすることも可能となりました。

                   

                   

                  【早くなった外部メディア読み込み】

                   

                  私的にはこれだけでかなり満足です。DP-S1はマイクロSDカードのダブルスロットを採用していますが、楽曲数が多いSDカードを読み込む場合、起動してからメディアの読み込みに時間がかかり音楽を楽しむまでに待ちの時間ができてしまっていました。

                  スマートフォンのメディアプレーヤーアプリからの音楽再生に慣れていると、この読み込み時間にフラストレーションがたまります。

                   

                  同じSDカードの読み込み時間として、アップデート前と後では体感で5分の1くらいの時間に短縮されています。(読み込みが気にならないくらい)

                  これはかなり快適になったポイントです!

                   

                   

                  ちなみに今回のアップデートで、今までのマウント解除以外にSDカードのフォーマット機能にも対応しています。

                  おまけの機能といえばそうですが、どちらかと言えばフォーマットもできたほうがいいという感じです。

                   

                   

                  【動作の安定・高速化】

                  画面の切り替わりの速度アップとメディア読み込み時間が短縮されたことで、全体的な動作のサクサク感がアップ。

                  スマホになれている現代人にとって、以前の画面切り替わりのカクカク感やもたつきは耐え難いものでした。

                   

                  画面が切り替わる際のコマ数こそ変わりませんが動作が機敏になったことで目当ての曲までのアクセス時間が短縮されています。

                  DP-S1は独自UIということで、他のDAPで当たり前のようにできていることができないという縛りがありましたが、ここへきてやっと練られたUIへと進化しつつあります。

                   

                  次の項目の楽曲へのアクセスについても大幅な改善がみられます。

                   

                   

                  【楽曲へのアクセス】

                  フォルダ・プレイリスト以外の項目からの楽曲へのアクセスも改善しています。

                   

                   

                  アーティスト・アルバムアーティスト・アルバム・曲・ジャンルの項目については項目を選んで一覧を表示させた状態で、画面右端から左に向かってスワイプすることでインデックスが表示されるようになり、目当てのアーティストや曲にアクセスしやすくなりました。

                   

                  こちらは日本語にも対応していて、スワイプでインデックスを表示させた後に上にスワイプすることで表示されます。(ローマ字インデックスの下に日本語インデックスがある)

                  楽曲数やアーティストが多い場合は重宝します。

                   

                   

                  【楽曲の早送り・巻き戻し】

                  前回のアップデートで再生中の画面のバーをスライドすることで早送り・巻き戻しの機能が追加されていましたが、今回はサイドボタンの長押しでの早送り・巻き戻しに対応しました。

                   

                  ※本機はmusashinoレーベルのレザーケースをしています

                   

                  これでポケットの中のDP-S1に対して、ブラインドで早送り・巻き戻しができるようになりました。

                  早送り・巻き戻しの最中は無音の状態となります。

                   

                   

                  【まとめ】

                  今回のアップデートでDP-S1UIについてもかなり成熟してきたといえます。

                  実際にほぼ毎日使っていてUIでのストレスがほぼ皆無になったと言っていいです。(他のDAPの操作性を知らないからかも知れませんが

                  音楽再生に特化した独自UIという意味では素晴らしく使いやすくなったのではないでしょうか。

                   

                  個人的には動作のサクサク感・メディアの読み込み時間の短縮という部分が、今回のアップデートのメインといって良いくらい大きな改善だと感じています。DP-S1の大きさ、質感、音質に加えて、操作性がバージョンアップしたことでさらに愛着が湧く機種となっています。

                   

                  独自UIが使いにくいために購入を躊躇していた方もそろそろ買い時かも知れません!

                   

                  それでは今回はこの辺で。

                   

                  2017.09.17 Sunday

                  レトロモダンなパーカーはジョッターだけではなかった! 【パーカー/インシグニア】

                  0

                    こんにちは。

                     

                    皆さんは手帳に合わせる筆記具は何にされていますか?

