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プエブロ レザー革小物の魅力!【PLOTTERのエイジング、590&Co.のQUI、LITSTAのレザー小物入れ】

2024年10月3日

筆記具好きがおそらく避けては通れない沼があります。
沼というには広すぎて語弊があるかも知れませんが…。
 
筆記具を持ち運ぶ際、広い鞄の中に無造作にペンを入れて持ち運ぶ人は少ないかと思います。
ペンケースがある方が使いたい筆記具をまとめられて便利ですし、鞄の中ではペンがそこにあるという目印にもなります。
 
ただ、筆記具の沼にいらっしゃる方々は普通のペンケースでは物足りないのです。
(というとまたまた語弊があるため、“物足りないという方が多い”としておきます)
 
そんな私もその中の一人なのですが、手元に置く筆記具関連の、特にペンケースや小物はレザー製品が外せません。
理由としては筆記具の保護の他に柔らかな手触りとエイジングが愉しめるため。
 
毎日使う物だからこそ、使い手と一緒に成長していく(変化していく)レザー製品に愛着が湧くのだと思います。
 
今回の記事では、そんなレザー製品の中でも特に人気の高い「プエブロレザー」の小物についてお勧めを紹介していきます。
 

 
プエブロレザーはイタリアのタンナー「バダラッシ・カルロ社」の植物性タンニン鞣しのレザーで、購入時は毛羽だった表面によりザラッとした手触りが愉しめ、使うほどに滑らかな触り心地へと変化しツヤが出てくるという特徴を持っています。
 
ようは、分かりやすいエイジングと触り心地の変化がプエブロと共に歩んできた時間を再認識させてくれる、他とはひと味違ったレザーということになります。
 
まさに毎日使う文房具のためにあるようなプエブロレザー。
この革を使った製品は各メーカーや作家さんから販売されていますが、その中でも私が気に入って使っている革小物をレポートしていきたいと思います。
 

 

まずは、しばしば当ブログサイトでも登場するプロッター(PLOTTER)の手帳。
プロッターにはプエブロをはじめ、ブライドルやリスシオ等様々な種類の製品がラインナップされています。
 
私がプエブロデビューしたのがまさにこのプロッターの手帳からなのです。
 
プロッターのエイジングを分かりやすくビフォーアフターで見てみましょう。
 

 
左が買いたての頃のプロッタープエブロ、右が1年経過後です。
写真では分かりにくいかも知れませんが、ザラつきのあった表面が使用により磨かれ、滑らかな表面へと変化していることがお分かり頂けるでしょうか。
 
背表紙側には内側のリングのアタリや、バンドリフター(手帳が鞄の中で開かないようにするためのゴムバンド)の痕も確認できます。
 
このプロッターのプエブロ、丁寧に扱っていたと言うよりは鞄の中の大部屋に他の物と一緒に放り込んで持ち運び、取り出す時に爪でひっかくこともあり…といった結構ハードな使い方をしてきました。
 
引っ掻きキズは結構つきますが、指で揉み込むだけで目立ちませんし、通常のヌメ革と比べて表面が柔らかいためよほどでない限り深くて目立つ傷になりにくいです。
 
このようにプエブロと過ごした1年間。
革の表面には共に歩んだ証がしっかりと刻まれるのです。
 
プエブロの他にブライドルのM5サイズも使っていますが、こちらもどのように変化していくのか楽しみです。
 

 

続いて、そのサイズ感が気に入って購入した「590&Co.」のQUI スリムペンシース。
ここまでスリムで多様性のあるペンシースはこれ以外無いという製品です。
 

 
サイズは細軸筆記具が丁度一本入るサイズ。
通常、ペンシースというと1本ないし2本の筆記具を入れるための「スペース」が設けられていますが、こちらはむしろ「革の隙間にペンを差し込む」といった具合いでとてもスリムに仕上げられているのが特徴です。
 
単体で持ち運ぶ、ペンケースに入れて持ち運ぶ、どちらにも対応したサイズとデザイン。
まるで刀の鞘のような、必要な物をシンプルに持ち運ぶのに適した機能的なデザインです。
 

 
ペン先の方には「590&Co.」のロゴが押されています。
箔押しではなく打ち込んであるので高級感があります。
 

 
コバの処理は顔料系仕上げ。しかしそこまで樹脂っぽさはなく、サラッとした手触り。
 

 
ウツボカズラのような見た目がまた良いです。
 

 
そのウツボカズラの蓋のようなフラップ部分に このペンシースの多様性が隠れているのです!
今回はギリギリ細軸の部類に入る高級筆記具「ファーバーカステル クラシックコレクション」を差すのですが、クラシックコレクションで使う際の取り扱いポイントも見ていきましょう。
 

