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梅雨時期に気分を上げる筆記具 【ビスコンティ/ヴァンゴッホ グリーン】

2021年9月11日

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みなさんこんにちは。今日も素敵な文房具で素敵な仕事やプライベートの時間をお過ごしでしょうか。梅雨に入りじめじめとしてきて憂鬱な気分になりがちですが、本日もお気に入りの筆記具一本を手に気持ちを上げていきましょう!

そんな気分転換にピッタリな筆記具を今回もレポートしていきます。

 

気分が上がる筆記具とはなんでしょう。いつも使っている筆記具もいいですが、華やかな軸の筆記具で気分転換もいいですね。華やかな筆記具といえば、イタリアの筆記具があります。アウロラやデルタのペンに見られるように綺麗なマーブル軸は、ポケットから取り出すときの高揚感と軸を握って書くときのわくわく感がなんとも言えません。

 

 

同じイタリアのメーカーで、以前も紹介した「ビスコンティ」のヴァンゴッホシリーズ。前回のブラウンマーブル軸に続き、今回はグリーンマーブルのボールペンを入手しましたのでレポートしていきたいと思います。ビスコンティといえば職人が作り出す、複雑なマーブル模様の美しいセルロイド軸が醍醐味。ボールペンの軸も万年筆と同様に唯一無二の美しい模様を見せてくれます。

 

それでは見ていきましょう。

 

 

 

 

【グリーンマーブルの軸】

まずは、その軸を詳しく見ていきます。

 

 

グリーンとブラウンのアースカラーが複雑に混ざり合い、鮮やかでありながらもどちらかというと落ち着いたペンに仕上がっています。

 

 

よく見てみるとクリアブラウンの軸をベースに、濃緑~黄緑の豊かな階調のグリーンが混ぜてあることが分かります。まさにヴァンゴッホの繊細なタッチを表現しているといえますね。軸全体はマーブル軸を締めるシルバーのペン先、キャップリング、クリップで構成されています。ビスコンティはゴールドコーティングやバーメイルの金具をあまり見たことがない気がしますね。たいていがシルバーです。(なかにはゴールドの金具を使ったモデルもあるかも知れませんが…)

そこがまたビジネスライクな、洗練された印象を与えてくれます。

 

軸を握るとセルロイド特有のしっとりとした手触りを楽しめます。セルロイドは人によっては滑りやすいと感じる人もいるかも知れませんが、一般的なゴムやプラスチックのグリップとは違う、ビスコンティのペンの個性を感じることができるのではないでしょうか。

 

 

モンブランやアウロラのようなペン先にかけて胴軸が徐々に細くなるスタイルではなく、まっすぐな胴軸で、グリップポイントからペン先にかけてキュッと絞ってあるような印象です。※上がビスコンティ、下がモンブラン

ヴァンゴッホシリーズはクリップリングがありません。キャップリングから天冠まで一体型のつるんとしたデザイン。先ほどのペン先形状もキャップのデザインとマッチしており、実に計算されたデザインといえます。

 

 

ヴァンゴッホ ブラウン(万年筆)と並べてみるとこの通り。万年筆はマキシサイズのため1cmほどボールペンより大きいです。ブラウンの方は透明な樹脂のため軸の中も透け透け。一方、グリーンは透明のブラウンにグリーンのスモークがかかったような軸色です。

 

 

【特徴的なキャップ部】

先ほどもお伝えしたとおり、クリップリングが無いつるんとした形状のキャップ。クリップはヴァンゴッホシリーズでお馴染み、ポンテ・ヴェッキオ橋を象ったアーチ型のクリップです。

 

 

 

クリップ強度はマイナスドライバーで調整可能。クリップはバネ式で、かなり厚い生地にも挟み込むことができるようになっています。

 

 

このヴァンゴッホシリーズの天冠が個人的にはかなりお気に入り。グリーンマーブル軸でも宇宙に浮かぶ銀河か星雲のような、複雑な模様を楽しめます。

 

 

ペンケースに差したときにこの美しいつむじ部分が覗く様がたまりません!

 

 

太めのキャップリングにはお馴染みの彫刻が施されています。「VISCONTI VAN GOGH」の文字とVマーク。重厚なキャップリングです。

 

 

キャップからはクリアブラウンのベース軸を通して中の芯繰り出しユニットが見て取れます。

 

 

【筆記感~リフィル交換方法】

筆記システムは回転繰り出し式。しっかりとしたバネが仕込んであり、回転は重めで芯を出し切った時にクッ!とペン先がロックされます。デフォルトで装填してあるリフィルはなんとゲルインク。海外メーカーの回転繰り出し式のペンの場合、たいていは油性インクが装填されていますが、こちらはゲルインク。書き始めにかすれることは無く、ヌラヌラとペンを走らせることができます。

 

ちなみに職場の後輩に何本か海外メーカーのボールペンを試筆してもらったところ、このビスコンティの書き味が一番好評でした。やはり最近はジェットストリームのような書き味のライトなペンが主流なため、油性インクのねっとりとした書き味を好まない人も増えてきているのでしょうか。

 

 

 

キャップリングを持ち、キャップを時計回りに回転させるとキャップを外すことができます。胴軸の中には金属の軸が入れてあり、かなりしっかりとした作り。

 

 

 

おや?ねじ切りが無い?

 

 

と思ったら金属軸の内側にありました…!海外メーカーとしては、なかなかに珍しい構造をしています。

 

 

リフィルは一般的なパーカーリフィル互換。ゲルインクの初期リフィルにはビスコンティのVマーク模様が施され、これが胴軸から若干透けて見えるというニクい演出となっています。パーカータイプのリフィルを持っていれば、油性インクも楽しめて一粒で二度おいしいボールペンといえましょう。

 

 

【まとめ】

さて、今回は雨でどんよりした気分を晴れ晴れさせてくれる、ビスコンティのボールペンをレポートしました。軸はセルロイドのしっとりとした質感。イタリアの筆記具ですがシルバートリムとアースカラーという抑えめの色合いで、派手派手というわけでもなく、美しいながら洗練されたボールペンでした。インクもゲルインクということでサラサラと書き進めることができます。(個人的にはサラサラ系だと文字が走っちゃうので油性インクの方が好みですが‥)

 

やはりイタリアメーカーの軸の美しさは特筆すべき点がありますね。特にビスコンティ ヴァンゴッホシリーズの、小宇宙や琥珀や翡翠のような天冠の美しさがお勧めのポイントです。

じめじめした日は続きますが、そんな時こそ晴れやかな軸のボールペンでモチベーションアップを図ってみてはいかがでしょうか。

それではまた。

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