                    ボールペン、万年筆、シャープペンシル、それとも鉛筆。

                     

                    手帳の種類にもよるでしょうが、私の場合はスケッチやアイデアをアウトプットする用の手帳にはシャープペンシルを挿しています。そして、スケジュールを書き込む手帳には万年筆。

                     

                     

                    以前は手帳にはボールペン派でしたが、様々な筆記具を使うにつれボールペン以外のものも使ってみようと。ちなみに手帳にお勧めの万年筆はセーラーのプロフィットで、ペン先はEFとかHFのような細字にナノインクを合わせれば完璧です。ナノインクはとにかく裏抜けしないので気持ちよく書き込めます。

                     

                    アイデアをアウトプットする用の手帳にはクロスのクラシックセンチュリーを合わせていたのですが、今回、気になっていたペンシルを購入しましたのでレポートしていきたいと思います。

                     

                    今回レポートするのは、パーカーのインシグニア。

                    パーカーのペンシルを使うのは初めてとなります。

                     

                    パーカーといえばジョッターですが、あえてジョッターのペンシルを選ばずインシグニアにしました。

                    なぜかというと、ジョッターを買ったときと同じく一目惚れした部分があったからなのです!

                    その部分がどこだったのかは後述していきます。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    【パッケージ開封】

                     

                    上品なゴールドの蓋にブラックチェックの受け箱。パーカーといえばこのようなチェックの箱が多いように思います。蓋を開けるとベージュの内装に包まれたインシグニアとご対面です。

                    今回入手したのは箱色とは別のステンレス製。

                    インシグニアもジョッターのようにいくつか種類があり、軸とキャップがバイカラーになったカスタム、軸に細かなストライプ模様の入った高級なラックなどがあります。

                     

                     

                    【軸/クリップ】

                    軸はステンレス製で若干ベージュっぽい色合い、触った感じはサラサラとしたさわり心地です。

                    樹脂軸のジョッター・スペシャルほどのグリップ感はないですが、まずまずの握り心地。

                     

                    そして、パーカーといえばまず目を引くのが特徴的な矢羽クリップ。

                     

                     

                    ジョッターとはまた違った形をしており、レトロなデザインのジョッターに対して近代的な矢で、実に良く飛びそうなデザインをしているではないですか。

                     

                     

                    矢先はジョッターが矢じり(?)の彫刻が施されていましたが、インシグニアは彫刻のないプレーンな矢先です。

                    最近のパーカー筆記具の矢羽クリップはだいたいがこの形ですね。

                     

                     

                    クリップを横から見たところ。

                    ジョッターに比べると矢先が鋭角でポケットへの収まりもいいです。

                     

                     

                    軸の真ん中にはクロームのリングがあり、刻印が施されています。

                    刻印は「PARKER MADE IN U.S.A  IE

                    IEの部分は製造年のシリアルナンバーです。

                     

                    パーカーのすごいところは、どの筆記具にもアルファベットのシリアルナンバーが刻印されている点です。

                    シリアルナンバーがあるだけで特別感を感じてしまうのはなぜでしょう。

                     

                     

                    【ペン先】

                    インシグニアは0.5mm芯対応です。

                    ペン先は最初、ガイドパイプが収納された状態。

                     

                     

                    一度ノックするとスッとガイドパイプが出てきます。気持ちの良い挙動。

                    続いてのノックで芯が繰り出されます。

                     

                    ガイドパイプのノックを合わせて2ノックで書き始められる状態となります。いわゆるダブルノック式というやつですね。

                     

                    それにしてもなぜパーカー筆記具のノックはこんなに気持ちがよいのでしょうか。

                    その答えは次の項にありました。

                     

                     

                    【ノック部】

                     

                    私がインシグニアのシャープペンシルに惚れてしまった部分とは、まさにノック部!(なんとジョッターの時と同じ!!)

                    近代的なクリップに軸のステンレス素材から未来的な印象を受けるインシグニアですが、ノック部分だけ古代ローマ神殿のようなデザインをしています!

