カランダッシュ849でリフィルアダプターを試す
こんにちは。
今回は文房具ファンのなかでは噂のリフィルアダプターをレポートします。ボールペン リフィルアダプター CD-01はUNUS PRODUCT SERVICEから発売されているアダプター。日本で一番メジャーである4C芯を海外メーカー軸で利用できる夢のような商品です。
アダプターの先に4C芯を挿し込んで使います。海外の各メーカー純正のリフィルは安くて700~800円程、メーカーによっては1000円以上するものもあり、インクの容量は多いものの消耗品としては少しお高めです。また、一般的な文房具店に置いていないこともあり、通販以外ではなかなか入手しにくいのも難点といえます。
そこでリフィルアダプターを使えば、書きやすさと普及率で断トツと言えるuniのジェットストリーム芯やゼブラの4C芯が使えるわけです。4C芯は100~200円と安価なうえに、黒・青・赤以外にも様々な色があり、だいたいどこの文房具店でも手に入ります。
インク切れは突然にやってきます。そんな時にコンパクトなアダプターと4C芯をペンケースに忍ばせておくことで何かと助かるわけですね。モンブラン、パーカー、フィッシャーなど様々なメーカーに対応したアダプターが発売されていますが、今回はカランダッシュ対応のアダプターを849コレクションで試したいと思います。
カランダッシュ849は六角形の金属軸で軽くて堅牢、ノックしたときの音も控えめでビジネスにも向きます。私が普段使っている鉛筆と同じような感覚で使用できる貴重なボールペンです。上級ラインのエクリドールもありますが、重量と表面塗装による扱いやすさで849の出番が多くなっています。
左が849、右がテクノグラフ(鉛筆)です。テクノグラフに比べ軸は若干太く、厚い塗装が施されているため滑らず持ちやすさも抜群です。やはり昔からなじみのある六角形は人間工学的にも持ちやすいのでしょう。
では、実際に他メーカー同士のコラボであるリフィルアダプターと4C規格芯をカランダッシュ849で使ったときの使用感をレビューしていきます。
上から、リフィルアダプター、4C芯、カランダッシュのゴリアット芯です。4C芯をアダプターに挿して使用します。
アダプターは金属削り出しで精密感のある作り。
アダプターに4C芯を差し込むとこんな感じ。遠近法で手前のほうが長く見えますが長さは同じです。しかし、インクタンクの部分から芯の先に向けてはアダプター+4C芯のほうが太さが若干細いです。
実際に軸にセットしてみました。
左がアダプター+4C芯、右が純正のゴリアット芯です。純正は芯の太さがジャストフィットなのに対して、アダプター使用のほうは4C芯の太さが細いためペン軸とリフィルの間に隙間ができてしまいます。このせいで書いたときに大きくペン先がブレることはないですが、ボールペン軸に対して芯がまっすぐになっていない状態です。精神衛生上この隙間を何とかしたいところです。
そこで、マスキングテープを使って気になる隙間を埋めていきます。
マスキングテープには適度な厚みがあり、セロテープと違って失敗しても剥がしやすいという利点があります。くるくると一周ほど巻きます。
このようになりました。ちなみにテープを一周以上巻くと太くなりすぎてノック機構が正常に動作しませんのでご注意。マスキングテープ有り無しで比較してみます。
左がbefore、右がafter。軸とリフィルとの間が埋まっているのが確認できます。これで軸に対してリフィルの先がまっすぐになりました。
ゴリアットカートリッジはインクが濃くてぬらぬら書けるのに対して、ジェットストリームは芯先が細くサラサラと書けます。やはりジェットストリーム芯は芯先が細く書きやすいです。
このようにお気に入りの軸でまた違った書き味を実現できます。海外メーカーのリフィルはFでも太いと感じられる方が多いと思いますが、リフィルアダプターを使えば漢字も書きやすい細字のリフィルが使えますね。
ゼブラの4C芯であれば、黒や赤、青の他に万年筆のインクでおなじみの色であるブルーブラックやグリーンといった様々な色のインクも使えて楽しいです。それでいて価格も安いとなると使わずにはいられません。
以上リフィルアダプターのレポートでした。
万年筆のように、お気に入りの海外メーカー軸にお気に入りのリフィル(インク)を入れて使うのも一興ですね。ぜひお試しを!
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