 
クラシックコレクションを差すとこのように隙間無くピッタリ収まようになっています。
まるでクラシックコレクションを差すために作られたような…(そんなわけない)
 
しかしピッタリすぎてこのままではフラップを閉じることが困難です。
以下では少し太めの軸を入れる際の差し方を記します。
 

 
フラップを締める際の取り扱いポイントとして、ペン本体と同時に挟み込むこと。
このようにペンを奥まで入れず少し出した状態でキープします。
 

 
この状態でフラップをクリップに被せ合わせつつ、ペンと同時に奥へと差し込んでいきます。
 

 
先が入ったら余っているフラップを押し込みます。
ちなみにフラップが馴染んでくるとペンを先に差し込んだ状態でもフラップ差し込みができるようになります。
 

 
綺麗に入りました。
 
このペンシースの素晴らしい点として、クリップを使わずにしっかり中のペンを固定できること、そしてフラップの隙間からペンが見えること。一目でどのペンが入っているのか分かるというのは使い勝手という点で非常に良いです。
 

 
クラシックコレクションで言うと本当にピッタリと収まっているため抜きにくいという問題も出てきますが、ペンを出す際はペンシースのコバの部分を軽く押して、ペンシース内の左右に隙間を空けることで容易に取り出すことができます。
 
フラップを「山折り」することでペンケースとして機能。
そしてもう一つの使い方として、フラップを「谷折り」することでペンシースとしても使えるのです。
 

 
谷折りしたフラップをペンシースの中に差し込みます。
この状態でペンを差し込むのみ。
とても簡単です。
 

 
同じくファーバーカステルのクラシックコレクションを差しました。
デスクなどに置いてすぐに使いたい場合はこのモードの方が良いかもしれません。
出す際は同じくコバの部分を押して引き抜きます。
 

 
カランダッシュのエクリドールはもちろんのこと、エクリドールより少し太めのバリアスも差すことができます。
これは良いものだ!
 

 
私は主に土屋鞄のトーンオイルヌメロールペンケースの大きい方のポケットに入れて使っています。
他のペンケースにおいても、筆記具同士のクリップやローレットが触れ合うことで大切なペンに傷が付くという心配から守ってくれます。
もちろん、これ単体で持ち運んでも良いですね。
 
現在、590&Co.サイトではブッテーロレザーのQUIスリムペンシースが販売中のため、気になる方はチェックされてみてはいかがでしょう。
(うーむ、使用するレザーのチョイスが絶妙すぎて…ブッテーロも気になる…)
 

 

お勧めの2つ目は、LITSTAの極小サイズ小物入れ。
こちらはハンドメイド作品のフリマサイト「Creema」にて購入。
 

 
極小のコインケースとして販売されていますが、これがショートサイズの万年筆用カートリッジケースとして丁度良いサイズなのです。
 

 
横並びで上下逆さまにして交互に入れると8本入るサイズ感。
マチも適度に取ってあるため取り出しもしやすいです。
 

 
カートリッジインク入れも拘りたいところ。
手のひらサイズの小物入れでも、なかなかこのサイズ感の物はないため重宝します。
カートリッジのように、必要だけど頻繁に入れ替えるわけでもなく、しかも携帯時は嵩張らない方がいいという物にはもってこいの小型ケースではないでしょうか。
 

 
フラップ裏のディティール。
ボタンもイタリー製。プエブロとの相性も抜群ですね。
カラーはブルー以外にもイエローやブラウンなど数種類あり。贅沢な使い方ですが、カートリッジのカラーに合わせて持ち替える等しても良いかもしれません。
 

 
カートリッジの箱のサイズによっては箱ごと収納・携帯が可能。
箱のデザインが好きなんだヨ!という方はこのように箱ごと持ち歩いてしまいましょう。
※Kawecoの箱はピッタリですがショートカートリッジでも箱のサイズによっては入りません
 

 
文房具以外では、夢か現実か分からなくなった時に使うコマとかもちょうど2個入るサイズ。
(このネタ分かる人いるんだろうか…)
金属+レザーは一緒に持ち歩きたくなりますね。
 
 
さて、今回はプエブロレザーの魅力として、私自身が使っている小物をレポートしました。
いずれも手作業で作られ、丁寧な縫製の魅力的な製品でした。
 
手のひらに収まる+経年変化のプエブロレザーはこれとない相性の良さ!
筆記具関連の小物は種類も多いため、それぞれ必要な小物に合わせてレザー製品をチョイスしたいものです。
 
それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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