                     

                    なんだ結局はレトロが好きなのかよ… という声が聞こえてきそうですが、このノック部分はデザインだけではありません。平たくて丸いノック部分が実に押しやすいのです。

                    ノックの感触もまろやか。

                     

                     

                    ノックのストロークをジョッター(ボールペン)と比較してみたところ、

                    ジョッター(ボールペン)の非ノック時が9mmーノック時が2mm=ストロークが7mmに対して、

                    インシグニア(シャープペンシル)の非ノック時6mmーノック時が3mm=ストロークが3mm。

                    ストローク3mmの軽い力でリズミカルに芯を繰り出せます。

                     

                    さらにさらに、このノック部には素晴らしいギミックが隠されていました。

                     

                     

                    【芯の補充/ノック部ギミック】

                    芯を補充するときはノック部を外すのではなく、クロスのクラシックセンチュリーのようにキャップ部を引っこ抜きます。

                     

                    ジョッター・ペンシルやだいたいのシャープペンシルの場合はノック部を外してイレイサーを使うないし芯を補充します。しかしインシグニアはキャップ部ごと外すのです。

                     

                     

                    キャップを外したところ。

                    クロームのメカがあらわになります。先端には少し大きめのサーモンピンクのイレイサー。とてもおしゃれです。芯の補充はこのイレイサーを外して行います。

                    素晴らしいのはここから。

                     

                     

                    先ほどのローマ神殿のようなノック部がなんと、キャップに収納されています!

                    振ってもかちかち動く様子もなく、ぴたりとキャップに固定されているのです。

                     

                     

                    あまりの一体感に、最初はキャップ引き抜いた時にをノック部がどこかへ飛んでいったのかと思いましたが、ピタリと天冠に収納されていました (笑)。

                    キャップを無くさないための粋なギミックといえます。

                     

                    キャップを戻すとまたシャコっと生えてきます。

                     

                     

                    【まとめ】

                    さて、手帳用に手にしたインシグニアを細かな部分まで見てきました。

                    いかがでしたでしょうか。

                    パーカーという筆記具メーカーのデザインは、レトロでありながらも使いやすく、近代的な部分もあり古くさく感じない。まさにモダンなデザインといえましょう。

                     

                     

                    手帳用の筆記具は、あまり太い軸が選べないため選択肢も限られてきますが、細身でありながら細すぎない、このインシグニアもその候補のひとつになることは間違いありません。

                     

                    ※ちなみにインシグニアのボールペンはツイスト式のため、この気持ちの良いノックとノック部分のレトロなデザインを楽しむことはできません…あしからず。

                     

                    では今回はこの辺で。

                    2017.09.11 Monday

                    本気のボールペン!パイロット カスタム74 【モンブラン マイスターシュテュック クラシック164比較】

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                      こんにちは、今回は筆記具です。

                      社会人の仕事道具であるボールペンをレポートしていきます。

                       

                       

                      小学生の時は鉛筆を使い、中学・高校生になってシャープペンシルを。大学生になれば経済力がついてきて上等な万年筆を使う人もちらほら出始める。

                      そして社会人になり、一番よく使う筆記具はボールペンではないでしょうか。

                       

                      会社や先方に提出する書類はボールペンで書かないといけませんし、ワンノックで芯が出て書ける状態になるスピーディーな仕組みも、ボールペンが社会人に使われる理由ではないかと思います。

                       

                      しかし大半の社会人は会社から支給された透明軸の安価なボールペンか、コンビニで手に入れたボールペンを使っています。

                      一日の半分は仕事です。そんな一日の半分を素敵なボールペンとともに過ごすことができたら、仕事の時間はもっと有意義なものになるはずです。(最近はコンビニのボールペンも侮れませんが‥)

                       

                      そう考えるようになって、私は仕事で使う筆記具を変えました。

                       

                      以前の記事で書きましたが、私の筆記具沼の終着点はモンブランの筆記具と決めていました。

                      「決めていました」と過去形になっていることに勘のいい人は気付かれていることでしょう。

                      案の定、モンブランの筆記具を手に入れても新しい筆記具が欲しくなってしまっています。

                      なぜでしょう。

                      これは病気でしょうか。

                       

                      いや、「欲しいものがありすぎる」のです。

                       

                      モンブランのボールペン、マイスターシュテュック クラシック164を手にしてから、毎日仕事で使っています。

                      絶妙な太さ・重さ、モンブラン樹脂の吸い付くような手触り、天冠のホワイトスター。

                      どれをとってもたいへん満足のいくもので、さすが筆記具の王様と言われているだけはあります。

                       

                      しかしある日、こともあろうにマイスターシュテュック164を自宅に忘れてしまったことがあります。

                      その日はアウロラのイプシロンやクロスのセンチュリー兇鮖箸い泙靴燭、やはりあのカッチリと決まる回転繰り出し式の感触、絶妙な軸径がないと何か集中できずアイデアが浮かびません。

                       

                      そこでもう一本、モンブランに匹敵するボールペンをサブとして持つことに考えが至りました。

                       

                      私の持つマイスターシュテュック164はカラーが金黒。同じようなペンを思い浮かべた際、目に浮かんだのは以前手に入れたパイロットのカスタム74(万年筆)でした。

                      パイロットのボールペンはどうだろうと思い、早速調べにかかると…あるではないですか良いペンが。

                       

                      パイロットのボールペンでモンブランに匹敵する書き味のペンは何か。

                      調べていくと万年筆と同じくカスタム74が良さそうである。

                      どうやらカスタム74のボールペンは2種類あるらしい。

                       

                      ノック式と回転繰り出し式。

                      仕事で使うにあたって、ノック式はかなり便利がいい。先方にお貸しするときもわかりやすい。

                      ノック式の型番には500のナンバーが付いています。

                      基本的にブラックとシルバーの組み合わせが好きなので、伊東屋の限定モデルに一瞬ぐらつく。

                       

                      しかし私が求めているのは、ほどよい重さの回転繰り出し式のボールペン。

                      そこで回転繰り出し式の上位ラインを調べます。

                      型番に1000のナンバーが付いたモデル。

                      なかなか評判は良さそうで、見た目も黒×ゴールドではありますがシンプルで嫌みがないデザイン。

                       

                      これは期待できそうと思った瞬間、ポチっていたのでした…。

                       

                       

                      前置きが長くなりましたが、パイロットカスタム74のレポートを、モンブランマイスターシュテュック クラシック164と比較しながら行っていきます。

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                      【胴軸】

                       

                      一般的に使われるボールペンと比べ、長めで太めの大きな軸です。

                      黒とゴールドの仏壇カラー。

                      仏壇カラーに免疫がない方が見るとまいっちゃう色あいですが、見慣れてくるとかなりの格好良さと高級感です。

                      クリップはおなじみの丸い形。 

                       

                      手前がボールペン、奥が万年筆。ともにカスタム74。

                       

                      天冠付近のデザインは同じサイズのカスタム74万年筆と比べても違いがあります。

                      クリップ付け根のリングは万年筆がシングルに対して、ボールペンのリングは太く丸い装飾があります。

                      天冠もボールペンの方が若干スリムです。少しの違いですが与える印象が大きく異なりますね。

                       

                       

                      キャップ部のリングの刻印は「★★ CUSTOM 74 ★★ PILOT MADE IN JAPAN」。

                      文字は万年筆と同じなのですが、★が万年筆は1つ、ボールペンは2つです。

                      さらにボールペンは刻印が墨入れされており高級感がグッと上がっています。

                       

                       

                       

                       

                      【軸比較/マイスターシュテュッククラシック164】

                      左:マイスターシュテュック164 右:カスタム74

                       

                      見た目は同じ黒×ゴールドですが、モンブランの方はゴールドの色味が薄くパイロットの方が濃いです。

                      メイン素材となる樹脂においても違いが見られます。

                      以前のプロフィットとカスタム74の比較にも書きましたが、カスタム74の樹脂はわずかに赤みがかっているように見えます。(あくまで主観です。色の濃いゴールドとの組み合わせのためそのように見えるだけかも知れません

                      モンブランの方はより黒が濃く見えますね。

                       

                      左:マイスターシュテュック164 右:カスタム74

                       

                      手に持った感じ。

                      手触りはどちらも素晴らしく、きめ細かい樹脂だからなのか指に吸い付くようです。

                      このグリップ感は他に変わるものがないと思います。

                       

                       

                      二本とも同じようなクラシックなデザインのボールペンですが、わずかに主軸の形が違っています。

                      おわかりになりますでしょうか。

                      カスタム74は極端に言えば樽型の軸となっており、右の写真で見るとキャップ及びペン先の方に向かうほど細くなり、ちょうどグリップするあたりが膨らんでいます。

                       

                      一方、マイスターシュテュックはペン先に向けてストレートに細くなっていきます。

                       

                      このグリップ感はカスタム74に軍配が上がると感じています。

                      樽型になっているために感じる、握ったときの安定感。

                      習字の筆を握っているような少し懐かしい感覚です。

                       

                      これはよいものだ!

                       

                       

                       

                       

                      【スペック】

                      本体の長さはカスタム74の方が長く146mm。マイスターシュテュック164140mm。(ともに筆記時)

                      軸径はカスタム7413.8mm、マイスターシュテュック16412mm。

                      重さはカスタム7428g、マイスターシュテュック16423g。

                      ぱっと見マイスターシュテュックの方がスタイリッシュで、カスタム74は黒・太・長で存在感が大!

                       

                      私が筆記具を選ぶ上で重要視することの上位に重さがあります。

                      スラスラと走らせたい時、ペンは少し重いほうがいいです。

                       

                       

                       

                       

                      【回転繰り出し機構とリフィル】

                      カスタム74の回転動作はどの回転繰り出し式ボールペンよりもねっとりしています。

                      軸が回転しきった時にカチッとペン先がロックされる感じは少ないです。あくまでねっとり。

                      このねっとり感はカスタム74特有の感触といえるでしょう。

                       

                      マイスターシュテュックは適度な重みがありながらもキレよく回転します。こちらは回しきった時にペン先がクッ!とロックされるので芯を出し切ったという安心感があります。

                       

                      左:カスタム74 右:マイスターシュテュック164

                       

                      リフィルを交換する際はどちらのペンも芯を出す方とは逆の、反時計回りに回します。

                      こうして見るとどちらも同じ回転繰り出し機構をしていますね。

                       

                      カスタム74は主軸側のネジが金属製です。ねじ切りの素材を合わせて精度を上げる、さすがは日本製。

                       

                       

                       

                      カスタム74のリフィルはBRFN-30。タンクの容量はモンブランに比べると少なそうですが、4C芯に比べると安心感があります。

                       

                      マイスターシュテュック、というよりモンブランは海外ブランドでは珍しく独自のリフィルを採用しています。形はパーカータイプに似ているのですが、芯先の形が若干違うようで入れることはできません。

                       

                       

                       

                       

                      【筆記感】

                      左:マイスターシュテュック164 右:カスタム74

                       

                      まずペンポイントの見やすさです。若干ですがカスタム74の方が芯先が長く出ているため見やすく感じます。カスタム74にはじめから装填されているリフィルはMの1.0mm。インクフローは潤沢で、ボールペンでありながらインクがドバドバ出ます。本当になめらかな筆記感。

                       

                      思わず、俺のダンディズムで段田一郎が「ペン先から溢れ出るインク!!」と心で叫んでいたシーンがフラッシュバックするくらいのインクフローです。

                      ※この台詞はマイスターシュテュック149試筆時のもの

                       

                       

                      それぞれのペンで「ドッペルゲンガー」と書いてみました。

                      マイスターシュテュックに入れているのはFの0.8mm。日本語を書くのによく使われているのが0.5mmですので一見太く思えますが意外と細く書けます。Mだとぬらぬら感がアップ。

                       

                       

                       

                       

                      【まとめ】

                      パイロットカスタム74、恐ろしいボールペンです。

                      非常に書きやすく満足感も得られる、まさにメイド・イン・ジャパンクオリティーのボールペンでした。

                      特筆すべきは樽型からくる手に吸い付くような持ちやすさ、回転繰り出し時のねっとり感!

                       

                      そして様々な角度からカスタム74とマイスターシュテュック164を比較してきました。

                      外観や色味は似ている二本ですが、細かいところで違いはたくさんありました。

                       

                      結論を申し上げると、カスタム74ボールペンの書き味、所有満足感はマイスターシュテュック164に匹敵するボールペンといえます。まさに日本の技術(パイロットの技術)が集約された一本。

                       

                      一日の半分の時間を過ごす仕事のパートナーとしてお勧めの一本です。

                       

                       

                       

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